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高卒の平均年収は?収入を上げる方法とキャリアアップ戦略を徹底解説

「高卒と大卒で年収はどのくらい違うの?」

「将来、安定して稼げる仕事に就くにはどうすればいい?」

こんな疑問を持っている高校生も多いのではないでしょうか。

実際、高卒と大卒では平均年収や就職できる職種の幅に違いがあるのは事実です。

しかし、高卒だからといって収入が低いままと決まっているわけではありません。

専門スキルを身につけたり、大学に進学して学歴を活かしたキャリアを築いたりすることで、収入を上げる方法はたくさんあります。

この記事では、高卒の平均年収や収入アップの方法、そして学歴を活かしたキャリア戦略について詳しく解説します。

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高卒の平均年収の実態を知る

まずは、最新の統計データをもとに、高卒の平均年収や年齢による収入の変化を詳しく見ていきましょう。

令和4年の厚生労働省の調査をもとに実態に迫ります。

引用元:令和4年賃金構造基本統計調査

日本における高卒の平均年収

厚生労働省の「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、高卒の平均月収は以下の通りです。

  • 全体(男女計):約27万円
  • 男性:約29万円
  • 女性:約22万円

これを年収に換算すると、以下のようになります。

  • 全体(男女計):約327万円
  • 男性:約348万円
  • 女性:約264万円

このデータを見ると、高卒でも300万円以上の年収を得ることは十分可能であることが分かります。

次に、年齢が上がるにつれてどのように収入が変化するのかを見ていきましょう。

年代別の高卒平均年収の推移

年齢が上がるにつれて収入はどのように変化するのでしょうか?

高卒のキャリアは、経験を積むことで徐々に年収が上がる傾向にあります。

厚生労働省のデータをもとに、年代別の平均年収を見てみましょう。

年代平均年収
20代(20~29歳)約260万円
30代(30~39歳)約310万円
40代(40~49歳)約355万円
50代(50~59歳)約375万円

高卒の年収は、年齢とともに増えていきますが、大卒との差も徐々に広がっていく点には注意が必要です。

  • 20代では大卒との差は約30~40万円程度
  • 30代では60~80万円、40代では100万円以上の差に拡大
  • 50代では150~200万円近くの開きになることも

このように、長期的な視点で見ると、学歴が収入に与える影響は決して小さくないことが分かります。

では、最初のスタート地点である「高卒の初任給」はどのくらいなのでしょうか?

次に、初任給の相場について詳しく解説します。

高卒の初任給とその特徴

高卒で就職した場合、最初の給料はどの程度なのでしょうか?

最新のデータをもとに、初任給の相場を確認してみましょう。

  • 高卒の平均初任給:18万6,800円
  • 大卒の平均初任給:23万7,300円

その差は約5万円。初任給の時点ではそれほど大きな差に感じないかもしれませんが、昇給スピードやキャリアの選択肢によって、年収の違いが徐々に大きくなっていきます。

高卒の場合、同じ職場で長く働くことで昇給しやすい傾向がありますが、大卒と比べて管理職への昇進や専門職への転職の機会が限られることもあります。

では、高卒でも収入を上げるにはどうすればよいのでしょうか?次の章では、高卒でも年収アップを目指す方法について詳しく解説します。

関連記事:『高校生の自分に向いてる仕事を見つける方法|自己分析の講師が徹底解説!

高卒と大卒の年収格差の現実

学歴による年収の違いは、多くの人が気にするポイントのひとつです。

特に、入社時点でどれくらいの差があるのか?を知ることで、将来のキャリアを考える際の参考になります。

ここでは、高卒と大卒の初任給の違いについて、最新のデータをもとに解説します。

高卒と大卒の初任給の比較|入社時点での差は?

高卒と大卒では、入社時点での給与に明確な差があります。厚生労働省の「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、学歴別の平均初任給は以下の通りです。

  • 高卒の平均初任給:18万6,800円
  • 大卒の平均初任給:23万7,300円

その差は約5万円で、年間に換算すると約59万円の違いになります。

この段階ではそこまで大きな差には感じないかもしれませんが、昇給のスピードやキャリアアップの機会によって、年収の格差は年齢とともに広がっていきます。

キャリア形成による年収差の拡大

「入社時点ではわずかな差でも、長く働くうちにどんどん広がる」
これは、学歴による年収格差の大きな特徴のひとつです。

昇進のスピードやキャリアアップのしやすさを考えると、大卒の方が有利になりやすい傾向があります。

これはなぜなのでしょうか?

