作成日: 2019年3月14日 最終更新日:

高知大学の総合型選抜(旧AO入試)対策

高知大学

高知大学のアドミッション・ポリシー

高知大学のアドミッション・ポリシーは、高知大学公式ホームページで次の通り定められています。

医学部 医学科

医学部は、医学部の教育理念に基づいて、医学・看護学を学ぶ基礎としての「人類の文化・社会・自然に関する知識」「論理的思考力」「コミュニケーション能力」および「協働実践力」を有する人材を求めます。 学部共通のアドミッション・ポリシーに加えて、医学科のアドミッション・ポリシーを以下に示します。

知識・技能

1. 幅広い医学知識を学ぶ基礎となる高等学校教育課程の教科・科目の修得によって培われた十分な知識を有している。

思考力・判断力・表現力

1. 学習及び生活の中で自ら積極的に問題点をみつけ、解決方法を探求することができる。 2. 科学的根拠に基づいて問題を分析的、批判的に考え、解決することができる。 3. 自分の考えを論理的に構成し、口頭あるいは図や文章を用いて明確に表現することができる。

主体性・多様性・協働性(※主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)

1. 自発的で継続的な自己学習の習慣を身につけている。 2. 協調性や他者への深い思いやりがあり、周囲と良好なコミュニケーションをとることができる。 3. 多様な背景を持つ他者の能力を認め、同じ目標に向かって協働することができる。

関心・意欲

1. 生命科学や医学・医療に対する強い関心・意欲を持っている。 2. 高い倫理観を有し、自分の発言や行動に責任を持つことができる。

人文社会科学部 人文社会科学科 社会科学コース

社会科学コースは、「経済学・経営学・会計学・法学・政治学等について複合的に学び、社会制度に関する幅広い教養と専門的能力を身につけ、社会的問題に実践的に取り組む人間」を養成します。 本コースでは、このような人材養成の基盤となる、以下の資質を有する者を求めます。

知識・技能

1. 高等学校等で履修した科目について基礎的事項を理解している。 2. 社会科系の科目を積極的に学び、読書等を通じ、社会制度、社会問題に関する知識や理解力を高める習慣を獲得している。

思考力・判断力・表現力

1. 社会に存在する諸問題の解決に、専門・学際両面から取り組むための論理的思考力と理性的判断力を有する。 2. 社会や自己を客観的にとらえることができ、自己の考えを他者に伝わるように表現することができる。

主体性・多様性・協働性(※主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)

1. 経済学・経営学・会計学・法学・政治学等に関連する社会的なことがらについて、主体的に課題を発見し、多面的に課題を検討して、課題の解決に取り組む意思がある。 ◎総合型選抜(旧AO入試)Iでは、コースのアドミッション・ポリシーに加えて、以下の能力等を有する者を求めます。 1. 諸課題とその実践的解決に取り組む意欲がある。 2. 口頭と文章の両面にわたり十分な表現力を持ち、自己の考えを他者に伝え、他者の意見を汲み取ることができる。 3. さまざまな行動体験について、体験から学んだことを深く考えることができ、客観的な視点でとらえることができる。 『総合型選抜の仕組みを知る!

理工学部

理工学部は、「理学及び理工学に関する基礎的知識や専門的知識の修得を通じて、グローバル化する社会の中で自ら課題を発見し解決する能力を身に付け、地域社会や国際社会において、地域イノベーションの創出と持続可能な社会づくりに貢献できる人材」を養成します。 このような人材養成に向け、本学部では「数学や理科や情報科学が好きで、自然や生物、さらに情報伝達や化学反応や災害現象に好奇心と探究心を持ち、将来、社会の維持・発展に貢献する意欲のある者」を求めます。求める能力・態度の詳細は次のとおりです。

知識・技能

1. 理学・理工学を学ぶにあたって必要となる数学・理科・英語の基礎的事項に関して、高等学校卒業程度の知識を有する。 2. 実験や演習等に積極的に取り組むための知識や技能を有する。

