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こんにちは!総合型選抜専門塾AOIの編集部です。
「評定が一番の人が選ばれるんじゃないの?」
「人柄とか委員会とかも見られるって聞いて、急に怖くなった」
「枠が1つしかなくて、同じクラスにライバルがいる……」
指定校推薦の校内選考を前にした方から、こうした声をよくお聞きします。特に多いのが、「基準がはっきり見えない」ことへの不安です。テストのように点数で決まるなら準備のしようがありますが、校内選考は何がどう評価されているのかが見えにくいものです。
はじめにお伝えしておくと、評定平均が一番高い人が必ず選ばれるとは限りません。 評定が最も大きな要素であることは確かですが、それだけで決まるわけではないからです。逆にいえば、評定で少し届いていない方にも、示せるものが残されているということでもあります。
この記事では、選ばれる人に共通する7つの特徴を挙げたうえで、高校が校内選考をどのような段階で決めているのか、評定が同じだった場合に何で差がつくのかを整理します。さらに「枠が1名でライバルが1人いる」といったケース別の見立て、落ちる人の特徴、学年別にやるべきこと、そして通らなかった場合の進路までお伝えします。
保護者の方に向けたパートもご用意していますので、ぜひ最後までお読みください。
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ひとことで言うと:評定平均が土台ですが、それ以外の6つで差がつくことがあります。
まずは全体像を表でご覧ください。
| # | 特徴 | 目安・ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 高1からの評定平均を維持している | 4.0以上が一つのライン |
| 2 | 欠席・遅刻・早退が少ない | 年10日以内が目安 |
| 3 | 部活・生徒会・委員会での実績がある | 役職・継続性・学部との関連 |
| 4 | 英検などの外部試験を取得している | 準2級〜2級が目安 |
| 5 | 先生・クラスメイトとの関係が良好 | 高校の代表として送り出せるか |
| 6 | 提出物・授業内評価が安定している | 評定はテストだけでは決まらない |
| 7 | 志望理由を自分の言葉で説明できる | 校内選考でも問われることがある |
ここから、1つずつ見ていきましょう。
最も大きな要素です。
大学が枠を出すとき、多くの場合「評定平均4.0以上」といった条件がついています。難関私立大学では4.3以上を求められることもあります。この基準に届いていなければ、そもそも希望を出せないこともあります。
ここで知っておいていただきたいのが、評定平均は高1の1学期から高3の1学期までの全科目を平均した数字だということです。高3になってから挽回しようとしても、その時点で大半が確定しているため、大きく動かすのは難しくなります。
「高1のときは、まだ大学のことを考えていなかった」という方も多いのではないでしょうか。そうであっても、まだできることはあります。具体的な逆算の方法は、後ほどシミュレーション表でお伝えします。
高校は、生徒を大学に送り出す責任を担っています。
欠席や遅刻が多いと、「入学後にきちんと通えるだろうか」という懸念が生まれてしまう可能性があります。目安としては、年間10日以内、3年間を通しても大きく崩れていないという状態が一つのラインだと考えられています。
ただし、病気やケガ、ご家庭の事情による欠席は、説明できれば考慮されることもあります。大切なのは、隠さずに担任の先生へ状況を伝えておくことです。 事情が共有されていれば、記録の意味も変わってきます。
「自分の欠席数はもう手遅れなのだろうか」と不安になっている方もいるかもしれません。出欠が校内選考でどのように見られているのかは、下記の記事でも触れています。
評定平均が近い方が並んだとき、決め手になりやすいのがこの部分です。
ここで誤解されやすいのですが、全国大会での実績が必ずしも必要なわけではありません。 評価されやすいのは、次の3つの軸だと考えてください。
たとえば、目立たない図書委員であっても3年間続けていて、志望学部が文学部であれば、それは十分に語れる材料になります。派手さよりも、説明できるかどうかが大切です。
