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作成日: 2018年1月9日 最終更新日:

ワーキングホリデーとは?留学との違いについても解説

ワーキングホリデーとは

ワーキングホリデーって聞いたことはあるけど、自分の周りであまり言った人がいないのでどんなことをするのか疑問の声をよく聞きます。

今回はそのワーキングホリデーって何?という疑問にお答えするため、ワーキングホリデーに関する情報をまとめて紹介していきます。

海外に長期滞在することが可能

ワーキングホリデーとは、ワーキングホリデー制度を結んでいる国同士で取り決められた内容に基づいて、他国の生活様式や文化を経験するために1年間の長期滞在が可能なビザのことです。滞在中は旅行・労働・ボランティアなど、自国にいるときに変わらない生活スタイルで滞在することが許されているため、他のビザに比べると自由度の高さが魅力となります。

ワーキングホリデーの歴史を知ってみよう!

日本とワーキングホリデー制度を初めて結んだ国はオーストラリアです。1980年にオーストラリアとの間で始まったワーキングホリデーは、現在ではイギリス、アイルランド、ドイツ、フランスなどのヨーロッパ圏、台湾、香港、韓国などのアジア圏、カナダの北米圏、チリ、アルゼンチンなどの南米圏など、21カ国・地域との間で導入されています。

ワーホリで許可されていること

ワーキングホリデーで許可されているものは、観光・アルバイト・ボランティアなど多岐にわたっており、自由度が高いのが特徴です。

通常、海外で仕事をする場合はワークビザや学生ビザが必要となります。ワークビザは仕事をしているからこそ発給されているため、もし仕事をやめてしまった場合は効力が切れてしまい、ワークビザの発給をサポートしてくれる雇用主が見つからなければ帰国しなければなりません。また、学生ビザはフルタイムで仕事をすることができません。

海外で仕事をする上で時間的制約がなく過ごすことができるのがワーキングホリデーの魅力です。

ワーキングホリデー以外の主なビザの種類

海外に滞在するために必要なビザの種類は、観光ビザ、ワーキングビザ、学生ビザになります。

国や地域によって滞在可能期間にはばらつきがありますが、一般的に観光ビザは3ヶ月までの滞在が許可されており、主に旅行をする方は観光ビザで海外に滞在しています。観光ビザを持って入国をした場合は仕事をすることはできません。学生ビザは主に通学を目的としたビザで学校に通いながら限られた時間内であればアルバイトが許可されているのが特徴です。ワーキングビザは、ビザの更新月のたびに雇用主から受けたビザの延長をサポートする書面などを移民局に提出することが必要とされている場合があります。申請すれば誰でも取得できるビザではなく、職場のサポートがなければ取得できないというところも重要なポイントとなります。

ワーキングホリデーと留学の違いとは?

「海外に長期で住んでみたい!」や「外国人の人と話してみたい」と思った時にまず思い浮かべるのは「留学する」という方法ではないでしょうか?また留学とワーホリって何が違うの?という疑問も生まれてきます。今回はよく勘違いしやすい「留学」と「ワーホリ」について違いを紹介していきます。

ワーキングホリデーと留学でできること・できないこと

「英語を学びに海外へ行きたい」「海外で生活をしてみたい」と思ったとき、ワーキングホリデーか留学かは迷うところです。

ワーキングホリデーでできることは、働くことです。外国で働きながら長期滞在できるのが特権になります。

一方、語学留学では、基本的に働くことは禁止されています。

ワーキングホリデーと留学はこんな方におすすめ

ワーキングホリデーは、「休暇を過ごす」ことを意図した制度であるため、「旅行」好きな方におすすめです。

一方で留学は、語学学校や現地の大学、専門学校などに通うことで英語のスキルを集中して伸ばすことができ、基本的に勉強をすることを目的にした人におすすめです。

ワーキングホリデーが可能な国とは?

