同志社大学法学部の特徴は?
ダブルディグリープログラム
同志社大学の法学部では、2013年にアメリカのアリゾナ大学とのダブルディグリープログラムを開始しました。同志社大学で3年間、アリゾナ大学で2年間正規学生として履修指導を受けることで、双方の大学で学位を取得でき、卒業後には全米で有効な司法試験受験資格が得られます。
企業法務プロフェッショナル育成
同志社大学法学部では実社会で活躍できるプロフェッショナル人材の育成に力を注いでおり、「企業法務プロフェッショナル育成」というプログラムを実施しています。このプログラムの最大の特徴は、企業の法務部門でインターンシップとして実施する「リーガル・フィールドワーク」です。「生きた法律の現場で課題を追及する」という法学教育の目的に合わせ、実務・就業体験を目的とした通常のインターンシップとは異なるプログラムです。
内容としては、以下のようなことが挙げられます。
- 企業での実務に対する導入学習
- 企業での実例に即した法的解決方法を検討
- 和文・英文での契約書作成
- 産学協同のプログラムチーム
海外インターンシッププログラム
同志社大学法学部・法学研究科では、ハーグ国際私法会議アジア太平洋地区事務所(HAPRO)就業体験プログラムを提供しています。
派遣人数は5名程度で、同志社大学から推薦を受けてHAPRO側で最終的な受け入れ選考・決定が行われます。
同志社大学法学部の偏差値は?
同志社大学法学部の偏差値は66~69となっています。2018年度の全国私立大学法学部の偏差値ランキングでは7位となっており、1位は慶應義塾大学の75となっています。同志社大学は、関西の私立大学の中では圧倒的なトップに位置しています。
同志社大学法学部の評判は?
キャンパスの立地が良い
法学部の卒業生のコメントでは、キャンパスの立地条件が良く通いやすいのが魅力という声が多く挙げられています。京都市内にキャンパスがあるため、遊びに行くときも便利と評判でした。
法学部専用の自習室がある
同志社大学今出川キャンパスには、法学部生用の自習室があり簡単に利用できます。一つ一つブースが区切られていて、集中して勉強できます。また、図書館は広く自習室もたくさんあり、試験勉強や課題で忙しい学生の強い味方です。
3回生から履修の自由度が上がる
1年生の間は自動的に必修科目の履修登録がなされますが、3年生からは選択科目が増えるため、自分の勉強したいことを選ぶことができます。また、3年生ではゼミに参加し、興味のある法律分野について集中的に学習することができます。
同志社大学法学部の就職情報
就職率・進路決定状況
同志社大学法学部では全学科で高い就職率を誇っています。2017年度の就職率を学科別にご紹介いたします。
- 法律学科:男子98.7%、女子98.6%
- 政治学科:男子98.1%、女子100%
法学部生の主な就職先企業(一般企業・公務員)
2011年度の同志社大学法学部の就職先企業を一般企業と公務員に分けてご紹介します。
一般企業
- トヨタ自動車
- ヤンマー株式会社
- LIXIL
- キーエンス
- 日立製作所
- 三井物産
- ニトリ
- 三井住友銀行など
公務員
- 国土交通省
- 法務省
- 外務省専門職員
- 財務省
- 公安調査庁
- 公正取引委員会など
法学部生の主な就職業界
2012年度の法学部卒業生の主な就職業界は下記の通りです。
- 金融:28.5%
- 公共・その他:25.4%
- メーカー:22.3
- 流通:9.2%
- 卸売業:12%
- 小売業:8%
- 公務:4%
- 建設業:4%
- 情報通信業:4%
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同志社大学法学部のキャンパス
法学部の学生は、1・2回生の間は京田辺キャンパスへ通うこととなります。今出川キャンパスと比べると最寄り駅から歩く距離が長いため、早く3回生になって今出川キャンパスで学びたいと思う学生は多いです。
しかし、京田辺キャンパスでは自然の中にあるキャンパスならではの広々とした中庭や馬場、射撃場などの数え切れない程の施設があり、魅力も多いです。
同志社大学法学部のコース
