立命館アジア太平洋大学(通称APU)は、大分県別府市に本部を設置する私立大学です。
この大学のアジア太平洋学部は、さまざまな諸問題に関する専門性や解決能力を高めていくことを目的として掲げています。
ここでは、そんな立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部についての入試情報・偏差値・進路・評判などをご紹介いたします。
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部の偏差値
アジア太平洋学部の偏差値は、55.0~60.0となっています。
関西のいわゆる「関関同立」と呼ばれる4大学(関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学)の類似学部の中では、関西学院大学総合政策学部や関西大学社会学部と同等レベルとなっています。
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部の倍率
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部の2019年度入試における倍率は下記の通りです。
総合型選抜(旧AO入試)
- 総合評価方式:5.7倍(志願者数435名、合格者数76名)
- 活動実績アピール方式:2.7倍(志願者数336名、合格者数125名)
- 英語基準AO方式:3.1倍(志願者数37名、合格者数12名)
- 秋期AO入学試験:1.6倍(志願者数24名、合格者数15名)
一般入試
- A方式:7.0倍(志願者数669名、合格者数95名)
- 英語重視方式:7.9倍(志願者数143名、合格者数18名)
- 後期分割方式:15.9倍(志願者数238名、合格者数15名)
センター試験利用方式
- センター試験併用方式 3教科型:7.0倍(志願者数188名、合格者数27名)
- センター試験方式 7科目型:2.3倍(志願者数95名、合格者数41名)
- センター試験方式 5教科型:1.0倍(志願者数91名、合格者数91名)
- センター試験方式 3教科型:4.0倍(志願者数384名、合格者数95名)
- センター試験および面接による総合評価方式:10,5倍(志願者数63名、合格者数6名)
- センター試験方式 後期型:6.3倍(志願者数25名、合格者数4名)
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部の入試方法の種類
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部に入るための入試制度は下記の通りです。
- AO選抜入試
- 特別入試
- 一般入試
- センター試験利用入試
- 特別入試
AO選抜入試の特徴
総合型選抜(旧AO入試)における各方式の特色についてご説明いたします。
総合評価方式
合格した場合の入学を前提として実施されている入学試験です。
選考の要素は、書類審査・面接・小論文(作文)です。
活動実績アピール方式
合格した場合の入学を前提として実施されている入学試験です。
選考の要素は、書類審査・面接・小論文(作文)です。
また、以下のどちらかの条件に該当しなければ出願ができません。出願前に入試要項等で内容を確認しておく必要があります。
- 英語能力に関して、TOEFL iBT 42点相当以上のスコアを所持
- 中学校卒業後から出願までの期間を通じた諸活動において優れた実績を持ち、高等学校の評定平均値が5段階で3.5以上
英語基準AO方式
合格した場合には、入学を前提として実施されている入学試験です。
選考の要素は書類審査と面接です。
試験科目は少ないのが特徴ですが、以下のどちらかの条件に該当しなければ出願ができません。出願前に入試要項等で内容を確認しておく必要があります。また、日本語基準と英語基準どちらを選択するかによっても、出願条件が異なります。
- TOEFL iBT 61点相当以上のスコアを所持
- 日本の中学・高等学校の課程に相当する期間に受けた教育の原則全科目(言語教育科目を除く)を英語で受講した者や英語を母語とする者等、十分な英語力を有していると本学が認めた者
一般入試について
A方式スタンダード3教科型の試験科目は以下の通りになります。
試験科目
必須科目2科目と選択科目1科目の合計3科目により評価されます。合計320点満点で評価。
必須科目の2科目は以下の通りになります。
- 外国語:120点満点により評価(コミ英I・コミ英II・コミ英III・英表I・英表II )
- 国語:100点満点により評価。国総・現文B
また、以下が選択科目になります。この中より1科目を選択します。
- 公民:100点満点により評価。政経
- 地歴:100点満点により評価。日B、世B、地理B
- 数学:100点満点により評価。数I・数II・数A・数B
センター試験利用について
2019年度入学対象者より「外国語」の特別措置を実施しています。
センター試験を利用する受験者を対象にTOEFLやTOEICなどのスコアが基準以上であれば、センター試験の「外国語」を満点とする特例措置を導入しています。
特別入試について
