作成日: 2019年12月12日 最終更新日:

公立千歳科学技術大学の総合型選抜(旧AO入試)対策

公立千歳科学技術大学は1997年に設立され、2019年4月より公立大学として再スタートした理工学部のみの大学です。北海道新千歳空港駅からすぐにキャンパスを構えており、理工学分野をはじめとする幅広い研究と教育を通じて人材の育成に取り組んでいます。 ここでは、そんな公立千歳科学技術大学の総合型選抜(旧AO入試)と推薦入試について解説いたします。

公立千歳科学技術大学のアドミッションポリシー

公立千歳科学技術大学公式ホームページでは、アドミッションポリシーを以下の通り定めています。

大学の理念

1 公立千歳科学技術大学は、理工学分野をはじめとする幅広い教育と研究を通して、高い知性とすぐれた人格を有する世に有為なる人材を育成するとともに、学術・産業の振興に貢献します 2 公立千歳科学技術大学は、知の拠点として大学が有する人材と知恵を社会に提供し、地域との共生を通して社会とともに発展する大学を目指します

入学者に求める学生像

公立千歳科学技術大学は、大学の理念に掲げる能力を兼ね備え、「社会で活躍できる人材」となる可能性を持った人を受け入れます。入学者に求める学生像は次のとおりです。 (1)自然現象や科学技術およびこれらの活用に興味関心のある人、理工学の基礎知識から応用分野に至るまでの総合的な知識や技術を生かして社会の発展に貢献したい人、人間と環境が調和した安全で安心な未来づくりに挑戦したい人 (2)好奇心・想像力・柔軟性を持って探求できる人、教え荒れるのではなく主体的に目標を立てて学ぶことにより問題発見を目指す意欲のある人、自分の目標を設定し、それを達成するために自分自身を磨き、常に努力できる向上心を持った人、将来社会において、他社との対話を通じ協働し、知識を活用し様々な課題を発見・解決できる技術者を目指す人

入学者に求める能力

理工学部では「ディプロマ・ポリシー」に対応する「カリキュラム・ポリシー」に基づく教育を受けようとする人に対して、次のような「学力の3要素」を求めています。

知識・技能

初年次に数学・物理・化学・生物・情報に関する【理工学に関する基礎知識】を学び、専門的な学修に結び付けます。このため、高等学校等においては次の教科、科目について、日々の学びを通じて基礎的な知識、能力を身につけておくことを望みます。
  • 数学:数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B
  • 理科:物理基礎、物理、化学基礎、化学、生物基礎、生物
なお、高等学校等の教育課程によっては、これらの科目をすべて履修できない場合があります。このような場合は、数学および理科に高い関心を持っていると同時に、履修していない科目について、入学前に本学のeラーニングシステムを活用した自学自習などにより、身につける意欲を持っていることを望みます。

思考力・判断力・表現力

入学後には専門教育を通じて、課題発見力、課題解決力を養成します。このため、高等学校等での学習においては、単に公式を基に答えを導くだけでなく、問いの背景にある関連する事柄やしくみを理解し、論理的な思考によって答えを導く力を身につけるよう努力を続けることを望みます。何事にも目標を設定し、積極的に他者と関わり、文献やインターネット等から得た情報を活用(メディアリテラシー)するなどして、目標を達成しようと努力を続けることを望みます。 また、表現力を身につけるため、「聞く」「話す」「読む」「書く」といった【言語リテラシー】の養成を図ります。このため、理数系の教科だけでなく、英語や国語といった教科についても、高等学校等での日々の学びを通じて、基礎的な知識、能力を身につけておくことを望みます。

主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

目標とする「社会で活躍できる人材の養成」には、問題解決に取り組む主体性やチームで物事を進める協働性といった能力を高めることが必要となります。これらの能力を養成するため、実験・実習科目だけでなく、講義系科目においても学生自らが主体的に参加できるような教育を行います。また、「チームとして活動する力」を高めるため、プロジェクト活動において他者と協働して課題発見、課題解決力の養成を行います。 こうした本学の教育の方針をよく理解し、積極的にこれらの能力を身につける意欲を持った人を求めています。高等学校等においては、学級での生活や課外活動等を通じて、同級生はもとより、違う学年の人、多くの先生などと積極的に関わり、コミュニケーション能力を養っておくことを望みます。

