作成日: 2020年11月9日 最終更新日: 高校入試
高校への進学を考えている方は、推薦入試という方法を耳にしたことがあるのではないでしょうか?今回は、高校へ推薦入試での合格を目指す方に向けて、試験内容や対策について解説します。
・一般入試と推薦入試は何が違うの?
・中学校の授業で対策できるの?
など、推薦入試について初めて知るという方にとっても、わかりやすく解説していきます。ぜひ、受験対策の参考にしてください!
高校の入試方法には「一般入試」と「推薦入試」の2つがあります。2つとも、入試という点では同じですが、その内容は大きく違います。それぞれの違いを開催時期、評価の観点、評価の方法という3つのポイントから見ていきましょう。
一つ目は、開催時期です。推薦入試は1月下旬、一般入試は2月下旬に開催されます。推薦入試の方が、出願から合格発表までの流れが約1ヶ月早いというイメージですね。
このように、推薦入試と一般入試の開催時期がずれていることは、受験生にとって大きなメリットがあります。残念ながら推薦入試で不合格の場合でも、一般入試で同じ高校に出願できます。つまり、受験のチャンスが2回あるのです。
推薦入試での不合格が、一般入試の合否に不利になるということもないので、安心してくださいね。
一般入試と推薦入試では評価の観点が大きく違います。評価の観点とは「何で合否を判定するか」ということです。
一般入試は、受験生の学力のみで合否を判定します。中学校を卒業するまでに習う5教科(英語、数学、国語、理科、社会)から出題されます。
一方で推薦入試は、受験生の学力以外の能力も踏まえて合否を判定します。学力試験ではわからない「人間性」が大きな評価対象となるのです。
具体的には、コミュニケーション能力やリーダーシップ、責任感などが評価対象になります。
評価の観点が違えば、評価の方法も違います。
一般入試は学力試験なので、試験の総合得点が高い人から順に合格します。中学校の定期試験と同じなのでイメージしやすいですね。
一方で推薦入試は、入試当日に行われる「面接」「集団討論」「作文(小論文)」に加えて「調査書」とよばれる、内申点での総合的な評価で合否判定を行います。 そして、それぞれの結果を点数化し、その合計点(総合成績)の高い順に合格者を決めていきます。
試験項目ごとの比重は高校によって異なりますが、下記のような比重を採用している高校が多いです。
・調査書:50%
・面接・集団討論:25%
・作文・小論文:25%
推薦入試では「調査書」の比重が高いですが、面接や小論文の対策も侮れません。内申点が他の受験生より低くても、面接や小論文での巻き返しができるからです。それぞれの対策については、後半で詳しく見ていきましょう。
ここからは、推薦入試の試験内容を見ていきましょう。都立高校の場合、試験内容は大きく4つに分かれます。
公立高校や私立高校、各都道府県によって内容が異なるので、事前に確認をしてくださいね。
調査書は「内申点」とも呼ばれます。成績や課外活動、生活態度に関して総合的な評価が記載されている書類で、担任の先生が作成します。
教科ごとの評価は、評定に加えて「関心・意欲・態度」「思考・判断」といった観点別評価もつけられます。また、受験生が学校生活をどう過ごしているかといった総合所見なども記載されます。
一人当たり10分程度の個人面接です。志望理由や高校生活で頑張りたいことなど、さまざまな角度から質問されます。最近では、受験生の答えに対して、さらにそれを深く掘り下げる傾向にあるようです。
面接は事前に提出する「自己PRカード」をもとに行われます。自己PRカードには、下記のようなことを書きます。
1. 志望理由について
2. 中学校生活で得たことにについて
3. 高等学校卒業後の進路について
自己PRカードは、面接の内容を左右する重要な書類です。保護者の方や担任の先生にも相談しながら、しっかり仕上げておきましょう。
高校推薦入試では、作文、小論文、実技検査から1つ以上を実施するという決まりがあります。実施割合でいうと、作文が約7割、小論文が約2割、約1割が実技検査です。
作文か小論文のどちらになるかは、高校によって異なります。ですが、あらかじめ公表されるので、しっかりと対策をして臨むことが大事です。問題は各高校が独自に作成するので、高校ごとの個性が強く出ています。
中学生にとっては馴染みのないテーマもあると思います。ですが、不安になる必要はありません。きちんと受験対策をすれば書けるようになりますよ。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、2021年度入試では集団討論は実施されません。
5人程度のグループを組んで、与えられたテーマについて議論します。作文や小論文と同じように出題形式は高校によって異なります。
作文、小論文、集団討論の出題テーマは、毎年試験の実施後に公表されます。
参考に令和2年度の都立高校のテーマ一覧を見てみてくださいね。
参考:令和2年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した集団討論、小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧
・集団の力を高めるために求められることは何か(日比谷・集団討論)
・4つの資料を参考に18世紀から19世紀半ばごろのイギリスについて述べる(戸山・小論文)
・国際学習到達度調査に関する新聞記事とグラフから問題点を読み取り、解決策を具体例を挙げて述べる。(桜町・小論文)
少しだけピックアップしましたが、中学生にとっては馴染みのないテーマもあると思います。ですが、不安になる必要はありません。きちんと受験対策をすれば書けるようになりますよ。対策方法については後半でしっかりお伝えしますね!
