作成日: 2024年5月17日 最終更新日:
こんにちは!総合型選抜専門塾AOI編集部です!
小論文は、大学受験に合格をする上で非常に重要です。
そのため、こんなお悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
「小論文を解いたことがない」
「大学受験で小論文が必要」
「小論文の書き方、構成、例文が知りたい」
今回は、文学部を専攻したい高校生に向けて、小論文の書き方を専門家の視点で詳細の解説していきます。
一番詳細に記載されている記事かと思いますので、この記事をきちんと読んで理解すれば、あなたは必ず小論文の文字数を埋められるようになるでしょう。
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まずは、小論文とは何か?を復習していきましょう。
小論文とは、自分の意見を論理的に整理し、説得力を持たせて記述する文章です。
客観的な事実やデータを用いて、自分の主張を明確に伝える必要があります。
設問の形式は、テーマ型や資料読解型など多岐にわたります。
作文とは異なり、小論文では主観的な感想は避け、論理的な構成と根拠の提示が重視されます。
小論文のルールについて説明します。
まず、設問に対する自分の意見を明確にし、論理的な根拠を示すことが重要です。
構成は「序論、本論、結論」の三段階に分け、各段落を明確にしましょう。
原稿用紙の使い方も重要で、段落の始めは1マス空けること、数字は1マスに2文字書くことが基本です。句読点や記号の使い方にも注意し、文を短く、読みやすくすることが求められます。
小論文は客観的かつ論理的な表現が重視されます。
次に、小論文の評価項目や構成について解説します。
⚫︎論理的思考力
主張から結論まで一貫しているかを評価します。論理の飛躍がないかも重要です。
⚫︎知識力
解決策や具体例における知識の質を評価します。情報が正確であるかを重視します。
⚫︎日本語力
語彙力や表現力、段落構成を評価します。読みやすく正確に伝えることが求められます。
⚫︎設問理解
設問のテーマや条件を理解し、適切に答えられているかを評価します。
小論文は「序論」→「結論」→「本論」の順番で書くことがオススメです。
理由としては、この構成が一番「主張」を論理的にわかりやすく伝えられると言われているからです。
それでは、序論→結論→本論の順番で確認していきましょう。
序論とは、小論文の書き出し(書き始め)のことを指します。
序論では、あなたの主張と根拠を簡潔にまとめましょう。
これからあなたがどのような話を展開するのかをわかりやすく理解してもらうことが重要です。
本論は、序論で簡潔にまとめた主張を詳細に説明していく箇所となります。
ここでは、あなたの知識を用いながら、なぜ序論の主張をするに至ったのかを説明していきます。
客観的な意見にまとめることが重要です。
結論は論文のまとめであり、主張を強調し、読者に論文の重要なポイントを振り返らせる役割を果たします。
ここで、重要なことは今まで話していなかった関係のない他の話をあえてしないことです。
そのため、基本的には序論と似たような内容となります。
それでは、小論文を書いてみましょう!
SDGsにおいて最も重要な課題は何か?
その課題の解決に向け、具体的な提案や行動を400文字で述べよ。
制限時間:30分|文字数:400文字
地域社会におけるSDGsの浸透度や理解度が低い状況において、どのようなアプローチが有効か?地域住民への啓発や協力を促進する手段について検討せよ。
制限時間:40分|文字数:800文字
企業においてSDGsの達成に向け、具体的な施策や経営戦略が求められている。
企業がSDGsを組織戦略にどのように組み込むべきか、その実践例について考察せよ。
制限時間:50分|文字数:1200文字
小論文には、4つの出題形式があります。
「実践編!3つの小論文を解いてみよう」は、テーマ型と言われる小論文になります。
テーマ型以外にも、3つの型があるので、理解しましょう。
課題文型小論文とは、テーマ型とは異なり、課題文(2000字以上)を読んで設問に答えていく小論文です。
課題文型小論文で求められていることは、読解力と思考力です。
課題文からどのようなことが重要なポイントなのかを掴み、それに対して説得力のある意見を主張することができるのかということが大事になっています。
グラフ/資料読み取り型小論文とは、グラフ等の資料が与えられ、それに対して設問が与えられる小論文です。
課題文型小論文で求められていることは、読解力と分析力です。
グラフや資料の内容を正確に理解したり、重要なポイントを見極め、データの意味を分析したりすることが重要です。
『さらに詳しく、グラフ/資料読み取り型小論文の書き方を知る!』
講義型小論文とは、大学の教授が何らかのトピックに対して講義をした後、講義をふまえて出題された設問に答える小論文です。
講義型小論文で求められるのは、読解力と論理的思考力です。
講義の内容を正確に理解したり、講義内容を整理し、論理的に説明したりすることが重要です。
総合型選抜/学校推薦型選抜(公募制推薦.指定校推薦)で文学部を受験する際には、
必ず5つの頻出テーマを人に説明できるようになりましょう。
