九州工業大学のアドミッションポリシー
九州工業大学公式ホームページでは、各学部のアドミッションポリシーを以下の通り定めています。
工学部
工学部は大学開学以来の学部で、100年を超える歴史をもちます。建学の精神である「技術に堪能なる士君子」、安川敬一郎氏の「錬心壮膽(胆)」に象徴される理念が今も伝統として残るとともに、その精神は工学部の専門教育の中で知識と技術の修得とともに育まれてきました。
工学部では大学全体の入学者受入方針に加え、100年を超える歴史と伝統に基づく「ものづくり」をキーワードとして、建設社会工学科、機械知能工学科、宇宙システム工学科、電気電子工学科、応用化学科、マテリアル工学科の6学科それぞれの分野において、高度な専門技術を身につけた人材を養成します。
工学は各専門領域の工学体系において、より効率的に、快適に、高度利用することをめざした学問です。工学部は、これからの地球や生活環境に調和した技術を創出し、社会に貢献する人を世に送り出すために、幅広い教養、豊かな人間性、技術者としての高い倫理観、そしてグローバル社会で活躍できるコミュニケーション能力を備えた技術者の育成をめざしています。
そこで、工学部が入学時点で入学者にもっていてほしいと期待する素養や能力は以下のとおりです。
数学、理科(物理・化学)を学ぶことが好きで、それらの基礎学力をもつ人
ものづくりに興味があり、工学における高度で幅広い知識を修得する意欲と工学にかかわる問題の解決に情熱をもって取り組める人
自己の向上をめざすさまざまな活動に主体的に参加して、多様な知識を吸収し、自信に満ちた意思を伝えることができる人
ものづくりやシステムの構築に協働して取り組むことを好み、最後までやりとげる意欲をもつ人
本学部での授業内容を理解するために、高等学校等における数学と理科(物理・化学)を特に学んでおくことを望みます。一般入試では、修学に必要な総合的な学力を評価します。特に、数学・理科の特定科目(物理・化学)を評価します。特別入試では、理数系基礎学力を評価するとともに、語学力や論理的な思考力など技術者としての適性や主体性などを評価します。
情報工学部
情報工学部は、昭和61年(1986年)に日本初の情報工学部として設置されました。以来30年、1万人を超える情報通信技術者を生みだし、卒業生は、様々な分野で日本の情報通信革命を支えてきました。
本学の入学者受入方針に加え、特に、「情報」をキーワードとして、知能情報工学科、情報・通信工学科、知的システム工学科、物理情報工学科、生命化学情報工学科の5学科のそれぞれの分野において、高度な専門技術を身につけた人材を養成します。そのため、将来の科学と技術の進歩にも十分対応できる基礎学力と情報化社会をリードする専門性を身につける教育を各学科において行います。さらに、「技術に堪能なる士君子」という本学の建学の精神のもとに、幅広い教養や豊かな人間性、技術者としての高い倫理観、そしてグローバル社会で活躍できるコミュニケーション能力を備えた技術者の育成をめざしています。
そこで、情報工学部では、次のような素養と能力をもつ人材を求めます。
数学、理科(物理、化学、生物等)、情報などの理数系科目の基礎学力をもつ人
科学と技術、特に情報工学及びそれを用いた先端技術に興味があり、それらを用いて世の中を変えていくことや社会の問題を解決することに強い関心と意欲をもつ人
国際社会と文化に興味と関心をもち、グローバル化に対応するコミュニケーション能力の修得に意欲をもつ人
ものごとを論理的に表現でき、自律的に学び、多様な人々と協働して活動する態度を身につけている人
本学部での授業内容を理解するために、高等学校等における数学と理科を特に学んでおくことを望みます。一般入試では、修学に必要な総合的な学力を評価します。特に数学・理科全般、もしくは、数学・理科の特定科目を評価します。特別入試では、理数系基礎学力を評価するとともに、語学力や論理的な思考力など技術者としての適性や主体性などを評価します。
総合型選抜(旧AO入試)の基本方針
多様性を享受し、協働的かつ主体的な活動を行う事ができる態度を身につけることを目指す本学のGCE(Global Competency for Engineer)教育の中で、工学に適用できる知識・技術をもちつつ、学習機会やグループ活動において中心的な役割を果たす事ができるスキル、態度を持つ学生を選抜する入試です。
具体的には、第一に、個人面接及びグループワーク、課題解決型記述問題、調査書等を総合的に評価する総合選抜方式により、主体的・協働的な学びを行う為のスキルと態度、及び、論理的な思考能力、表現力が身についていることを評価します。第二に、大学入試センター試験(5教科7科目)を利用し、工学の分野において必要となる、理数の知識・技能及び論理的思考能力、表現力があることを評価します。これら二者を総合して、合格者を決定します。