大学によっては、英検の級やスコアが出願条件に含まれていることがあります。
目安としては、準2級から2級を持っていると触れやすくなります。 難関大学の枠では、2級以上が条件になっていることもあります。
注意していただきたいのが、英検は年3回しか受験機会がないという点です。高3の夏に「必要だった」と気づいても間に合わないことがあります。高2のうちに一度受けておくと、選択肢が狭まりにくくなります。
「人柄が見られる」と聞いて、不公平に感じる方もいるかもしれません。ただ、これには制度上の理由があります。
指定校推薦は、高校と大学の信頼関係で成り立っている制度です。高校は「この生徒なら大丈夫です」と保証して送り出すことになります。そのため、日々の姿勢や周りとの関わり方が判断材料に入るのは、ある意味で自然なことだといえます。
これは「先生に取り入る」という話ではありません。大切なのは、誰が見ていても変わらない姿勢でいることです。
見落とされがちですが、評定は定期テストの点数だけで決まるわけではありません。提出物、小テスト、授業への取り組みも加味されます。
つまり、テストで80点を取るより、提出物を期限内に全部出すほうが、評定を安定させる近道になることもあるのです。テストの点数はすぐには上がりませんが、提出物は今日から100%にできます。
言い換えれば、ここは努力が最も確実に反映される部分です。まだ徹底できていない方は、ここから始めてみてください。
高校によっては、校内選考の段階で志望理由書の提出や面談が課されます。
ここで「雰囲気が良さそうだから」「就職に強いと聞いたから」といった、大学名を入れ替えても成立してしまう理由を出してしまう方が少なくありません。
先生が知りたいのは、なぜその大学の、その学部でなければいけないのかという点です。学びたい内容と、その大学で実際に学べることがつながっているかが見られています。
とはいえ、「何から書けばいいのか分からない」という方がほとんどではないでしょうか。書き出しの型と評価されやすい例文は下記の記事にまとめていますので、白紙の前で止まってしまう前に一度ご覧ください。
ひとことで言うと:出願条件でふるいにかけ、評定順に検討し、同点なら他の要素で判断する。この流れが一般的です。
ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。多くの方が「ブラックボックス」だと感じているところですが、段階に分けて見ると、意外と筋道は見えてきます。
高校によって進め方は異なりますが、おおむね次のような流れで進むと考えられています。
第1段階:出願条件でのふるい分け
大学が定めた評定平均・学部・資格などの条件を満たしていない方は、この時点で対象外になります。
第2段階:評定平均の高い順に検討
条件を満たした希望者の中で、評定平均が比較されます。ここで明確な差があれば、そのまま決まることも少なくありません。
第3段階:評定が近い場合のタイブレーク
差が小さい場合、他の要素で判断されます。詳しくは次の項目でお伝えします。
第4段階:担任・教科担当の先生の評価
日々の授業態度や取り組みについて、実際に見ている先生方の意見が反映されます。
第5段階:会議での決定
進路指導部や学年会議、場合によっては職員会議で最終的に決まります。担任の先生ひとりの判断では決まりません。
つまり、複数の先生の目が入る仕組みになっています。不安に感じるかもしれませんが、見方を変えれば、特定の先生との相性だけで結果が決まるわけではないということでもあります。
これが、多くの方が最も知りたい部分ではないでしょうか。
高校によって重視される順番は変わりますが、一般的には次のような順序で見られることが多いようです。
| 順序 | 見られること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 志望学部に関係する科目の成績 | 経済学部なら数学、文学部なら国語など |
| 2 | 出欠の記録 | 大学に送り出せるかの判断材料 |
| 3 | 活動実績(役職・継続性) | 続けられる人かどうか |
| 4 | 担任・教科担当の評価 | 日々の姿勢 |
| 5 | 志望理由の具体性 | 本当にその大学で学びたいのか |
注目していただきたいのが、1番目です。評定平均が同じでも、志望学部に関係する科目の成績が高いほうが有利になることがあります。 経済学部を志望していて数学が3の方と、同じ評定平均で数学が5の方が並べば、後者が選ばれる可能性は高くなります。
