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作成日: 2026年6月19日 最終更新日:

小論文の「あなたの考えを述べよ」はどう書く?課題文あり・なしの構成と例文を解説

小論文 あなたの考えを述べよ 課題文

こんにちは!総合型選抜専門塾AOIの編集部です。

小論文で「あなたの考えを述べよ」と出題されたとき、何を書けばよいのか迷う人は多いです。

特に課題文がある問題では、「課題文をどこまで要約すればいいのか」「自分の意見はどこから書けばいいのか」「課題文と関係のない一般論になっていないか」と不安になりやすいでしょう。

結論から言うと、「あなたの考えを述べよ」は、思ったことを自由に書く問題ではありません。課題文やテーマを踏まえて、自分の立場・理由・具体例を筋道立てて書く問題です。

課題文がある場合は、課題文の内容を短く押さえたうえで、自分の意見を書きます。課題文がない場合は、テーマの論点を自分で整理し、自分の立場を明確にする必要があります。

また、「あなたの考え」と言われると、自分の意見を強く書こうとして、押し付けがましい文章になってしまう人もいます。しかし、小論文で大切なのは、読み手に感情的に共感してもらうことではなく、「その考えには理由がある」と納得してもらうことです。

この記事では、特に課題文がある小論文を中心に、「あなたの考え」をどう書けばよいかを解説します。課題文がない場合の考え方も、後半であわせて紹介します。

「あなたの考えを述べよ」は何を書く問題?

「あなたの考えを述べよ」と聞かれると、自分の思ったことをそのまま書けばよいと考えがちです。しかし、小論文では、感想ではなく、論理的な意見を書くことが求められます。

感想ではなく、自分の立場・理由・根拠を書く

小論文でいう「あなたの考え」とは、単なる感想ではありません。

「私はこう思った」「なんとなく大切だと感じた」だけでは、読み手は納得しにくくなります。

小論文では、まず自分の立場を示し、その立場を支える理由や具体例を書くことが大切です。

例:
私は、SNSを利用するうえで情報を見極める力が重要だと考える。なぜなら、SNS上の情報は人の行動に直接影響することがあるからである。

このように、意見と理由をセットで書くと、小論文らしい文章になります。

課題文ありは「課題文を踏まえた意見」を書く

課題文がある場合は、課題文を読んだうえで、自分の意見を書く必要があります。

課題文の要約だけで終わるのも、自分の意見だけを書くのも不十分です。

課題文の主張を短く押さえたうえで、「私はそれについてどう考えるのか」を書きましょう。

課題文なしは「テーマへの自分の立場」を書く

課題文がない場合は、テーマに対して自分で論点を整理する必要があります。

たとえば「環境問題についてあなたの考えを述べよ」と出題された場合、環境問題全体を広く説明するのではなく、自分がどの点について書くのかを決めます。

テーマが広いほど、最初に立場を絞ることが大切です。

出題形式最初にすること書く内容
課題文あり課題文の主張を押さえる課題文を踏まえた自分の意見を書く
課題文なしテーマの論点を整理する自分の立場・理由・具体例を書く

課題文ありの「あなたの考えを述べよ」の書き方

課題文ありの小論文では、課題文を理解していることと、自分の考えを持っていることの両方を示す必要があります。

基本の流れは、次の通りです。

順番書くこと
1課題文の主張を短くまとめる
2課題文に対する自分の立場を示す
3理由と具体例を書く
4結論で自分の意見をまとめる

課題文の主張を短くまとめる

まずは、課題文で筆者が何を述べているのかを短くまとめます。

ただし、課題文の要約に字数を使いすぎないようにしましょう。小論文の中心は、あくまで自分の考えです。

課題文の要約は、全体の1〜2割程度に収めるのが目安です。たとえば600字の小論文なら80〜120字ほど、800字なら100〜160字ほどで十分です。

例:
課題文では、SNSは便利な情報発信の手段である一方、誤情報が広がりやすい危険もあると述べられている。

課題文に対する自分の立場を示す

次に、課題文の内容に対して自分がどう考えるのかを書きます。

賛成か反対かをはっきり書いてもよいですし、一部に賛成しつつ別の視点を加えても構いません。

例:
私はこの内容を踏まえ、SNSを利用するうえでは情報を見極める力が重要だと考える。

課題文をそのまま繰り返すのではなく、課題文を読んだうえで自分はどう考えるのかを示すことが大切です。

理由と具体例で自分の意見を支える

自分の立場を示したら、その理由を書きます。

理由だけでは抽象的になりやすいため、具体例も入れると説得力が出ます。

例:
災害時には、SNS上で誤った避難情報が広がることがある。その情報を信じた人が本来行くべき避難所を避けてしまえば、安全な行動が遅れる可能性がある。

具体例の入れ方に不安がある方は、以下の記事も参考にしてください。

結論で自分の意見をもう一度まとめる

最後は、自分の意見をもう一度まとめます。

結論では、新しい話を出す必要はありません。本文で述べた理由や具体例を受けて、自分の立場を言い換えましょう。

例:
以上のことから、私はSNSを安全に使うためには、情報を受け取る側の判断力を育てることが必要だと考える。

押し付けがましくならない書き方

「あなたの考え」を書こうとすると、自分の意見を強く言いすぎて、押し付けがましい文章になることがあります。

小論文では「共感」より「納得」を目指す

小論文では、読み手に感情的に共感してもらう必要はありません。大切なのは、「その意見には理由がある」と納得してもらうことです。

そのためには、自分の意見を強く言い切るだけでなく、理由・具体例・反対意見への配慮を入れる必要があります。

「共感される文章」を目指しすぎると、やさしい言い方を探すことに意識が向きすぎて、論理が弱くなることがあります。小論文では、読み手が筋道を追える文章を目指しましょう。

