作成日: 2021年5月17日 最終更新日: 海外大学
「日本の大学は入るのが難しくて卒業が簡単。海外大学は入るのが簡単で卒業が難しい」
海外大学に興味をお持ちの方は、このような話を聞いたことがありませんか?
日本の大学と同じような感覚で学生生活を送ると、海外大学の卒業が難しいのは本当です。日本ではなかなか考えられませんが、成績が悪いと、留年どころか退学になる可能性があるからです。また、日本ではあまり見られない授業形式に四苦八苦する学生も多いです。
今回は、アメリカの大学を例に、単位制度や日本人が卒業に苦労する訳を解説します。海外大学への進学を目指している方は、ぜひ参考にしてください!
アメリカの大学は単位制なので、必要とされる単位を取り切ることで卒業できます。ここでは、卒業に必要な単位数や単位の種類について見ていきましょう。
卒業に必要な単位数は、アメリカのほとんどの大学で120~130単位です。1年間に30単位を取得すれば、4年間で卒業できますね。2学期制の大学であれば、1学期に15単位の取得を目指すことになります。
では、単位はどのように数えるのでしょうか。ここでは、一般的な講義科目を例にご紹介します。1学期に取得できる単位数は、1週間に受ける講義のコマ数にあたります。1学期に15単位を取ろうとすると、1週間に15コマの講義を受けるということです。
また、アメリカの大学では1科目につき3単位取得できることが多いです。1週間の講義スケジュールでは「15コマ=5科目×3コマ」とイメージしてください。
アメリカの大学では、各科目に「科目レベル」が設定されています。科目ごとに振り分けられている番号によって、科目のレベル(初級〜上級)が判別できる仕組みです。日本ではあまり見慣れない仕組みですが、アメリカの大学においては大事なポイントなので、この機会に知っておきましょう。
【000番台】レベル:初級
大学の講義レベルとはみなされず、単位にカウントされない科目です。
【100番台】レベル:初級
主に1年生(freshman )が取得する科目です。
【200番台】レベル:初級
主に2年生(sophomore)が取得する科目です。
【300番台】レベル:上級
主に3年生(junior)が取得する科目です。上級レベルの科目には、受講までに履修しておかなければならない科目(Prerequisite)が定められています。
【400番台】レベル:上級
主に4年生(senior)が取得する科目です。
※番号の振り方は、大学や州ごとに多少の違いがあります。
アメリカの大学では、科目の種類は次の3つに分けられます。
①一般教養科目
卒業に必要な単位数:30~50単位
専攻分野にかかわらず在学中に必ず履修する科目です。
②専攻科目
卒業に必要な単位数:30~60単位
専攻分野に関する内容の科目です。
③選択科目
卒業に必要な単位数:20~40単位
自分の興味関心に合わせて履修できる科目です。
ただ好きな科目を受け続けるだけでは、アメリカの大学を卒業できません。科目の種類も意識して履修スケジュールを組むことが大切です。
アメリカの大学は、成績が振るわない学生に対して厳しい措置が取られます。厳しい措置とは退学のことです。日本の大学では留年する可能性はあっても、なかなか退学までいたりません。アメリカの学生が退学にならないよう必死に勉強することから、卒業が難しいと言われています。では、どのような場合に退学となるのでしょうか?
GPA(成績の平均値)が、2学期連続して2.0未満である場合に退学となります。GPA2.0とは、100点満点のうち70点の成績なので、そこまで低い基準ではありません。
GPA2.0未満を取ってしまうと、大学から警告書が送られてきます。その場合は「仮及第」という扱いになり、次の学期で挽回しなければ残念ながら退学です。
また、科目を履修する順序も卒業できるか否かにかかわるポイントです。卒業するために、必要な科目を必要な時期に取らなければなりません。基本的には、100~200番台の科目を1.2年生の時に、受講までに履修しておかなければならない科目(Prerequisite)が設定されている300~400番台の科目を、3年生以降に取ります。
3年生になってから「取れる科目がない」とならないために、低学年のうちから必要な科目を見極め、計画的に履修しましょう。
留学生であってもそうでなくても、アメリカの大学生は日々課題に追われます。日本人がとくに苦労する授業内容は、どのようなものなのでしょうか。
日々の授業や長期休みの宿題として大量のリーディングが課されます。どれくらいの量かというと、2〜3日で「テキストの数十ページを予習しなさい」ということもあるようです。また、文系の科目ではとくに量が多く、1学期に2〜3冊の課題図書が与えられることもあります。
とくに、日々の宿題の場合、リーディングを終えている前提で授業が進みます。授業についていくためにも必死で取り組まなければなりません。
ディスカッションは、アメリカの大学では主流の授業スタイルです。クラス全員で行うこともあれば、数人のグループに分かれることもあります。日本の学校教育では、先生が一方的に話す講義形式が多いです、そのため、最初のうちは戸惑うかもしれません。
しかし、幼い頃からディスカッションに慣れているアメリカの学生に負けてはいられません。ディスカッションへの参加度合いが、成績に直結するからです。英語に自信が持てなくても、積極性をアピールするのが大事です。
アメリカの大学では、入試のときだけでなく普段の宿題でもエッセイが課されます。エッセイは、日本でいう小論文やレポートにあたるものです。与えられたテーマについて、自分の意見を踏まえたアウトプットが求められます。
質と量が求められるエッセイに、苦手意識を感じる方は多いでしょう。だからこそAOIでは徹底的にエッセイ対策をしています。
日本人にとって異国の地での慣れない授業は、最初は苦労することばかりです。大量のリーディング、ディスカッション、エッセイはどれも回数を重ねることでどんどんできるようになります。渡米前から練習を重ねて、せっかくの授業を楽しめるようになっておきたいですね。
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