九州工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の実施状況
九州工業大学の総合型選抜(旧AO入試)は、工学部と情報工学部の両学部で募集しています。募集人員はそれぞれ22名です。
九州工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の募集概要
九州工業大学公式ホームページでは、総合型選抜(旧AO入試)の募集概要を以下の通り定めています。
出願資格
次の各号に該当する者で、本学を第1志望とするもの
高等学校、中等教育学校若しくは文部科学大臣が日本の高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を卒業した者及び平成31年3月卒業(修了)見込みの者又は通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び平成31年3月修了見込みの者
志望の学部が指定する平成31年度大学入試センター試験の全教科・科目を受験した者
数学Ⅲ(理数科にあっては理数数学Ⅱ、高等専門学校にあっては数学Ⅲに相当する科目)を履修している者
選考日程(令和2年度)
出願期間:令和2年1月22日(水)~1月28日(火)
第1段階選抜合格者発表:令和2年2月5日(水)
第2段階選抜試験日:令和2年2月8日(土)又は9日(日)のいずれか1日、
合格発表日:令和2年2月12日(水)
選考方法
志望の学部が指定する「大学入試センター試験の成績」、「調査書」、「高校入学後の活動に関する記述」、「課題解決型記述問題」、「グループワーク」及び「個人面接」の総合的な評価により判定します。
なお、「大学入試センター試験の成績」は、平成31年度大学入試センター試験の成績を用いるものとします。平成30年度以前の成績は利用できませんので、注意してください。
(1)第1段階選抜
志願者数が募集人員を大幅に上回り、第2段階選抜の試験実施に支障があると本学が判断した場合は、「大学入試センター試験の成績」、「調査書」及び「高校入学後の活動に関する記述」の総合点により、学部の実施倍率が約2倍となるよう、各類において第1段階選抜を実施することがあります。ただし、この場合において、学部の志願倍率が2倍以下のとき、当該学部の全類において第1段階選抜は実施しません。また、学部の志願倍率が2倍を超えていても、本学の定める方法により、当該学部において第1段階選抜を実施しない類があることがあります。(例:類の志願倍率が2倍以下の場合)
※第1段階選抜を実施する場合は、「第1段階選抜の合格者」及び「第1段階選抜を実施しなかった類を第1志望とする志願者」のみを対象として第2段階選抜を実施します。
※第1段階選抜を実施しない場合は、第2段階選抜のみを実施します。
(2)第2段階選抜
「大学入試センター試験の成績」のほか、「課題解決型記述問題」、「グループワーク」及び「個人面接」の試験を実施し、その総合点により、第2段階選抜を実施します。
なお、「課題解決型記述問題」、「グループワーク」及び「個人面接」の試験をすべて受験しなければ、第2段階選抜の合否判定の対象とはなりません。
※ 第1段階選抜を実施する場合は、「第1段階選抜の合格者」及び「第1段階選抜を実施しなかった類を第1志望とする志願者」のみを対象として第2段階選抜を実施しますので、第1段階選抜の不合格者は、第2段階選抜の試験を受験することはできません。
※ 第1段階選抜の実施の有無にかかわらず、第1段階選抜の得点は利用しません。
必要書類
志願内容確認票、宛名ラベル、高校入学後の活動に関する記述、平成31年センター試験成績請求票、調査書、英語の外部検定試験のスコアシート等(利用者のみ)顔写真データ
九州工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率
最後に、平成31年度の九州工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率をご紹介いたします。
工学1類
募集人数3名、志願者数8名、受験者数7名、倍率2.3倍
工学2類
募集人数8名、志願者数21名、受験者数18名、倍率2.2倍
工学3類
工学4類
募集人数4名、志願者数12名、受験者数10名、倍率2.5倍
工学5類
募集人数3名、志願者数7名、受験者数6名、倍率2.0倍
情工1類
募集人数9名、志願者数29名、受験者数19名、倍率1.9倍
情工2類
募集人数6名、志願者数13名、受験者数12名、倍率2.4倍
情工3類
募集人数7名、志願者数12名、受験者数11名、倍率1.2倍
さらに、志望理由書の書き方とかも知りたい方は、「
自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接 」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。