1.文学作品のテーマ分析
文学作品のテーマ分析は、作品の背後にある思想やメッセージを読み解く力が求められます。
特に、社会問題や人間性、倫理観といったテーマは頻繁に取り上げられます。
具体的には、夏目漱石の『こころ』における「個人主義と伝統の葛藤」や、芥川龍之介の『羅生門』における「倫理と生存の矛盾」などが挙げられます。
【重要キーワード】
テーマ分析、近代文学、古典文学、社会問題、倫理観
2.文学史の理解
文学史の理解は、各時代の文学作品や文学運動についての深い知識が求められます。
例えば、ルネサンス期の文学における「人間中心主義」の台頭や、ロマン主義文学に見られる「感情と自然の賛美」などが典型的なテーマです。
文学史を理解することで、特定の作品がどのような歴史的背景や文化的影響を受けているかを明確に示すことができます。
【重要キーワード】
文学史、ルネサンス文学、ロマン主義、文学運動、歴史的背景
3.文学作品の比較分析
文学作品の比較分析は、異なる作品や作家を比較し、それぞれの特徴や共通点を論じる力が必要です
例えば、川端康成の『雪国』と谷崎潤一郎の『細雪』の比較では、日本の伝統美に対する異なるアプローチを探ることが求められます。
また、シェイクスピアとチェーホフの劇作を比較することで、異なる文化圏における劇作の共通点と相違点を分析できます。
【重要キーワード】
比較分析、日本文学、外国文学、作家比較、テーマ比較
4.文学理論の応用
文学理論の応用は、様々な文学理論を用いて作品を分析する能力が求められます。
例えば、フーコーの「権力と知」理論を用いたジョージ・オーウェルの『1984年』の分析や、バフチンの「対話的想像力」を用いたドストエフスキー作品の解釈などが挙げられます。
理論の適用により、作品の新たな側面を浮き彫りにすることができます。
【重要キーワード】
文学理論、構造主義、フェミニズム、マルクス主義、ポストコロニアル
5.文学と社会の関係
文学と社会の関係は、文学作品がどのように社会に影響を与え、または影響を受けているかを論じる力が求められます。
例えば、ハーパー・リーの『アラバマ物語』が公民権運動に与えた影響や、村上春樹の作品における「現代社会の孤独と疎外感」などが考察対象となります。
作品の社会的背景とその影響を考察することで、文学の持つ社会的役割を理解できます。
【重要キーワード】
文学と社会、社会問題、批評、社会的影響、文化的背景
以上のテーマとキーワードを深く理解し、具体的な事例やデータを用いて論じることで、総合型選抜の小論文対策を効果的に行うことができます。
頻出テーマの対策方法について、具体的に解説します。
1.文学作品のテーマ分析
⚫︎対策のポイント
文学作品のテーマ分析では、作品の背景や登場人物の行動からテーマを抽出し、その意図やメッセージを読み解く力が求められます。
頻出テーマとしては、「人間の内面の葛藤」「社会的・倫理的問題」「歴史的・文化的背景」などがあります。
作品の背景を理解する
作者の時代背景や社会状況を把握し、その影響を考察できるようになりましょう。
登場人物の分析
主要キャラクターの心理や行動を詳しく分析し、テーマとの関連性を見つけ出せるようにしましょう。
2.文学史の理解
⚫︎対策のポイント
文学史の理解は、各時代の文学作品や文学運動についての深い知識が求められます。
特に、日本文学史や西洋文学史の重要な転換点や代表的な作家・作品についての知識が必要です。
文学史の流れを把握する
時代ごとの特徴や主要な文学運動を理解し、流れをつかみましょう。
代表的な作家と作品の研究
重要な作家や作品について詳しく研究し、その影響や意義を理解しましょう。
文学運動の背景を調べる
各文学運動が生まれた背景やその影響について考察し、理解を深めましょう。
3.文学作品の比較分析
⚫︎対策のポイント
批評理論の応用では、特定の理論を用いて作品を分析し、独自の解釈を導き出す能力が求められます。構造主義、ポストモダニズム、フェミニズム批評などが代表的な理論です。
批評理論の基本を学ぶ
主要な批評理論の基本概念や方法論を理解しましょう。
4.文学理論の応用
⚫︎対策のポイント
文学と社会の関係性を探る際には、作品がどのように社会現象や歴史的出来事を反映しているかを考察する力が求められます。社会問題や歴史的背景、文化的影響などが焦点となります。
社会的・歴史的背景の研究
作品が書かれた時代の社会的・歴史的背景を調べ、その影響を考察しましょう。
作品と社会問題の関連性を分析する
作品が取り上げている社会問題やテーマを抽出し、その意図や影響を分析しましょう。
文化的視点からの考察を深める
作品が文化や社会にどのような影響を与えたかを考察し、独自の視点を持つことを目指しましょう。
5.文学と社会の関係
⚫︎対策のポイント
文学の多様性と共通性を探るためには、異なる文化や時代の作品を比較し、それぞれの特徴や共通点を見つけ出す力が求められます。
異文化の作品を比較する
異なる文化や時代の作品を比較し、それぞれの特徴や共通点を分析しましょう。
共通テーマを探る
異なる作品に共通するテーマやモチーフを見つけ出し、その意義を考察しましょう。
それでは、実際の解答を参考に、小論文がどのように評価されるか理解していきましょう。
設問
