AOIについて
合格実績
授業内容
料金プラン
入試情報
お問い合わせ・質問
作成日: 2017年4月24日 最終更新日: 小論文対策

今回は、大学の総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜の小論文試験で出題されやすい頻出テーマについて解説します。
私たちが多くの過去問を分析した結果、特に押さえておきたいテーマを15分野に整理しました。
いずれも社会問題として知っておきたい重要な題材です。テーマ名を覚えるだけではなく、原因、影響、対立する考え方、解決策まで自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
また、この記事を見てくれた方限定でお得な情報です。期間限定で小論文や志望理由書の対策に関するプレゼントを無料で10個もらえるキャンペーンを行っています。AOI公式LINEで配布しているのでぜひ受け取ってください。
『2025年度入試 合格率96.6%のAOIの合格実績を見る!』
まずは、この記事で扱う15テーマと、特に出題されやすい学部系統を一覧で確認しましょう。実際の出題範囲は大学・学部によって異なるため、志望校の過去問と募集要項もあわせて確認してください。
| 番号 | 頻出テーマ | 主な出題学部・系統 |
|---|---|---|
| ① | 少子高齢化 | 社会・経済・政策・福祉・医療 |
| ② | 教育格差 | 教育・社会・経済・人間科学 |
| ③ | 環境問題 | 環境・理工・農・社会・政策 |
| ④ | グローバル化 | 国際・外国語・文学・社会 |
| ⑤ | 経済格差 | 経済・経営・商・社会・政策 |
| ⑥ | 医療・地域医療 | 医学・看護・医療・福祉・政策 |
| ⑦ | AI・テクノロジーと社会 | 情報・理工・経済・教育・法 |
| ⑧ | ジェンダー・多様性 | 社会・法・教育・国際・人間科学 |
| ⑨ | 地方創生・過疎化 | 政策・地域・観光・経済・社会 |
| ⑩ | 食料・エネルギー問題 | 農・環境・理工・経済・国際 |
| ⑪ | 防災・災害 | 理工・建築・社会・福祉・政策 |
| ⑫ | 情報化社会・SNS | 情報・メディア・法・教育・社会 |
| ⑬ | 労働・働き方 | 経済・経営・商・法・社会 |
| ⑭ | 多文化共生・外国人労働者 | 国際・外国語・社会・法・政策 |
| ⑮ | 科学技術と倫理 | 医療・生命科学・理工・法・哲学 |
少子高齢化は、小論文で特によく出るテーマの一つです。そのため、きちんと理解しておかないと、試験本番で出題されたときに的外れな回答を書いてしまうことになります。
日本では少子化と高齢化が同時に進み、生産年齢人口の減少、社会保障の担い手不足、地域サービスの維持など、複数の課題が結びついています。単に「子どもを増やせばよい」と結論づけず、背景と影響を分けて考えることが大切です。
出生率や子育て環境には地域差があります。過去の都道府県別統計では、東京都の出生率が低く、沖縄県が高い傾向を示した年があり、都市部と地方の違いを考える具体例になります。都市部では住居費、通勤時間、保育サービスへの需要集中や待機児童問題などが子育ての負担につながりやすい一方、地方では産科や小児科、教育機関、雇用の選択肢が限られる場合があります。統計の順位や数値は年によって変わるため、答案では最新資料を確認しましょう。
出産・子育てに関する支援制度があっても、住居費、保育費、教育費などを含めた長期的な負担は家庭の意思決定に影響します。子どもが大学を卒業するまでの費用を約2000万円とする試算もありますが、金額は進学先や住居形態などの前提で大きく変わります。現金給付だけでなく、保育の受け皿、働き方、教育費の支援を組み合わせて考える必要があります。
「少子化」「高齢化」「人口減少」を同じ問題として一括りにせず、それぞれの原因と影響を分けましょう。解決策を書くときは、国、自治体、企業、学校、家庭のうち、誰が何を担うのかまで具体化すると説得力が高まります。
