創価大学の総合型選抜(旧AO入試)とは?
創価大学では、2018年度の入試から「PASCAL(パスカル)入試」と呼ばれる新しい総合型選抜(旧AO入試)を実施しています。アクティブラーニング(能動的学習)の要素が取り入れられているという特徴がある、新しいタイプの総合型選抜(旧AO入試)です。
「PASCAL入試」の由来は、17世紀フランスの物理学者・思想家「ブレーズ・パスカル」の名前で、創造的知性を象徴としています。また、各アルファベットには以下の意味が込められています。
● P:Performance
● A:Assessment
● S:Studensts
● C:Competency
● A:Active
● L:Learning
グループワーク
PASCAL入試では、アクティブラーニングの代表的な手法である「LTD(Learning Through Discussion=話し合い学習法)」方式のグループワークが行われます。LTDは予習とミーティングで構成されており、受験生はあらかじめ提示されている予習教材を読み、各自で予習ノートを作成しておきます。
入試当日は、持参した予習ノートを手掛かりに、受験生6人のグループで教材の内容について話し合うミーティングを行います。審査員は、受験生がどのように主体的に自分の意思を表現するのか、他の受験生の意見に接してどのように教材への理解を深めていくのかなどを観察して、受験生一人一人の主体性・協働性・行動特性の能力を客観的に評価します。また、LTD以外にも小論文・面接等の要素も加えて多面的に総合評価されます。
総合型選抜(旧AO入試)(PASCAL入試)のインターネット出願の流れ
総合型選抜(旧AO入試)(PASCAL入試)のインターネット出願の流れは、以下の通りです。
クレジットカードで支払う場合
1. カード入力・決済
2. 印刷
3. コンビニ
4. 郵送
コンビニエンスストアで支払う場合
1. 入力
2. 印刷
3. 支払い
4. 郵送
創価大学総合型選抜(旧AO入試)(PASCAL入試)の募集概要
創価大学の総合型選抜(旧AO入試)(PASCAL入試)の募集概要をご紹介していきます。
募集学部・学科・人員
● 経済学部経済学科:15名
● 経営学部経営学科:15名
● 法学部法律学科:20名
● 文学部人間学科:28名
● 教育学部教育学科:7名
● 教育学部児童教育学科:8名
● 看護学部看護学科:7名
出願資格
創価大学公式ホームページでは、総合型選抜(旧AO入試)(PASCAL入試)の出願資格を以下通り定めています。
以下(1)~(2)の条件を満たしている者。
1. 本学入学への強い意志を持ち、本学を第一志望とする者。
2. 高等学校または中等教育学校を2019年3月卒業見込み及び2018年3月卒業(卒業後1年以内)の者。もしくは高等専門学校第3学年を2019年3月修了見込み及び2018年3月修了(修了後1年以内)の者。
経済学部
以下、1~3のいずれかを有する者。
1. 実用英語技能検定2級以上合格または2級以上の検定試験の英検CSE2.0スコア1980以上
2. 実用数学技能検定2級以上
3. 統計検定4級以上かつ実用数学技能検定準2級以上
文学部
以下、1 ~3 のいずれかを満たす者。
1. 実用英語技能検定準2級以上合格または準2級以上の検定試験の英検CSE2.0スコア1728以上、あるいはTOEIC® LISTENING AND READING TEST225以上の資格スコアを有している者。
2. 次の教科のいずれかの評定平均値が4.5以上の者。
国語、地理歴史、公民、数学、理科、保健体育、芸術、外国語、家庭
3. 高等学校または中等教育学校(4学年以降)もしくは高等専門学校在籍時から出願までの期間で、都道府県レベル以上の次にあげるコンクール、コンテストで3位以上の者。
① 読書・文芸・小説・俳句コンクール
② ディベート大会
③ 英語スピーチコンテスト
④ 弁論大会
出願書類
総合型選抜(旧AO入試)(PASCAL入試)を受験する場合は、以下の書類を出願期間内に提出することが必要です。
● 志願票(ネット出願時に印刷したもの)
● 写真
● 調査書(学校長が作成し、厳封したもの)
● 自己推薦書(本学所定のもの。ネット出願画面からダウンロード、印刷)
● 資格等証明書類(写し)
● 出願要件や調査書、自己推薦書に記載された資格やスコア、諸活動等を証明する書類の写し。提出枚数は問わないが、それらが証明できる箇所のみの写しでよい。評定平均値は調査書で確認する。
試験日程
● 出願期間:2018年8月27日(月)~9月5日(水)
● 1次選考:書類審査
● 2次選考:2018年10月4日(日)
● 1次選考合格発表:2018年9月24日(月)
● 2次選考合格発表:2018年10月24日(水)
選考方法
1次選考は書類審査、2次選考はグループワーク・小論文・面接となっています。
1次選考
● 調査書
● 自己推薦書(800字程度)
● 出願要件証明書類
2次選考
1. LTD方式グループワーク(55分)
2. 小論文(800字程度)(45分)
3. 面接試験(個別面接)
1次選考における評価点
創価大学公式ホームページでは、総合型選抜(旧AO入試)(PASCAL入試)の1次選考で評価するポイントを学部・学科ごとに定めています。
【経済学部経済学科】
経済学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、実用英語技能検定または実用数学技能検定、統計検定の資格が出願要件となっています。出願要件を満たしたうえで、これらの検定における他の資格を有する場合は、出願要件のレベルに達していなくても評価してもらえます。また、高校時代までの経験や海外経験、インターンシップ、部活動、地域活動、コンテスト・コンクール、ボラ ンティアなど、受験者のこれまでの活動や実績なども評価されます。
【経営学部経営学科】
経営学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、その他に実用英語技能検定などをはじめとする英語運用能力や簿記検定、実用数学技能検定、統計検定、情報処理検定などが評価されます。またこれまでに海外留学経験などがある人を評価します。
【法学部法律学科】
法学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、その他に実用英語技能検定などをはじめとする英語運用能力を評価します。また高等学校や高等専門学校での学業で優れた成績(教科の評定平均値)を収めた人が評価されます。さらに高等学校卒業や高等専門学校修了までの間に、海外留学経験のある人が積極的に評価されます。
【文学部人間学科】
文学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、その他に調査書に記載された全ての項目において丁寧に評価されます。学業での優れた成績(教科の評定平均値)、生徒会活動や部活動、また各種大会や社会的活動、取得した資格や免許などです。さらに高等学校卒業や高等専門学校修了までの間に、海外留学経験のある人が評価されます。
【教育学部教育学科・児童教育学科共通】
教育学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、その他に実用英語技能検定などをはじめとする英語運用能力が評価されます。また高等学校や高等専門学校での学業で優れた成績(教科の評定平均値)を収めた人も評価されます。
【看護学部看護学科】
看護学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、その他に調査書に記載された全ての項目において丁寧に評価されます。学業での優れた成績(教科の評定平均値)、さらに高等学校卒業や高等専門学校修了までの間に取得した検定資格などや出席日数も評価になります。
創価大学総合型選抜(旧AO入試)の倍率は?
最後に、2018年度に実施された創価大学総合型選抜(旧AO入試)(PASCAL入試)の倍率をご紹介します。
● 経済学部経済学科:1.2
● 経営学部経営学科:2.9
● 法学部法律学科:1.2
● 文学部人間学科:2.4
● 教育学部教育学科:1.9
● 教育学部児童教育学科:3.4
● 看護学部看護学科:6.9
さらに、志望理由書の書き方とかも知りたい方は、「
自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接 」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。