これは、いまからでも対策できる部分です。志望学部が決まっているなら、関係する科目に少し力を入れてみてください。
「何を見て判断されているのか」が分かると、準備すべきものも見えてきます。一般的には次のような書類が使われます。
こうして並べてみると、そのほとんどが日々の積み重ねで作られていることが分かります。大切なのは、9月に急いで用意するものではないと理解しておくことです。
一般的には、私立高校のほうが指定校推薦の枠が多い傾向にあるといわれています。大学との関係を長く築いてきた高校ほど、枠が集まりやすいためです。
ただし、これはあくまで傾向です。公立高校でも進学実績のある高校には多くの枠が届いていますし、私立高校でも枠が少ない場合はあります。大切なのは、一般論ではなく自分の高校の一覧を確認することです。
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ここでは、よくある状況ごとに考え方を整理します。ご自身に近いものを探してみてください。なお、実際の判断は高校によって異なりますので、あくまで見立ての参考としてお読みください。
最も緊張する状況かもしれません。
まず確認したいのは、評定平均にどのくらい差があるかです。0.3以上の差があると、そのまま決まってしまうことが多いようです。一方、0.1〜0.2程度の差であれば、他の要素で逆転する余地は十分にあります。
このとき効いてくるのが、先ほどお伝えしたタイブレークの要素です。志望学部に関係する科目の成績、出欠、活動実績での役職、そして志望理由の具体性。ここで示せるものを整理しておきましょう。
大切なのは、相手を意識しすぎないことです。 自分が示せるものを最大化する以外に、できることはありません。
評定に自信があっても、欠席日数が多いと不安になるかもしれません。
このケースで最も大切なのは、欠席の理由が学校に共有されているかどうかです。病気やケガ、ご家庭の事情であれば、説明できれば考慮されることもあります。逆に、理由が伝わっていない欠席が積み上がっていると、判断が厳しくなる可能性があります。
まずは担任の先生に、これまでの欠席について状況を伝えておいてください。そのうえで、残りの期間の出席を安定させることが次善の策になります。
評定で負けていても、あきらめる必要はありません。
活動実績は、タイブレークで最も分かりやすく差が出る要素の一つです。特に役職を担った経験は、「責任を持って続けられる人」という評価につながりやすいといえます。
ポイントは、その経験を志望理由とつなげて語れるかどうかです。「部長として何を考え、何を学び、それが大学での学びにどうつながるのか」。ここが説明できれば、面談でも書類でも強い材料になります。
「ライバルがいないから安心」と思われるかもしれませんが、注意が必要です。
希望者が1人でも、出願条件を満たしていなければ推薦されないことがあります。 また、高校が「この生徒を送り出して大丈夫か」と判断した結果、枠を使わないという選択をする可能性もゼロではありません。
競争相手がいない場合でも、条件を満たしているかの確認と、志望理由の準備は必要だと考えておいてください。
このときは、タイブレークの要素がそのまま判断材料になります。
先ほどの表の順序で見られることが多いようですので、志望学部に関係する科目の成績、出欠、活動実績、志望理由の具体性を確認してみてください。面談が実施される場合は、そこでの受け答えが決め手になることもあります。
英検が出願条件に含まれている枠の場合、持っていなければ希望を出せないことがあります。
まずは、志望する枠の条件を確認してください。条件に入っていなければ、必須ではありません。ただし、他の希望者が持っている場合は、比較のときに差がつく可能性があります。
英検は年3回しか受験機会がありません。 高2の方は、いまのうちに一度受けておくことをおすすめします。
選ばれる人の裏返しでもありますが、あらためて整理しておきます。心当たりがあれば、そこが改善のポイントです。
① 得意科目と苦手科目の差が大きい
評定平均は全科目の平均値です。得意科目で5を取っても、苦手科目の2が足を引っ張ってしまいます。1科目で満点を狙うより、全科目で4を確保するほうが平均は上がりやすくなります。
② 生活態度に注意を受けたことがある
