1958年に発足した立教大学社会学部では、「社会の変化に私たちはどのように関わることができるのか」をテーマとし、3学科が一体化して運営を行っています。
社会の問題にアプローチし、自分で考え解決できる人を育てる「社会学科」、多様な文化が共生する未来を描き出す人を育てる「現代文化学科」、情報を読み解き未来のメディアのあるべき姿を考え、発信していく人を育てる「メディア社会学科」といったそれぞれの各専門分野を学び、グルーバルとローカルが交差する社会で社会学部での学びを通じて分析能力を培い、実践的な提言ができる人材育成を目指しています。
ここでは立教大学社会学部について、偏差値や卒業後の進路および評判などをまとめました。
立教大学経社会学部の偏差値
立教大学社会学部の偏差値は、62.5~65.0となっています。
東京の難関私立大学である「MARCH」と呼ばれる(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の中では、類似学部を含めて1番目に位置する偏差値を有しています。
立教大学社会学部の倍率
立教大学社会学部で実施された2019年度入試における倍率は下記の通りです。
一般選抜入試(全学部日程)
- 3教科方式:6.5倍(志願者数1,113名、合格者数164名)
- グローバル方式:7.6倍(志願者数276名、合格者数36名)
一般選抜入試(個別学部日程)
- 8.7倍(志願者数4,575名、合格者数498名)
大学入試センター試験利用入試
- 3科目型:7.7倍(志願者数2,122名、合格者数275名)
- 6科目型:2.9倍(志願者数560名、合格者数192名)
国際コース選抜入試
アスリート選抜入試
- 倍率不明(志願者数188名(全学部含む)、合格者数7名)
外国人留学生入試(書類選考による募集制度)
立教大学社会学部の入試の種類
立教大学社会学部に入るための入試制度は以下の通りです。
- 一般選抜入学試験
- 全学部統一入学試験
- 大学入試センター試験利用入学試験
- 国際コース選抜入試
- アスリート選抜入試
- 外国人留学生入試
一般入試の特徴
立教大学社会学部の一般入試等では独自の試験を課しています。
全ての学部・学科から1つの学部を選択する「全学部日程」と学科ごとに試験日が異なる「個別学部日程」があります。
各試験における特徴や受験科目、配点などをみていきましょう。
一般選抜入試(全学部日程)3教科方式
- 出願期間:2020年1月7日~1月23日
- 入学試験日:2020年2月14日
- 合格発表日:2020年3月13日
入学試験では、次の3科目を受験します。
- 「国語(100点)」
- 「地理歴史(100点)」
- 「外国語(150点)」
一般選抜入試(全学部日程)グローバル方式
入学試験では、「国語(100点)」「地理歴史、公民、数学から1科目選択(100点)」の2科目を受験します。そのほか、
英語資格、検定試験の条件に応じたスコアがあります。
一般選抜入試(個別学部日程)
入学試験科目は次の3科目です。
- 「外国語(150点)」
- 「地理歴史、数学から1科目選択(100点)」
- 「国語(100点)」
そのほか、英語資格、検定試験の条件に応じたスコアがあります。
大学入試センター試験利用入試の特徴
立教大学社会学部の大学入試センター試験利用入試では大学入試センター試験の成績で合否判定を行っており大学独自の試験は行っていません。また、全学部・学科を併願することも可能です。
各試験における特徴や受験科目、配点などをみていきましょう。
大学入試センター試験利用入試
- 出願期間:2020年1月7日〜1月17日
- 合格発表日:2020年3月13日
入学試験では、「3科目型」「6科目型」を実施しております。
国際コース選抜入試の特徴
立教大学社会学部の国際コース選抜入試ではグローバルな視点から日本と海外の社会と文化を理解し、地球社会で活躍する人材を育てるコースとなります。
学部英語科目を軸に3学科の専門科目を学生の関心に沿って横断的に履修できるのが特徴です。
国際コース選抜入試における受験科目、配点などをみていきましょう。
国際コース選抜入試
出願期間は2019年9月26日~10月2日、第一次選考では書類選考、第二次選考では小論文、面接試験を行い総合的に合格者判定します。
第二次選考入学試験日は2019年11月16日、合格発表日は2019年12月2日となります。
立教大学社会学部のカリキュラム
- 導入期、形成期、完成期の3期に区分したカリキュラム編成