思考力・判断力・表現力

1. 知識・技能を活用して自ら課題を見出し、その解決に向けた探求心が旺盛である。 2. 物事の考え方や判断基準を科学的・論理的にとらえることが得意である。 3. 自分が理解している事柄をわかりやすく説明することができる。

主体性・多様性・協働性(※主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)

1. 自然法則や科学倫理、あるいは応用的な科学を主体的に学ぶ意欲がある。 2. 科学に関する活動等で自然に親しみ、多様な人々と社会の課題解決に取り組む意欲がある。 【地球環境防災学科】 ◎上記の学部共通のアドミッション・ポリシーに加えて、地球環境防災学科のアドミッション・ポリシーを以下に示します。 1. 地球の成り立ち、自然現象の発生機構、防災の専門知識を修得するために必要な基礎的事項を理解している。 2. 自然との共生や国土の望ましい姿を模索・創造するための広い視野と柔軟な思考力を身に付ける意欲がある。

農林海洋科学部 農林資源環境科学科 自然環境学主専攻領域

農林資源環境科学科は、「農業、林業、生産環境及び自然環境に関連する専門的知識、技術及び研究能力を有し、地域の課題を積極的に解決できる人材」を養成します。 本学科では、このような人材養成の基盤となる、以下の能力・態度を有する者を求めます。

知識・技能

1. 農業及び林業の生産環境及びその利用とそれらに関係する自然環境に関連する専門的知識を理解するにあたって必要となる高等学校までの各教科の基礎知識・技能を有する。

思考力・判断力・表現力

1. 物事を客観的にとらえることができる。 2. 得られた知識及びデータに基づいて科学的・合理的思考ができる。 3. 正しい日本語及び英語を用いて表現することができる。

主体性・多様性・協働性(※主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)

1. 異分野を含むさまざまな人と、農林資源環境科学分野に関連した意見交換ができる。 2. 農業及び林業の生産環境及びその利用とそれらに関係する自然環境の知識及び最新成果について強い関心と意欲を持ち、主体的に学ぶことができる。 3. チームの一員として主体的・積極的に活動する意欲がある。 4. 豊かな感性、高い倫理観、協調性を備え、真摯に学ぶことができる。

関心・意欲

1. 技術者・研究者として備えるべき責任と役割を自覚し、農林資源環境科学の素養を身につけた常識ある社会人として社会に貢献する熱意がある。 2. 地域の課題を率先的に学び、解決に導く意欲がある。

地域協働学部 地域協働学科

地域協働学部は、地域理解力、企画立案力、協働実践力という3つの知識・能力を統合した「地域協働マネジメント力」を有し、多様で複雑な地域の課題を発見・分析・統合し、産業の分野や領域の壁を越えて人や組織などの協働を創出でき、卒業後即戦力として活躍できる「地域協働型産業人材(6次産業化人、地域協働リーダー) 」を養成します。 本学部では、このような人材養成の基盤となる、以下の能力・態度を有する者を求めます。

知識・技能

1. 入学までの過程で理系・文系を問わず幅広い教科を積極的に学び、さまざまな問題に対する知に対する関心を持ち、豊かな教養に裏打ちされた能力で、課題の発見・探求とその解決にあたることを志向する。 2. 地域や日本社会に生起する問題に関心を持ち、その解決のために必要とされる学問分野に興味を持って取り組める資質を有する。

思考力・判断力・表現力

1. 論理的思考力と理性的判断力を持って物事に取り組むことができる。 2. 自らの行動や体験について深く見つめ直し、客観的に分析することができる。 3. 自分の表現を客観的に見つめ、他者に伝わる表現を心がけており、口頭と文章の両面にわたって充分な表現力を持ち、他者の意見を汲み取ることができる。

主体性・多様性・協働性(※主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)