服装違反や遅刻の常習は、記録として残っていることがあります。高校の代表として送り出せるか、という視点で見られていると考えてください。
③ 提出物の遅れが続いている
提出物は評定に直接影響します。そして「期限を守れない人」という印象は、推薦の可否にも関わってきます。
④ 動き出すのが遅い
枠の一覧が公開されてから志望校を考えはじめると、志望理由を練る時間が残りません。高校によっては、公開から締め切りまで2週間程度しかないこともあります。
⑤ 志望理由が曖昧なまま
「なんとなく良さそうだから」で書類を出してしまうと、面談で答えられなくなります。大切なのは、9月までに言葉にしておくことです。
やるべきことは学年によって変わります。各時期で最優先の1つを決めておくと、迷いにくくなります。
| 時期 | 最優先で取り組むこと | あわせてやること |
|---|---|---|
| 高1 | 全科目で平均点以上を取る | 提出物を100%出す/続けられる活動を1つ始める |
| 高2前半 | 苦手科目を1つ引き上げる | 英検を一度受けておく/役職に手を挙げてみる |
| 高2後半 | 志望大学の候補を決める | 指定校枠の有無を先生に確認する |
| 高3前半 | 1学期の成績を落とさない | 枠の一覧を確認する/希望状況を聞いておく |
| 高3の夏 | 志望理由を紙に書き出す | 面談・作文の有無を確認する |
| 高3の9月 | 締め切りを厳守して申し込む | 面談に備えて声に出して練習する |
高3の1学期の成績が、評定平均に反映される最後の機会になります。ここで気を抜かないことが、最後の一押しになります。
「いま3.8だけど、4.0まで上げられるのだろうか」。そう思っている方のために、必要な数字を計算してみましょう。
ここでは、高1から高3の1学期までに合計30科目分の評定がつくモデルで計算します(実際の科目数は高校によって異なりますので、目安としてご覧ください)。
高2の終わりの時点(20科目が確定)から、高3の1学期で目標に届かせる場合
| 現在の評定平均 | 目標4.0に必要な高3前期の平均 | 現実性 |
|---|---|---|
| 3.9 | 4.2 | 十分に狙える |
| 3.8 | 4.4 | 努力次第で届く |
| 3.7 | 4.6 | かなり厳しい |
| 3.6 | 4.8 | ほぼ全科目5が必要 |
| 3.5 | 5.0 | 現実的には難しい |
高1の終わりの時点(10科目が確定)から、目標に届かせる場合
| 現在の評定平均 | 目標4.0に必要な残り20科目の平均 | 現実性 |
|---|---|---|
| 3.8 | 4.1 | 十分に狙える |
| 3.5 | 4.25 | 狙える |
| 3.2 | 4.4 | 努力次第で届く |
この2つの表を見比べていただくと、早く動き出すほど必要な努力が小さくて済むことが分かります。高1の終わりに3.5であれば残りを4.25で済みますが、高2の終わりに3.5だと全科目5が必要になってしまいます。
なお、評定平均を0.1動かすのに必要な量も知っておくと便利です。30科目のうち3科目の評定が1段階上がれば、平均は0.1上がります。 「あと0.2足りない」なら、苦手科目を6科目分引き上げる計算になります。数字にしてみると、やるべきことが具体的になるのではないでしょうか。
ご自身の正確な数字を出す手順は、下記の記事で解説しています。
高校によっては、校内選考の段階で次のような課題が出されます。
なぜその大学の、その学部なのかが伝わるかどうかがすべてです。次の3点を必ず入れてください。
この3つが1本の線でつながっていれば、大学名を入れ替えても成立してしまう文章にはなりません。
聞かれることは、ほとんどが志望理由の周辺です。「なぜこの大学か」「なぜこの学部か」「高校生活で頑張ったこと」の3つを、声に出して答えられるようにしておきましょう。
もし「評定が少し足りないのでは」と指摘されたときは、次のような答え方が使いやすいので覚えておいてください。
たしかに、評定という点では他の希望者に及ばないかもしれません。しかし、私は〇〇の活動を3年間続ける中で、□□という力を身につけてきました。だからこそ、△△を学べるこの大学で、その経験を活かしたいと考えています。
指摘をいったん受け止め、自分の強みを補足し、最後は志望理由に戻して締める。この流れを覚えておけば、厳しい質問が来ても落ち着いて対応しやすくなります。
