作成日: 2019年6月25日 最終更新日:

近畿大学医学部の入試情報・偏差値・進路・評判まとめ

近畿大学医学部

近畿大学医学部の偏差値

近畿大学医学部の2019年度の偏差値は65.5となっています。全国順位は61位で、東邦大学(65.5)や秋田大学(65.7)、佐賀大学(65.3)などが、偏差値の近い大学です。関西エリアの私立大学では、大阪市立大学(70.2)、大阪医科大学(67.5)、関西医科大学(66.8)に次いで4番目に位置しています。

近畿大学医学部の倍率

2018年度入試における近畿大学医学部で実施された学科別試験方式および倍率は以下のとおりです(推薦入試は2019年度のデータ)。
  • 一般入試:15.9倍(志願者数3,300名・合格者数208名)
  • センター利用入試:22.3倍(志願者数983名・合格者数44名)
  • 推薦入試(一般公募):14.7倍(志願者数656名・合格者数44名)

近畿大学医学部の入試の種類

近畿大学医学部に入るための入試制度は次の3つです。
  • 一般入試
  • C方式(大学入試センター試験を利用)
  • 推薦入試(一般公募)
各入試制度における特色は次の通りです。

一般入試

一般入試では一次試験と二次試験が行われます。一次試験は学力検査を中心とした選抜で、配点は数学・外国語・理科の合計400点です。二次試験では小論文と個人面接を行い、一次試験の結果も加えて総合的に合否判定を行います。

C方式(大学入試センター試験を利用)

C方式(センター試験利用入試)では、大学入試センター試験の出題教科・科目のうち、指定する教科・科目についての試験の成績、及び医学部が実施する小論文、個人面接、出身高等学校もしくは中等教育学校などの調査書を総合して合格者を決定します。学部の個別学力試験は実施されず、代わりに二次試験として小論文や個人面接を課しています。

推薦入試(一般公募)

推薦入試では一般入試と同じく一次試験と二次試験が行われます。一次試験は学力検査を中心とした選抜で、配点は数学、外国語、理科の合計300点です。二次試験では小論文と個人面接を行い、一次試験と調査書なども加えて総合的に合否の判定を行います。

近畿大学医学部のカリキュラム

近畿大学医学部では、医療現場で活躍する医師や医学者を育成するため、必要な知識や技術を習得するためのカリキュラムが組まれています。年次ごとにどのようなことを学ぶのか見ていきましょう。

1年次では「病院実習」

良い医師にはコミュニケーション能力が欠かせません。患者さんや他の医療従事者との対応を実際の現場で学び、医療がどのような連携によって行われているかを早期に学習します。

2年次では「ユニット・コース学習」

多方面にわたる疾病の病態生理を学びます。わかりやすくかつ効果的・効率的に学習できるよう、臓器や器官ごとのユニットに分かれて、複数科の担当者が多角的に学生を指導します。

「チュートリアル(少人数教育プログラム)」

自発的に問題の本質に気づくことを目的に、2~4年次の3年間にわたり「チュートリアル」という形で実践的な演習を行います。少人数のグループに分かれてディスカッションと自学自習を繰り返し行い、問題解決能力を養います。

「臨床実習(クリニカル・クラークシップ)」

「クリニカル・クラークシップ」とは、学生が指導医に密着して行う実習を指します。4~6年次には、指導医1人に対し学生が数人という少人数で、指導医のすべての行動に立ち会います。それとともに患者さんの了承を得たうえで、一定条件下で許容される基本的医療行為を行い、より「患者さんに近づいて学ぶ」ことを目指します。 ちなみに、医学書を高校生のうちから読んでおきたい、という方には、プロメテウス解剖学読本がおすすめです。内容が美しく、人体に対する理解を深めることができます。 医学を学びたい、と考える方はぜひ一度読んでみたらいかがでしょうか?

