作成日: 2023年2月27日 最終更新日: 小論文対策
高校生の皆さんこんにちは。総合型選抜(ao入試)専門塾AOIです。
小論文は、総合型選抜、指定校推薦、公募推薦などの推薦入試、また一部の一般入試などでも出題されることがあります。
また専門学校の試験でも出題されるケースもあるようです。
これらのように、小論文は大学入試に合格する上でとても重要になってきているんですね。
さて、小論文の対策をスタートするにあたって、「小論文と作文の違い」を知ることはとても重要です。
なぜなら、小論文を書いたつもりであったとしても、作文のような形式で書いてしまうと、得点を取ることができないからです。
そのため、この記事では、小論文と作文の違いについて解説し、小論文はどのようなところが評価されるのか、またどのような形式で書くべきなのかについて解説をします!
この記事を読んでしっかりと、「小論文と作文の違い」について答えられるようにし、大学の合格を掴みましょう!
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さて、早速ですが「小論文と作文の違い」についてみていきましょう。
小論文と作文の違いとして、ポイントは3つあります。
1.目的が違う
2.設問が違う
3.評価されるポイントが違う
それでは、1つ1つ紹介していきます。
小論文と作文は"なんのために文章を書くのか"という目的に違いがあります。
では、それぞれどういう目的のもと書くべき文章なのでしょうか?
カンタンにまとめると以下のようになります。
小論文:自分の意見を筋道の通った理論で読み手を納得させるための文章
作文:自分の感想や感性を豊かに表現し読み手を感動させるための文章
つまり、小論文は客観的な文章を書く必要があり、作文は主観的な文章で良いということですね。
客観的な文章とは、「学校の先生は高校生ではない」というような誰がどうみてもそれが真実だと言える文章です。
反対に主観的な文章とは、「コーラは美味しい」というような人によって感覚や感想が異なる内容のことを指します。
ここで「ちょっとよくわからないかも」って思うひとは塾で対策をしましょう!
これらのことから、
・小論文は客観的な文章で読み手を納得させることが目的
・作文は主観的な文章で読み手を感動させることが目的
と言えるでしょう。
小論文と作文の2つ目の違いは、設問です。
設問とは、読み手が聞きたいことですが、小論文と作文は目的が異なるため、設問も変わってきます。
それでは、小論文と作文の設問の違いをみていきましょう。
・あなたが幸せを感じる瞬間について説明しなさい。
・先生への手紙を書きなさい。
ここからわかることは、作文は自身の実体験に基づいた主観的な文章が求められているということです。作文は小論文と比較して、かなり自由度が高いんですね。
読書感想文なども作文に含まれます。
自然災害時に取り残されることが多い高齢者、子ども、障害者に対し、彼らが救出された後、どのような対応や支援をしていくべきかについて説明しなさい。
経済のグローバル化について、そのメリットとデメリットを述べ、グローバル化を推進すべきか、抑制すべきかを論述せよ。
これらの例文からわかることは、小論文は事実に基づいた客観的な意見や主張の説明が求められているということです。
小論文では設問で聞かれない限り、個人的な実体験を書くのはNGなので注意しましょう。
小論文には複数の出題形式がありますが、作文にはありません。
・テーマ型:設問のみが与えられる出題形式
・課題文型:課題文を読んでから設問が与えられる出題形式
・資料読解型:図表やグラフなどの資料を読んでから設問が与えられる出題形式
・講義型:教授の講義を聞いてから設問が与えられる出題形式
これらの中からどの出題形式で問題が出されるかは大学によって異なります。
また、小論文では、意見の主張だけでなく、文章の要約や反論を求められることも多いです。
そのため、自分の意見を構築するだけでなく、筆者の主張をきちんと読解する読解力が問題として求められます。
課題文型の対策記事:『課題文型小論文で高得点を取るための書き方やポイントを専門塾が徹底解説!』
要約の対策記事:『小論文の要約とは?書き方やコツを専門塾がわかりやすく解説!』
小論文はこれらの出題形式に沿った対策が必要になってくるのです。
一方で、作文は基本的には設問のみのテーマ型しかありません。
課題文を読んでそれに対する感想を書くケースもありますが、内容はほとんどテーマ型と同じです。
このように、小論文と作文では対策の難易度に差があるということです。
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ここでは、小論文と作文のそれぞれがどのようなところが評価されるのか簡単にみていきましょう。
作文で評価されることは大きく分けて2つです。
切り口とは、普通の人では考えられないような観点から特徴的な文章を書くということです。
たとえば、「私は寝坊をすると密かにガッツポーズをします」など。
このような、一般的には想像もできないような切り口から書いていくと表現力として点数が与えられます。発想力やアイデアが大切ということですね。
作文を書くときは、一般的な切り口なのかどうかを意識しましょう。
次に、言語表現です。
倒置法、擬態法、体言止めなどの修辞法を活用すると読み手の文章におけるイメージが沸きやすくなり、高得点が与えられます。
【用例】直喩
通常:「スマホでも画質の良い写真を撮ることができる」
直喩:「スマホでもまるで一眼レフのような画質の良い写真を撮ることができる」
修辞法の使い方を理解し、読み手の感情を動かすことができるような言い回しができているかをチェックしましょう。
次に小論文で評価されることをみていきましょう。
1つ目に知識です。
客観的な文章を構成し、説得力を持たせるためには、たくさんの知識が必要です。
「本当に自分の主張が正しいのか?」というところに対し、具体例として知識を持ってくると非常に納得しやすい文章になるからです。
そのため、小論文で高い点数を取得するためには、本や塾などで適切な知識を獲得することが必要となります。
具体的には、社会問題や志望分野に関する知識があると良いでしょう。
おすすめの本や参考書に関しては、こちらの記事をご覧ください!
関連記事:『小論文のプロ講師の僕が教える、小論文で超オススメの5冊』
また、頻出テーマもしっかりと抑えておきましょう。
関連記事:『小論文頻出テーマ5選とその対策をわかりやすく紹介します』
小論文は序論、本論、結論までの文章全体で一貫した主張をしていなければいけません。
文章の中で異なった主張をしてしまうと、減点対象になってしまうんですね。
また、なぜその主張が正しいと言えるのかという根拠や具体例も示さなければいけません。
そのため、400字〜1000字などの長い文字数を一貫した主張で書くことのできる文章構成力や論理的思考力が必要になってくるのです。
あなたは、しっかりとした理由や論拠を述べることができるでしょうか?
小論文の書き方に関しては、こちらの記事で解説をしています。
関連記事①:『小論文の書き出しは○○でOK!知るだけで得点UPする書き出し例3選』
関連記事②:『小論文の結論の書き方は?結論を書く際の4つの注意点と例文』
これらが、小論文と作文の違いになります。
小論文試験の対策はとても難しく、具体的な対策方法がわからないという話をよく聞きます。
また、塾に入ってる人と入っていない人では、15%でも合格率に差が出るとも言われています。
そのため、小論文は塾で対策をすることをおすすめします。
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