課される場合は、時間を測って3本ほど書いてみてください。大切なのは、うまく書くことより、テーマから外れないことです。
ここまで対策をお伝えしてきましたが、「それでも不安が消えない」という方もいるのではないでしょうか。
その気持ちは、とても自然なものだと思います。校内選考は、一緒に過ごしてきた友人と同じ枠を争う場面でもあります。落ち着かない気持ちになるのは当然です。
そんなときは、いったん「自分でコントロールできること」と「できないこと」を分けて考えてみてください。
| コントロールできること | コントロールできないこと |
|---|---|
| 残りのテストの点数 | 誰が同じ枠を希望するか |
| 提出物を出すこと | ライバルの評定平均 |
| 出席を安定させること | 今年の枠の数 |
| 志望理由を言葉にすること | 先生方の最終的な判断 |
右側は、どれだけ考えても変わりません。大切なのは、左側だけに時間を使うことです。
そして、もう1つお伝えしておきたいことがあります。もし選ばれなかったとしても、それはあなたの3年間が足りなかったという意味ではありません。 席が1つしかなかった、それだけのことである場合が多いのです。
万が一のときのために、次の道も知っておいてください。知っているだけで、不安はかなり軽くなります。
校内選考の結果が伝えられるのは、多くの高校で9月下旬から10月ごろです。ここから使える選択肢は、大きく3つあります。
| 選択肢 | 時期の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 総合型選抜 | 9月以降に出願、年内に結果 | 評定・活動・志望理由がそのまま使える |
| 公募推薦 | 11月ごろ | 評定条件があるが、専願でない場合もある |
| 一般選抜 | 1月以降 | 学力勝負。準備期間が必要 |
このうち、指定校推薦の準備がそのまま活かせるのが総合型選抜です。
評定平均も、部活動や委員会の実績も、時間をかけて言葉にした志望理由も、すべて持ち越すことができます。二重の負担にはなりません。だからこそ、高2の冬から高3の春のうちに「万が一のときはここ」という候補だけでも決めておくと、9月以降の動き出しがまったく変わります。
大切なのは、第一志望を全力で狙うために、安心できる状態をつくっておくことです。
「そもそも総合型選抜って、指定校推薦と何が違うの?」と思われた方は、まず下記の記事から読んでみてください。
すでに結果が出てしまったという方には、9月以降の具体的な動き方をまとめた記事もあります。
ここからは、保護者の方に向けたパートです。お子さんの校内選考を前に、何をすればいいか迷われている方も多いのではないでしょうか。
① 生活リズムを整える環境をつくる
出席の安定は、校内選考で確実に見られる要素です。朝起きられる環境づくりは、最も直接的な支援になります。
② 話を聞く
「評定どうなの」と結果を確認するより、「どんな大学に行きたいと思っているの」と聞いてみてください。志望理由を言葉にする練習にもなります。
③ 情報収集を手伝う
大学の学部情報やオープンキャンパスの日程など、調べものを分担するのは有効です。ただし、志望理由そのものは本人の言葉である必要があります。
④ 万が一のときの選択肢を一緒に知っておく
本人が「落ちたら終わり」と思い込んでいると、9月以降に動けなくなります。他の道があることを保護者の方が知っているだけで、支えになります。
① 学校へ直接交渉する
「うちの子を推薦してほしい」と学校に働きかけるのは、逆効果になる可能性が高い行動です。校内選考は複数の先生による会議で決まるため、個別の要望が通る仕組みにはなっていません。
② 他の生徒と比較する
「〇〇さんは評定いくつなんだって」という会話は、本人の不安を増やすだけで、状況を変えません。
③ 過去の成績を責める
高1の成績はもう変えられません。過ぎたことより、残りで何ができるかに目を向けられるよう声をかけてあげてください。
Aさん(評定4.2/私立大学 経済学部・合格)
高1のときは3.8でした。英語と国語は4以上でしたが、数学と物理が3のまま。高2から「苦手科目で最低3、できれば4」に目標を切り替え、提出物を一度も落とさないことを徹底したそうです。高3の1学期に4.2まで上がり、希望が重なった枠でも選ばれています。Bさん(評定3.9/私立大学 文学部・合格)
