琉球大学のアドミッションポリシー
琉球大学公式ホームページでは、大学および各学部のアドミッションポリシーを以下の通り定めています。
琉球大学の教育の目標と理念
琉球大学は、「自由平等、寛容平和」の建学の精神の下、「普遍的価値を身につけた21世紀型市民として、地域社会及び国際社会の発展に寄与できる人材」の育成を掲げ、さらに具体的に以下の4つを目指し人材を育成します。
(1) 豊かな教養と自己実現力を有し、総合的な判断力を備えた人材
(2) 優れた専門性を持ち、地域社会及び国際社会に貢献する人材
(3) 外国語運用能力と国際感覚を有し、国際社会で活躍する人材
(4) 地域の歴史と自然に学び、世界の平和及び人類と自然の共生に貢献する人材
求める学生像
琉球大学は、このような教育理念を理解し、本学で学ぶ強い意欲を持ち、次のような資質をもった人を積極的に受け入れます。
(1) 高等学校段階までの教育において、基礎的な知識・技能を習得し、問題意識を持ち続け、主体的に学習に取り組む態度を身につけた人
(2) 異なる歴史的・文化的特性や価値観を理解し、地域社会及び国際社会で貢献する意欲のある人
(3) 自分自身の可能性を信じ、自己の個性を生かし、自己実現に意欲のある人
工学部の総合型選抜(旧AO入試)のアドミッションポリシー
機械工学コース
機械工学の基本的な学問体系を教授し、幅広い教養と技術者倫理、自らの知識・能力を活かして機器の設計、製造、研究開発に取り組めるものづくりの基礎、変化する環境に対して自らの力でこれらを高められる自己学習能力を身につけ、国内外で幅広く活躍できる人材を育成することを目的とします。
エネルギー環境工学コース
エネルギー・環境問題を考慮し、エネルギー源や環境負荷低減技術の開発と利用、およびエネルギーの効率的な変換や制御と、環境に配慮した材料の知識に加えて、化学、環境、マネジメント工学などを学ぶことで、幅広い専門的な知識を有するとともに、それら複合分野を統合マネジメントし、総合的な問題であるエネルギー・環境分野に対応できる人材を育成することを目的とします。
電気システム工学コース
現代社会の基盤である電気エネルギーの効率的な発生や変換技術に加えて、人口減少や超高齢化社会に向けて持続可能な社会の形成に必要とされる再生可能エネルギーやロボットの活用を推進していくため、電気工学やシステム制御工学の専門知識を有し、幅広い視野と柔軟的思考を兼ね備えた人材を育成することを目的とします。
電子情報通信コース
進展する高度ICT社会において、それらを根幹から支えるエレクトロニクス技術と情報通信 技術の基礎知識を有し、さらに情報通信機器の高機能化を実現する集積回路技術や新機能デバイス、高度通信技術、高度センシング技術などの専門知識を備え、情報通信、エレクトロニクス、またその融合分野で活躍できる人材を育成することを目的とします。
社会基盤デザインコース
亜熱帯性・島嶼性・海洋性の地理的特性を生かした環境調和型の工学的価値を創造し、空港、港湾、離島架橋、道路、鉄軌道を含む公共交通システム等、地域の観光リゾート産業を支える持 続可能な社会基盤を創成するとともに、環境共生、災害リスク軽減、社会資本の長寿命化、および新エネルギー開発に関わる海洋・海底資源開発等の技術的ニーズに対応できる人材を育成することを目的とします。
建築学コース
地域的課題の解決に資する役割を負って国内および国際的に活躍できる素養を身につけるため、亜熱帯島嶼地域の自然・社会・文化的条件のもとでの建築と地域環境のあり方を深く探求するとともに、普遍的な建築関連技術を修得することにより、自然と調和し安全で快適な建築物、それらの集合した都市・地域を計画・設計・建設・管理できる技術者を育成します。
知能情報コース
論理的思考力と自然科学の知識を基盤として知能情報分野の専門知識・実践力・デザイン能力・解析能力および幅広い教養と技術者倫理・能動的学習能力を修得するとともに、知能情報技術が社会と人間および環境に与える影響と使命を深く理解し、知能・情報・システムの先端技術を通じて国際的視点に立って柔軟かつ自律的に活躍できる技術者を養成します。
琉球大学総合型選抜(旧AO入試)の募集概要
琉球大学公式ホームページでは、総合型選抜(旧AO入試)の募集概要を以下の通り定めています。
募集人員
機械工学コース:6名
電気システム工学コース:2名
社会基盤デザインコース:5名
知能情報コース:7名
エネルギー環境工学コース:10名
電子情報通信コース:4名
建築学コース:2名
試験日程
出願期間:平成30年8月1日(水)~8月7日(火)
第1次選考合格発表:平成30年8月22日(水)
1次面接:平成30年9月6日(木)、8日(土)
2次面接:平成30年9月20日(木)、21日(金)
