作成日: 2017年11月7日 最終更新日: 面接/プレゼン/GD
面接対策って自分一人ではできないし、周りで正しい方法を知っている人も多くないと思います。
この記事では、総合型選抜(AO入試)において、効果的に自己PRをする方法について解説します!
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自己PRとは、「相手に自分を売り込み、認めてもらうこと」です。そのため、総合型選抜(AO入試)や推薦入試などの面接で「自己PR」をするように求められたときは、「自己紹介」をしないように気をつけましょう。
逆に、自己紹介で「自分をアピール」するのはいけません。自己紹介は、「自分のことを相手にできるだけ簡潔に分かりやすく伝えること」が目的だからです。
総合型選抜(AO入試)・推薦入試の面接中で「『自己PR』をしてください」といきなり言われて、緊張のあまり自己紹介をしてしまう受験生はよくいます。面接試験を受ける場合は、あらかじめ自己PRの準備をしておきましょう。
自己PRは、内容が多ければ多いほど良いという訳ではありません。自分の長所や短所をいかに簡単に理解してもらうかが大きなポイントとなります。「できるだけ短くまとめること」を意識して考えてみましょう。
大学入試において、自己PRが求められる場面は以下のようなときです。
エントリーシート(総合型選抜(AO入試))
出願書類(推薦入試)
小論文試験(将来の夢について、自己PRについてなど)
総合型選抜(AO入試)・推薦入試の面接や小論文試験で必ずと言っていいほど問われる「自己PR」。一体何のために聞いているのだろう?と疑問に思っている方もおられるかと思います。
大学は、自己PRを通して受験生の以下の点をチェックしています。
自己分析能力
問題解決能力
大学側が求める人物像にマッチするか
人間性が誠実かどうか
自己PRでは、基本的に自分をどれだけ理解しているか、自己分析能力があるかどうかがまず一つ目のチェックポイントです。
もう一つは「大学が公開している『求める人物像』に合致するか」です。自己PRでよくあるのは、資格や能力について熱心にアピールする人です。確かに資格や能力は有力なアピールポイントですが、大学側が一番気になるのは「受験生の人間性」です。
向上心を持っているか
苦しくても諦めないか
嘘をつかないか
努力を惜しまないか
特に、これらのような性質があるかを見られる傾向にあります。具体的に証明できるようなエピソードを交えながら、面接官に自分はどのような人間なのかを伝えましょう。
総合型選抜(AO入試)や推薦入試における自己PRの評価の重要度はとても高いと考えられます。総合型選抜(AO入試)や推薦入試は、一般入試や大学入試センター試験を利用する入試とは違って、受験生の学力よりも人物面や人間性を重視する入試方式です。そのため、自分の長所を客観的に分析して相手に上手くアピールすることが書類選考の時点から重視され、面接では自己PRをさらに掘り下げた質問がなされることもあります。
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自己PRの第一段階は「話題探し」です。これまでの人生で経験したあらゆる出来事やエピソードを棚卸ししてまとめていきましょう。学生生活だけでなく日常生活も振り返って、自分の好きなことや、これまでに頑張ったこと、苦労したこと、得意なことなどを挙げていきましょう。
そして、これまでにあなたが「頑張ったこと」「楽しかったこと」「苦労したこと」などの中から一つのテーマに絞ります。これは、色々書いてしまい全体的な内容が薄くなるのを防ぐためです。
今回は「頑張ったこと」をテーマに決めた場合の例についてお伝えします。
まずは、自分が頑張ったことを列挙していきます。
(例)
高校のサッカー部の練習を頑張った
飲食店のアルバイトを頑張った
志望高校に合格するため勉強を頑張った
体育祭でリーダーを頑張った
続いては、一つ一つ頑張ったことについて掘り下げて考えていきます。「なぜ頑張ったのか?」「何に価値を感じたのか?」についてまとめていきます。
「飲食店のアルバイトを頑張った」を「なぜ?」と掘り下げた場合について説明していきます。