次に、年代別の高卒・大卒の平均年収推移を見ながら、その理由を詳しく解説します。

年代別の高卒・大卒の平均年収推移

厚生労働省の「令和4年 賃金構造基本統計調査」をもとに、年代ごとの平均年収を比較してみましょう。

年代高卒(月収・千円)年収換算(万円)大卒(月収・千円)年収換算(万円)
20代(20~29歳)216.7約260249.4約300
30代(30~39歳)258.1約310329.4約395
40代(40~49歳)295.6約355410.1約495
50代(50~59歳)312.5約375482.2約580

データからも分かるように、年齢が上がるにつれて高卒と大卒の年収差は拡大していきます。

  • 20代では約40万円の差
  • 30代では約85万円の差
  • 40代では約140万円の差
  • 50代では200万円以上の差

このような差が生じる理由として、以下のような要因が考えられます。

  1. 大卒は管理職に昇進しやすく、昇給ペースが速い
  2. 大卒は専門職に就く割合が高く、給与が上がりやすい
  3. 大卒は大企業への就職率が高く、給与水準の高い職場に就く傾向がある

つまり、最初の年収差は小さくても、キャリアを積むことで大卒の方が収入面での優位性を確立しやすいということです。

しかし、これは「高卒だから絶対に年収が低い」と決まっているわけではありません。

生涯賃金の違いと年収差が広がる背景

「高卒と大卒で、生涯に稼げるお金はどれくらい違うのか?」
長く働き続けた場合、年収の差が積み重なり、**生涯賃金(60歳までの総収入)**にも大きな違いが生まれます。

ここでは、具体的な金額をもとに、学歴による生涯賃金の差と、その背景にある要因を解説します。

学歴別の生涯賃金(60歳までの総収入)

厚生労働省のデータをもとに、学歴ごとの生涯賃金(60歳までの総収入)を比較すると、以下のような違いが見られます。

学歴男性(億円)女性(億円)
高校卒2.11.5
大学卒2.62.1

高卒男性の生涯賃金は約2.1億円、女性は約1.5億円

一方、大卒の場合、男性は約2.6億円、女性は約2.1億円となっており、学歴によって5000万円以上の差が生じています。

特に女性の場合、高卒と大卒で約6000万円の違いがあり、学歴が収入に与える影響がより大きいことが分かります。

高卒で年収が高い職種・業界とは?高収入が期待できる業界ランキング

高卒で働く場合、どの業界に就職するかによって収入は大きく変わります。

スキルを身につけやすい業界や、キャリアアップのチャンスが多い業界を選ぶことで、大卒と変わらない、またはそれ以上の収入を得ることも可能です。

ここでは、厚生労働省のデータをもとに高卒者でも年収が高い業界をランキング形式で紹介します。

1位:金融業・保険業

  • 平均年収:男性 約553万円 / 女性 約337万円
  • 特徴:銀行、証券、保険会社などの業界。専門知識が求められるが、昇進や資格取得で年収アップのチャンスが多い

金融業界では、営業職や事務職からキャリアをスタートし、ファイナンシャルプランナー(FP)や証券外務員などの資格を取得することで、収入を伸ばせる可能性があります。

関連記事:『経営学部とは?向いてる人や人気の進路について解説!

2位:情報通信業(IT業界)

  • 平均年収:男性 約476万円 / 女性 約367万円
  • 特徴:プログラミングやネットワーク管理などのITスキルがあれば、学歴に関係なく高収入を狙える業界

特にエンジニア職は、経験を積めばフリーランスとして独立し、年収1000万円以上を目指すことも可能

未経験からでも、独学や専門スクールを活用してスキルを習得できるのが魅力です。

関連記事:『情報学部の志望理由書を例文付きで専門塾が解説!