「絶対に〜だ」だけで進めない

「絶対に〜すべきだ」「必ず〜である」といった言い方ばかりになると、押し付けがましく見えることがあります。

もちろん、自分の立場を明確にすることは大切です。ただし、理由や根拠がないまま強く断定すると、説得力は弱くなります。

反対意見や別の立場にも触れる

押し付けがましくならないためには、反対意見や別の立場に少し触れるのも有効です。

例:
たしかに、SNSの利用を制限するべきだという考えもある。しかし、SNSを完全に避けるのではなく、情報を見極めながら使う力を育てることが現実的である。

反対意見に触れることで、視野の広さを示せます。

「たしかに〜しかし〜」で自分の主張へ戻す

反対意見を書く場合は、そのまま終わらせないようにしましょう。

「たしかに〜」で相手の立場を認め、「しかし〜」で自分の主張へ戻すと、文章が自然になります。

型:
たしかに、〇〇という考えもある。
しかし、△△を考えると、□□が必要である。

課題文なしの「あなたの考えを述べよ」の書き方

課題文なしの場合は、課題文に頼れない分、自分でテーマの論点を整理する必要があります。

テーマの論点を一文で整理する

まず、出題されたテーマのどこに問題があるのかを考えます。

たとえば「これからの学校教育についてあなたの考えを述べよ」という問題なら、教育全体を広く書くのではなく、「知識を覚えるだけでよいのか」「考える力をどう育てるか」など、論点を絞ります。

自分の立場を明確にする

論点を決めたら、自分の立場を一文で示します。

例:
私は、これからの学校教育では、知識を覚えるだけでなく、自分で考え、説明する力を育てることが重要だと考える。

最初に立場を明確にすると、その後の理由や具体例が書きやすくなります。

理由を1〜2つに絞る

自分の意見を書いたら、理由を考えます。

理由を多く入れすぎると、一つひとつの説明が浅くなります。小論文では、理由を1〜2つに絞り、具体例とつなげて説明する方がまとまりやすくなります。

具体例を入れてふわふわした文章を防ぐ

話がふわふわする原因の多くは、具体例がないことです。

「大切だ」「必要だ」と書いても、具体例がなければ、読み手はなぜそう言えるのかを理解しにくくなります。

学校生活、社会の出来事、ニュース、自分の経験などから、主張を支える具体例を1つ入れましょう。

「あなたの考えを述べよ」で使える型

「あなたの考えを述べよ」と出題されたときは、型に沿って考えると書きやすくなります。

課題文ありの型

課題文ありの型:
課題文では、〇〇について△△と述べられている。
私はこの内容を踏まえ、□□が重要だと考える。
なぜなら、〜だからである。
例えば、〜という例がある。
以上のことから、私は□□が必要だと考える。

課題文なしの型

課題文なしの型:
私は、〇〇について□□が重要だと考える。
なぜなら、〜だからである。
たしかに、△△という考えもある。
しかし、〜を考えると、□□が必要である。
したがって、私は□□が重要だと考える。

小論文全体の基本構成から確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。

小論文の例文

ここでは、「あなたの考えを述べよ」の例文を、課題文あり・なしに分けて紹介します。

例文1|課題文ありの場合

テーマ:SNSと情報判断力について、課題文を踏まえてあなたの考えを述べなさい。

課題文の内容:SNSは便利な情報発信の手段である一方、誤情報も広がりやすい。

課題文では、SNSは誰もが情報を発信できる便利な場である一方、誤情報が広がりやすい危険もあると述べられている。課題文の指摘は、SNSの利便性だけでなく、利用者が情報を受け取るときの責任にも目を向ける必要がある点で重要である。私はこの内容を踏まえ、SNSを利用するうえでは、情報を見極める力を身につけることが重要だと考える。

その理由は、SNS上の情報が人の行動に直接影響することがあるからだ。特に災害時には、多くの人が避難情報や被害状況をSNSで確認する。しかし、発信元が不明な投稿や、事実確認されていない情報が拡散されると、本来行くべき避難所を避けたり、必要のない移動をしたりする人が出る可能性がある。

たしかに、SNSは多くの人がすばやく情報を共有できる点で価値がある。しかし、便利であるからこそ、受け取る側にも情報を確認する責任がある。以上のことから、私はSNSを安全に使うためには、複数の情報を比べ、発信元や根拠を確認する力を育てることが必要だと考える。