近畿大学医学部の特徴

近畿大学医学部の教育には、どのような特徴があるのでしょうか。

徹底した少人数制を核に医学教育を展開

近畿大学医学部では、社会の期待に応える医師を育成するために、「スモールグループ教育」を採用しています。少人数で学ぶことで、学生と教員間の密度の濃い授業を展開。それにより広範囲におよぶ医学知識や最新医療技術を習得できることに加え、人格形成にも役立ちます。

併設病院を活用した恵まれた環境

医学部は、厚生労働省から「特定機能病院」に認定された「近畿大学病院」を擁しており、最先端医療・医学を学ぶ環境が整っているのが特長です。また大学内でも、薬学部や理工学部など、医療現場で関わりあう学生と協力しながら研究に取り組みます。

近畿大学医学部の進路状況

近畿大学ホームページより、医学部卒業生の就職率・内定企業・内定業種をまとめました。

就職率

近畿大学医学部の2018年度の就職率をみると、卒業者103名が就職しています。就職先は主に病院です。

主な就職先企業

2018年度の近畿大学医学部の主な就職先は以下です。
  • 近畿大学病院
  • 近畿大学奈良病院
  • 大阪医科大学付属病院
  • 兵庫医科大学病院
  • 関西医科大学付属病院
  • 和歌山県立医科大学付属病院
  • 大阪市立大学医学部付属病院
  • 順天堂大学付属順天堂医院
  • 熊本大学医学部付属病院
  • 東京大学医学部附属病院
  • 福岡大学付属病院
  • 大阪労災病院
  • 美濃市立病院
  • 馬場記念病院

主な内定業種一覧

近畿大学医学部の卒業生はほとんどが医療関係に進みます。特に、卒業後2年間は初期臨床研修医として病院などで勤務します。

近畿大学医学部で取得可能な資格

近畿大学医学部では医師国家試験受験資格が取得できます。 そのほか、近畿大学では公務員(地方上級・国家一般職)、行政系公務員、技術系公務員、警察官、消防官、中学校・高等学校教員、社会保険労務士、一般企業の総務・人事などを目指すための講座も開講されています。

近畿大学医学部のキャンパス情報

医学部の学生は「大阪狭山キャンパス(大阪狭山市大野東377-2)」へ通学することとなります。 大阪狭山キャンパスには国内トップクラスの施設が完備されています。「ITシミュレーションセンター」では現場に必要な技術を習得できますし、「高度先端総合医療センター」にはガンの早期発見や治療に有効な検査装置が導入されており、最先端の高度医療を学べます。 大阪方面から通学する場合、最寄り駅は南海高野線「南海金剛駅」か「泉北高速泉ケ丘駅」です。駅からは「南海コミュニティバス」に乗り換えて、約15分で到着します。

近畿大学医学部の評判は?

最後に、実際に近畿大学医学部で学んでいる(学んだ)学生のコメントをご紹介します。

他学部との交流がないからこそ

医学部のある大阪狭山キャンパスには、医学部以外の学生はいません。他学部との交流がないぶん、講義や実験などで毎日顔を合わせる医学部のメンバーと親密な関係を築くことができます。

意欲のある人には最高の環境

医学部は「先生が熱心だった」という印象があります。学習意欲がある学生にとっては、どんどん新しい学ぶことができる上に、最新医療についての知識に豊富に触れられる最高の環境です。学生という立場からすると、非常にレベルが高く専門性も高い講義や試験は難しいと感じる時もありました。しかし大学卒業後には欠かせない内容ばかりだったので、この大学で医学を学んで良かったと思っています。

資格取得ができる

医学部ではもちろん、国家資格である医師免許取得を最終的には目指します。医師免許を取得できなければ医療現場に携わることができないので、将来の進路を切り開く上でもこれは決して落とせない資格試験です。そして、徹底的にそれを目指せる環境が整っています。カリキュラムについては、1~2年次に基礎医学が終了し、3年次からは臨床の勉強など専門性が高くなります。授業にとにかく必死についていくという感じですが、やりがいはあります。
さらに、近畿大学について知りたい方は、近代革命という本もおすすめです。近畿大学がなぜ日本で一番志願者が増えたのか。その人気の理由がはっきりわかります。近畿大学を目指す受験生はぜひ一度読んでみてください。 近大革命 また、近畿大学医学部を受験する方は、過去問をしっかり解いておきましょう。過去問を解くことによって、実際に本番で出題される問題の傾向を掴むことができます。何度も過去問を解いて、本番のシミュレーションをしておきましょう。 近畿大学・近畿大学短期大学部(一般入試前期〈医学部を除く〉) (2020年版大学入試シリーズ)