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作成日: 2018年12月28日 最終更新日:

総合型選抜(旧AO入試)と成績・評定平均値は関係ある?必要な評定基準まとめ

こんにちは、総合型選抜(旧AO入試)専門塾AOIの講師の西澤です。

今回は、評定平均が総合型選抜(旧AO入試)の合否をどれほど左右するのかという話をしたいと思います。
大学入試の方法は総合型選抜(旧AO入試)のほかに、一般入試や推薦入試、スポーツ選抜入試など多岐にわたります。
実はこれらの入試で一貫して大学が学生から回収するものがあります。それが調査書です。

調査書には、この記事でのメインとなる評定平均値が記された書類や、高校での活動報告書などが含まれます。
調査書がどれほど合否を決定する材料となるかは入試形態によって大きく異なります。
例えば国立大学入試では、調査書の内容はほぼ合否には関係ないとされています。
翻って総合型選抜(旧AO入試)は一般入試とは全く異なる形態の入試方法です。

総合型選抜(旧AO入試)に評定平均値って関係あるの?

いくつかの総合型選抜(旧AO入試)では、その出願基準として高校での評定平均値がいくつ以上と設定されているものもあります。
どうやら一般入試よりは総合型選抜(旧AO入試)のほうが、評定平均値が及ぼす影響が大きいようです。

総合型選抜(旧AO入試)を受験するか迷っている方の中には、「部活や文化活動などでの実績が無いけど、評定平均だけは高い」という方がちらほらいらっしゃいます。
総合型選抜(旧AO入試)では評定平均とその他の活動実績、どちらがより評価されるの?そもそも評定平均はほかの指針と比べて重要なの?

などといろいろな疑問を持つ人が多いことと思われます。

ひとまず、総合型選抜(旧AO入試)に評定平均は関係があります!以下詳しく説明をしていくのでぜひ参照してください。

評定平均値とは

え、評定平均って何?って思ってる人いませんか。

話の流れを理解してもらうためにここでは簡単に評定平均って何かを説明していきたいと思います。
評定とはズバリ通知表です。
ただし、これで終わりではないです。今回の話は評定平均です。

ということで評定平均とは通知表に記載されている、教科ごとの評定の平均です。
多くの大学の総合型選抜(旧AO入試)で取り扱われる評定平均は3年生の1学期までです。裏を返すと3年生の2学期以降いくらいい評定を獲得したところで、入学試験には反映されないのです。
また2021年度より「評定平均」から「学習成績の状況」へと名称変更されました。

なお一般入試では3年生の2学期までの評定を提出する必要があるところがあるので注意です。かつ浪人生の場合はしっかりと高校3年間の成績が反映されます。
より詳しく知りたい方は、「何を準備すればいいかわからない人のための 総合型選抜(AO入試)・推薦入試のオキテ55」という本をおすすめします。

評定平均値の計算方法

評定平均値の計算は、とても簡単です。
「全科目の成績(5段階)の合計 ÷ 科目数」が評定平均値の計算式。
小数点第2位以下は四捨五入し、「3.5」「4.2」といった小数点第1位までの数字で表します。
学校が10段階評価で成績をつけている場合、学校ごとに定められた換算方法で5段階に直して計算します。
10段階→5段階の換算方法は学校ごとに異なるため、10段階の9と10が5段階の5になる学校もあれば、8〜10までが5相当という学校もあります。
また、総合型選抜(旧AO入試)で大学に提出する評定平均値は、高1、高2の全ての評定と、高3の1学期の評定の合計から計算します。

評定平均については大丈夫でしょうか?次より本題に入っていきたいと思います。

評定平均値が総合型選抜(旧AO入試)に必要な訳

総合型選抜(旧AO入試)は一般入試と全く異なる観点によって学生を選抜する入試です。具体的には学生がどれほど大学での学びにやる気を持っているのか、ということを入試の過程で見極められます。

そうは言えど、どの大学もアドミッションポリシーにおいて、入学する学生には当大学が目指す教育目標を達成するための最低限の知識があることが必須である。といったような記述が設けられています。
つまりは総合型選抜(旧AO入試)と言えど、学力は必要ですよということです。
総合型選抜(旧AO入試)では学力のいわば担保として評定平均を評価対象として大きく加えているのです。
最近では一部の教科のペーパーテストを課している総合型選抜(旧AO入試)もあり、やはり大学側は最低限の学力を求めているのです。

