作成日: 2020年11月12日 最終更新日: 面接/プレゼン/GD
こんにちは!総合型選抜専門塾AOI編集部です!
さて、今日はグループディスカッションについて書きたいと思います。
コロナ禍の中、グループディスカッションを課す大学は減っていますが、それでも一部私大の総合型選抜(旧AO入試)、国公立大学医学部を中心に面接の代わりとして行われています。
対策をしながらグループディスカッションを行っている大学は多いようですよ。
この記事を読めば、
・グループディスカッションとは何か
・昨年度のグループディスカッションのテーマ、内容
・グループディスカッションに必要なものとは
が、完璧にわかってしまいます!ぜひ最後までお付き合いください!
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グループディスカッションとは文字通り「集団討論」です。
受験生同士がグループになり、1つのテーマについて話し合うことです。
形式は大きく分けて
・みんなで討論型
・ディベート型
となります。
教室内には受験生のほか2~3人の面接官がおり、彼らはタイムキーパーをしたり、概要説明をするのが仕事で、討論の内容に意見したりしません。
決められた時間内で誰がどんな役割をし、グループとして議論をどういう方向に持っていくのかを見極め、採点しています。
そんな集団討論をする上で大切なのはズバリ「円滑に議論をすること」です。
自分を主張しすぎたり、相手を負かしたり…そんなことを大学は求めていません。
聞き役にまわり、時には主張も言い、場をまわす。
臨機応変に対応できる力、そういったものを大学は求めています。
この後紹介するグループディスカッションの形式や、アドバイスを参考にしながら、グループディスカッションについての知識を深めていってもらえればと思っています。
以下のような形で行われるのがほとんどです。
・時間が決まっていて、だいたい30分程度です。
・テーマは1つまたは2つ出され、それについて話し合うことになります。
・以下のようなレイアウトで行われることが多いです。
ただし、各受験生の前に机があったり、ホワイトボードがなかったりと、各大学によって様式が違います。
黄色:受験生
赤色:面接官
では、実際にいくつかの大学の実例を紹介したいと思います。
受験人数:9人
時間(分):45
内容:日本の高等教育の改善策
9人をグループに細分化し、各グループで15分程度話し合う。
チームの代表者が意見を言う。
代表者以外が相手の意見を聞いて考えたことを発表する。
受験人数:4人
時間(分):30
内容:化学と医療について
テーマについてグループで話を発展させていくタイプ。
受験人数:6人
時間(分):45
内容:SNSの功罪について/食品ロスについて
始まる前の時間で仲良くなっておくとスムーズ!
受験人数:6人
時間(分):30
内容:産業廃棄物処理場を設置するにあたり、問題点と改善策を、行政・業者・市民の立場から考える。
受験人数:6〜7人
時間(分):60
内容:中学校教員の労働時間減に効果的な対策を、理由と優先順位をつけて10個挙げよ。
最初に5分ほどで注意事項や説明のあと、15分程度で資料を読み、付箋に自分の考える対策を書いてホワイトボードに貼る。
その後、40分程度で討論し、模造紙にまとめる。
受験人数:6〜7人
時間(分):20
内容:東京大学名誉教授 上野千鶴子の式時について自由に討論する。
受験人数:4人
時間(分):20
内容:自己紹介/意志に必要な素質/あなたが研修医として、患者が苦しんでいる中、まわりに相談する人がいない。どうふるまうか。
ここにあるのはあくまで2020年度入試で行われた一例です。
これらのテーマについて、どのように対策すればいいのか、次の章で紹介します。
グループディスカッションでは、以下の点を見られます。
1.学部や世の中についての基礎知識は持っているか。
2.与えられたテーマで協力して話を進め、課題を発見して議論することができるか。
3.自分の意見を述べる場合は、その根拠は十分か。
グループディスカッションを課す大学が求めている受験生は、入学後にゼミや授業でしっかりと仲間と協力しながら研究を進めていける生徒です。
大学は研究機関なので、話が上手な生徒ではなく、学問に関する基礎知識や一般常識を兼ねそろえた学生を選考することを意識しています。
そこで、「こういうことをしておけばいい」というのをお伝えしておきます。
例えば経済学部に行きたいのなら、株式や為替についても知識を入れておかなければいけません。
また、それだけではだめで、上記したように医学部でも教育問題は問われます。時事ニュースにもアンテナを張っておいてください。
知識をインプットしたら、アウトプットしないと定着もしませんし、まとまりもしません。実際に文字に起こして考えてみてください。
話ことばだと、2分=500字ですので、とりあえず500字をイメージして文字起こしをしてください。意外に難しいですよ。
文字起こしができれば、それを実際に話します。500字を2分程度で話せるよう練習しましょう。ストップウォッチやスマホの録音機能を使って実際に話します。テンポがつかめるようになれば、本番でもきっと焦らないはずです。
テーマが発表された直後から、グループディスカッションのテーマをしっかりつかむようにします。知っている知識があれば確認します。
グループディスカッションが始まったら、まずはしっかり議論を聞きましょう。次のような態度が重要です。
・目を合わせ、体を傾けて、傾聴の姿勢を見せる。
・人の発言には、必要に応じて、相づち・くり返し・言い換え・簡潔なまとめなどを行い、話し手への配慮を見せる。
慣れてきたら、他の人の動きを見て、自分の役割を考えてみましょう。
意見を述べるときには、必ず根拠を添えます。大学では論文を書く機会が増えます。論文内で主張するときには、必ず証拠(エビデンス)を添えますので、大学側はこの力を重視します。
データ … 事前に読んだ本やニュースで知った数値を覚えている場合は使用します。
証拠強度:強。
引用 … 事前に読んだ本やニュースで、専門家の意見を覚えている場合は使用します。
証拠強度:強。
具体例 … 事例を挙げます。
証拠強度:中。
体験 … 体験談を挙げます。
証拠強度:低(証拠としては弱いですが、思いつきやすく分かりやすいため、問題なく使用できますが、多くの人に当てははまらない内容とならないように心がけます)。
グループディスカッションの体験記も併せて読んでみてください。
関連記事:悩める高校生に届け!グループディスカッション体験談【関東編】
過去問を見て、必ず1度は対策する。
→過去問は上記以外にも、学校の先生に聞けばきっと持ってるはず。
物事に対して、自分なりに意見を持つ。
→自分の意見を持つことが、話の発展に役立ちます。
役割をしっかりと把握し、自信を持ってディスカッションをする。
→主張しすぎず、人の意見を聞いて自分の意見を述べる。いい方向に議論が進むよう場を見て行動しましょう。
グループディスカッションは難しそうですが、「みんなと建設的な話をする場」としては、大学だけでなく受験生にとっても大事なものだと思います。
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AOIチャンネルの動画でもグループディスカッションについて解説してるので見てください。
みなさんの健闘を祈っています!