総合型選抜(旧AO入試)とは正式名称アドミッション・オフィス入試の略で、学力試験を課さず、面接や小論文で行われる入試形態のことを言います。
当記事では、東京工業大学の総合型選抜(旧AO入試)について、出願条件や足切りはあるのか、過去問の有無についてまとめました。
東京工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の実施状況

東京工業大学では2019年度は、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院で総合型選抜(旧AO入試)が行われています。
東京工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の難易度は?

東京工業大学の難易度は明確ではありませんが、大学が指定した条件を満たしていれば、合格チャンスは十分にあります。
しかし、東京工業大学自体人気・難易度の非常に高い大学ですので、しっかりとした対策が必要となります。まずは、過去問などに目を通して難易度などを把握しましょう。
東京工業大学が魅力的な理由

東京工業大学は創立130年を超える歴史ある国立大学で、日本最高の理工系総合大学です。大岡山、すずかけ台、田町の3つのキャンパスに学士課程と大学院課程合わせて約1万人の学生が学んでおり、うち約1,200名が海外からの留学生です。
世界を舞台に科学技術の分野で活躍できる人材の輩出と、研究によって地球規模の課題を解決し社会に寄与することを目指しています。
東京工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の募集人数及び指定要件(学院・系統別)

ここからは、学部ごとに総合型選抜(旧AO入試)の出願条件や日程、足切りについて詳しく説明していきます。
工学院
工学院では、生活を豊かで快適にするための工学的知識や技術を身に着け、更にそれらを進化させられる研究活動の基本を習得することを目標としています。
募集系統及び募集人数
機械系、システム制御系、電気電子系、情報通信系、経営工学系:各34人
入学者受け入れの方針
東京工業大学公式ホームページでは、工学院の求める学生像を以下の通り定めています。
- 工学的知識・技術を生かして人類と社会の発展に貢献しようという高い志を有する人
- 自らの能力向上のために積極的に学ぶ意欲を持つ人
- 工学を学ぶために、理数系科目を中心とする確実な基礎学力を身につけた人
- 論理的思考力を有し、他者と意思疎通できる基本的なコミュニケーション能力を備えた人
出願資格・出願要件
東京工業大学公式ホームページによると出願条件は以下の通りです。
次の各号のいずれかに該当する者
- 高等学校又は中等教育学校を卒業したもの及び平成31年3月卒業見込みの者
- 通常の過程による12年の学校教育を修了した者及び平成31年3月修了見込みの者
- 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成31年3月31日までにこれに該当する見込みの者
入試日程及び選考方法
出願期間2018年12月13日(木)~17日(月)
第一段階合格発表日:2019年2月6日(水)
第二段階試験日:2019年2月10日(日)
合格発表日:2019年2月13日(水)
選考方法:大学入試センター試験の成績による第一段階(募集人数の2~3倍を超える場合)、学力検査による第二段階選抜
工学院の総合型選抜(旧AO入試)では、一般入試のように大学入試センター試験での足切りはありません。
しかし、志願者が多い場合は、大学入試センター試験5教科7科目の得点合計により第一段階選抜が行われることがあり、実質的にはこれが足切りと言えそうです。足切りを免れるためにも大学入試センター試験の過去問を繰り返し解き、得点力をつけておきましょう。
物質理工学院
物質理工学院では、材料学と応用化学に関する基礎学力と論理的思考力を持ち、環境と調和した社会を発展させられる人材の育成に努めています。
募集系統及び募集人数
材料系、応用科学系:各18名
入学者受け入れの方針
東京工業大学公式ホームページでは物質理工学院の求める学生像を以下の通り定めています。
- 自然科学の幅広い分野について基礎学力を有し、柔軟な発想ができる人
- 材料や応用化学に関係する諸現象について積極的に学習する意欲がある人
出願資格・出願要件
東京工業大学公式ホームページによると、出願条件は以下の通りです。
次の各号のいずれかに該当する者
- 高等学校又は中等教育学校を卒業したもの及び平成31年3月卒業見込みの者
- 通常の過程による12年の学校教育を修了した者及び平成31年3月修了見込みの者
- 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成31年3月31日までにこれに該当する見込みの者
入試日程及び選考方法
出願期間2018年12月13日(木)~17日(月)
第一段階合格発表日:2019年2月6日(水)
第二段階試験日:2019年2月10日(日)
合格発表日:2019年2月13日(水)
選考方法:大学入試センター試験の成績による第一段階(募集人数の2~3倍を超える場合)、学力検査による第二段階選抜
物質理工学院のAOでは、一般入試のように大学入試センター試験での足切りはありません。
しかし、志願者が多い場合は、大学入試センター試験5教科7科目の得点合計により第一段階選抜が行われることがあり、実質的にはこれが足切りと言えそうです。足切りを免れるためにも大学入試センター試験の過去問を繰り返し解き、得点力をつけておきましょう。
情報理工学院
情報理工学院では、幅広い情報理工学の知識と柔軟で広い視野を持った人物を育成し、より良い情報化社会への発展を目指しています。
募集系統及び募集人数
数理・計算科学系、情報工学系:6人名程度
入学者受け入れの方針
東京工業大学公式ホームページでは、情報理工学院の求める学生像を以下の通り定めています。
- 数学や理科に関する十分な基礎学力を有する人
- 数理科学に興味を持ち、コンピュータの仕組みや活用法に興味を持つ人
- 情報化社会の発展に貢献したいという志を有する人
出願資格・出願要件
東京工業大学公式ホームページによると、出願条件は以下の通りです。