ワーキングホリデーに行きたいと思ってもワーキングホリデーはどこでも実施されている訳ではありません。日本と協定を結んだ国に一定

ワーキングホリデーは21カ国の協定国語のみ

ワーキングホリデーを利用できる国は現在21カ国になります。

英語の勉強をするためにワーホリを利用した人の話はよく耳にしますが、実はワーキングホリデーの協定国は台湾や香港など英語圏以外の国にも広がっています。

日本人がワーホリ可能な国の一覧

2018年7月現在、日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国は21か国です。

  • カナダ

物価は日本とほぼ同等で、アルバイトの時給もおよそ900円程度と賃金にも日本とさほど違いはありません。また、カナダは世界中から留学の人気スポットとなっているため、留学者の受け入れ水準が高く、シェアハウスや仕事もたくさんあります。

  • オーストラリア

南半球に位置しており日本とは異なる星や星座を見ることができる上、満点の星空が眺められるなど人気の高いスポットです。時給は1,400円ほどと高く、しっかりと稼いだ後は旅をする人も少なくありません。また、フルーツピッキングを行うことでビザを延長することもできます。

  • ニュージーランド

オーストラリアの東に位置する国です。オーストラリアに比べると田舎と言われることが多く、エンターテインメントも少なくのんびりとした時間を過ごすことができます。留学生も多く、語学学校が豊富でアジア圏、ヨーロッパ圏、南米などから留学生が集まっています。

  • イギリス

もっともワーキングホリデービザが取得しにくい国として有名です。毎年ワーキングホリデーをおこなえる人数が決まっており、抽選となっています。物価は高いため、是が非でも現地で仕事をしながら滞在したいものです。

  • アイルランド
    イギリスに近く、イギリスと比べると田舎という印象を持つ人も多くいます。また留学先としての人気はあまり高くなく、いわば穴場スポットとなります。日本人留学生が少ないため、語学学校でも日本人と一緒になることもあまりなく、英語に囲まれた生活を送るチャンスがあります。
  • チェコ
    2017年に新たにワーキングホリデー協定国となった国です。もともとオーストリア・ハンガリー帝国の一部だったことから、街の景観は両国の面影を残しています。隣国ドイツの影響も受けており、ドイツ料理を楽しむこともできます。また、公用語はチェコ語で、ワーキングホリデーを利用する際には、英語だけでなくチェコ語が必要となります。
  • フランス

政府が留学にとても力を入れている国です。約30万人が留学を通じて高等学校に通っているなど、積極的な留学生の受け入れを行なっている姿勢が人気の秘訣となっている模様です。

  • ドイツ

ドイツ語しか通じないというイメージを持っている人も少なくありませんが、実際のところはドイツ語も英語も両方通じるため、困ったときには英語を話せばコミュニケーションを取ることができます。

  • オーストリア

音楽の都とも呼ばれ、ドイツ・イタリア・チェコなどに囲まれた場所に位置しています。治安の良さが魅力で、ウィーンは9年連続でヨーロッパの世界生活環境調査でトップに輝いています。

  • デンマーク

世界でも福祉制度が充実している国です。日本では福祉産業の拡大が期待されている一方、人材不足やスキル不足などが否めない状況です。そんな中、デンマーク留学を通じて福祉を体験し学ぼうとする意欲の高い留学生も多くいます。語学だけでなく、その国でしか学べないことにも興味を持って選ぶと良いでしょう。

  • ノルウェー

ワーキングホリデーができる国としては認知が低く、日本人留学生はまだまだ少ないです。美しい自然と特徴的な街並みは、滞在しているだけでリフレッシュが期待できるほど。語学をじっくり学ぶための教師との1対1の学習スタイルも確立されているため、学びの幅もぐんと広げることもできます。

  • ポーランド

女性が夜に一人で歩いていても危険を感じることがほとんどないほど治安が良いのが特徴です。また、語学学校ではとにかく話すことが求められており、カリキュラムも環境問題やアカデミックなものまで幅広く、プレゼンテーションやディスカッションもとても多いです。照れてなかなか英語が話せないという人には、このようなアウトプットを繰り返すことのできる環境がスピーキングの習得に向いています。

  • スロバキア

2016年にワーキングホリデーの協定国に選ばれたため歴史が浅く、留学経験者も少ない国です。そのため、まだ認知度が低く、シャイな国民性も相まってスロバキア人から話しかけてくれることは少ないのが特徴です。自分から困ったときには助けを求めることを心がけましょう。

  • スペイン

情熱の国とか太陽の国というイメージを持っている方も多い国です。都市ごとに街の雰囲気は異なり、どこを歩いてもフォトスポットとなるような魅力的な建物が至るところに点在しているため、世界遺産の数が多く観光には困らない国です。スペインの母語であるスペイン語は、世界では英語に次いで話者が多いとされている言語です。

  • ポルトガル

海に面した海洋大国であるため、食事はシーフードが多く日本人にとっても抵抗が少ないです。物価は安く、ポルトガル語だけでなく英語が通じるのも特徴です。街並みは可愛らしく、どこを切り取っても写真映えするカメラが必須の国です。また、年間日照時間が長いリスボンでは、雨を経験することはほとんどないほどいつも晴れていて、とても過ごしやすい環境です。