公立千歳科学技術大学の総合型選抜(旧AO入試)の実施状況

公立千歳科学技術大学で総合型選抜(旧AO入試)を実施しているのは「理工学部」の1学部です。 募集人員は18名です。

公立千歳科学技術大学の総合型選抜(旧AO入試)の選考日程

公立千歳科学技術大学の総合型選抜(旧AO入試)の日程を、出願から合格発表までまとめました。
  • 出願期間:令和1年9月2日(月)〜9月13日(金)
  • eラーニング取組期間:令和1年9月21日(土)〜10月11日(金)
  • eラーニングノート提出締切:令和1年10月16日(水)
  • 二次選考(スクーリング面接試験):令和1年11月2日(土)・11月3日(日)
  • 合格発表日:令和1年11月13日(水)

公立千歳科学技術大学の総合型選抜(旧AO入試)の概要

公立千歳科学技術大学公式ホームページでは、総合型選抜(旧AO入試)の募集概要を以下の通り定めています。

入学者選抜の基本方針

本学が指定した課題への取組状況および結果を重視します。課題は、出願時に小論文を提出してもらい、その後にeラーニングによる学習を課し、定められた期間内に、必要な自学自習を行うことで、物事に主体的・計画的に取り組む態度を評価します。スクーリングでは、与えられたテーマに基づき、グループワークおよびプレゼンテーションを実施し、理工学を学ぶうえで必要な資質、適正を評価します。「入学者に求める要素(学力の3要素)」については、特に「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を重視し、その結果および面接試験を通じて調査書の内容を含めて総合的に評価します。

出願資格

高等学校または中等教育学校を2020年3月までに卒業見込みの者で、合格した場合入学を確約できる者。

選考方法

指定された取り組みの結果、面接の結果および出願書類を通じて総合的に選考します。志願者が多数の場合には、eラーニングの取り組み(ノートを含む)および出願書類により一次選考を実施する場合があります。

スクーリングの内容

「理科」「情報」の中から実験またはグループワークを実施し、その後に発表を行います。(スクーリングのテーマは事前に公表しません)

必要書類

  • 入学志願票
  • 小論文:所定の用紙により、志願者が作成したもの
  • 調査書
  • 受験票返送用封筒

公立千歳科学技術大学の推薦入試の実施状況

公立千歳科学技術大学で推薦入試を実施しているのは「理工学部」の1学部です。 募集人員は次の通りです。
  • 推薦A(千歳地区):12名
  • 推薦B(全国):30名

公立千歳科学技術大学の推薦入試の選考日程

公立千歳科学技術大学の推薦入試の日程を、出願から合格発表までまとめました。
  • 出願期間:令和1年11月8日(金)~11月18日(月)
  • 試験日:令和1年11月30日(土)、12月1日(日)
  • 合格発表日:令和1年12月11日(水)

公立千歳科学技術大学の推薦入試の概要

公立千歳科学技術大学公式ホームページでは、推薦入試の募集概要を以下の通り定めています。

出願資格

推薦A

調査書の全体の評定平均値が3.7以上の者で、次の①・②の要件を満たし、合格した場合入学を確約できる者。 ①次のア・イのいずれかに該当する者。 ア:本人または保護者が2019年4月1日以前から継続して北海道千歳市に住所を有し、入学後も引き続き住所を有する見込みの者で、2020年3月に千歳市以外に設置された高等学校もしくは中等教育学校を卒業見込みの者、または高等専門学校の第3学年を修了見込みの者・該当者は千歳市の住民票記載事項証明書を出願時に添付。 イ:千歳市内に設置されている高等学校を2020年3月に卒業見込みの者。該当者は高等学校の調査書で認定 ②学業成績・人物ともに優れ、出身学校長が責任をもって推薦できる者。

推薦B

次の①~③のすべてに該当し、合格した場合入学を確約できる者。 ①調査書の全体の評定平均値が3.7以上の者。 ②2020年3月に高等学校もしくは中等教育学校を卒業見込みの者、または高等専門学校の第3学年を修了見込みの者。 ③学業成績・人物ともに優れ、出身学校長が責任をもって推薦できる者。

選考方法

面接、書類審査(自己推薦書・調査書等)」、基礎学力検査(数学)の結果を総合して選考します。

必要書類

  • 入学志願票
  • 学校長推薦書
  • 自己推薦書
  • 調査書
  • 住民票記載事項証明書
  • 受験票返送用封筒

公立千歳科学技術大学の入試の倍率

最後に、公立千歳科学技術大学の2019年度の入試倍率をご紹介いたします。
  • 特別推薦入試:1.0倍
  • 公募推薦入試:1.3倍
  • 体験型入試(A型):1.9倍
  • 体験型入試(B型):2.2倍
※2019年度入試は公立千歳科学技術大学が公立大学に移行する以前に私立大学として実施されたため、2020年度入試とは選抜方法等が異なります。