出題されやすい学部:社会学部、経済学部、政策系学部、福祉系学部、医療系学部
少子高齢化をテーマにした構成や反対意見の扱いは、次の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:『少子高齢化の小論文の書き方は?原因・問題点・反対意見・例文を解説』
さらに小論文のために少子高齢化を深く知りたい場合は、次の本も参考になります。人口学の視点から書かれており、入試だけでなく教養としても役立つ一冊です。
人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか(中公新書)
日本の教育格差は、大学入試の小論文で扱われることが多いテーマです。教育は本人の努力だけで決まるものではなく、家庭の経済状況、居住地域、学校環境、デジタル機器へのアクセスなど、複数の条件から影響を受けます。
教育格差を論じるときは、「結果をすべて同じにすること」と「学ぶ機会を保障すること」を区別しましょう。給付型奨学金、学校外学習の支援、オンライン教育、地域の学習拠点など、どの段階の格差に働きかける提案なのかを明確にすると書きやすくなります。
出題されやすい学部:教育学部、社会学部、経済学部、人間科学部、政策系学部
教育格差に関しては、『「学力」の経済学』を一読することもおすすめです。現行記事でも紹介してきた一冊で、林修先生が番組内で取り上げたことでも知られています。教育と経済の関係を、データをもとに考えるきっかけになります。
環境問題は、私たちの生活、産業、健康、国際協力に関わる重要なテーマです。地球温暖化だけでなく、生物多様性、森林、廃棄物、大気や水の汚染など、複数の問題が関連しています。そのため、大学入試の小論文でも幅広い学部で問われます。
環境保護だけを主張して終わらず、産業、雇用、生活コストとの両立を考えましょう。「規制する」「技術開発を進める」「消費行動を変える」など、複数の手段を比較し、それぞれの負担を誰が引き受けるのかまで触れると議論が深まります。
出題されやすい学部:環境系学部、理工学部、農学部、社会学部、政策系学部
気候変動について理解を深めたい場合は、次の本も参考になります。
人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか(ブルーバックス)
交通や通信技術の発達によって、人、物、資本、情報が国境を越えて移動しやすくなりました。国際学部や外国語系学部だけでなく、経済、法、教育などでも、グローバル化の利益と課題が問われます。
グローバル化を「国際交流が増える良いこと」とだけ捉えず、利益を得る人と負担を受ける人の違いを考えましょう。国際共通のルールと、地域固有の文化をどう両立するかという対立軸も使えます。
出題されやすい学部:国際関係学部、外国語学部、文学部、経済学部、法学部
経済格差は、以前から多くの社会問題と結びついてきた頻出テーマです。経済学部だけでなく、社会、教育、福祉、国際関係などの学部でも出題されます。
格差が存在することと、すべての差が不公正であることは同じではありません。「どの格差が、なぜ問題なのか」を定義したうえで、税や社会保障、教育、雇用政策などの解決策を比較しましょう。再分配による公平性と、努力や挑戦を支える仕組みの両方を考えることが大切です。
出題されやすい学部:経済学部、経営学部、商学部、社会学部、政策系学部
さらに小論文のレベルアップを目指したい人は、小論文ガイドブックも参考にしてください。
小論文ガイドブックは、小論文の書き方についてまとめた、本来は塾生に配布している教材です。
冒頭で紹介したAOI公式LINEでは、小論文ガイドブックを含む対策教材を無料で配布しています。
医療は、生命、健康、地域格差、限られた資源の配分などが交わるため、医療・看護系を中心に頻出のテーマです。少子高齢化と組み合わせて、地域医療、在宅医療、医療従事者の不足、終末期医療などが問われます。
