作成日: 2023年4月14日 最終更新日: 小論文対策
こんにちは!総合型選抜専門塾AOI編集部です!
「小論文の結論の書き方を教えて!」
「小論文で上手な文章のまとめ方を知りたい!」
この記事は、こんな小論文の締め方に悩む人のために書いています。
受験で合格する小論文を書くために、結論の書き方で減点されない方法を知ることが大事です。
小論文は、最初から最後まで自分の考えを書く科目であるため自己採点が非常にむずかしいですよね。
この記事を読み終えるころには、小論文の結論の書き方がわかるだけでなく採点者の視点で小論文の結論を評価できる視点が養えるようになります。
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本節では、小論文の結論で書くべきことを紹介します。
小論文の結論の書き方は、数学の公式のように覚えてしまって、本番でも使えるように心がけましょう。
小論文は、序論・本論・結論の3部構成で書くことでわかりやすく伝わりやすくなります。
その中で、結論の役割は、主張や議論のまとめを書くことです。
論文のテーマや研究問題に対して、あなたがどのような立場を取り、どのような結論に至ったのかを明確に述べることが求められます。
関連記事:『小論文の書き出しは○○でOK!知るだけで得点UPする書き出し例3選』
小論文の結論には、書いてはいけないことがあります。
よくある間違い答案は、2パターンです。
(1)主観的な結論
(2)字数稼ぎの結論
まずは、主観的な結論を書くことです。
小論文で、ついつい自分の主張を全面に押し出してしまって、設問で聞かれてないことまで書いてしまっていませんか?
例としては、このようなものです。
「これからの未来を担うのは若者である私たちである。そのためこの問題に対して、私たち一人ひとりが当事者意識をもって取り組み、持続可能な社会の実現に貢献したい」
このように内容としては、すごくいいことを書いているのですが、設問で聞かれていない宣言をしてしまうと採点者から主観的な結論だと判断されてしまいます。
そうならないためには、主観的な終わり方にならないように注意が必要です。
ポイントは、聞かれていないことには答えないという心構えをもつことで解決します。
次に、字数稼ぎの結論です。
小論文で足りない字数を補うために、ついついすでに前に書いてることをちょっとだけ表現を変えて書き直したり、字数稼ぎに思われるような不要な内容を書いてしまうことはないでしょうか?
例としてこのようなものがあります。
「そもそもこのような問題になるのは、教育に問題があるのだ。というのも、指導要領のなかでこうした事例を取り上げて教室で議論する場があれば、このような問題は起こらないと考える。このような結論にならないのは、教師の過労が原因であり・・」
このように字数稼ぎの意図が透けて見えてしまうような書き方は、採点者から見破られてしまうだけでなく、論点を整理する能力がないというマイナスな評価につながってしまいます。
ですので、このような字数稼ぎで結論を引き伸ばすのではなく、書き始める前のメモの段階からおおよその字数を推定して、目標の字数を調節しましょう。
また、字数稼ぎは序論や結論でふくらませるのではなく、本論の中の具体例で字数を稼ぐように意識しましょう。
ポイントは、書き始める前の構成力と具体例で字数稼ぎを意識することです。
関連記事:『小論文対策のポイントとオススメの参考書を専門塾が徹底解説!』
小論文で結論を書く際のポイントについてまとめます。
結論を書く際の注意点は全部で4つあり、チェックリストとして本記事を活用してください。
(1)結論は簡潔に
(2)結論の書き出しは「以上より〜」「よって」
(3)書き出しはあらためて自分の立場を明確にする
(4)新しい発見を書く
小論文で結論を書く際には、簡潔であることを意識しましょう。
簡潔とは過不足なく書かれている状態です。
文章の簡潔さは、以下のポイントを意識することで保たれます。
・冗長な表現を省く
・文章の長さは50字ていど
・不必要な主語や述語、接続詞を省略する
小論文の結論の書き出しは、「以上より〜」「よって〜」「これらのことから」などがおすすめです。
その理由としては、どこからが結論部なのかを読者がわかりやすいからです。
これらの結論の書き出しを書き、本論のまとめを書いていきましょう。
小論文は、序論で自分の立場を明確にします。
そして、結論でももう一度自分の立場を明確にすることで小論文のみやすさはアップして、伝わりやすい答案になります。
たとえば、死刑の存続に反対の立場で序論に書いた場合、結論では「このように、死刑の存続には、冤罪の問題をぬぐいきることができず、殺してしまうことで取り返しがつかなくなってしまうため死刑の存続には反対である」と書き出しましょう。
小論文の結論では、本論の中で登場した情報をもとに新しい発見が生まれます。
このように発見した事実を結論で紹介しましょう。
具体的には、「〜〜の部分に関してはわかったが、〜〜に関しては今後も研究が必要である」などです。
これは、課題論文形式の論文のまとめでよくある書き方になります。
関連記事:『小論文は「だ・である」と「です・ます」のどちらで書くべき?「だ・である」を推奨する理由。』
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以下では、小論文の結論の例文を3つ紹介します。
例題は小論文で頻出のテーマであるため、しっかりとおさえて自分の意見を持つようにしましょう。
例題:「インターネット上の情報は信頼できるか」
結論例:このように、インターネット上の情報は必ずしも信頼できるとは限らない。一方で、情報の信頼性を判断するためには、情報の発信元や信頼性の高い情報源からの情報を利用することが重要だ。今後、ますます重要性を増す情報社会において、正しい情報を得るために、情報リテラシーを高めることが求められる。
例題:「死刑制度の存続の賛成・反対に対するあなたの考え」
結論例:以上のことから、私は死刑制度について、現状の問題点や慎重な議論の必要性を考慮しつつも、一定の賛成だ。私は、極めて凶悪な犯罪者に対しては、社会の安全や被害者の尊厳を守るために、最も厳しい刑罰が必要だと考える。また、死刑制度がない場合、その犯罪者が再び犯罪を繰り返す可能性もあるため、犯罪の抑止力としての効果も期待される。
例題:「自分の人生を考えるうえで大切なことは何か」
結論例:以上より、自分の人生を考えるうえで大切なのは、自己実現を目指すことだ。自己実現とは、自分自身の能力を最大限に引き出し、自分らしい生き方をすることである。自分の人生を自分で切り開くためには、自己実現のための具体的な目標を立て、努力を続けることが不可欠だ。また、自己実現のためには、自分自身を見つめ直し、自分の強みや弱みを正しく把握することが重要なのだ。
関連記事:『小論文なら総合型選抜(AO入試)の専門塾AOIで決まり!最高レベルの指導をあなたに。』
小論文は、まず書き方の公式を覚えることから始めます。
そのため、本記事で紹介したような公式を覚え、減点されない小論文を目指しましょう。
また、小論文は独学ではなかなかむずかしい科目です。
自分で書いた答案を誰かに採点してもらう環境を用意しておくことは小論文マスターの近道になります。
そのため、身近な大人で小論文を採点してくれる人がいないか探してみましょう。
そうした環境が身近にない!という人は、塾で指導を受けることを勧めます。
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