明治大学総合数理学部は、2013年に発足しました。この学部では、数理科学分野のパイオニアとして最先端の数理科学と情報技術を学べるカリキュラムを用意しています。
「現象数理学科」「先端メディアサイエンス学科」「ネットワークデザイン学科」の3学科を設け、「新たなモデルを創造・発信するチカラ」を養成します。
ここでは、そんな明治大学総合数理学部について、偏差値や卒業後の進路および評判などをまとめました。
明治大学総合数理学部の偏差値
明治大学総合数理学部の偏差値は、55.0~62.5となっています。
東京の難関私立大学である「MARCH」と呼ばれる(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の中では、類似学部はなく明治大学独自の学部であり、偏差値は55.0~62.5以上と高い学部となります。
明治大学総合数理学部の倍率
明治大学総合数理学部で実施された2019年度入試における倍率は下記の通りです。
一般選抜入学試験
- 7.9倍(志願者数2,400名、合格者数412名)
全学部統一入学試験
- 6.5倍(志願者数1,267名、合格者数183名)
大学入試センター試験利用入学試験
- 6.7倍(志願者数1,008名、合格者数147名)
明治大学総合数理学部の入試の種類
明治大学総合数理学部に入るための入試制度は以下の通りです。
- 一般選抜入学試験
- 全学部統一入学試験
- 大学入試センター試験利用入学試験
- 自己推薦特別入試
一般入試の特徴
明治大学総合数理学部の一般入試等の各試験における特徴や受験科目、配点などをみていきましょう。
一般選抜入学試験
入学試験日は2020年2月17日、合格発表日は、2020年2月25日となります。
入学試験では、「数学(200点)」「外国語(120点)」の2科目を受験します。
全学部統一入学試験の特徴
明治大学総合数理学部の全学部統一入学試験では、「3科目方式」「4科目方式」「英語4技能(外部資格・検定)試験」が実施されています。
「3科目方式」では「外国語・国語・数学」が受験科目、「4科目方式」では「外国語・数学・理科・数学」が受験科目、「英語4技能(外部資格・検定)試験」では「外国語・数学・理科・数学」となります。
中でも「英語4技能(外部資格・検定)試験」では、英語4技能試験(資格・検定試験)のスコアが所定の基準を満たす者のみ出願可能となっており、1時限目外国語の試験は免除、スコアに応じた得点を「英語」の得点として付与する形式となります。
なお、1時限目の外国語を受験したとしてもその得点は利用しないこととなります。
全学部統一入学試験
- 3科目方式:試験科目と配点は「外国語(100点)」「国語(100点)」「数学(200点)」
- 4科目方式:試験科目と配点は「外国語(150点)」「数学(100点)」「理科(150点)」「数学(100点)」
自己推薦特別入学試験の特徴
明治大学総合数理学部の自己推薦特別入学試験では、「数理科学の探求や数理科学を基礎とした新しい概念や価値観の提案を通じて、広く社会に貢献しようとする意欲のある人材を受け入れること」を目的としています。
高等学校の教育課程において十分な基礎学力を身に付けていることが必要不可欠となるため、数学の評定平均値4.0以上、理科の評定平均値3.8以上であることが出願条件の1つとなっています。
参考:
明治大学
自己推薦特別入学試験
- 第一次選考:書類審査(出願期間2019年9月24日~9月27日)
- 第二次選考:第一次選考者に対して実施(出願期間2019年10月14日~10月18日)
- 合格発表:2019年11月15日
明治大学総合数理学部のカリキュラム
- 数理と情報をベースに新たな領域への挑戦
- 初年次から設置される少人数ゼミナール
- プレゼンテーション能力の向上を目指す英語教育
- 新たな可能性に挑戦する、魅力ある卒業研究
明治大学総合数理学部のカリキュラムは、「社会に貢献する数理科学の創造・展開・発信」を実現する学生の養成を目標としたカリキュラムを構成しています。
3つの学科
- 現象数理学科
