作成日: 2021年6月29日 最終更新日: 総合型選抜基礎知識
多くの受験生が持つ夢や目標を達成するために、志望大学に挑むということは昔から行われてきました。そのなかでも、2020年度から変わった学力だけに縛られることなく自由に挑戦できるチャンスを掴めるのが総合型選抜(AO入試)です。受験生としては、これからの将来を左右する大きなターニングポイントであり、自らの夢へ突き進むためにも1度は検討したい方式といえます。
そこで今回は、総合型選抜(AO入試)のエントリーから出願条件の注意点、挑戦するメリットなどをご紹介します。合わせて関関同立を目指す方におすすめの情報もご紹介していきます。
ぜひ参考にして、あなたが目指す志望大学で行われる総合型選抜(AO入試)を検討してみてください。
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総合型選抜(AO入試)や、学校推薦型選抜(推薦入試)とは、従来の出願書類だけでなく、小論文や口頭試問、共通テスト、実技、科目試験など様々な評価方法を導入した2020年度より始まった入試方式のことです。
総合型選抜(AO入試)には共通して、求める学生像を公表したアドミッション・ポリシーに基づいて総合的に合否を判断するという基準があるのも特徴的です。
ここまでの時点で、気になることや不安がたくさん出てきていると思います。ですが、まずは順を追って「総合型選抜(AO入試)とはどのようなものか」という部分からみていきましょう。
そもそも「総合型選抜ってなに?」という人もいるかと思います。
総合型選抜は、以前までAO入試と呼ばれていた方式のことです。
今まで行っていたAO入試では、
などは問わないことが多く、求める学生像に合わない人が入学するという課題がありました。求める学生像に合わないと、入学後の教育が円滑に行えないという問題が発生します。
そのため、名前の変更と同時に内容が一新され、新たな方式として導入がスタートしたわけです。
ちなみに、その他の入試も同様に名前の変更が行われています。
変更前 | 変更後 |
一般入試 | 一般選抜 |
AO入試 | 総合型選抜 |
推薦入試 | 学校推薦型選抜 |
参考:文部科学省
一般選抜(一般入試)とは、学科試験・面接試験などが行われるポピュラーな方式です。
一般入試との違いは、受験生の合否判定を行う試験内容に違いがあります。総合型選抜(AO入試)では、部活動、校内活動などによる学校生活での取り組みに加え、大学側が用意したテーマに沿った小論文の作成を行います。次に、志望理由書を作成し複数回の面接を経て合否の判定が出されます。
一方で、一般入試は学部によって指定されている学科テストを受験し、そのスコアによって合否の判定を出します。
学校推薦型選抜(推薦入試)とは、一定の基準を満たした受験生を高校の学園長が大学へ推薦する方式です。また、生徒自身が自らを推薦する「自己推薦」も学校推薦型選抜に含まれます。
さらに、学校推薦型選抜は以下のような2つの分類があるため、やや複雑です。
公募推薦とは、学校側が「推薦を希望する生徒を募集」する方式です。指定校推薦とは、「専門学校が選んだ高校だけが推薦を行える」方式となります。
どちらの学校推薦型選抜でも、基準を満たしていることが前提条件となります。自己推薦をするケースでも、高校の先生に対応してもらえるか聞いてみると良いでしょう。
学校推薦型選抜は、一般選抜と併願可能であるため、推薦が駄目だったとしても再チャレンジできます。
ちなみに、学校推薦型選抜は書類選考だけで合否が決まるものではありません。大学によっては面接・小論文・実技試験など専門的な技術と知識があるか確認する試験が別途で設けられることもあります。そのため総合型選抜(AO入試)の対策をしておくことをおすすめします。
推薦だから簡単に入学できるチャンスと考えるのではなく、受験対策をしっかりと行っていつでも試験に臨める状態にしておきましょう。
総合型選抜(AO入試)で受験することで得られる代表的なメリットは以下の3つです。
それぞれ参考にしてみてください。
総合型選抜の1つ目のメリットが、学力だけの合否判定を行わないところです。
推薦入試では評定平均値や受験勉強による学力が重視されます。しかし、中には勉強よりも部活動や課外活動に力を入れて取り組んでいたため、高校での学業成績があまり良くなく志望大学に学力が届かない受験生もいます。そんな人にとって、総合型選抜(AO入試)は受験するチャンスとなるのが総合型選抜(AO入試)なのです。
とはいえ、出願資格で評定を貸している大学もあるので要注意が必要です。
総合型選抜(AO入試)では、志望大学で学びたい意欲と学ぶ資質を備えていることを証明する活動記録が合否のポイントとなります。例えば、部活動での経験や、ボランティアなどの課外活動での功績などが挙げられます。
総合型選抜の2つ目のメリットが、チャンスが広がるという点です。
総合型選抜(AO入試)は開始時期が早いため、万が一不合格となっても一般選抜(一般入試)で受験するチャンスがまだ残っています。総合型選抜(AO入試)で良くある質問の一つに「併願はできますか?」という質問をいただきます。結論できます。もちろん専願の大学や入試時期のかぶりがあるところは不可能ですが、併願戦略をするということも一般との両立だけでなくチャンスが広がります。
併願については、ぜひ下記の記事も読んでみてはいかがでしょうか?
総合型選抜の3つ目のメリットが、早期に受験ストレスから解放されることです。
大学の総合型選抜(AO入試)は8月から9月で出願して合格発表は11月以降(現行10月前が多い)という流れです。なので、合格発表が早い大学なら、年内に合格を決めることができるでしょう。
総合型選抜(AO入試)は、合格が決まれば他の入試を受ける必要もありません。
出願条件を満たしていれば、総合型選抜(AO入試)は誰でもチャレンジできるので検討してみると良いでしょう。
その他の総合型選抜(AO入試)のメリットやデメリットを知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
[総合型選抜(AO入試)のメリット・デメリットを徹底解説!推薦入試との違いは?]