- グローバルな視点を身につけて世界で活躍できる人材の育成
- 多彩な専門科目を学び「発見・分析・提言」できる能力を身につける
立教大学社会学部のカリキュラムは、「導入期、形成期、完成期」の3期に区分したカリキュラムを編成しています。
各期において明確な教育的狙いを備えており、社会学部での学習に必要な基礎知識、専門知識、応用問題の学習を行います。
3つのステップ
- 導入期(1年次)
- 形成期(2年次)
- 完成期(3年次・4年次)
立教大学社会学部は上記の3期の区分でそれぞれの目的意識を持ち、1年次から4年次までのカリキュラムを構成しています。3期毎の特徴について見ていきましょう。
導入期(1年次)
社会学部の導入期では「社会に生起する問題を見出す」ことをテーマとし、3学科共有の必修科目として「社会学言論1.2」「社会調査法1.2.3」「基礎演習」という学部必修科目を学びます。
また同時に大学という場で学修する意味についても理解をしていく時期となります。
形成期(2年次)
社会学部の形成期では「調査・データ収集を行い意味を考察し説明する力を養う」をテーマとし、実証的な調査やデータ収集を行ったりするなど実践的な学習を通じて必要な能力を身につけていきます。
完成期(3年次・4年次)
社会学部の完成期では「研究成果に基づき、実践的な提言を行う」をテーマとし、「卒業論文」では自分の問題意識を深め、自ら立てた問題を分析・考察しその成果を学術論文としてまとめていくことで4年間の研究成果の完成を目指します。
立教大学社会学部の進路状況
立教大学社会学部卒業生の進路状況について、
の3つのカテゴリに分けてまとめました。
卒業後の進路
- 卒業者総数:499名
- 進学者総数:4名
- 就職者総数:447名
- その他:33名
- 進路不明者:15名
主な就職先企業
2018年度の立教大学社会学部の主な就職先は以下です。(順不同)
- 日本アイ・ビー・エム
- NTTドコモ
- 凸版印刷
- あいおいニッセイ同和損害保険
- 三井不動産リアルティ
- 三菱電機
- ヤフー
- 三菱UFJ銀行
- 阪急交通社
- 東急エージェンシー
- 阪和興業
- 東京都特別区
- 伊藤忠商事
- サッポロビール
- 東京急行電鉄
- 日本航空
- 楽天
- 東京海上日動火災保険
- 野村證券
- 埼玉県庁
主な内定業種一覧
2018年度の立教大学社会学部卒業生の主な内定業種は下記の通りです。
- 農業・林業・水産・鉱業・建設:3.1%
- 製造業:18.6%
- 卸売業・小売業:9.6%
- 金融業・保険業:12.8%
- 運輸業・通信業:5.8%
- 不動産・電気・ガス:6.5%
- 放送・広告:9.8%
- 情報:16.6%
- サービス業:12.1%
- 教育:1.6%
- 公務:2.9%
- 業種不明(自衛含む):0.7%
立教大学社会学部で取得可能な資格
卒業時に取得可能な資格及び受験資格は以下の通りです。
- 中学校教諭一種免許状(社会)
- 高等学校教諭一種免許状(公民)
- 学芸員
- 司書
立教大学社会学部のキャンパス情報
立教大学社会学部の学生は池袋キャンパス(東京都豊島区西池袋3-34-1)に4年間通学することになります。
主要駅からのアクセスは以下の通りです。
池袋キャンパス
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・東武東上線、西武池袋線、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線「池袋駅」下車、西口より徒歩7分
立教大学社会学部の評判は?
実際のところ、立教大学社会学部に在学した経験者たちは、ここでの学びについてどのように感じているのでしょうか。実際の口コミを見ていきましょう。
授業は選択科目が多く自分で学びたい科目を履修できる
社会学部では学生の学びたい意欲に対応したカリキュラムを組んでいるため、履修科目やゼミなども自分が興味のある分野に集中して学ぶことができるので、興味のあることはどんどん学ぶことができる学部です。
他の学部よりも選択の自由があるのが特徴です。
社会問題の理解を深めることができる
社会学部では、現代社会が抱える社会問題をテーマにした授業が多いので、表面上しか理解していない諸問題でも授業を通じて、課題や問題の裏側を知ることができます。
その上でクリアするために必要な考えをじっくりと考えさせられるので、とても有意義な時間を過ごすことができます。