例文1の構成を分解

部分内容
課題文の要旨SNSは便利だが、誤情報が広がる危険もある
課題文への反応利便性だけでなく、受け取る側の責任にも目を向ける
自分の意見情報を見極める力が重要
理由SNS上の情報が人の行動に影響するため
具体例災害時に誤情報が広がる例
結論発信元や根拠を確認する力が必要

例文2|課題文なしの場合

テーマ:これからの学校教育について、あなたの考えを述べなさい。

私は、これからの学校教育では、知識を覚えるだけでなく、自分で考え、説明する力を育てることが重要だと考える。社会では、正解が一つに決まらない課題が増えているからである。

たとえば、環境問題や地域の人口減少、情報の扱い方などは、知識を持っているだけでは解決できない。状況を整理し、複数の立場を考え、自分なりの意見を出す力が求められる。学校で探究学習や発表活動を行うことは、学んだ知識を現実の問題に結びつける練習になる。

たしかに、基礎知識を身につけることも欠かせない。知識がなければ、深く考えることは難しい。しかし、知識を覚えるだけで終わるのではなく、それを使って考え、他者に説明する経験を持つことで、学びはより実践的になる。したがって、これからの学校教育では、知識の習得とともに、自分で考え、説明する力を育てることが必要である。

例文2の構成を分解

部分内容
自分の意見自分で考え、説明する力を育てることが重要
理由正解が一つに決まらない課題が増えているため
具体例探究学習や発表活動
反対意見への配慮基礎知識も欠かせない
結論知識を使って考え、説明する力が必要

やりがちなNG例

「あなたの考えを述べよ」では、自分の意見を書くことが求められますが、書き方を間違えると評価されにくくなります。

課題文の要約だけで終わる

課題文ありの場合、課題文の内容をまとめるだけでは不十分です。

要約したうえで、自分はどう考えるのかを書きましょう。

課題文を無視して一般論だけを書く

課題文がある問題では、テーマについて自由に書くだけでは不十分です。

課題文で筆者が何を述べているのかに触れたうえで、自分の考えを書く必要があります。

自分の意見を押し付ける

自分の意見を強く書くだけでは、読み手が納得しにくくなります。

理由や具体例を入れ、必要に応じて反対意見にも触れましょう。

理由がなく感想だけになる

「大切だと思う」「必要だと感じた」だけでは、感想文のように見えます。

なぜそう考えるのかを説明することが大切です。

具体例がなく話がふわふわする

話がふわふわする原因は、具体例がないことです。

自分の意見を書いたら、その意見を支える具体例を入れましょう。

反対意見を書いたまま戻ってこない

反対意見に触れることは有効ですが、そのまま終わると自分の主張がぼやけます。

「たしかに〜しかし〜」の形で、自分の立場へ戻しましょう。

小論文の採点基準やNG例を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

よくある質問

課題小論文に関してよくある質問はこちらです。

課題文がある場合、要約は必要ですか?

必要です。ただし、長く書きすぎる必要はありません。課題文の主張を短く押さえたうえで、自分の意見につなげましょう。目安としては、全体の1〜2割程度に収めると書きやすいです。

自分の意見は賛成・反対どちらでもいいですか?

基本的にはどちらでも構いません。大切なのは、賛成か反対かよりも、その立場を理由や具体例で説明できているかです。

課題文なしの場合は何から書けばいいですか?

まず、テーマの論点を一つに絞りましょう。そのうえで、「私は〇〇が重要だと考える」のように自分の立場を明確にすると書きやすくなります。

押し付けっぽくならないにはどうすればいいですか?

理由や具体例を入れ、必要に応じて反対意見にも触れることです。自分の意見を強く言い切るだけでなく、読み手が筋道を追えるように説明しましょう。

関連記事

小論文の基本構成や、具体例・文字数別の書き方を確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。

まとめ:「あなたの考え」は理由と具体例で伝えよう

小論文で「あなたの考えを述べよ」と出題された場合、思ったことを自由に書くのではなく、自分の立場・理由・具体例を筋道立てて書くことが大切です。

課題文がある場合は、課題文の内容を短く押さえたうえで、自分の意見を書きます。課題文がない場合は、テーマの論点を自分で整理し、自分の立場を明確にしましょう。

また、自分の意見を押し付けないためには、理由や具体例を入れ、必要に応じて反対意見にも触れることが大切です。

小論文で目指すべきなのは、読み手に感情的に共感してもらうことではなく、筋道の通った説明で納得してもらうことです。

総合型選抜専門塾AOIでは、小論文の対策や添削、志望理由書・面接対策まで一人ひとりに合わせてサポートしています。「あなたの考えを述べよ」で何を書けばいいかわからない方や、意見が押し付けっぽくなってしまう方は、ぜひ一度相談してみてください。

この記事を書いた人

橋本 尭明

元総合型選抜専門塾AOIのマネージャー。現マーケティング責任者。総合型選抜の可能性やAOIの素晴らしさを世の中に広めるために、現場からマーケティング領域へシフト。歴代最高の合格率を叩き出した実績やノウハウを受験や学校生活に悩む学生の方々に発信します!

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