総合型選抜(AO入試)には、出願条件が設定されています。出願条件は大学ごとに違いがあります。
出願条件を満たしていても、別の条件が決められているということがありますので、確認しておきましょう。
出願要項は例えば、
などです。
出願要項は大学ごとだけでなく、さらには学部によって異なるため、出願する前に必ずチェックするようにしましょう。総合型選抜(AO入試)の出願条件・出願資格を確認し、志望する大学に問題なく挑戦できるようにしておきましょう。
ここでは、関関同立の総合型選抜(AO入試)を例に違いに触れていきます。
関関同立とは、
の4つの難関私立大学のことです。
それぞれの一番左にある漢字を並べると、関・関・同・立となることが、おわかりいただけるはずです。
関関同立でも、総合型選抜(AO入試)が取り入れられています。
では、気になる関関同立の合格率(倍率)をみていきましょう。
関関同立で2018年度に行われた総合型選抜(AO入試)の平均倍率を表にまとめました。
大学名 | 平均倍率 |
関西大学 | 3.3% |
関西学院大学 | 2.2% |
同志社大学 | 4.4% |
立命館大学 | 2.9% |
※各学部の倍率をベースとして平均値を算出しています。
関関同立の平均値を総合型選抜(AO入試)に絞り並べてみると、同志社大学がもっとも合格率が低いことがわかりました。あくまで傾向としての結果ですので、実施学部が増えるほど標本誤差は少なくなります。
関関同立における学部ごとの合格率については、以下の記事を参考にしてみてください。
[関関同立の総合型選抜(AO入試)は難易度が高い?倍率等の入試情報まとめ]
総合型選抜専門塾AOIでも、関関同立の総合型選抜対策に対応しています。
ですが、関関同立に特化した塾をお探しでしたら「難関私大専門塾マナビズム」がおすすめです。
多くの塾では、関関同立対策講座のように大学群でまとめられた講座を取り入れていることで、各大学に特化した内容で対策することができません。
そこでマナビズムでは、関関同立それぞれの大学別に特化した受講内容を取り揃えることで、自分が受けない大学の対策をカットした分だけしっかりと勉強に集中できる環境を用意しているわけです。
一人ひとりに合わせたマナビズムで、関関同立を狙ってみるというのも良いでしょう。
目的 | 難関私大合格、関関同立合格 |
対象の学年 | 高校1年生~3年生、浪人生 |
力を入れている学年 | 高校2年生~3年生、浪人生 |
授業形式 | 通塾、オンライン |
合格実績 | 関関同立、産近甲龍など |
自習室 | あり |
塾独自のポイント | ・映像授業が定額・自習コンサルティング・リーズニングゼミ |
校舎 | 上本町校・高槻校・西宮北口校・豊中校・茨木校・北千里校・堺東校・四条烏丸校 |
電話番号 | 0120-37-5935 |
公式サイト | https://manaviism.com/ |
最後に、総合型選抜(AO入試)によくあるQ&Aをご紹介します。
という疑問を持っている人は、ぜひチェックしてみてください。
総合型選抜(AO入試)に挑戦し、落ちることはあります。
なぜなら、どれだけ倍率が低くて合格率が高い大学に受験したとしても、大学側が出しているアドミッション・ポリシーや総合評価の基準を満たす必要があるためです。
出願する大学・学部に合わせた受験対策をしていきましょう。
落ちる人の特徴をまとめた記事もぜひ合わせて読んでみてください。落ちないための対策法はあります。
[総合型選抜(AO入試)に落ちる人の特徴7選|落ちないための対策方法]
総合型選抜(AO入試)で不合格だったとしても、一般選抜(一般入試)は併願できるためもう一度挑戦できます。
また、併願可能な大学・学部であれば総合型選抜の再チャレンジもできるでしょう。
ここで大切なのは、不合格になった後のことを考えるのではなく
「不合格にならないために何ができるのか」
という点です。
それぞれの大学・学部に合わせた受験対策と、もし落ちた・不合格だったというときに備えた第二志望、第三志望を準備するなどの検討をしておくと安心です。
総合型選抜(AO入試)には、評定平均値などの成績はあくまで出願要件として設定されているところがほとんどです。
アドミッション・ポリシーやその他の特化した条件で合否が総合的に判断されます。
今までの実績や成績・経験を総合的に判断する入試方式のため、どこかで不安を感じるとしても総合点で勝負ができるわけです。
挑戦する前に諦めるのではなく、挑戦する気持ち・そして志望して学びたい意思を大学側に伝えていきましょう。
これを聞いてもまだ成績が気になるという方はぜひコチラの記事もチェックしてみてください。
[総合型選抜(AO入試)と成績・評定平均値は関係ある?必要な評定基準まとめ]
総合型選抜AOIは、実際に総合型選抜で志望校に合格した実績を持つメンターがあなたを合格までサポートします。
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この記事では、「総合型選抜(AO入試)って何?」についてお話ししてきました。
本来なら、総合型選抜(AO入試)は大学に合わせた対策が大事ということがもっともお伝えしたい部分です。
出願条件、合格率などに惑わされることなく、今からできる受験対策をいかに早く準備できるかが「合格のためにも必要なアクション」です。
高校3年の夏からでは、以下のような部分で遅れをとってしまいます。
話し方の改善から受験対策まで、1年以上もかかるといったケースもあるほどです。
この記事を読んで関関同立の総合型選抜(AO入試)を検討したら、その時点から受験対策をスタートする気持ちで動き出しましょう。