作成日: 2021年3月27日 最終更新日: 資格/実績
大学入試変革の時代。
2020年度入試から大学入試は大きく変わりました。
旧来のセンター試験から大学入学共通テストに変わったほか、推薦入試の名称や内容も大きく変わりました。
今後各大学がさらに創意工夫を施し、入試の内容がさらに変わっていくことが考えられます。
受験生としては、常に最新の情報にアンテナを張り、情報収集を続けることが不可欠です。
そこで今回は、留学生向け2021年9月入学のAO入試、と題し、入試概要やおすすめポイントなどにつきご紹介していきます。
日本の大学の多くで、留学生向けの入試制度が用意されています。
日本人受験生のための一般入試とは別に、外国人留学生のための特別選考が行われています。
この特別選考は、一般入試とは異なり、出題や回答にあたり日本語の技量が考慮されたり、入試科目がそもそも軽減されたりしています。
では、特別選考の内容はどのようなモノなのでしょうか。
具体的には、日本留学試験、日本語能力試験、TOEFLなどの英語試験、筆記試験、日本語での小論文、面接試験の組み合わせで判定されます。
各大学や学部により、配点や重視するものがかなり異なるため、志望校選定のために早めから情報収集をする必要があります。
AO入試は、広く推薦入試の1つに数えられる入試で、アドミッション・オフィス入試を略したものとなっています。
各大学が求める学生像を示した、アドミッションポリシーを掲げ、それに合った学生を選考により入学させる入試形態です。
選考時期は一般入試よりもかなり早く、9月からエントリー選考が始まり、早ければ10月頃に結果が出ることも少なくありません。
一般入試は通常1月～3月頃に行われますので、入試を早く終わらせ、入学までに勉強に打ち込むことも可能となります。
ＡＯ入試は4月入学のものだけでなく、9月入学（秋入学）のものも増えてきています。
通常の4月入学とは、選考時期が約半年ずれることから、入念な準備が必要となります。
最近では、9月入学での入試もかなり増えてきています。
入学の可能性を広げるためにも、検討の余地は大いにあります。
ここでおすすめの大学学部を3つご紹介します。
1つ目は、APUアジア太平洋学部国際経営学部です。
4つの形態のＡＯ入試が行なわれます。
具体的には、秋期・世界を変える人材育成入試 （ロジカル・フラワー・チャート入試）、 秋期・活動実績アピール入試、秋期・海外就学経験者（帰国生）入試、秋期・国際バカロレア（ＩＢ）入試となっています。
入試方式は基本的に、出願書類による審査（１次）、面接試験（２次）となっています。
複数回、入試日程が設定されていますが、既に終了した日程もあるため、受験をする際には出願期間を含め、しっかりと確認をする必要があります。
2つ目は、上智大学国際教養学部です。
2021年度秋学期（2021年9月21日入学）では、1年次入学が82名、編入学（３年次） 若干名という募集定員となっています。
出願要件は、1年次入学の場合は以下のようになっています。
国内外を問わず学校教育における12年以上の課程を修了した者、および本学入学までに修了見込みの者。
文部科学省により、高等学校相当として指定された日本国内の外国系学校を修了した者、および修了見込みの者。
本学入学前までに国際バカロレアを取得している者、および取得予定の者。
本学において、個別の入学資格審査により上記1－3と同等以上の学力があると認められ、本学入学時に18歳に達する者。
編入学（3年次）は以下になっています。
本学入学時までに下記いずれかに該当する者。
学位授与権のある4年制大学の正規の学生として2年次以上の課程を修了（見込み）の者。
学位授与権のある短期大学の課程を修了（見込み）し、短期大学士（準学士）を取得（見込み）の者。
第1期、第2期募集があるので、日程の確認が不可欠です。
3つ目が、京都外大 国際貢献学部です。
グローバルスタディーズ学科で若干名、募集を行なっています。
選考は、出願書類の課題作文（英語）、TOEICなどの英語能力検定の成績、および提出された書類により総合的に判定されます。
特に、英語能力検定の成績については、厳格に出願資格が定められていますので、出願の際には注意が必要です。
9月入学の門徒がかなり開かれてきているAＯ入試。
留学生向け入試の場合、英語力が一定程度必要なことなど、出願資格に注意が必要です。
もっとも、入学への選択肢が広がることは事実です。
アドミッションポリシーと照らし合わせながら、自分に合った大学学部を選択し、自分に合った入試方式で受験をすることが大切です。
スケジュールを確認しながら、できる準備をコツコツと行なっていきましょう。