・飲食店のアルバイトを頑張った
-「なぜ頑張ることができたのか?」『海外旅行に行きたかったから』
-「なぜ海外旅行に行きたくて頑張れた?」『海外に行ったことがないから』
-「なぜ行ったことのない海外に行きたい?」『経験したことないことにチャレンジするのが好きだから』
-「なぜ未経験なことにチャレンジするのが好き?」『新しい価値観に触れることができて、勉強になることも多いから』
この例を見ると、「新しいことにチャレンジしたい」また「未知のことを勉強することが好き」という価値観が見えてきます。
「アルバイトを頑張った」を掘り下げていくと、自分では気づかなかった自分の価値観や、漠然としていたことが自分の中ではっきりと言語化することができるようになります。
可能であれば、一つのテーマに対して10回以上「なぜ?」を繰り返すのがおすすめです。選んだエピソードの中でも掘り下げやすいものやそうでないものがあるはずです。掘り下げやすいものは自分の中でも印象的なエピソードの場合が多いので、より深く細かくエピソードを具体的にまとめることができるはずです。
総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試では、自己PRを書類に書くだけの場合もありますが、中には面接で実際に自己PRをしなければならないことがあります。「そんなの覚えられない!」と思うかもしれませんが、声に出して読む練習を繰り返すことで、自分の一番のエピソードは仕上がっていきます。
まずは、独り言のように呟いて話してみましょう。上手く話せるようになったら、家族や友人に自己PRを聞いてもらい、客観的なアドバイスをもらうようにしましょう。
例文
高校のサッカー部でキャプテンを務め、チームを全国ベスト4まで導いた。私はキャプテンとして、チームプレーを優先してもらうために尽力した。これがチームを高みに導くために必要だったことと考える。
やったこととしては、レギュラー以外も含む1on1の面談と、細かい目標設定だ。まず、面談に関して述べる。
なぜ、レギュラー以外も面談したかというと、レギュラーから外れてしまうと、「私もチームの一員だ」という意識がレギュラーと非レギュラーで格差が開いてしまう。この意識の開きが、チームの団結力にそのまま反映されるため、結果的にチーム力に直結してしまう。そのため、チーム全員と面談していくことで、全員をチームの一員と認識させ、リザーブチームの意識の強化につなげた。
次に、細かい目標設定に関して述べていく。普通の部活動であれば、「全国優勝」などの抽象度の高い目標が掲げられるだけだが、私のチームでは、より一人ひとりに細分化した目標設定をした。これは、私の発案であり、監督に納得してもらった上で施行した。チームとしての目標と個人の目標を分け、さらに「日」「月」「年」「最終目標」と細分化して設定した。この目標設定により、毎日やるべきことも具体化することとなり、それが目標達成につながっていることを皆が理解することができた。
この2点を、私主導で実践することで、チーム力の強化につなげた。これは大学に入った後も使える普遍的なスキルだと考えている。
最後に総合型選抜(AO入試)・推薦入試の面接当日に気をつけておくべき、自己PRの注意点を紹介します。
一つ目は、自慢話にならないこと。
自己PRは確かに「売り込み」をする行為ですが、自慢話をするわけではありません。自分を凄い人、偉大な人という見せ方はかえって相手に悪い印象を与えてしまいます。面接では常に謙虚さを持ちながら挑みましょう。
二つ目は、自信を持って話すこと。
自信のない人の話は聞き手も内容が入ってきません。ましてや1日にたくさんの学生の話を聞く面接官はもっと内容が入ってきません。大きな声で自信のある話し方を意識して、相手に良い印象を与えておきましょう。
自己PRの練習、自己分析の方法は今回の総合型選抜(AO入試)や推薦入試の大学受験ではなく、将来あなたが社会人になるときにも必ず役立つ内容になっています。決して無駄と思わず、しっかりと準備をしましょう。
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