同じ枠に評定4.1の希望者がいたそうです。それでもBさんが選ばれた理由を先生に尋ねたところ、3年間続けた図書委員での活動と、志望理由の具体性が評価されたと伝えられたとのことでした。Cさん(評定4.0/校内選考で選ばれず→総合型選抜で合格)
枠1名に3人が希望し、選ばれませんでした。ただ、高2の冬に総合型選抜の候補を決めていたため、10月から切り替えて年内に合格しています。「準備してあったから、落ち込んでいる時間を短くできた」と話してくれました。
大切なのは、いまの数字だけで結論を出さないことです。
大学が定めた出願条件(評定平均、学部、資格など)を満たし、高校の校内選考で推薦者に選ばれた方が受けられます。条件を満たしているだけでは出願できない点にご注意ください。
必ずとは言えません。ただし、校内選考を通過して大学に出願した方は、高い確率で合格しているといわれています。高校と大学の信頼関係で成り立つ制度のためです。まれに、面接での準備不足や出願後の問題行動によって不合格となるケースもあります。
大学によりますが、評定平均4.0以上、欠席が年10日以内程度、英検準2級〜2級といった条件が見られます。実際の条件は枠ごとに異なりますので、必ず自分の高校の一覧で確認してください。
原則として専願であり、合格後の辞退ができない点です。また、入学後に一般選抜で入学した学生との学力差を感じることもあります。合格から入学までの期間をどう過ごすかが、その後を左右します。
枠の数によりますが、1つの大学・学部あたり1〜3名程度のことが多いようです。人気の学部ほど枠が少ない傾向があります。
評定平均で明確な差があればそのまま決まることが多く、差が小さい場合は志望学部に関係する科目の成績、出欠、活動実績、志望理由の具体性などで判断されます。
あります。評定が最も大きな要素であることは確かですが、出欠や生活態度、志望理由の具体性なども見られるためです。逆にいえば、評定で少し届いていなくても選ばれる可能性は残されています。
担任の先生や進路指導室に聞けば、おおよその希望状況を教えてもらえることがあります。過去数年の推薦実績の資料を見せてもらえる場合もありますので、まずは相談してみてください。
その気持ちはとても自然なものです。不安が強いときは、自分でコントロールできることだけに集中してみてください。残りのテスト、提出物、出席、志望理由の準備。この4つ以外は、考えても変わりません。信頼できる先生やご家族に、気持ちを話してみることもおすすめします。
終わりではありません。9月以降であれば総合型選抜、その後は公募推薦や一般選抜という選択肢が残っています。特に総合型選抜は、指定校推薦の準備をそのまま活かせます。
指定校推薦で選ばれる人には、7つの共通点がありました。高1からの評定平均、少ない欠席、活動での実績、英検などの資格、先生やクラスメイトとの関係、安定した提出物と授業内評価、そして自分の言葉で語れる志望理由です。
ただ、この記事を通してお伝えしたかったのは、評定平均が一番の人が必ず選ばれるわけではないということです。校内選考は、出願条件でのふるい分けから始まり、評定順の検討、同点の場合のタイブレーク、先生方の評価、そして会議での決定という段階を踏みます。評定で少し届いていなくても、志望学部に関係する科目の成績や、役職を担った経験、志望理由の具体性で判断が変わることがあるのです。
具体的に何から始めればいいか迷ったときは、提出物を期限内に全部出すことと、全科目で平均点を上回ることの2つから取りかかってみてください。評定平均は30科目のうち3科目が1段階上がれば0.1動きます。苦手科目を1つ引き上げるだけでも、確実に前に進みます。そして志望学部が決まっているなら、その学部に関係する科目に少し力を入れておくと、同点になったときに効いてきます。
そのうえで、忘れないでいただきたいことがあります。誰が同じ枠を希望するかは、あなたには選べません。もし選ばれなかったとしても、それはあなたの3年間が足りなかったからではなく、席が1つしかなかったというだけの場合が多いのです。だからこそ、総合型選抜という年内にもう一度チャンスがあるルートも、あわせて知っておいていただけたらと思います。準備は9割が共通しているので、二重の負担にはなりません。
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