「医師を増やす」「病院を増やす」だけでは、地域偏在や勤務環境の問題は解決しません。オンライン診療、地域連携、予防医療、医療従事者の役割分担などを組み合わせ、患者、家族、医療者、自治体それぞれの立場から考えましょう。
出題されやすい学部:医学部、看護学部、医療系学部、福祉系学部、政策系学部
生成AIや自動化技術の普及により、学び方、働き方、情報の信頼性、人間の役割が変化しています。技術の便利さだけでなく、誤情報、著作権、個人情報、雇用への影響まで考えられるかが問われます。
「AIに任せるべき」「AIを禁止すべき」という二択にしないことが大切です。どの場面で使い、どこを人間が確認し、問題が起きたときに誰が責任を負うのかという条件を示しましょう。
出題されやすい学部:情報学部、理工学部、経済学部、教育学部、法学部
性別、性的指向、性自認、家族のあり方、働き方などの多様性は、人権と社会制度の両面から問われるテーマです。平等な扱いだけでなく、一人ひとりが参加しやすい環境をどう整えるかが論点になります。
特定の人々を一つの集団として決めつけず、困難が生じる具体的な場面を示しましょう。制度を変える場合は、目的、対象、期待される効果、他者への影響を整理すると、感情論だけではない文章になります。
出題されやすい学部:社会学部、法学部、教育学部、国際系学部、人間科学部
人口や産業が都市部へ集中すると、地方では公共交通、医療、教育、商業などの維持が難しくなります。地域の魅力を発信するだけでなく、暮らしと仕事を長く支える仕組みが問われます。
イベント開催や観光客の増加だけを解決策にせず、雇用、住居、交通、教育、医療を含めて考えましょう。地域外の人を呼び込む案では、地元住民の意思や利益も忘れないことが大切です。
出題されやすい学部:政策系学部、地域系学部、観光学部、経済学部、社会学部
食料とエネルギーは、生活と産業の基盤です。海外からの輸入、価格変動、環境負荷、安全保障などが関係するため、農学、環境、経済、国際系の小論文で出題されます。
一つの電源や一つの政策だけで解決すると考えず、安定供給、価格、環境、安全性のバランスを比較しましょう。食料問題では、生産量だけでなく、流通、廃棄、消費行動まで含めると議論が具体的になります。
出題されやすい学部:農学部、環境系学部、理工学部、経済学部、国際系学部
地震、豪雨、台風、津波などの災害が起きたとき、被害を小さくするための備えと、被災後の復興が問われます。自然現象そのものだけでなく、地域の高齢化、情報伝達、住宅、まちづくりも関係します。
災害発生後の救助だけでなく、「発生前の備え」「発生直後の対応」「長期的な復興」の三段階に分けると整理しやすくなります。全国一律ではなく、地域の地形や人口構成に合った対策を考えましょう。
出題されやすい学部:理工学部、建築学部、社会学部、福祉系学部、政策系学部
SNSは情報発信や交流を容易にする一方、フェイクニュース、個人情報の流出、誹謗中傷、ネットいじめなどの問題も生みます。表現の自由を守りながら、被害をどう防ぐかが中心的な論点です。
「SNSを規制する」だけではなく、何を違法または有害と判断し、誰が削除や表示制限を決めるのかまで考えましょう。法規制、企業の仕組み、学校教育、利用者の情報リテラシーを組み合わせると、現実的な提案になります。
出題されやすい学部:情報学部、メディア系学部、法学部、教育学部、社会学部
長時間労働、非正規雇用、テレワーク、育児や介護との両立など、働き方は生活の質と企業活動の両方に関わります。AIや人口減少による産業構造の変化と組み合わせて出題されることもあります。
労働時間を短くすれば必ず解決するとは限りません。業務量、評価制度、人員配置、取引慣行など原因を分け、働く人、企業、消費者、政府の立場を比較しましょう。
出題されやすい学部:経済学部、経営学部、商学部、法学部、社会学部
外国にルーツを持つ人が地域、学校、職場で共に暮らす機会が増える中、言語、制度、文化、労働環境の違いをどう乗り越えるかが問われます。グローバル化よりも、国内社会での具体的な共生に焦点を当てるテーマです。
