作成日: 2021年12月2日 最終更新日: 総合型選抜基礎知識
指定校推薦といえば受けさえすれば合格できるもの。そういった認識があると思います。しかし、何も対策をせずに試験を受けるともちろん不合格になることもありえます。
指定校推薦で大学合格を目指す場合、小論文の出来不出来が合否に大きく影響します。
「小論文なんて書いたことがないし教えてもらったこともない!」と不安になる必要なありません。
正しい対策の方法や出題傾向を知り、練習を重ねれば、小論文は得点できます。そのうえ、書いた小論文の添削をして、長所を伸ばし、短所をなおせば、必ず効果は出ます。
要するに知らないから不安なだけなのです。この記事では、小論文の出題例や対策方法を詳しくご説明します。
いやいや、正直文章見るだけじゃ不安だよ…という方は一度無料相談へお越しください!
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どこから手を付けていいかわかりにくい小論文対策ですが、正しい対策方法があります。その流れに沿って頑張りましょう。
小論文は、作文ではありません。
小論文には、必要な構成があります。「序論」「本論」「結論」という構成です。
「序論」で、自分の考えを明らかにします。「結論を言う」と言い換えてもいいかもしれません。ある課題や問題について賛成か、反対かを問われるという問題だった場合は、この時点ではっきりと自分の立場を述べましょう。
「本論」では、自分の考えの理由と具体的な経験や裏付けを書きます。
「人種差別はやめるべきだ。なぜなら差別されている人が可哀想だからだ」といったようなことを書いてしまう人が多いですが、理由は、自分の主観的な意見ではなく客観的なデータに基づいたものにしましょう。
また、具体的な経験や裏付けを言おうにもまず、知識がないと何も書けないと思います。AOIでは小論文の知識を配信している小論文チャンネルというYouTubeチャンネルを開設しているのでぜひ参考にしてください!
「結論」では、本論で展開した根拠に基づいて、もう一度、自分の考えを述べます。ここで注意すべきなのは、本論で述べた具体例と結論の繋ぎ方が論理的でない書き方をしてしまうことです。
極端な例を出すと、「人種差別はやめるべきだ。確かに文化的な要因もあり、他部族と争ってしまうことは仕方ないことかもしれないが、争いは争いを呼び戦争が起こり、大きな被害をもたらす。なので人種差別はするべきでないと考える」このような文章です。
辻褄が通っているように見せて、よく読んでみると、構成がおかしいということに気がつくのではないでしょうか?
さて、ここでみなさん気になるのが「一体何問の小論文をとけばいいのだろう?」ということではないでしょうか?
もちろん、解けば解くほどいいのは当たり前なのですが、それでは行動に移し辛いと思います。なので、これだけは解いて欲しいという問題数を提示します。
それは50問です。
そちろん小論文の力をつけるためには、書きっぱなしでは力がつきません。伸ばすところ、なおすところをきちんと指摘してもらうことが大切です。
誰に聞けばいいのだろうか?そう思って真っ先に思いつくのは学校の先生ではないでしょうか?
しかし、50題もの小論文の添削をしてくれる学校の先生は珍しいと思いますし、そもそも小論文を解いたことのない先生も多いと思います。
そんな時はAOIの無料相談であなたの小論文を添削いたします。それであなたに力がついたら、旅立ってくれてももちろん問題ないです。
AOIはあなたの志望校合格とその先の人生について真剣に向き合います。
指定校推薦の小論文に出題されるテーマは、多岐にわたりますが、大きく分けて、下記のように分類されます。構成を考え、自分の経験など根拠を示して、結論に導きましょう。
去年からコロナウイルス関連の問題が頻出です。今年は、アフターコロナを意識した問題が多く出題されることが予想されます。
【出題例】
コロナウイルスのワクチン接種をしていない人への差別などが問題になっています。ワクチンパスポートの是非を含めて、あなたの考えを述べなさい。
【回答例】
コロナウイルスに対して、ワクチン接種が有効であることは研究機関によって証明されている。
ワクチンパスポートは、コロナウイルスから社会を守る有効な手段であると同時に、理由があってワクチン接種を受けられない人へのパスポートという役割も果たせるのではないか?それによって、接種できない人への故のない差別も防げる。
環境問題は、小論文には必出テーマです。色々な角度から書くことができるように準備しておきましょう。
【出題例】
コロナ禍による企業活動の減少などによるCO2排出の減少で、社会環境に肯定的な影響も出ています。今後、持続可能な社会の実現のために必要なことを述べなさい。
【回答例】
コロナ自粛期間中のロサンゼルスや中国に青空が戻ったというニュースは、「やればできる」という希望を私たちが持ったことは意義深い。
持続可能な社会のためには、大量生産、大量消費という消費行動を見直さなければならない。新たな消費行動を確立する必要があるが、シェアリングエコノミーなどその萌芽がある。
インターネットの功罪についての出題も、増加傾向が続いています。
【出題例】
なぜ、インターネットでは、極端な意見が多くみられるのか?その理由を考えて述べよ。
【回答例】
インターネット上での、誹謗中傷によってアイドルなどの自殺が相次いで、社会問題化している。
インターネットの特質として、匿名性があげられる。自分の素性を明かすことなく、意見を述べることができるゆえに、極端な意見へと傾いていく。また、極端な意見を持つ傾向のある人ほど、投稿回数が増えるというデータもある。
グローバル化に伴い、日本文化や日本の伝統について問う小論文も多いです。
【出題例】
日本文化の海外発信について、あなたの考えを述べよ。
【回答例】
オリンピックの開会式の入場行進曲が、日本発のゲーム音楽であったことが、国の内外から大絶賛を浴びた。いろいろ議論の多いオリンピックであったが、一気に親近感がわいた。
政府も「クールジャパン」ということで、日本のアニメ、ゲーム、ファッションなどを積極的に海外発信している。日本文化にあこがれを持つ人が増えれば増えるだけ、日本への理解が深まる。これからも積極的に発信するべきである。
セクシャルハラスメント、女性の社会進出、夫婦別姓、男女平等など、さまざまな観点から自分の意見をまとめておきましょう。
【出題例】
日本では、「男は社会に出て仕事をし、女は家で家事をする」という考えが根強く残っています。男女の役割について、あなたの意見を述べよ。
【回答例】
日本で、「男は社会に出て仕事をし、女は家で家事をする」という考えが根強く残っている理由の一つが、男女平等を支える法的体制が整っていないことだと思う。
男女の役割分担を平等なものにするためには、育休休暇の男性の取得の推進、同一労働同一賃金などの法整備が重要である。
また、学校においても、男女の平等な役割分担についての教育が必要である。
「指定校推薦では絶対合格できる」と考えている人が多いかもしれませんが、実は、不合格になる人もいます。合格を目指している方に、嫌なことを書いて申し訳ないですが、現実から目をそらすわけにはいきません。
そこで一つ総合型選抜(AO入試)を視野に入れておくと良いです。総合型選抜の試験内容にも『面接』があり、指定校推薦で培ってきた面接の能力を総合型選抜(AO入試)でも発揮できます。
指定校だけで絞るより、総合型選抜(AO入試)も視野に入れて受験したほうが合格のチャンスが広がり良いと思いませんか?
総合型選抜AOIは、実際に総合型選抜で志望校に合格した実績を持つメンターがあなたを合格までサポートします。
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