1. 地域社会に存在する諸課題とその実践的解決、特に地域産業の振興に関心があり、積極的に地域社会の人々と協働することを志向する。 2. 学生同士の協働を基礎として、チームとして考え、行動し、課題の解決にあたることに適性がある。 3. さまざまな行動体験を有し、それらを自らのキャリア形成や地域社会の人々との協働に活かすことを志向する。

土佐さきがけプログラム 国際人材育成コース

国際人材育成コースは、「英語・中国語・日本語などを駆使し、高い国際コミュニケーション力とともに、文化的・歴史的背景による価値観の違いを乗り越えて自文化と異文化を理解する心を持ち、国際社会の発展に貢献できる人材」を養成します。 本コースでは、このような人材養成の基盤となる、以下の能力・態度を有する者を求めます。

知識・技能

1. 言語を学ぶにあたって基本となる国語・英語等の科目で、聞く・話す・読む・書くという4技能にバランスよく秀でている。 2. 個人の適性や志望分野にあわせた社会科等の科目を履修し、それらの基礎知識を理解している。

思考力・判断力・表現力

1. 物事を論理的に捉え、判断する能力を有する。 2. 社会の事象に関心があり、自らの価値基準で判断できる。

主体性・多様性・協働性(※主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)

1. 国内外の社会情勢に関心を持ち、人間や社会・文化に対する問題意識や探求心を持つ。 2. 世界の人々と英語やその他の外国語でコミュニケーションを取ることに関心がある。 3. 授業等におけるグループワークやディスカッション等に秀でている。

関心・意欲

1. 英語・中国語・日本語等の語学に関心がある。 2. 自文化と異文化をともに理解する意欲があり、平和な人類の未来を創造することに関心がある。 3. 組織で何かをやり遂げた経験があり、リーダーやメンバーの役割に関心がある。 4. 地域や国際的な課題に関心があり、自らも何らかの貢献をした経験がある。 5. 上記の資質を活かし国際的に活躍する意思がある。

高知大学総合型選抜(旧AO入試)の実施状況

高知大学の総合型選抜(旧AO入試)を実施している学部は以下になります。 ・ 医学部 医学科 ・ 人文社会科学部 人文社会科学科社会科学コース ・ 理工学部 地球環境防災学科 ・ 農林海洋科学部 農林資源環境科学科自然環境学主専攻領域 ・ 地域協働学部 地域協働学科 ・ 土佐さきがけプログラム 国際人材育成コース

高知大学総合型選抜(旧AO入試)の募集概要

それぞれ総合型選抜(旧AO入試)の募集人員、スケジュール、出願資格、選考方法などについてみていきましょう。

募集人員

・ 医学部 医学科:30名 ・ 人文社会科学部 人文社会科学科社会科学コース:8名 ・ 理工学部 地球環境防災学科:7名 ・ 農林海洋科学部 農林資源環境科学科自然環境学主専攻領域:3名 ・ 地域協働学部 地域協働学科:15名 ・ 土佐さきがけプログラム国際人材育成コース:10名

出願要件

高知大学公式ホームページでは、総合型選抜(旧AO入試)の出願資格を以下の通り定めています。

医学部 医学科

1. 本学部への志望動機が明確であり、高知県内の地域医療に従事する強い意欲及び医学研究に対する強い志望動機を持つとともに、卒業後は高知県内の医療機関で2年間の初期臨床研修を行うことを確約できる者 2. 医学研究・医療従事者に不可欠な問題解決能力、態度、適性を具備している者 3. 合格した場合は、入学することを確約できる者 4. 以下の全ての要件に該当する者 ・高等学校もしくは中等教育学校における調査書の全体の評定平均値が 4.3 以上の者 ・過去において本学医学部の総合型選抜(旧AO入試)Ⅰの受験経験を有しない者

