立命館大学理工学部の偏差値
立命館大学理工学部の偏差値は、50.0~57.5です。理工学部内で一番高い学科は「建築都市デザイン学科」で、一番低い学科は「数理科学科」と「物理化学科」です。
他大学の理工学部と比較すると、同志社大学理工学部が57.5~60.0、青山学院大学理工学部が55.0~60.0でした。
立命館大学理工学部の倍率
立命館大学理工学部の2018年度入試における倍率は以下の通りです。
- 一般入試…募集人数683名・志願者数16,993名(倍率2.8)
- センター試験利用入試…募集人数119名・志願者数5,697名(倍率2.3)
- 総合型選抜(旧AO入試)…募集人数34名・志願者数58名(倍率1.9)
人気の立命館だけに、どの入試においても志願者数は非常に多く、募集人数を大きく上回っています。
立命館大学理工学部の入試の種類
立命館大学理工学部に入るための入試は、以下の10種類です。
- 一般入試(センター利用入試を含む)
- AO選抜入学試験
- 文化・芸術活動に優れた者の特別選抜入学試験
- スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験
- 外国人留学生入学試験
- 推薦入学試験(指定校)
- 高大連携特別推薦入学試験(協定校)
- 提携校推薦入学試験
- 附属校推薦入学試験
- 一般編入学・転入学試験(3年次)
立命館大学理工学部のカリキュラム
立命館大学理工学部の学部は以下の8つ。
- ①数理科学科
- ②物理化学科
- ③電気電子工学科
- ④電子情報工学科
- ⑤機械工学科
- ⑥ロボティクス学科
- ⑦環境都市工学科
- ⑧建築都市デザイン学科
ここでは電子情報工学科を例に挙げ、1年次から4年次のカリキュラムをご紹介します。
1年次は入門レベルの知識を身につける
1年次では、理工学部で学ぶためのベースとなる知識を習得します。「論理回路」「情報処理」「電気回路」などの科目を通して、デジタル回路の原理や基本定理、回路の構成法を学びます。
また電子情報工学演習では、自由にロボットを制作して動かしたり、プログラミング演習なども行います。
2年次では応用レベルの知識を身につける
2年になると、基礎をベースに応用レベルの知識を習得します。新たに「半導体工学」「ベクトル解析」など専門性の高い講義が始まります。また実験もスタート。簡単な論理回路を設計して動作を確認したり、デジタル通信における信号変換を行ったりなど、様々なテーマで実験を行います。
3年次では専門知識を身につける
3年次では「コンピュータネットワーク」「高周波工学」などの新たな科目が追加されます。実験実習も多岐にわたり、ハードウェア記述言語でのデジタル回路設計演習など、高度で実践的な演習も揃っています。
4年次では卒業研究で集大成
4年次では、集大成として卒業研究に取り組みます。プロセッサデザインや電子回路設計などの講義も継続。専門的な研究を続けることができます。
立命館大学理工学部の特徴
立命館大学理工学部の特徴についてご紹介します。
数学と物理の基礎学力を育成する駆け込み寺
理工学部には学科が8つありますが、どこに所属しても必ず必要となるのが数学と物理の基礎学力です。そこで数学と物理の基礎学力育成を目的とした「数学学修相談会」「物理駆け込み寺」が運営されています。専門の教員が中心となって、理解しづらい点やつまずきやすい点を分かりやすく説明してくれます。
留学プログラムを通じて海外での学びを体験
多様な海外留学プログラムがあり、海外が初めてでも安心して留学できます。留学先でも、理工学部の専門分野にひきつけた内容を学ぶことが可能です。
特に、大学院進学後は数週間から数ヶ月にわたり研究留学に行くことが目標とされており、留学に関わる奨学金システムも揃っています。
1回生から専門的な学びができる特別ゼミの開講
「特別ゼミ」では、1~3回生が数日間研究室に所属し、教員指導の下で簡単な実験をしたり先輩学生との交流を図ったりします。これを通して研究の一端に触れ、自身が深めたい専門分野を考えるきっかけになります。
さらに今後の学習や、実際に社会で使われている技術等に自分が学んでいることがどのようにつながっていくのかイメージを膨らませることができ、学習の意欲を高めることができます。
立命館大学理工学部の進路状況
立命館大学理工学部の卒業生たちの進路状況はどのようになっているのでしょうか。
就職率
立命館大学理工学部の卒業生の2018年3月の進路状況は次のようになっています。
- 卒業生:849名
- 就職者:396名
- 進学者:425名
- 公務員就職者:32名
- 教員就職者:18名
就職と進学はほぼ半数ずつとなっており、他学部と比較すると進学する学生の割合が多いのが特徴です。
進学した学生は、2年間の博士課程前期と、その後3年間の博士課程後期課程に進みます。多くの学生は前期課程を修了後に就職しますが、後期課程に進み研究者を目指す学生もいます。
主な就職先企業
立命館大学理工学部の学生に対する求人社数は7,500社以上にのぼり、電気、電子、光学、機械など様々な企業から求人があります。
たとえば以下のような企業があります。
- 三菱電機
- パイオニア
- ソニー
- 住友電装
- トヨタ車体
- パナソニックESエンジニアリング
- 富士通
- 富士ゼロックス
- 村田製作所
主な内定業種一覧
理工学部の卒業生たちの主な内定業種は以下の通りです。
- サービス…71.4%
- 製造…19.8%
- 流通・商事…4.4%
特に、技術・専門職、生産技術・生産管理職、研究・設計・開発職に多くの就職実績があります。
立命館大学理工学部で取得可能な資格
立命館大学理工学部で取得可能な資格には、以下のようなものがあります。
- 小学校教諭一種(数理科学、物理科学)
- 測量士補(環境都市工)
- 一級建築士(建築都市デザイン)
- 第一級陸上無線技術士(電気電子工)
その他、「中学校一般普通免許状(数学、理科)」「高等学校一種普通免許状(数学、理科、工業)」「核燃料取扱種主任」「電気主任技術者(1種、2種、3種)」なども取得可能です。
立命館大学理工学部のキャンパス情報
理工学部の学生は、「びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市野路東1丁目1-1)」へ通学します。同キャンパスは、立命館大学の新たな教育や研究の拠点として開設されたキャンパスで、国際水準の「文理融合型キャンパス」の創造を目指しています。
最寄り駅はJR京都駅から約20分のJR「南草津駅」です。南草津駅からは近江鉄道バスで約20分の距離です。
立命館大学理工学部の評判は?
立命館大学理工学部に在学した学生たちは、ここでの学びについてどのように感じているのでしょうか。実際の口コミをご紹介します。
卒業後の進路が恵まれている
関西では認知度が高く、優秀な卒業生が多いと評判の学部です。そのため就職活動では、OB・OGの方からさまざまなサポートがありました。就活では個人の個性や能力が最重要視されるのは当然ですが、立命館大学と分かると、面接時に話が盛り上がることもあり、助けられました。
最寄り駅からバスで20分かかり通学しづらい
びわこ・くさつキャンパスは自然豊かな環境にあり、落ち着いて勉強するには最高のロケーションです。ただ最寄り駅からバスで通学する必要があるのですが、これが試験期間中になると大混雑します。キャンパスも非常に広いので予想以上に移動時間がかかることも。贅沢な悩みだとは思いますが、時間には余裕をもって行動することをおすすめします。
しっかり指導してくれる
電気についての基礎知識をしっかり学ぶことができました。レポートの書き方も指導してくれるので、心配は無用だと思います。