最終合格発表:平成30年10月2日(火)11時
出願資格
1.次のいずれかに該当し、合格した場合は入学することを確約できる者
(1) 高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者又は平成31年3月31日までに卒業見込みの者
(2) 通常の課程による12年の学校教育を修了した者又は平成31年3月31日までに修了見込みの者
(3) 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者又は平成31年3月31日までにこれに該当する見込みの者
2.学業成績優秀で、全体の評定平均値が3.5以上の者
3.工学部工学科で学ぶための一定の基礎学力と強い意欲を持つ者
選抜方法
志望理由書、自己推薦書、活動内容を証明する資料、活動内容を証明する資料の概要、調査書を総合して第1次選考を行い、合格者に対し第2次選考(個別面接)を実施し、総合して選考する。
第1次選考(書類選考)
(1) 志願理由書(入学後に何をどのように学びたいか1000字程度で記述してください。)
(2) 自己推薦書(高等学校における学業等に関する活動(勉学の経過、資格取得、科学作品等の受賞等)とその他の活動(生徒会活動、クラブ活動、ボランティア活動等)について、合計1000字程度で自己のアピールをしてください。自己推薦書の内容を1次面接で確認して2次面接の課題を決定します。)
(3) 活動内容を証明する資料(上記自己推薦書に記載した活動の証拠となる資料を最大5件まで添付してください。)
(4) 活動内容を証明する資料の概要(上記証明資料の概要を記入してください。)
(5) 調査書(高等学校長等が発行するもの)
第2次選考(個別面接)
(1)1次面接
志願理由書及び自己推薦書を基に面接します。また、数学、物理の基礎に関する口頭試問を実施します。
(2)2次面接(プレゼンテーション)
1次面接終了後、興味がある技術分野や高等学校等における活動に関する2次面接の課題を決定します。2次面接では、受験者は、決定した課題について10分程度の口頭発表形式でプレゼンテーション(液晶プロジェクター、レジュメ、ポスター等を使用)を行った後、質疑応答を実施します。各コースの課題は以下のとおりです。
各コースの選抜方法
【機械工学コース】
本コースでは以下の2つの課題についてプレゼンテーションをしてもらいます。
1. 機械工学分野(材料力学、材料・工作、熱工学、流体工学、制御工学等)に おける本人の興味ある技術内容について出題
2. これまでの本人の活動における優れた特質、経験や成果について出題
【エネルギー環境工学コース】
本コースでは以下の2つの課題についてプレゼンテーションをしてもらいます。
1. エネルギー・環境分野(エネルギー工学、環境システム、設計・計測等)における本人の興味ある技術内容について出題
2. これまでの本人の活動における優れた特質、経験や成果について出題
【電気システム工学コース】
電力工学、電力変換、電気機器、制御工学、ロボティックスの専門分野から出題
【電子情報通信コース】
電子材料・デバイス、電子回路、通信工学、計測工学、計算機工学の専門分野から 出題
【社会基盤デザインコース】
本コースでは以下の2つの課題についてプレゼンテーションしてもらいます。
1. ①自然環境を生かした観光都市・しまづくり
②自然災害に対する防災・減災技術
③橋・ダム・空港・鉄道等の社会基盤施設の3分野のうち、興味のある技術分野について出題
2. これまでの本人の活動における優れた特質、経験や成果について出題
【建築学コース】
建築のデザインと技術、防災と安全性、気候風土と生活環境、都市計画の専門課題の中から出題
【知能情報コース】
本コースでは以下の2つの課題の中から1つもしくは両方についてプレゼンテーションしてもらいます。
1. これから知能情報技術関連で学びたいことに関する意欲をはかる出題
2. これまでの本人の活動における優れた特質、経験や成果について出題
琉球大学総合型選抜(旧AO入試)の倍率
最後に、2018年度に実施された総合型選抜(旧AO入試)の倍率をご紹介いたします。
機械工学コース:4.3
エネルギー環境工学コース:1.0
電気システム工学コース:1.2
電子情報通信コース:1.0
社会基盤デザインコース:1.7
建築学コース:4.0
知能情報コース:2.2
さらに、志望理由書の書き方など、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試のことを知りたい方は、「
自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。