- 先端メディアサイエンス学科
- ネットワークデザイン学科
明治大学総合数理学部は上記の3つの学科それぞれの特色を意識し学生の育成を目的として1年次から4年次までのカリキュラムを構成しています。年次別の特徴について見ていきましょう。
1年次は数学やコンピューターの基礎と必要性を学ぶ
1年次には現象数理学を支える基礎理論を学びます。具体的に微分方程式やシミュレーション法を学び、身近なものを数学的に解析し、モデル化するための能力を身に付けます。
1年次はただ言われたことを学ぶという姿勢ではなく、数理学を学ぶ必要性の理解を深めた上で講義を受けてもらえるように意識しています。
2年次からモデリング力とシミュレーション技術の基盤を学ぶ
2年次からは総合数理学部としての専門分野を深く学んでいく中で、モデリング力とシミュレーション技術の基盤となる数学を学びます。また、コンピューターを用いた現象の解明にも取り組み、基礎固めをしていきます。
3年次から研究室に所属
3年次からは各研究室に所属し、これまで学んできたことの応用力を伸ばしていきます。
次の4年次には集大成となる卒業研究に取り組みます。
専門性を高め数理科学と応用技術を社会の役に立てる力に養います。
明治大学総合数理学部の進路状況
明治大学総合数理学部卒業生の進路状況について、
の3つのカテゴリに分けてまとめました。
卒業後の進路
- 卒業者総数:249名
- 進学者総数:77名
- 就職者総数:157名
- 公務員就職者総数:3名
- 教員就職者総数:8名
主な就職先企業
2018年度の明治大学総合数理学部の主な就職先は以下です。(順不同)
- 東日本高速道路株式会社
- みずほフィナンシャル・グループ
- 三井住友銀行
- 三菱電機
- SCSK
- 日本製鉄株式会社
- 小学館
- 読売新聞東京本社
- 野村総合研究所
- KDDI
- 明治安田生命保険(相)
- 松戸市役所など
主な内定業種一覧
2018年度の明治大学総合数理学部卒業生の主な内定業種は下記の通りです。
- 公務:1.8%
- 情報通信業:36.4%
- 金融業・保険業:18.2%
- 製造業:12.7%
- 教育・学習支援業:9.1%
- 学術研究・専門・技術サービス業:5.5%
- 不動産業・物品賃貸業:5.5%
- 卸売業・小売業:3.6%
- 運輸業・郵便業:1.8%
- その他:5.52%
明治大学総合数理学部で取得可能な資格
卒業時に取得可能な資格及び受験資格は以下の通りです。
総合数理学部
- 中学校教諭一種免許状(数学)
- 高等学校教諭一種免許状(数学・情報)
明治大学総合数理学部のキャンパス情報
明治大学総合数理学部の学生は、中野キャンパス(住所:東京都中野区中野4-21-1)に4年間通学することとなります。
主要駅からのアクセスは以下の通りです。
- 中野キャンパス:JR中央線・総武線・地下鉄東京メトロ東西線「中野」駅から徒歩8分
明治大学総合数理学部の評判は?
実際のところ、明治大学総合数理学部に在学した経験者たちは、ここでの学びについてどのように感じているのでしょうか。実際の口コミを見ていきましょう。
学びたい気持ちに答えてくれる先生が魅力
総合数理学部ではオープンキャンパスから先生の熱意や研究室の活気を感じることができ、ここで学びたいという気持ちが入学した後でも衰えることなく、むしろもっと最先端の数理学を学びたいという気持ちが強まっているのを実感しました。
初年次から始まるゼミでは少人数制なので担当教員に話をしやすい環境がありとても魅力的な学部です。
多くの発表の場を経験し成長を実感
総合数理学部では、4年次に卒業研究テーマを発表する機会があります。人前で話すことが苦手だった私が、4年間で周囲の仲間とディベートし、自分の意見を言うことに抵抗がなくなり、徐々に自信を持って話せるようになりました。
一つ一つの経験が今の自分に自信を与えてくれたことに感謝し、自らの成長を実感できる学部です。また4年次には国際学科での発表を経験する機会もありますので、こういった場に自ら手を挙げてチャレンジしていく気持ちが育まれたのは自分自身すごく驚く変化だったと思っています。