外国人を人手不足を補う存在としてだけ捉えず、生活者としての権利と責任を考えましょう。受け入れる側だけ、来日する側だけに適応を求めず、双方が参加しやすい制度や対話の場を提案すると議論が深まります。
出題されやすい学部:国際関係学部、外国語学部、社会学部、法学部、政策系学部
科学技術は病気の治療や生活の改善に役立つ一方、生命への介入、プライバシー、安全性、軍事利用など新しい問題も生みます。「できること」と「してよいこと」を分けて考える力が問われます。
新技術への期待や不安だけで判断せず、利益、危険性、本人の同意、公平な利用、将来世代への影響を整理しましょう。全面禁止と無条件利用の間に、対象の限定、第三者審査、情報公開などの条件を置く考え方も有効です。
出題されやすい学部:医学部、生命科学系学部、理工学部、法学部、哲学・倫理系学部
テーマの知識を増やしても、設問に答える形で論理的に書けなければ得点にはつながりません。どのテーマでも、まず設問が「原因」「賛否」「解決策」「具体例」のどれを求めているかを確認しましょう。
小論文全体の構成は『小論文の書き方や構成を例文つきで専門家が解説!』、主張を先に示すコツは『総合型選抜の小論文の書き方をプロ講師が解説!』で詳しく紹介しています。
課題文を要約する問題には『小論文の要約の書き方やコツを専門塾がわかりやすく解説!』、最初の一文で迷う場合は『小論文の書き出し(序論)は○○でOK!知るだけで得点UPする書き出し例3選』も参考にしてください。
書いた小論文をプロに見てもらいたい場合は、AOIが運営するオンライン添削サービス「Quick Check」もあります(3日以内に返却)。
自分は志望学部の頻出テーマをちゃんと押さえられているかな?本番でどう書けばいいのかな?そんな不安はAOIの無料相談で解決できます。オンラインでも相談できますので、お気軽にどうぞ。
テーマの知識と書く力は短期間では定着しにくいため、できれば出願・試験の2〜3か月以上前から始めましょう。時間が少ない場合は、志望学部の過去問を優先し、頻出テーマを調べる、構成メモを作る、実際に書いて添削を受ける、という流れを繰り返してください。
まずは志望学部と関連の深いテーマを優先します。ただし、少子高齢化、AI、環境、格差のように複数の学部へまたがる題材もあります。直接関係が薄いテーマでも、原因と解決策を考える練習になるため、主要テーマを押さえた後に一覧を広く確認しておくと安心です。
新聞、ニュース、政府や自治体の白書、志望分野の入門書、大学教員の研究紹介などを組み合わせましょう。一つのSNS投稿だけで判断せず、複数の情報源を比べることが大切です。集めた情報は「現状・原因・賛成意見・反対意見・解決策」に分けてメモすると答案に使いやすくなります。
いかがだったでしょうか?他の記事では、おすすめの小論文の参考書も紹介しています。
特に、以下の本は小論文の読み方と書き方を学ぶための参考書としておすすめです。
この記事を読んで「小論文の頻出テーマ」を理解したら、志望校の過去問を使って、実際に構成を考え、文章を書く練習へ進みましょう。
以上が、大学入試の小論文で押さえておきたい頻出テーマです。
小論文は、自分の志望大学・学部の出題傾向に合った対策をすることが大切です。
また、塾に入っている人と入っていない人では、15%でも合格率に差が出るとも言われています。
そのため、小論文は必要に応じて学校や塾の先生、専門家など第三者から添削を受け、自分では気づきにくい論理の飛躍や設問とのずれを確認しましょう。
AOIでは、小論文のプロ講師と志望校に合わせた小論文対策を行っています。
「小論文の対策を始めたけれど、これで合格できるのか自信がない」という方は、まずはAOIの無料受験相談に参加してみてください。無料相談では、あなたの小論文対策が今どのレベルにあるか、何を直せば合格に近づくかを診断しています。自分に合った対策を、一緒に考えてみましょう。