評定が高ければ総合型選抜(旧AO入試)の幅が広がる

では評定さえ高ければ大丈夫なのでしょうか?
評定平均だけ高くても、総合型選抜(旧AO入試)では不安という方は多いでしょう。
しかし、評定平均さえあれば、合格するかはわかりませんが、「受験」することはできます!
どういうことかというと、総合型選抜(旧AO入試)の出願資格の多くは、評定平均で足切りされます。そのため、評定さえ高ければ、受験資格を満たすことができるのです。
そのため、評定があれば、総合型選抜(旧AO入試)で受験できる大学が増えますし、その分合格の可能性も高まります。
ちなみに、評定が高いと、総合型選抜(旧AO入試)も有利になります。
なぜなら、評定平均と学業成績の良し悪しは、相関関係があることが認められています。
逆に、入試の点数と学業成績にはあまり相関が認められていないのです。
大学側も、大学に入ってから勉強に打ち込まなくなる学生ではなく、大学でも真面目に頑張り続けてくれる学生が欲しいのです。
そのため、評定平均が高いか低いかは、総合型選抜(旧AO入試)を受験する場合、重要なファクターの一つになってくるのです。
これは、高校の偏差値などはあまり関係ないので、その辺の心配はご無用です。
もちろん、だからと言って、評定が低いから不合格というわけではありません。一つの要素として大事というだけです。
むろん、評定平均が満たせず、出願さえできないのは論外ですが。

【大学別】総合型選抜(旧AO入試)受験に必要な評定平均値まとめ

先にも既述した通り、総合型選抜(旧AO入試)の出願資格には評定平均〇点以上である必要がある、となっているものが多いです。
そんな全部の大学の全部の総合型選抜(旧AO入試)の出願資格確認するの面倒くさいよ~
そんなあなたのために
「これくらい評定平均があればこの大学が受験できるよ〜」というのを以下にまとめてみました。
ボリュームアップで総合型選抜(旧AO入試)に限らず、公募推薦や自己推薦入試に関してもまとめました。

関東<早慶上智・MARCH>

※詳細については必ずホームページを確認してください。

約半数の特別入試において、出願資格の中に評定平均に関する記載がされています。
ただし評定平均について制約がない特別入試の大半は、スポーツ推薦関係や文化的な実技を要する入試が大半を占めています。
各大学の看板学部は比較的に敷居が高いような印象を受けます。
これより簡単にまとめを行います。

出願基準として評定平均が必要な入試の中で、その値が最も低いもので3.5となっています。
難関私立大学であるため仕方がないことではありますが、このレベルの私立大学を狙うのであれば最低でも、評定平均が3.5は必要であるということですね。
なお出願資格において、全体の評定平均値が低めに設定されている入試はたいていの場合、一部突出した成績を求められる場合が多いです。
上の表において例を挙げるとすると、明治大学文学部では学科によって世界史や地理の評定平均4.0を求めています。
出願基準としてもっとも多かったのが、評定平均4.0のラインです。特に上智大学や早稲田大学のほとんどの学部学科の入試においてこれが適応されています。
評定平均4.0というと、たいていの場合学校で上位2割弱の人しか獲得することができないです。
出願したくても評定が足りない、なんてことがないようにできるといいですね。
最難関慶応大学の総合型選抜(旧AO入試)では評定平均4.1もしくは4.5以上必要であるといった入試もあります。
評定平均に関して一つ注意があります。高校によって評定を取る難易度はそれぞれ異なりますが、大学で見られる評定はすべて同じ尺度です。
つまりこの高校は偏差値が高いから評定3.0のところを4.0と同等とみる、などということはありません。このことは逆にも適応されます。
特にいい評定を取りやすい環境にいる人は、よりこの基準をクリアするのが容易になります。そこは自分の強みですので積極的に良い評定を狙っていきましょう。