次の各号のいずれかに該当する者
- 高等学校又は中等教育学校を卒業したもの及び平成31年3月卒業見込みの者
- 通常の過程による12年の学校教育を修了した者及び平成31年3月修了見込みの者
- 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成31年3月31日までにこれに該当する見込みの者
入試日程及び選考方法
出願期間2018年12月13日(木)~17日(月)
第一段階合格発表日:2019年2月6日(水)
第二段階試験日:2019年2月10日(日)
合格発表日:2019年2月13日(水)
選考方法:大学入試センター試験の成績による第一段階(募集人数の2~3倍を超える場合)、学力検査による第二段階選抜
情報理工学院の総合型選抜(旧AO入試)では、一般入試のように大学入試センター試験での足切りはありません。
しかし、志願者が多い場合は、大学入試センター試験5教科7科目の得点と出願書類によって第一段階選抜が行われることがあり、実質的にはこれが足切りと言えそうです。なお、この場合の足切り点数はおおむね700点程度です。足切りを免れるためにも大学入試センター試験の過去問を繰り返し解き、得点力をつけておきましょう。
生命理工学院
生命理工学院は、学生に理工系や生命理工学分野の基礎知識を習得させ、科学技術の発展のもととなる課題解決力や倫理観を養います。
募集系統及び募集人数
生命理工学系:10名
入学者受け入れの方針
東京工業大学公式ホームページでは、生命理工学院の求める学生像を以下の通り定めています。
生命現象を徹底的に探求したいという旺盛な知識欲を持つ者、また、そこから得られた知識を応用して新しい創造的世界を開拓したいという意欲にあふれる者など、チャレンジングな理系精神を持って生命理工学を学びたい者
出願資格・出願要件
東京工業大学公式ホームページによると、出願条件は以下の通りです。
次の各号のいずれかに該当する者
- 高等学校又は中等教育学校を卒業したもの及び平成31年3月卒業見込みの者
- 通常の過程による12年の学校教育を修了した者及び平成31年3月修了見込みの者
- 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成31年3月31日までにこれに該当する見込みの者
入試日程及び選考方法
出願期間2018年12月13日(木)~17日(月)
第一段階合格発表日:2019年2月6日(水)
第二段階試験日:2019年2月10日(日)
合格発表日:2019年2月13日(水)
選考方法:大学入試センター試験の成績による第一段階、学力検査による第二段階選抜
生命理工学院のAOでは、一般入試と同じように大学入試センター試験の足切りが設けられています。なお、足切りラインはおおむね700点程度です。足切りを免れるためにも大学入試センター試験の過去問を繰り返し解き、得点力をつけておきましょう。
環境・社会理工学院
環境・社会理工学院では、理工学的・人文社会科学的英知を広く環境や社会に応用して、人類と社会の持続的発展に貢献できる高い知性と豊かな教養などを備えた人材を養成しています。
募集系統及び募集人数
建築学系:7名
土木・環境工学系、融合理工学系:5名
入学者受け入れの方針
東京工業大学公式ホームページでは、環境・理工学院の求める学生像を以下の通り定めています。
人類と社会の持続的発見に環境と生活・産業基盤の観点から貢献しようという高い志を有し、理系科目を中心に確実な基礎学力を備えた者
出願資格・出願要件
東京工業大学公式ホームページによると、出願条件は以下の通りです。
次の各号のいずれかに該当する者
- 高等学校又は中等教育学校を卒業したもの及び平成31年3月卒業見込みの者
- 通常の過程による12年の学校教育を修了した者及び平成31年3月修了見込みの者
- 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成31年3月31日までにこれに該当する見込みの者
入試日程及び選考方法
出願期間2018年12月13日(木)~17日(月)
第一段階合格発表日:2019年2月6日(水)
第二段階試験日:2019年2月10日(日)
合格発表日:2019年2月13日(水)
選考方法:提出書類による第一段階(募集人数の2~3倍を超える場合)、学力検査と大学入試センター試験の成績による第二段階選抜
環境・社会理工学院の総合型選抜(旧AO入試)では、基本的には一般入試のように大学入試センター試験での足切りはありません。
しかし、A・B類において志願者が多い場合は、大学入試センター試験5教科7科目の得点合計により第一段階選抜が行われることがあり、実質的にはこれが足切りと言えそうです。足切りを免れるためにも大学入試センター試験の過去問を繰り返し解き、得点力をつけておきましょう。
C類での第一段階選抜は、出願時の提出書類の審査です。
東京工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率は?

残念ながら、東京工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率は公開されていません。
東京工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の過去問は?

東京工業大学の総合型選抜(旧AO入試)の過去問は公開されていません。過去問が発表されていないとなると対策も立てにくくなってしまいますが、まずは選考を少しでも有利に進めるために大学入試センター試験の過去問を繰り返し解き、得点を上げるのがおすすめです。
大学入試センター試験の過去問と並行して、東京工業大学一般入試の過去問もやっておきましょう。入試方式が違うとはいえ、過去問で筆記試験のおおよその雰囲気は掴むことができますし、過去問で高得点をあげられれば、本番にも自信を持って臨むことができます。
さらに、志望理由書の書き方など、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試のことを知りたい方は、「
自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。