同志社大学社会学部。同志社大学の学部の中でも人気の高い学部になります。
ですが、具体的に同志社大学社会学部の詳細について詳しく知っている方は意外と少ないのが現実です。
そこで現役同志社生の筆者が同志社大学社会学部の評判について、解説していきたいと思います。
前半では同志社大学社会学部の学部・学科概要について、後半では同志社大学社会学部の評判について4つ紹介したいと思います。
○学部・学科概要
まず、同志社大学社会学部の歴史について見ていきたいと思います。設立が2005年と同志社の学部の中でもかなり新しい学部となっております。参考までに同じ同志社大学の商学部の設立が1949年であることを考えるといかに最近できた学部なのかということがわかると思います。なので、この記事を読んでいただいている同志社OBの方の中には「同志社大学に社会学部なんかあったかな?」という方もおられたりすると思います。補足情報としまして、以前同志社大学文学部には英文学科、文化学科、社会学科がありましたが、そのうち社会学科が2005年から社会学部へと改組されました。
男女比率を見て見ますと、4:6となっており女子生徒の数が多い学部となります。また、地元占有率を見て見ますと1:3となっており地方から社会学部に入学されてる方が多数おられます。実際に筆者も大阪府から同志社大学社会学部に通っていましたが、圧倒的に地元以外から来ている子が多かったのが印象的です。
では、続いて社会学部の中の学科についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。同志社大学社会学部は社会学科・社会福祉学科・メディア学科・産業関係学科・教育福祉学科の5つの学科で形成されてます。
・社会学科
5つの学科の中で最も難関とされている学科が社会学科です。
同志社大学の中では「しゃかしゃか」として学生にお馴染みの学科です。
基本的に優秀な学生が集まっているのが社会学科の特徴です。
筆者は1年間、河合塾という予備校で浪人していたのですが、その時から親しくしている友人M君は同志社大学社会学部社会学科に合格して通っています。
彼は河合塾の関関同立コースの中でもトップクラスの成績を残していた人でした。そんな彼も入学してみると同じレベルの優秀な学生が多くいたことに驚いていました。
社会学科の特徴としまして、研究する分野が幅広いことです。他の社会学部の学科や他学部を見てみるとかなり研究する範囲は限定される傾向があります。
社会福祉学科であれば福祉について、メディア学科であればメディアについて、産業関係学科であれば労働について、教育文化学科であれば教育について、経済学部であれば経済についてなどです。
ところが社会学科は研究対象とする範囲がかなり幅広いです。それを証明するのが過去の卒業論文のテーマになります。同志社大学社会学部が公開しているのHPで確認すると例えば「ディズニー作品における女性像の変化と社会のかかわり」「ボーイズラブの魅力-描かれる関係性の対等生-」「現代社会における刺青の意味-インタビューを通して-」「ぼっち学 -大学生の一人行動について-」などがあります。これを見てこんなことを大学で研究できるんだと思った方は一人や二人ではないと思います。日本の大学受験の特性上、大学に入る前に学部を決める必要があります。なのでよくあるのが、大学に入った後に研究したい分野が変わる方です。それを防ぐ意味でも社会学科に入っておけば融通が利くのは確かだと評判です。社会学自体が幅が広い分、その中で自分が研究したいことが見つかる可能性が高いです。そういう意味で社会学部の中でも非常に人気の高い学科となってます。
・社会福祉学科
福祉について研究することができるのが福祉学科です。
同志社大学の中では「しゃふく」として学生に馴染みのある学科です。
個人的に筆者の親友K君が同じ学年で社会福祉学科に通っているため色々評判は聞いてます。
まず、女子生徒が非常に多い学科となります。真面目な子が多い印象です。
他の学科と違って実習があったり、国家資格の勉強をする生徒さんがいたりユニークな学科となっております。
社会福祉学科は一般入試以外に公募推薦入試でも生徒を募集してます。
日本の福祉の現状は厳しいものがあります。そのありのままの現状について受け入れた上で、どうすれば日本の福祉の状況は良くなるのかについてグループワークであったりゼミ等で教授と学生の間で議論が行われています。
先ほど出てきたK君から話を聞きますと、社会福祉学科に向いている生徒像について教えてもらいました。それは「困っている人を助けたいという純粋な心の持ち主」だそうです。日本の福祉の問題点を1つあげるとしましたら「大変さと賃金が釣り合っていないこと」です。
高齢者や障害者等のサポートをするのは普通の人が想像するよりも遙に大変なことです。本当にハードです。ですが、それに伴った賃金を福祉関係の労働者が貰えていないのが現状です。
だからこそ、その現状を乗り越えていかないといけません。そんな強い意志を持った方に是非受験して社会福祉学科に入って欲しいなと個人的には思っています。
・メディア学科
メディアについて研究することができるのがメディア学科です。
身近なニュース、ジャーナリズム 、マンガ、ドラマ、広告などについて学ことができます。
メディア学科の学生の就職先として多いのが新聞社、テレビ局、一般企業となってます。
メディア学科も社会学科と同じく社会学部の中で人気の学科となってます。