  • ハンガリー

2017年にワーキングホリデー協定国となったばかりの国です。まだまだ馴染みが少ないかもしれませんが、治安が良く物価も日本と変わりません。ハンガリー料理は日本人好みの味付けが多く、長期滞在者は飽きることなく食事を楽しむことができます。また、EUには加盟していますが、フォリントという独自の通貨を使用しているため注意が必要です。

  • アルゼンチン

ワーキングホリデーがスタートしたのが2017年とごく最近の国です。南米初のワーキングホリデー協定国のため、他の地域とは異なる経験をすることができ、これからどんどん需要が増えていくことが予想されます。アルゼンチンでは主にスペイン語が使用されており、英語以外の言語を習得したいという人にはおすすめの国です。また、南米でありながらヨーロッパの雰囲気を感じることができ、世界三大劇場の「コロン劇場」など観光地としても人気が高いです。雄大な自然も広がっており、南米ならではの経験が楽しめます。

  • チリ

アルゼンチンに続いて南米2か国目のワーキングホリデー協定国です。主にスペイン語を使用しており、海に隣接している地形ということもあり海産物を使用した料理を楽しむことができます。また、ヨーロッパの街並みと、イースター島など歴史的に有名な一度は足を踏み入れてみたい観光スポットも豊富です。

  • 台湾

中国語と英語が通じるため、グローバル社会で必要とされている言語をまとめて学ぶことができる環境とあって、にわかに人気が高まっている留学スポットです。台湾は親日国として有名で、日本人に対して親切に接してくれる人が多く暮らしやすさを感じることができます。また、物価も安く経済的にも心強い国と言えます。

  • 韓国

日本から近く、約2時間のフライトで到着できるのが魅力の一つです。航空券も安くつくため、費用を抑えて留学をした人には敷居が低いのが特徴です。また、隣国ではあるものの生活習慣や文化が異なっており、食事のマナーなども大きく違っています。

  • 香港

中国語と英語が使用されており、経済分野においても発展著しいところです。英語の発音はネイティブほどではありませんが、スピーキング速度は遜色なく英語の学習には向いています。また、物価も安く生活面でもおすすめです。

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ワーキングホリデーが選ばれる理由とは?

ワーキングホリデーは自分の感性を磨くいい修行の機会としても選ばれています。その他にもワーキングホリデーが選ばれる理由について見ていきましょう。

アルバイト・語学上達・旅行なんでもOK

ワーキングホリデーの良いところは、仕事・勉強・旅行などなんでも自由に計画を立てて実行できるところです。

日本で生活している時と同じように自由に過ごすことができ、制限が少ないところが選ばれる理由の一つです。

自分のペースで生活できる

ワーキングホリデーは、時間に追われることがなく自分のペースで生活することができる点もメリットの一つです。

仕事によっては英語力を求められるところもありますが、英語を話せなくても働くことができる日本食レストランなどもあります。また、お金が貯まればまた別の土地に引っ越してまた新しい生活を送ることができるなど、とにかく自分のペースで思うように滞在期間を全うすることができます。

働きながらいろんな場所に行ける

ワーキングホリデーは仕事を中心にいろんな場所に滞在することができます。

例えば3ヶ月間フルーツピッキングをしていれば半年間のビザを延長することができる国もあるなど、選択の幅が広いです。ビザの延長を目的にフルーツピッキングが開催されている場所に移住し、お金とビザの延長を獲得したらまた別の場所に移動するという過ごし方もできます。

現地の職業観(ローカルジョブ)を見ることができる

ワーキングホリデーでは、現地のカフェや小売店など幅広いジャンルの仕事ができます。あえて前職と同じ仕事を選ぶことで、より日本と現地との違いを体験することができ、そんな新しい発見が楽しいという人もいます。

また、国によって仕事に対する考え方も違うため、ワーキングホリデーを通じて海外での仕事に対する価値観を知ることは、今後の人生に良い影響を及ぼすこともあります。

海外に外国人の友達ができる

日本にいるとどうしても海外の人と接する機会は少なく、ましてや友達と呼べるほど深い交流ができる場面もあまりありません。

海外に行けば日本人は圧倒的に少なく、また留学地として人気の都市であればいろいろな国の人に囲まれた環境に身を置くことができ、友達が自然とできます。

ワーホリの一連の流れを知ろう

ここではワーキングホリデーにおける出発から、帰国に至るまで一般的な流れを紹介していきます。

目的を決める

まず、何を目的にワーキングホリデーをするのか明確にしておきましょう。目的がなければホームシックに陥ったり、気持ちがうやむやになったりと帰国したい気持ちが強まってしまう人も少なくありません。