関東<国公立>

※詳細については必ずホームページを確認してください。

(評定平均値) (大学名) (学部名) (備考)
4.5 東京海洋大学 海洋工学部
4.3 埼玉大学 工学部 理数系の成績のみの評定
関東の国公立大学は、総合型選抜(旧AO入試)を実施している大学自体があまり多くありません。
総合型選抜(旧AO入試)の出願要件として評定平均値を定めている大学では、東京海洋大学が「4.5」、埼玉大学が「4.3」と、かなり高い数字が求められています。
高1から高3の1学期まで、ほぼオール5を取る必要があるため、かなり限られた人しかこれらの大学に出願することはできないでしょう。
反面、総合型選抜(旧AO入試)を実施していても、東京工業大学・茨城大学・千葉大学など、出願要件として評定平均値を定めていない大学も多くありました。
ただし、評定平均値が必要ない代わりに、大規模なコンクールでの入賞や高度な資格など、求められる条件はかなり高いです。
ちなみにお茶の水女子大学は、明確な評定平均値の条件はないものの、出願要件として「調査書の学習成績概評がA段階以上であることが望ましい」という記載がありました。

関西<関関同立>

※詳細については必ずホームページを確認してください。

求められる評定平均が最も低いのが、3.0となっています。立命館大学や同志社大学の一部の入試がその例です。
しかし前者に関しては、その他一部の教科に別の基準が設けられています。また同志社大学においてはスポーツ入試の話です。
やはり関西においても難関私立大学を受験するためには最低でも3.5以上の評定平均がほしいところです。
立命館大学や関西大学、関西学院大学では評定平均3.5を求める入試が最も多くなっています。
関西でもっとも難しい同志社大学の特別入試を受験するのであれば最低でも評定平均4.0は必要となってきます。

関東の上智大学や早稲田大学に挑戦をするために必要な評定平均とも一致します。

関西<国公立>

※詳細については必ずホームページを確認してください。

(評定平均値) (大学名) (学部名) (備考)
4.5 大阪大学 工学部 数学・理科・外国語の評定平均
4.3 大阪大学 医学部
大阪市立大学 医学部 調査書の学習成績概評がA段階
3.5 和歌山大学 観光学部 調査書の「学習成績概評」がB段階
関西の国公立大学も、関東の国公立と同じく求められる評定平均値が高いです。
この中で最も低い和歌山大学観光学部でも3.5なので、総合型選抜(旧AO入試)で国公立大学を目指す方は高1からしっかり成績を保つ必要があります。
大阪大学・大阪市立大学を目指す方は、ほぼオール5の成績が必要になります。
ただし、大阪大学工学部に関しては、全科目が評定平均値に含まれるわけではないので、苦手科目があったとしても大丈夫です。

大阪の国公立大学には、京都工芸繊維大学や奈良女子大学など、評定平均値を定めていない大学も多数ありました。
こういった大学では、成績の代わりに資格や優れた活動実績が求められることが多いです。
国公立志望で成績に自信がない方は、学業以外の活動に力を入れておくといいでしょう。

評定平均値を上げる方法

評定点のつけ方は、断じて全国共通ではありません。平凡な学校で数学の評定5を取るのと、超進学校で評定の5を取ることの難易度の差は火を見るよりも明らかでしょう。ちょっと余談ですが、大学入試ではどちらも同じ尺度で勘定されます。

また担当の先生によって評価が厳しかったり甘かったりといった経験があると思います。

このように評定平均は不確実性の塊なのです。そんな評定平均はどのように上げていくのか、今回は一般的な戦略を紹介していきたいと思います。

1.力配分に気を付ける

一般に評定平均は1年生の評定、2年生の評定、3年生の評定の平均値が用いられます。

ここで気を付けなけらばならないのが、1年生の評定は1学期の評定、2学期の評定、3学期の評定の平均ではないということです。

1学期の評定3、2学期の評定3、3学期の評定4であった場合、学年の評定が3なのか4なのかといったことに関しては基準はありません。が先生によっては具体的に教えてくれる場合もありますし、一般的に3になる確率が高いと思われます。

ですので力配分が最重要となってくるのです。

例えば教科Aの学期ごとの評定が3→4、教科Bの評定が3→3となっていたとしましょう。教科Aと教科Bでどちらかの評定を4にしたいと考えているならば、教科Aに力をいれた勉強をしたほうがいいことが分かりますよね?評定4を獲得するには、教科Aは再度評定4を、教科Bは評定5をとる必要があるとします。教科Aに力を入れたほうがいいなという気がしますよね?