同志社大学法学部には、法律学科政治学科の二つの学科があります。
それぞれの学科の特徴を見ていきましょう。
法律学科のポイント
法律学科のカリキュラムでは、法曹モデル、公務員モデル、企業法務モデル、基礎法学モデルの4つの履修モデルがあり、学生一人一人の興味や関心、将来のキャリアに合わせて専門知識や素養を身につけることができます。
裁判所事務官、司法書士などを目指す人のためのモデル
国家公務員、地方公務員などを目指す人のためのモデル
民間企業で法律知識を生かして働きたい学生が対象のモデル
法制史学、法哲学、法思想史、法社会学などの研究アプローチを紹介するモデル
また、法律学科では国家試験対策を考慮した司法特講と法職講座という実践的な二つの講座があります。
裁判所事務官、その他の公務員、司法書士、税理士などの各種資格試験にも多くの合格者を出しており、大学院への進学にも役立ちます。
法学部独自のインターンシップである「リーガル・フィールドワーク」も法律学科の特徴の一つです。このプログラムは企業と教員による個別指導を受け、企業の法務部門に特化した職業体験ができます。
政治学科のポイント
政治学科では、2年生の秋学期から3つのコース(現代政治、歴史・思想、国際関係)から専門的に学びたい分野を選択することができます。
また、政治や外交で活躍している実務家の生の声を聞くことができる日本初の「大使講座」を開講しており、アメリカ・ロシア・韓国など12か国の駐日大使による連続講義が実施されています。
同志社大学法学部の入試・入試科目
2018年度の同志社大学法学部の定員は、法律学科・政治学科合わせて893名です。内訳は、法律学科が683名、政治学科が210名です。
法学部で実施している入試の種類
- 一般入試
- センター試験利用入試
- 公募制推薦選抜入試
- 3年次転入学・編入学試験
- 2年次転入学・編入学試験
- 外国人留学生入試
同志社大学法学部の留学情報
法学部の法律学科では、「単位互換プログラム」が行われています。1学期または2学期の間、協定大学で主に専門科目を履修して修得した単位を同志社大学の卒業・修了単位の一部として認定することができるプログラムです。
協定大学には、モントリオール大学(カナダ)やチューリッヒ大学(スイス)などがあります。
同志社大学法学部の資格
法学部で、所定の科目を履修することで取得できる資格は次の通りです。
- 小学校教諭一種
- 中学校教諭一種(社会)
- 高等学校教諭一種(地理歴史、公民)
- 図書館司書
- 学校図書館司書教諭
- 博物館学芸員 など
また、試験に合格することで取得できる資格は以下の通りです。
- 弁護士(※)
- 裁判官(※)
- 検察官(※)
- 公認会計士
- 税理士
- 国家・地方公務員
- 弁理士
- 司法書士
- 行政書士
- 宅地建物取引士
- 社会保険労務士 など
(※法科大学院への進学が必要)
同志社大学法学部のゼミナール
法学部では、教員一人一人が自分の専門分野を研究テーマとしたゼミを多数開講しており、少人数のクラスに分かれて特定の分野について深く学ぶことができます。
- 神谷遊ゼミ(民法)
- 瀬領真悟ゼミ(経済法)
- 土田道夫ゼミ(労働法)
- 上田達子ゼミ(労働法)
- 井関涼子ゼミ(知的財産法)
- 勝山教子ゼミ(憲法)
- 川口恭弘ゼミ(商法)
- 太田裕之ゼミ(憲法・比較憲法学)
- 上田誠一郎ゼミ(民法)
- 梶山玉香ゼミ(民事法)
- 森田章ゼミ(商法・証券取引法)
また、同志社大学の総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試を受験する場合は、同志社のことを深く知っておく必要があります。特に、設立者の新島襄のことはマニアになるくらい知っておいてください。なぜなら、面接でも新島襄について聞かれる場合もありますが、志望理由書でも新島襄を混ぜて書くとうまく行く場合があります。設立の理念を理解し、同志社大学を心の底から志望するためにも、以下の本は必読です。漫画ですぐ読めるので、必ず購入して読んでおいてください。
続マンガで読む新島襄―日本初の私立大学設立への挑戦
同志社大学の総合型選抜(旧AO入試) 各学部の実施状況