信州大学のアドミッションポリシー
信州大学公式ホームページでは、大学および理学部のアドミッションポリシーを以下の通り定めています。
信州大学「入学者受け入れの方針」
信州大学は、真理への探究心とチャレンジ精神を培い、高度な専門知識と深い思索力を基にして、課題を探求し解決する能力を備えるとともに、豊かな人間性と広い視野をもち、身につけた知識や技術を人類文化と社会の持続的発展に役立て、世界の平和と自然環境の保全のために活かすことのできる、意欲あふれる若者を育てることを教育の目標にしています。したがって、この教育を受けるために必要な高等学校修了段階の基礎学力を有する人を求めています。
理学部
信州大学理学部は、学部の基本理念・教育目標に基づき、次のような学生を求めています。
1. 大学入学前の高等学校の課程等を能動的に幅広く学び、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語で学習したことを身につけている
2. 自然界の多種多様な現象に対する旺盛な知的好奇心や探究心、そして思考力を持っている
3. 自然を愛し、自然との共生を実践するために必要な判断力を持っている
4. 自らの目標を定め、積極的に学ぼうと努力する
5. 専門分野を越えた広くかつ長期的な視野で、人類社会に貢献したいと考える
総合型選抜(旧AO入試)の趣旨
地球学コースでは、地層や岩石に秘められた情報を引き出して、多様な地学現象を解き明かしたり、自然との共生の方法を探る能力を身につけた学生を育てることをめざしています。
そのために、地球学コースや理学部の入学者受入れの方針にもうたわれているような学生、例えば自然現象に対する強い知的好奇心や探究心にあふれ、鋭い観察力やコミュニケーション能力、学ぶことへの強い意欲を持った学生が求められています。
このような資質はペーパーテストのような「学力試験」のみで評価されるものではなく、実際の自然物の観察や他者とのコミュニケーションなどを通じて確認できることから、「学力試験」に反映されない秘めたる資質と、学習を進める上で必要な基礎学力とによって、受験者を多角的に評価し、地質科学への意欲にあふれた学生を広く募集するため、平成19年度から総合型選抜(旧AO入試)を導入しています。
理学部入学時に学習が望まれる教科・科目
【数学科】
数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B
【理学科】
物理学コース:数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B、物理
化学コース: 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B、物理、化学
地球学コース:物理、化学、生物、地学から2科目以上
生物学コース:生物
物質循環学コース:物理、化学、生物、地学から2科目以上
信州大学総合型選抜(旧AO入試)の実施状況
信州大学で総合型選抜(旧AO入試)を実施しているのは理学部理学科地球学コースのみで、募集人員は4名です。
信州大学総合型選抜(旧AO入試)の募集概要
信州大学公式ホームページでは、総合型選抜(旧AO入試)の募集概要を以下の通り定めています。
試験日程
出願期間:平成30年8月27日(月)~8月31日(金)
試験日:平成30年10月13日(土)
大学入試センター試験:平成31年1月19日(土)~1月20日(日)
最終合格発表:平成31年2月8日(金)
出願資格及び要件
次の各号に該当する方となります。
(1) 高等学校(中等教育学校を含みます。以下同じ。)を平成29年4月1日から平成31年3月31日までに、卒業した方又は卒業見込みの方
(2) 本コースの教育目標に合致する勉強意欲を持ち、かつ幅広い基礎学力を有し、本学において地質科学を勉強する強い意志を持つ方
(3) 高等学校において「地学基礎」、「地学」などの地学分野を履修した方、又は高等学校の課外活動などを通じて、地学に関する内容を学習した方
※地学分野を履修したこと、又は地学に関する内容を学習したことについて、調査書あるいは別紙(様式指定なし)に、その旨記載したものを添付してください。
(4) 平成30年度大学入試センター試験を受験した方、又は平成31年度大学入試センター試験を受験する方
(5) 国公立大学の他の総合型選抜(旧AO入試)あるいは推薦入試に出願しない方
(6) 合格した場合、入学を確約できる方
選抜方法
信州大学の総合型選抜(旧AO入試)は「第一次選抜」と「第二次選抜」に分けて行われます。第一次選抜の合格者に対して面接試験を含む第二次選抜の結果を総合して選考し、大学入試センター試験の結果によって最終的に合格者を決定します。
第一次選抜
調査書及び自己推薦書・志望理由書により第一次選抜を行い、募集人員の4倍程度の合格者を決定します。
第二次選抜
第一次選抜の合格者に対し、第二次選抜を行います。
● 面接の基本的な資料とするための実地試験
● 個別の面接によって選考
実地試験では自然観察力・実験遂行力・講義理解力を評価します。
評価方法及び筆記課題の内容
● 午前の実地試験では、野外や室内で、地層・岩石・化石などの観察や簡単な実験を行い、その結果についてのレポートを課します。自然観察力や実験の遂行力等を評価する基本的な資料とします。
● 午後の実地試験では模擬授業等を行い、質疑応答の時間を設けたうえで、内容に関するレポートを課します。この選考では、授業理解力や論理構成力等を評価する基本的な資料とします。
● これらのレポートの内容に関して、個別面接で質疑応答を行います。
● 出願書類等の内容、第二次選抜の実地試験結果をふまえた面接に基づいて
最終評価を行います。
【配点】
● 出願書類:100点
● 実地試験を含む面接:300点
● 合計:400点
大学入試センター試験について
国語:国語
地理歴史&公民:「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」、を利用します。)「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」から1科目 ※1
数学:「数学Ⅰ・数学A」 及び、「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」から1科目
理科:①もしくは②
① 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2科目、物理、化学、生物、地学から1科目 ※2
② 物理、化学、生物、地学から2科目
外国語:英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語 ※3
【注意事項】
※1「簿記・会計」及び「情報関係基礎」を選択できる方は、職業教育を主とする学科、総合学科をもつ高等学校においてこれらの科目を履修した方に限ります。
※2「理科」は同一名称を含む科目同士の選択は認めません。
※3「外国語」のうち、「英語」については、筆記及びリスニングの両方を受験している場合のみ、科目「英語」を受験していることになります。また、「英語(リスニングを含む。)」の250点満点(素点)を200点満点に換算し、「外国語」の他の科目を受験した方と比較できるようにして利用します。ただし、重度難聴者でリスニングを免除された方については、筆記(200点満点)の得点をそのまま利用します。
【大学入試センター試験の配点】
国語:200
地理歴史:100
公民:100
数学:200
理科:200
外国語:200
合計:900
【合格基準】
第二次選抜合格者のうち、上記で指定している平成30年度・平成31年度大学入試センター試験の合計得点が450点以上の方を最終合格者とします。
出願書類
● 入学志願票(受験票・写真票)
● 電算処理票
● 調査書
● 入学検定料納付確認書(A票)
● 自己推薦書・志望理由書
● あて名票
● 大学入試センター試験成績請求票
信州大学総合型選抜(旧AO入試)の倍率
最後に、過去に実施された信州大学総合型選抜(旧AO入試)の倍率をご紹介いたします。
2018年(平成30年)
募集人員:4名
受験者数:14名
合格者数:3名
倍率:4.6倍
募集人員理学部 理学科 地球学コース:4.7
2017年(平成29年)
募集人員:4名
受験者数:14名
合格者数:5名
倍率:2.8倍
2016年(平成28年)
募集人員:4名
受験者数:18名
合格者数:6名
倍率:6.0倍
さらに、志望理由書の書き方とかも知りたい方は、「
自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。