2.副教科の手を抜かない

数学の評定と家庭科の評定はどちらも同じだけの効力を持ちます。学校にもよりますが数学で評定4をとるのと家庭科で評定4をとるのだと、家庭科のほうが容易である場合が多いです。

また副教科は定期テストだけではなく、課題なども評価に加わることが多いです。そんな副教科に力を入れるだけで評定が随分と変わってきます。

まとめとしては全体的に評定の低い科目をまんべんなく底上げしていくという方向性で、戦略的に力配分をするといった流れでしょうか

成績・評定が低くても総合型選抜(旧AO入試)に合格する方法

成績や評定が悪かったとしても、総合型選抜(旧AO入試)に合格する方法はあります。
評定平均値の弱点を、面接や書類審査でリカバリーする方法を知っていきましょう。

大学・学部の求める人物像を研究する

大学・学部が求めている人物像を知り、それに自分が合致するということをアピールすれば合格が近づきます。
具体的な方法としては、まずは大学・学部のアドミッションポリシーをよく読むこと。
アドミッションポリシーには、大学がどんな学生を求めているのかが端的に書かれています。

例えば、自主性やリーダーシップが求められているなら、部活や学校行事に積極的に取り組み、そのエピソードを面接で話せるよう用意しておきましょう。
計画性や目標達成力が求められていれば、学部に関係する資格取得などがアピールに役立ちます。
大学が求めているのは、必ずしも「賢い学生」だけではないということを知っておきましょう。

具体的なアピールポイント・エピソードを用意する

総合型選抜(旧AO入試)で大切なのは、面接やエントリーシートで自分の魅力を大学側に知ってもらうこと。
面接で「あなたの長所は何ですか?」と尋ねられた時、「私の長所は根気強いところです」と言うだけでは何の説得力もありません。
その長所がどのように培われ、どんな場面で発揮されたのかなど、具体的なエピソードを用意しておきましょう。

例えば、「私は5歳から地元の野球チームに所属し、現在までずっと野球を続けています。怪我をしたり、試合に負け続けて辛い時もありましたが、そんな時でも諦めない粘り強さ、継続することの大切さを私は野球から学びました。」と言えば、面接という短い時間でもあなたがどのような人物なのかが面接官にも伝わります。

総合型選抜(旧AO入試)の面接は、これまでしてきたことの集大成と思い、短い時間でも伝わりやすいようにエピソードをまとめておきましょう。

検定や資格を取得する

検定や資格は、書類上でわかりやすくあなたの能力を証明する方法です。

先にもお伝えしましたが、評定平均値が定められていない大学・学部でも、代わりに資格が求められることが多いです。
出願のための必須要件ではなくても、検定や資格があれば有利になります。
特に、入学後に学ぶ内容に関係のある資格なら、なおさら強いです。総合型選抜(旧AO入試)に目標を定め、通常の受験勉強をしない場合には、検定や資格取得の勉強に時間を使いましょう。
また、総合型選抜(旧AO入試)までに資格が取れなかったとしても、資格の勉強をしているというのはアピールポイントとして使えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。総合型選抜(旧AO入試)に評定って関係があるのかどうかという内容で記事を書かせてもらいました。
後半が出願資格に関する内容になっていましたので、忘れてしまっている人もいるかもしれませんが、足切りのボーダーを越えてからでも評定平均を加味した選考は行われます。
先述の通り、評定平均値が高い人ほど合格の割合が高いという相関もあります。
総合型選抜(旧AO入試)に限らず、特別入試に関してもこの傾向は健在です。
当然と言ってしまえば当然の結果ではありますが、特別入試を受験するうえで評定平均は重要となってきます。

大切なのは、入試の趣旨をしっかり理解することです。

特別入試で求められているものは必ずしも、学力だけではないです。むしろそれ以外の熱意や自主性、突出した能力が求められる場合が多いです。
こういった内容は、大学ホームページのアドミッションポリシーに記載されています。

アドミッションポリシーの内容は入試の内容や、観点に直結している場合が多いので必読です。
繰り返しになりますが、自分に必要なスキルを見誤らないようにしましょう。
後半は自分で言うのもなんですが、ここまでまとまった情報はなかなかないです。
ぜひ有用に活用してください。

※ただし内容は2018年度の入試を参考にしたものです。随時変更もあると思われるので気を付けてください。

AOIチャンネルの動画でも解説しています。
こちらもご覧ください。

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