3位:教育・学習支援業

  • 平均年収:男性 約542万円 / 女性 約380万円
  • 特徴:学習塾や専門学校の講師、インストラクターなどの職種があり、経験を積めば独立や管理職への昇進も可能

教育業界では、指導スキルが評価されやすく、個別指導塾の講師やオンライン教育の分野で活躍することで、年収アップのチャンスが広がります。

関連記事:『教育学部の志望理由書を例文付きで専門塾が解説!

4位:卸売業・小売業

  • 平均年収:男性 約423万円 / 女性 約290万円
  • 特徴:店舗管理や営業職でのキャリアアップが鍵。インセンティブ(成果報酬)がある企業では、大幅な年収アップも可能

特に、大手企業の管理職やエリアマネージャーに昇進すると、年収500万円以上も目指せる業界です。

5位:建設業

  • 平均年収:男性 約414万円 / 女性 約302万円
  • 特徴:現場監督や施工管理の資格を取得すれば、20代でも年収500万円以上を狙える

建設業界は、技術職の需要が高く、経験を積むことで独立して高収入を得ることも可能

特に、電気工事士や建築施工管理技士の資格を持っていると、より安定した収入を得やすくなります。

高卒でも、業界選びやスキルアップ次第で、大卒並みの年収を得ることは十分可能

金融業やIT業界では資格やスキルが重要になり、建設業や小売業では経験を積むことで管理職や独立の道が開けます。

自分の興味や得意な分野と照らし合わせながら、収入を伸ばせる業界を選ぶことが大切です。

関連記事:『大学と専門学校の違いは?特徴やメリット・デメリットを専門塾が解説

高卒が収入を上げる具体的な方法

高卒でも、正しい戦略を持ち、行動を起こせば年収アップは十分可能です。

資格取得やスキル習得、キャリアアップ、転職、副業など、具体的な手段を知ることで、より良い収入を得るチャンスが広がります。

ここでは、高卒が収入を上げるための具体的な方法を紹介します。

資格や専門スキルを取得する

「高卒でも資格があれば、大卒並みに稼げる!」というケースもあります。

特に以下の資格は、年収アップに直結しやすいため、取得を目指す価値があります。

  • 電気工事士(建設・電気業界で需要が高い)
  • 宅地建物取引士(宅建)(不動産業界で必須)
  • IT関連資格(基本情報技術者・AWS認定など)(IT業界で活躍可能)
  • フォークリフト運転技能講習(物流・倉庫業で給与アップ)

企業によっては資格手当が支給されることもあり、取得するだけで毎月の給与が数万円アップすることも珍しくありません

資格取得の方法としては、独学、専門スクールの活用、会社の資格取得支援制度などがあります。

特に、会社が受験費用を負担する制度を活用すれば、コストをかけずにスキルアップが可能です。

昇進・昇給には「業務遂行力」と「リーダーシップ」が必要

昇進や昇給を狙うためには、「業務遂行力」と「リーダーシップ」を意識することが重要です。

  • 業務の効率化や改善提案を積極的に行う
  • 上司からの指示を待つのではなく、自ら考えて行動する
  • 後輩や同僚をサポートし、チーム全体の成果を意識する

こうした姿勢が評価されると、昇進の対象となりやすく、給与アップにもつながります

成長が見込まれる業界へ転職しよう

今後伸びる業界へ転職すれば、高卒でも年収アップのチャンスは十分あります。

特に、以下の業界は将来性があり、高卒者でも活躍できる職種が多いため、狙い目といえます。

  • IT業界(プログラマー、ネットワークエンジニアなど)
  • 建設業(施工管理、電気工事士など)
  • 物流業(倉庫管理、フォークリフトオペレーターなど)
  • 介護・福祉業界(介護福祉士、ヘルパーなど)