こちらの入試は帰国子女が対象になる入試方式のため、別途入試要項を確認する必要があります。
- 帰国生徒入試A(国内在住)
- 帰国生徒入試B(海外在住)
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部の特徴
学生生活を一貫して大分県のキャンパスで学ぶことになります。
以下の4つの専門的分野が用意されています。
- 環境・開発
- 観光学
- 国際関係
- 文化・社会・メディア
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部のカリキュラム
共通教養科目、言語教育科目が共通教育科目として準備されています。
また、学部独自の専門教育科目があり、2回生から講義が開始されます。
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部の特徴
アジア太平洋学部学部では、言語能力やコミュニケーション能力、問題解決能力などを養成します。
特徴的な取り組みについて、ご説明いたします。
私立大で初の試み
アジア太平洋学部は、国連世界観光機関(UNWTO)の関連組織であるUNWTO Themis Foundationが実施する観光教育機関向けの認証制度「TedQual(Tourism Education Quality)」の認定を受けました。国内では2校目の取得、私立大学では初の試みとなります。
「TedQual」は、観光学教育および研究プログラムの質の向上を目的としています。また海外においては、観光学プログラムをもつ著名な大学やそれに準ずる教育機関の多くが認証を受けています。
国外での学びを促進
最短4年で、立命館アジア太平洋大学と海外の派遣先大学、この両方の学位を取得できるプログラム(通称:共同学位プログラム)が設置されています。
長期間の海外での学修を通して、専門的な学びに取り組むことを促進します。
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部の進路状況
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部の卒業生の進路について、
の2つのカテゴリに分けてまとめました。
卒業後の進路
- 卒業者総数:1204名
- 進学者:90名
- 就職者:822名
主な就職先企業
2018年度の立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部の主な就職先は以下の通りです。(順不同)
- アクセンチュア
- 味の素
- 伊藤忠商事
- H.I.S
- オリエンタルランド
- 日本航空
- 日産など
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部で取得可能な資格
立命館アジア太平洋大学には教職課程がなく、免許状の取得はできません。
また、それ以外の資格についても専門の取得講義が実施されておらず、個々に学習することになります。
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部のキャンパス情報
アジア太平洋学部の学生は、立命館アジア太平洋大学(大分県別府市十文字原1-1)へ通学することとなります。交通機関からのアクセス方法は以下の通りです。
別府駅西口より
- 亀の井バス5番(野口原経由)または41番(サファリ線)乗車/所要時間:約35分
別府駅東口より
- 亀の井バス24番(新港町経由)/所要時間:約40分
- 大分交通バス50番または55番/所要時間:約35分 ※55番は快速の為25分
- 大分交通バス51番/所要時間:約40分
立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部の評判は?
最後に、実際にアジア太平洋学部アジア太平洋学科で学んでいる学生の声をご紹介します。
グローバルな取り組み
マルチカルチュラルウィークといって、週替わりでさまざまな国の文化を体験したり、ショーに参加したりすることができるイベントが学内で開かれています。また、カフェテリアでは日本食以外の料理も豊富にそろえられています。学内にいるだけでも、グローバルな環境を楽しめることが魅力的です。
国際感覚と日本文化の両方が学べる
留学生が学部生の約半分を占めているため、なかなか他ではみられない学生生活を経験できます。国際的な柔軟性を高めたいと考えている方や、英語以外の外国語に興味がある方などにとっては最適の環境です。また国際感覚を養うことはもちろんのこと、同時に日本の文化について改めて学ぶことができます。
また、APUを総合型選抜(旧AO入試)で受験するためには、APUのことを深く知らねばなりません。そこで、おすすめの本を紹介しておきます。
混ぜる教育という本ですが、これは、APUの理念などが深く書いてある素晴らしい本です。志望理由書を書くときや、面接に おいても、ここからの知識を用いることができます。APUのことを知り、心の底から志望するためにも、この本を読んでからAPUの総合型選抜(旧AO入試)を受験してみてください。
混ぜる教育
APUの総合型選抜(旧AO入試)の実施状況