何を目的にしているのか?を明確にしておくことで有意義な時間を過ごすことができます。

行き先を決める

ワーキングホリデーができるのは21カ国もあるため、どの国に滞在したいかを決めておかなければなりません。選んだ国によって経験できることも違いますし、将来できる友達も変わってきます。なぜその国を選んだのか?を明確にしておくことで、後悔のない行き先選びができます。

準備をする

ワーキングホリデーに行くと決めたらとにかく準備を進めていきましょう。申請できる年齢は31歳未満となっているため、ズルズルと準備期間に時間をかけていたら、気づけば申請条件をクリアできなかったなんてことがないように注意しましょう。

また、準備物の中には書類が集まっても許可が下りるまで時間がかかるものもありますし、航空券の予約などやることはいっぱいです。

渡航中の注意点

渡航中の一番の注意点は、犯罪に巻き込まれないように注意をしておくことです。日本では窃盗などの犯罪は比較的少ないですが、海外に行けば窃盗やスリなどの頻度は多いです。

また、日本人はお金持ちと思われている国もあるため、高級バックなどを持ち歩いていればターゲットになる恐れもあります。目立ちやすいブランド品のカバンなどを持ち歩くことはできる限りやめ、スリなどに狙われないように警戒しておきましょう。

帰国後行うこと

帰国後に行うことは、家族への帰国報告になります。

家族や大切な人になど、海外に長期滞在していたことで心配をしている人も少なくありません。とにかく帰国したときには速やかに近しい人から報告をしておくようにしましょう。

また、市役所などで転入届けを提出し、日本に帰国した後どこにいるのか特定するための手続きをしましょう。

ワーキングホリデーに必要な荷物・持ち物

ワーキングホリデーに必要なものは航空券・お金・クレジットカードなどになります。

その他持っていた方が良いものは、サングラス・酔い止め・カメラ・パソコン・電子辞書などです。特に電子辞書は軽くて持ち運びに便利な上、単語力が足りずコミュニケーションが取りづらいときにも助けとなります。語学学校などでも電子辞書があると勉強の助けになるため、ぜひ持っていきたいアイテムの一つです。

ワーキングホリデーに関するよくあるQ&A

ワーキングホリデーに関するよくある疑問についてお答えしていますので、参考にして見てください。

  1. 仕事はどうやって見つければいいですか?

海外で仕事を見つける方法はいくつかありますが、おすすめなのは日本人向けの求人サイトです。現地では日本人留学生をサポートする現地の求人サイトがあります。

また、留学エージェントを利用して海外留学をしている人は、現地のエージェントオフィスにも求人情報が寄せられているため、そちらも仕事探しのサポートとなります。

  1. チップの制度がよくわかりません?

日本はチップのない文化ですが、英語圏やヨーロッパの国に行けばチップが習慣となっている国があります。

その際どのくらいの金額を支払えばいいのかを知っておくことは重要です。基本的に料金の10~15%が相場とされており、支払方法も現金や会計時にチップの代金を含めた支払いなどがあります。クレジットカードやデビットカードで支払うことも可能です。

  1. シェアハウスの探し方はどうすればいいですか?

現地でシェアハウス情報を掲載しているウェブサイトがあり、料金や希望のエリア、ルームメイトの数など詳細に検索することができて便利です。

また、語学学校や職場で仲良くなった人に誘われてシェアハウスをスタートする場合もあるため、どこにチャンスが転がっているかわかりません。

まとめ

海外で自由に自立した生活を体験したいという人は、ワーキングホリデーを通じて実現させましょう。

留学は勉強を目的としている一方、ワーキングホリデーは仕事や旅を目的にしている場合が多く、両者には違いがあります。

ワーキングホリデーでしかできないことにチャンレンジし、ぜひ1年間を満足いくものにしていただければと思います。

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この記事を書いた人

湯山 慶祐

共に探し、共に学ぶ、日本で最も『合格』と『夢』が生まれる場所。 2022年度入試 合格率94.1% AOIは塾というより、生徒の居場所です。 ただここにいることが、成長につながり、自分を信じることにつながっていきます。 「想像以上の、あなたにする。」

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