これらの業界は、人材不足により未経験からでも入りやすく、スキルを磨けば収入アップが期待できるのが特徴です。

待遇の良い企業へ転職するのもアリ

「高卒だから…」と諦めず、待遇の良い企業を選ぶことが大切です。

  • 企業の給与体系や昇給制度を事前にチェック
  • ボーナスの有無、福利厚生、残業代の支給状況を確認
  • 企業説明会に参加し、リアルな情報を収集

特に、大手企業の中には「学歴不問」で採用し、実力や経験を重視する企業も増えています

そうした企業を選ぶことで、高卒でも長期的に安定した収入を得ることが可能になります。

副業や収入源を増やす人も最近は多い

最近では、副業が一般的になり、本業以外の収入源を確保することが容易になっています。

特に、インターネットを活用した副業は、時間や場所に縛られずに取り組めるため、高卒でも手軽に収入を増やせる方法として注目されています。

おすすめの副業には、以下のようなものがあります。

  • ブログ運営(広告収入、アフィリエイト)
  • YouTube(動画コンテンツの配信)
  • プログラミング(アプリ開発、Web制作)
  • ライティング(記事作成、SEOライター)
  • オンラインショップ運営(ハンドメイド販売、転売)

高校生のうちからできる準備としては、パソコンスキルを身につける、SNSを活用して情報発信をする、マーケティングの基礎を学ぶことなどが挙げられます。

高卒でも、資格取得、キャリアアップ、転職、副業などの戦略を駆使すれば、年収を大幅に上げることは十分可能です。

自分に合った方法を見つけ、将来の収入アップを目指しましょう。

学歴を活かしたキャリアアップ戦略|総合型選抜で諦めていた大学へ!

「高卒のままでも稼ぐ道はあるけれど、もっと上を目指したい…」と考える人におすすめなのが、総合型選抜(旧AO入試)を活用した大学進学です。

総合型選抜は、筆記試験だけでなく、「これまでの経験」「将来のビジョン」「個性」を評価する入試方式。

学力試験が苦手でも、自分の強みを活かして大学に合格できる可能性があります。

「高卒だとこの仕事には就けない…」という職業も、大卒資格を取得すれば選択肢に入ります。例えば、公務員や専門職、安定した大企業への就職など、大学を卒業することで年収の上限を引き上げることができるのです。

また、高卒認定試験を活用すれば、社会人になってからでも大学進学を目指せます。

「もう遅いかも…」と諦めず、今からでも選択肢を広げることは可能です!

総合型選抜を活用し、学歴を武器にすることで、より安定した高収入の職業に就くことができます。

「今さら大学なんて…」と思わず、選択肢の一つとして考えてみましょう。

まずは、総合型選抜について知ることから始めましょう。

また、「総合型選抜についてもっと詳しく知りたい!」と思った方は、総合型選抜専門塾AOIの無料の受験相談に問い合わせてみるのも1つの方法です。

受験相談

総合型選抜で諦めていた大学へ進学したAOI生

Aさん(18歳)は、高校2年生のときに人間関係の悩みで不登校になり、最終的に通信制高校へ転入しました。

最初は「もう大学進学は無理かも…」と諦めていましたが、総合型選抜(旧AO入試)を活用し、志望大学に合格しました。

Aさんの合格のポイントは、以下の3つです。

  1. 自分の得意なことを活かした志望理由を作った(通信制高校での学びを活かして自己PR)
  2. 総合型選抜対策をしっかり行った(小論文・面接対策を専門塾で学ぶ)
  3. 学力試験の比重が低い入試方式を活用した

「通信制高校だから大学進学は無理」ということはありません!

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まとめ|高卒でも年収を上げるためにできること

高卒の平均年収は、大卒と比較すると低い傾向にありますが、専門スキルの習得や転職、副業などの工夫次第で収入を上げることは可能です。

ただし、「年収の上限を上げたい」「将来的により良い条件で働きたい」と考える場合、学歴を活かしたキャリアアップも重要な選択肢となります。

特に、総合型選抜を活用すれば、今まで諦めていた大学進学が可能になり、将来的に高収入が見込める職業への道も開けます。

「今さら大学なんて…」と思わず、選択肢の一つとして検討してみましょう。

総合型選抜について、「1から知りたい!」と思った人は、総合型選抜専門塾AOIの受験相談に問い合わせてみてください。

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この記事を書いた人

橋本 尭明

元総合型選抜専門塾AOIのマネージャー。現マーケティング責任者。総合型選抜の可能性やAOIの素晴らしさを世の中に広めるために、現場からマーケティング領域へシフト。歴代最高の合格率を叩き出した実績やノウハウを受験や学校生活に悩む学生の方々に発信します!

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