高校の推薦入試の試験内容は、中学校の定期テストとは大きく違いましたね。
「作文は書いたことあるけど、小論文は全く無い・・・」
「面接って受けたことない・・・」
こんな風に思っている受験生がほとんどでしょう。では、合格するためにはどういう対策をすればいいのでしょうか?
AOIは、作文や小論文、面接に初めて挑戦する受験生の強い味方です。AOIならではのカリキュラムと、プロの講師たちの手によって、これまでも多くの受験生が志望校の合格を掴んできました。
その大学合格のノウハウが詰まったAOIの授業が高校合格をサポートします。
今回は小論文対策と、面接対策について紹介します。
小論文では①与えられた資料を正確に読み取る能力②説得力のある根拠をもとに自分の意見を表現する能力が求められます。ですが、中学校の授業でこれらを伸ばせる機会はなかなかありません。
AOIでは、オリジナルの問題集とガイドブックを使って、小論文に必要な考え方やスキルを身につけていきます。
関連記事:小論文ならAOIで決まり!最高レベルの指導をあなたに。
特に上位校の場合は、資料読み解きの難易度が高くなる傾向にあります。ですが、難関と言われる高校の問題にも十分対応できるよう、さまざまなワークを用意しています。
また、AOIの講師陣は、小論文で最高レベルのスキルを持っています。半数以上の講師が、京都大学をはじめとする難関国公立出身です。受験生一人ひとりに合わせてマンツーマンで指導します。
自信を持って試験を迎えられるように、メンタル面でもしっかりとサポートしますので、一緒に頑張りましょう。
2021年度入試では集団討論が行われません。そのため、受験生の人間性を評価するにあたって、面接の重要性が高くなります。誰でも初めての面接は緊張するものです。試験本番という緊張の中でも実力を発揮するためには、事前の準備が不可欠です。
AOIには、講師陣や他の受験生とともに繰り返し練習できる環境があります。面接は「慣れ」でどんどんスムーズに話せるようになるので、ある程度数をこなすことも大事とされています。
また、質問に対する回答内容はもちろん、身だしなみや仕草などもしっかりとフィードバックしていきます。自分ひとりでは難しい面接対策も、AOIの仲間たちと楽しみながら進めていきましょう。
関連記事①:受験生のための面接マナー|評価ポイントは?
関連記事②:これさえ読めば大丈夫!グループディスカッション!
AOIのホームページやYoutubeチャンネルでも、小論文や面接対策に役立つ情報を発信しています。誰でもすぐに見られるので、ぜひ参考にしてくださいね!
◎小論文対策のおすすめ記事
小論文のプロ講師の僕が教える、小論文で超オススメの5冊
◎面接対策のおすすめ動画
AOIでは、オンラインでの添削サービスも行っています。受講生が提出した志望理由書や小論文を、プロの講師陣が丁寧に添削します。添削によって自分自身では気付かなかった自分の強みや、改善点が見つかるでしょう。
また、ビデオ通話を使った面接対策も可能です。その場でフィードバックが受けられるので、素早く改善に繋げられます。
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高校の推薦入試において、絶対に受かる必勝法のような試験対策はありません。一般入試のように模範解答があるわけでもありません。ですが、難しそうだと感じるからこそ、挑戦しがいのある試験だと思いませんか?
関連記事①:【高校推薦入試】受かる子の特徴と入試までにやっておきたいこと
関連記事②:【高校推薦入試】推薦入試へ向けて保護者がサポートできること
ぜひ、「あなただけの受験対策」を見つけて合格を掴み取りましょう。
AOIがいつでも受験生のあなたの力になるということ、ぜひ覚えておいてくださいね!