日本語には、外国にはない様々な表現があることで知られている。例えば、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが、「もったいない」という表現を引用したことで話題になった。近年では「おもてなし」という言葉が海外でも反響を受けたことは記憶に新しい。このように、日本語には美しい表現技法がある。このことを踏まえて、あなたが考える日本語の魅力を論じなさい。
模範解答
私の考える日本語の魅力は活用と、それから生まれる音韻の響きである。
日本語における活用は、ドイツ語やイタリア語のような西洋諸言語における活用とは異なり、膠着語特有のものである。膠着語自体は日本語以外にも多数存在するが、特に日本語は活用語尾のあとに続くことばの種類や、活用形の用法が非常に多い。例えば、連用形は後ろに用言、助詞、助動詞をつなげることができる他、文の中止、動詞の名詞化の際に用いられる。
また、動詞のあとに続く言葉には、同じ意味でもたくさんの言い方がある。例えば、「したのだが」という意味でも、「したんだけど」「したのよ」「してさ」などと言い換えることができる。このような言い換え可能性は言葉のリズムの多様性を生みだし、日本における和歌などの詩の分野の発展を助長したと考えられる。
以上のことから、活用と、それに由来する音韻は日本語の特色であり、大きな魅力であるといえる。
⚫︎論理的思考力
論述は「活用」と「音韻の響き」という2つの主要なポイントに焦点を当て、それぞれについて具体的な例を用いて説明できています。
最初に主張を明示し、その後に詳細な説明と例を挙げているため、論理の流れが明確であり、一貫しています。また、結論部分では再度要点をまとめ、論述全体の整合性を保っています。
⚫︎知識力
日本語の膠着語としての特性や活用形についての詳細な知識を示し、さらに具体例を挙げています。
「連用形」や「文の中止」「動詞の名詞化」などの専門用語を適切に使用しており、深い知識が感じられます。
また、「ワンガリ・マータイ」や「おもてなし」という具体的な事例を引用することで、現代の文脈における日本語の魅力を示しています。
⚫︎日本語力
文章は明確で読みやすく、適切な語彙と文法が使われています。句点を多用し、文章を頻繁に区切ることで読みやすさが保たれています。
⚫︎設問理解
設問理解力の観点からも高評価ができます。
設問の要旨である「日本語の魅力を論じる」という指示に忠実に従い、「活用」と「音韻の響き」を中心に日本語の魅力を論じられています。
設問に対する回答が具体的であり、適切な例を用いて設問の要求に応えています。
このように、模範解答は内容の理解と表現の明晰さが特に優れているため、高い評価を受ける良い例です。
それでは、これまで学んだことを踏まえて、実際に文学部に関する小論文に取り組みましょう。
あなたがこれまでに触れた文学作品、芸術作品のうちのひとつについて、作品評あるいは書評を書け。(制限時間:30分|文字数:400文字)
スポーツ報道において、女性選手は実力よりも容姿が注目されやすい、ニック・ネームや「ちゃん」づけで子ども扱いされる、 母親・妻としての役割が強調される、という傾向が従来指摘されている。 そうした現象がどのような社会的原因によって生じるのか、考察せよ。
(制限時間:30分|文字数:400文字)
歴史上、有名な発明・発見あるいは技術革新などが、人間の生活、社会、文化、政治経済に与えた影響について、 自由に具体的な事例を取り上げて、説明せよ。(制限時間:50分|文字数:1200文字)
小論文を書くのは難しいですよね。
特に、倍率の高い大学では、求められるレベルが非常に高く、
「どのように書けばいいのかわからない」
「添削してもらう時間がない」
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学校の先生や親御さんにも読んでもらい、正しい添削をしてもらいましょう。
ここまで読んでも小論文が書けない人のためにレベルアップする4つの方法をお教えします。
小論文の上達方法は、4つです。
小論文の参考書を読むことは非常に大切です。
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関連記事:『小論文対策のポイントとオススメの参考書を専門塾が徹底解説!』
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2.有料添削サービスを活用する
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以下の記事で添削サービスを紹介しています。
関連記事:『小論文添削をしてくれるおすすめの添削サービスを紹介』
小論文を書くためには、広範な知識や情報が必要です。
関連する本、学術論文、記事、ニュースなどの情報源から学習を深め、トピックに関する知識を積み重ねることが重要です。
以下は知識を読む際のポイントです:
- ニュースサイトを活用する: 同じテーマについて異なる視点や情報を提供する情報源を探し、多角的な理解を深めます。
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