その理由としては授業内容の面白さがあると思います。
メディア学科に通う複数の知人に話を聞くと授業の1つ1つが面白いと口を揃えます。
大学に通いながらA新聞にインターンとして参加し既に記事を書いている学生がいたり、Kテレビのスタッフとしてアルバイトをしながらテレビ撮影の現場に行ったり、某ベンチャー企業のインターンとして広告の営業をしたりなど面白い学生が多くいるのがメディア学科の特徴です。
・産業関係学科
労働について研究することができるのが産業関係学科です。
同志社大学の中では「さんかん」として学生に馴染みのある学科です。
実は筆者も同志社大学産業関係学科に通っています。
産業関係学科では労働、仕事について研究していきます。
題材としては、例えば某企業の労働時間過多による社員の自殺であったりタイムリーなものも扱って一緒に幸せになる働き方について教授と学生でディスカッションや議論を行います。
他学科に比べるとレポートを書く枚数が圧倒的に多く文章力も鍛えることができます。仕事、労働についてはすべての人にとって自分ごとだと思います。実際に大学時代にあまり働くことについて考えていなかったため、社会人になって後悔をしている方は非常に多くいます。だからこそ、大学の4年間を使って働くこと、仕事について学ぶことができる産業関係学科は個人的にオススメな学科です。
人事考課、つまり企業がどういうところを評価して給与等を決めているのかなども大企業であるトヨタを例に学ことができたり面白いです。
・教育文化学科
教育について研究することができるのが教育文化学科です。
教育文化学科は一般入試以外に公募推薦入試でも生徒を募集してます。
文化的な視点から教育、人間形成について学んでいきます。
個人的に印象的だったのは筆者が1回生の時に受けた授業です。
後で記載しますが、社会学部では社会学部共通科目といって他学科の授業も受ける必要があります。
その時に教育文化学科の授業を受けた時にテーマは寺子屋についてでした。
寺子屋がどういう経緯で作られたのか、どういう役割を果たしていたのか、その後日本の教育にどのような影響を与えたのか、などについて授業は展開されていました。
その時に習ったことは塾で働く上ですごく役に立っています。
教育について、人間形成について興味がある方には是非オススメの学科です。
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○社会学部の評判4選
①少人数精鋭でサポートが手厚い
社会学部の各学科の人数は他学部に比べると非常に少ないです。
例えば筆者が通っている産業関係学科は学生数が1学年87名前後です。
高校時代の2クラス分ぐらいのイメージです。
87名前後の学生に対して教授は例えば教授、准教授、助教授の方が合わせて9名いらっしゃいます。
これはとても手厚いサポートを受けられる環境であることを証明しています。
現に研究室に行けば気軽に教授の方とお話することができます。
参考までに経済学部は学生数がだいたい1000名程度で、教授、准教授、助教授の方が合わせて50名ほどです。
教授1人あたりの学生数が倍ちかく違ってくることを考えても社会学部がいかに少人数精鋭でサポートが手厚いかがわかると思います。
②社会学部共通科目があり他学科の分野も学ことができる
社会学部には5つの学科、それぞれ社会学科、社会福祉学科、メディア学科、産業関係学科、教育文化学科があります。
そして、社会学部には社会学部共通科目というものがあり卒業するためにも必ず受講する必要があります。
他学科の授業を受けることで視野が広くなり、自分の専門分野を学ぶ上で大きなヒントになると評判が高いです。
筆者は社会学科の授業と教育文化学科の授業を取っていました。社会学科の授業ではLGBTなどのジェンダーについて詳しく勉強することができました。そのおかげで偏見等も全くなくなりより他人に対して共感することができる能力が高まりました。また。教育文化学科では寺子屋について学び「教育」について深く考えることができたのが印象的です。
③他学部に比べると真面目な学生が多い
経済学部や商学部の友達の話を聞くと授業にほとんど出ていない人が結構います。それでもテストで点数をとることができれば単位が取ることができるみたいです。
ですが、社会学部の授業は出席のものが多く基本的に多くの方が授業には参加しています。中には不真面目な学生もいますが、大部分は締め切りまでにレポート、卒論を出すや授業にきちんと出席するなどの当たり前なことをきちんと守る学生が多いのが社会学部の特徴です。
④キャンパスが独立しているので勉強に集中しやすい
社会学部のキャンパスは主要学部が集まっているキャンパスと独立しています。
正確には社会学部と政策学部のキャンパスになります。それが新町キャンパスです。
主要学部が集まっているキャンパスは今出川キャンパスというのですが、正直とても人が多いです。そのため、静かに勉強しようと思えば図書館に行くぐらいしか方法はないです。
ですが、新町キャンパスは社会学部と政策学部のみのキャンパスのため空き教室等もたくさんあり勉強に集中することができる環境にあります。そこが凄く評判が高いです。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では社会学部の概要と評判4選について解説しました。
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今回は以上です。