作成日: 2020年12月18日 最終更新日: 勉強法/マインド
テストまでに猛勉強して準備した人の中で、「テスト前に緊張する」という人がいます。努力量に見合わず、ほとんどのテストで理想とする点数より下回った結果を残します。
「自分は駄目だ」と感じることが多くなり、自信を無くしていくでしょう。既にそんな現状に陥っているのなら、改善が必要です。自分ではどうすればよいかわからず、悩んでいるのなら本記事が役に立つはずです。
自分本来の実力を、テストで発揮できれば成績が向上します。多くの人がわかっているように、テスト直前に緊張するのは心理的な要因が多く存在しています。
「心理的に壁になっている要素を取り除ければよい」その方法をお伝えします。
もし学校のテストが「食事」だったとしたら、どんな感覚でしょうか。食材の種類やテーブルマナーを問うものではなく、「単に食べるだけ」という内容です。あなたは食べきれるでしょうか。考えられる課題は以下の通りです。
・嫌いな食べ物はあるか
・食べたことがないものはあるか
・食べきれる量か
・アレルギーはあるか
人間は「食べる」ことからエネルギーをもらっています。中にはアレルギーにより「食べてはいけないもの」がある人もいるでしょう。しかし、ほとんどの場合、食べきるだけなら「できる」と感じるのではないでしょうか。
例えば、あなたに食事テストを行います。
「コンビニで食べ物を1つ買ってきて、完食してください」
こんなテストであれば、誰でも乗り越えられると思いませんか?しかし、現実では多くの人が数学や国語、英語などのテスト直前に腹痛などを訴えます。我慢して問題を解いても、集中できていないため高得点に結びつきません。
さて、上記の食事課題「コンビニで食べ物を1つ買ってきて完食する」をやってみてください。課題を乗り越える際、腹痛に悩まされるとしたら心理的な要因ではなく、本当に体調が悪い可能性があります。
食事に対して心理的な壁がないのは、多くの人が「楽しい食事」を経験しているからです。
食事課題であれば「腹痛に悩まされる」などの心理的影響を受けないと感じた場合、学校のテストでも同様の心理状態になれば改善できます。しかし、多くの人は方法がわかりません。
学習塾で指導を受けている高校生に、こんな人がいます。1週間で40時間以上の勉強をして、テストに備えている真面目な学生です。
「準備は万端。テスト対策も完璧。でも得点がとれません」
あなたも同じような悩みに直面していませんか?
結果的に述べれば、この学生は心理的な壁を乗り越え神戸大学に入学します。神戸大学は偏差値60を超える難関校です。
さて、学生はどのように心理的な壁を乗り越えたのでしょうか。
学生の名前を仮に「タカシくん」とします。タカシくんは成績こそ振るわないものの、見た目はかっこよく心優しい男の子。生物部で活動をしていましたが、アニメや漫画、ゲームが好きな普通の男子です。
「成績を上げたい」と述べるタカシくんに、「成績を上げたい理由」を問うと以下の内容が返ってきました。
・成績を上げて大学に行きたい
・将来のために賢くなりたい
・女子にモテたい
「女子にモテたい」などが入っているのに、男子っぽい親近感を感じます。思考能力も申し分なく、将来への希望を感じさせます。
しかし、タカシくんの成績は偏差値40でした。
学習塾の講師は「勉強をしろ」と言うばかりで、1日6時間。1週間で40時間以上の勉強時間を確保します。学習塾の講師も大変だなと思いますが、タカシくんの方が大変です。
これだけ勉強しても、1年後のタカシくんの成績は偏差値40のままでした。心配した母親が、学習塾を変更しようと言い出します。
真面目なタカシくんは、友人に相談し自ら学習塾を探します。友人に誘われ小さな塾へ通います。通い始めた塾の講師は、最初に言いました。
「過去を変えられるとしたら、どうしたい?」
タカシくんは小学校時代にいじめに合っていたことを述べ、「点数が高いと他の子からいじめられた」と白状するに至ります。
実際のテスト直前に腹痛などを訴える学生は、過去にトラウマをもっている場合が少なくありません。「いじめ」であったり「親から怒られる」「先生から怒られる」など、周囲から見れば「あるよね、そういうこと」と感じるものかもしれません。
しかし、特に幼少時代に受けた心理的な影響は、後世に大きく影響を与えます。
そのため、現在のテスト直前の心理的な壁は「今」だけを見ていては改善されません。「昔」と感じる時間軸を基に、原因を探る必要がるでしょう。
他人に述べられる内容ではない場合、自分の心に「素直になる」ことが重要です。
トラウマになった出来事を、消すことはできないでしょう。
過去の出来事を消せるとしたら、タイムマシンに乗って過去の自分に会う以外にありません。
「過去の自分に会う」
ポイントはここです。
勉強において、学習がストップしてしまったタイミングを探します。自分がトラウマに感じる出来事が始まり「自分が成績を諦めた幼少時代」を探します。
そして、その時代の勉強内容を振り返って復習してください。
過去の自分が諦めた勉強が、今の自分を苦しめています。
過去の出来事は変えられません。しかし、過去の感情は塗り替えられるのも事実です。
「今」は、いつの間にか「過去」に変わります。現在の自分が努力しても成績がとれないと感じていることは、将来の自分が「トラウマ」に感じることです。
今、過去を振り返る勇気をもつこと。
そして、過去に諦めた自分と向き合い、勇気をふり絞って諦めた時点の勉強内容を復習すること。
これさえできれば、将来の自分から見た「過去(今)の自分」は、誇れる自分になります。
さあ、努力している今だからこそ、過去の自分に出会ってください。そして、未来の自分に向かって述べましょう。「努力して良かった」と。
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