工学院大学は1887年の開学以来、「工業の発展に伴う社会・産業界のニーズ」と「最先端の技術研究という学問分野の発展」をつなぐ専門技術者育成の場として、10万人を超えるものづくりのプロを世の中に送り出してきました。
ここでは、そんな工学院大学の総合型選抜(旧AO入試)について解説いたします。
工学院大学のアドミッションポリシー
工学院大学公式ホームページでは、大学および各学類のアドミッションポリシーを以下の通り定めています。
先進学部
先進工学部では、学生が教員とともに最先端の科学技術を開拓して行くことをめざします。各学科の基礎理論を系統的に学び、技術者・研究者の卵となることができるような問題解決手法を身につけます。大学院進学にて最先端科学技術を身につけて行くことを念頭に教育プログラムを実践しております。先端科学技術に興味を持ち、絶えず基礎学力の向上に努め、自ら学問に向き合うことのできる学生を求めます。また、科学技術手法を駆使して社会に貢献する意欲あふれる学生を求めます。
生命化学科
生命化学科では、学生と教員が共に、化学の知識・技術を用いて生命に関わるさまざまな課題に取り組みます。そして、生命化学科で行われている教育と研究を通して社会に貢献できる研究者・技術者を育成します。生命現象と化学の関わりに興味をもち、基礎知識・問題解決力の修得に努め、自ら学問に向き合える学生を求めます。
応用化学科
応用化学科は、化学の力を使って「くらし」を支え「みらい」を拓き持続循環型社会の実現に寄与します。身の回りの素材や食品・ バイオ分野の製品開発から、高分子化学、触媒化学、ナノテクノロジー、次世代エネルギーなどの最先端分野で広く活躍できる人材、すなわち、基礎学力と幅広い視野を身につけ応用力を備えた化学技術者や研究者の育成を目指しています。物質と人間生活や地球環境との関わりに強い興味と勉学意欲を持ち、化学の手法を駆使して社会に貢献することを志す学生を求めます。
環境化学科
環境化学科では最先端の化学技術を駆使して、環境を保全する技術や、環境負荷の少ない材料・エネルギー技術を開発することができる技術者・研究者の育成を目指しています。基礎学力と科学的な思考力を備え、実験・実習を通して環境(大気、水、土壌)の実態を捉えて改善する方法を学び、持続可能な社会に貢献したいと考える積極的な学生を求めます。
応用生物学科
応用物理学科では、物理学の基礎理論を系統的に学びながら現代物理学に対する素養を身につけ、物理を応用することを学びます。そして、現代物理学とその関連分野の課題に対して実践的に取り組み、人間社会のために活用できる技術者や教育・ 研究者の養成をめざしています。自然界の物理空間における森羅万象の不変的な原理・法則だけではなく、21世紀に出現した人間社会が創り上げた情報空間における普遍的な現象・規則にも関心を持ち、物理的な考え方や手法を用いて社会に貢献することを志す学生を求めます。
機械理工学科
機械理工学科では、国際的にコミュニケーション力を兼ね備えた世界で活躍できる技術者の育成を目的としています。「基礎・専門工学知識(知識力)」を基盤として、幅広い技術問題を理解できる教育を行い、その上で「ものづくり」を楽しむ学科です。コミュニケーションツールとしての英語の向上を目指し、ロボット、クルマ、医療機器、コンピュータなどに興味がある意欲あふれる学生を求めます。
工学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の実施状況
工学院大学で総合型選抜(旧AO入試)を実施しているのは、先進学部の5学科(生命化学科、応用化学科、環境化学科、応用生物学科、機械理工学科機械理工専攻)です。
それぞれの募集人員は以下の通りです。
- 生命化学科:2名
- 応用化学科:2名
- 環境化学科:2名
- 応用生物学科:2名
- 機械理工学科機械理工専攻:2名
工学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の選考日程
- エントリー期間:令和1年7月22日(月)~8月6日(火)
- 第一次審査結果発表日:令和1年8月9日(金)
- 第二次審査:学科により異なります。
- エントリー結果通知日:令和1年9月2日(月)
- 出願期間:令和1年9月4日(水)~9月17日(火)
- 合格発表日:令和1年9月27日(金)
第二次審査の日程
- 生命化学科:8月23日(金)、8月24日(土)
- 応用化学科:8月22日(木)、8月23日(金)、8月24日(土)
- 環境化学科:8月23日(金)、8月24日(土)、8月25日(日)
- 応用生物学科:8月23日(金)、8月24日(土)、8月25日(日)
- 機械理工学科機械理工専攻:8月24日(土)、8月25日(日)
工学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の募集概要
工学院大学公式ホームページでは、総合型選抜(旧AO入試)の募集概要を以下の通り定めています。
出願資格(エントリー資格)
次の(1)~(3)のいずれかに該当し、(4)の条件を満たす方
(1)高等学校もしくは中等教育学校後期課程を卒業した方、または2020年3月卒業見込みの方
(2)通常の課程による12年の学校教育を修了した方、または2020年3月修了見込みの方
(3)学校教育法施行規則第15条の規定により、高等学校を卒業した方と、 同等以上の学力があると認められる方、または2020年3月3日までにこれに該当する方
(4)志望学科の教育目的を十分理解したうえで、当該学科で学ぶことを強く希望し、合格した場合には必ず入学することを確約できる方
選考方法
第一次審査は書類審査です。
第二次審査については、科により異なります。
- 生命化学科:学力試験・事前準備・演示支援参加
- 応用化学科:基本的知識の確認・ガイダンス・専門レクチャー・事前準備・演示支援参加
- 環境化学科:ガイダンス・事前準備・専門レクチャー・基本的知識の確認・演示支援参加・演示支援参加・プレゼンテーション
- 応用生物学科:基本的知識の確認・ガイダンス・事前準備・演示支援参加・演示支援参加・プレゼンテーション
- 機械理工学科機械理工専攻:演示支援参加・コミュニケーション審査
基本的知識の確認・学力試験について
- 生命化学科:「化学基礎」、「生物基礎」から選択(50分)
- 応用化学科:「化学基礎」(50分)
- 環境化学科:環境やエネルギー問題に関する課題小論文(60分)
- 応用物理学科:「英語」「数学I・数学II・数学A・数学B」(2科目60分)
- 機械理工学科機械理工学専攻:「英語」「数学I・数学II・数学A・数学B」(2科目60分)
工学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率
最後に、工学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の過去の倍率をご紹介いたします。
2019年
- 生命化学科:募集人員2名、志願者数7名、合格者数7名、倍率1.0倍
- 応用化学科:募集人員2名、志願者数7名、合格者数7名、倍率1.0倍
- 環境化学科:募集人員2名、志願者数3名、合格者数3名、倍率1.0倍
- 応用生物学科:募集人員2名、志願者数5名、合格者数5名、倍率1.0倍
- 機械理工学科機械理工専攻:募集人員2名、志願者数4名、合格者数3名、倍率1.2倍
2018年
- 生命化学科:募集人員2名、志願者数5名、合格者数5名、倍率1.0倍
- 応用化学科:募集人員2名、志願者数5名、合格者数5名、倍率1.0倍
- 環境化学科:募集人員2名、志願者数5名、合格者数5名、倍率1.0倍
- 応用生物学科:募集人員2名、志願者数5名、合格者数5名、倍率1.0倍
- 機械理工学科:募集人員2名、志願者数5名、合格者数5名、倍率1.0倍