人文社会科学部・理工学部・農林海洋科学部・地域協働学部・土佐さきがけプログラム

1. 高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者又は平成31年3月卒業見込みの者 2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者又は平成31年3月修了見込みの者 3. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条(第6号及び第7号を除く)の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者又は平成31年3月31日までにこれに該当する見込みの者 ・外国において、学校教育における12年の課程を修了した者又はこれに準ずる者で文部科学大臣の指定したもの ・文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者 ・専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者 ・文部科学大臣の指定した者 ・高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者(旧規程による大学入学資格検定に合格した者を含む。)で、平成31年4月1日現在満18歳以上の者

試験日程

高知大学総合型選抜(旧AO入試)を実施している各学部の試験日程は以下になります。

医学部 医学科

出願期間:8月1日(水)~8月7日(火) 第1次選抜:9月1日(土) 第1次選抜合格者発表:9月27日(木) 第2次選抜:10月9日(火)~10月19日(金)のうち2日間 最終合格者発表:10月25日(木) 入学手続き期間:10月26日(金)~11月12日(月)

人文社会科学部 人文社会科学科社会科学コース・地域協働学部地域協働学科

事前説明会(任意):7月27日(金)※人文社会学部のみ 出願期間:8月14日(火)~8月21日(火) 第1次選抜:9月4日(火) 第1次選抜合格者発表:9月12日(水) 第2次選抜:9月26日(水) 最終合格者発表:10月3日(水) 入学手続き期間:10月4日(木)~10月12日(金)

理工学部 地球環境防災学科

出願期間:9月7日(金)~9月13日(木) 第1次選抜:9月26日(水) 第1次選抜合格者発表:10月3日(水) 第2次選抜:10月13日(土) 最終合格者発表:10月22日(月) 入学手続き期間:10月23日(火)~10月31日(水)

農林海洋科学部 農林資源環境科学科自然環境学主専攻領域

出願期間:10月11日(木)~10月17日(水) 第1次選抜:出願書類による選抜 第1次選抜合格者発表:10月26日(金) 第2次選抜:11月17日(土) 最終合格者発表:12月3日(月) 入学手続き期間:12月4日(火)~12月14日(金)

土佐さきがけプログラム 国際人材育成コース

出願期間:11月9日(金)~11月16日(金) 検査日:11月23日(金)~11月24日(土) 合格者発表:12月11日(火) 入学手続き期間:12月12日(水)~1月7日(月)

選考の内容

高知大学の総合型選抜(旧AO入試)の選考の方法は、公式ホームページにて以下のように述べられています。

医学部 医学科

【第1次選抜】 出願時に提出した自己推薦書、活動報告書、調査書、学力試験(小論文・総合問題2種)の成績から総合的に評価し、選抜されます。第1次選抜合格者の人数は最大募集人員の2倍程度です。 【第2次選抜】 「態度・習慣領域評価」と面接です。なお、第1次選抜試験の結果が参考となることがあります。

人文社会科学部 人文社会科学科社会科学コース

【第1次選抜】 社会科学コースの教員による講義を受講し、講義に対する理解力を確認するための試験(小論文等)を受けます。講義理解力試験と志望理由書を総合評価し、募集人員の2倍程度が第1次選抜合格者として決められます。 【第2次選抜】 ゼミナール形式(少人数のグループで討論したり一定の課題を考えたりする)の授業と、それを踏まえた作文および面接試験を受けます。社会科学コースで学ぶ意欲、目的意識、自己表現力のほか、社会科学コースが重視しているゼミナール活動への適合性が総合的に判断され、最終合格者が決定されます。

理工学部 地球環境防災学科

【第1次選抜】 出願時に提出した志願理由書と調査書に加え、模擬授業の理解力を確認するための面接を行い、15名程度が第1次選抜合格者として決定されます。 【第2次選抜】 グループ討論を含むゼミナール形式の授業を行い、その中での発言内容とその後の理解力の確認を含む面接試験によって、総合的に評価されます。

農林海洋科学部 農林資源環境科学科自然環境学主専攻領域

【第1次選抜】 第1次選抜が書類選考で、志願理由書及び調査書から自然環境学主専攻領域で学ぶ関心・意欲・適性を重点的に評価されます。合格者は募集人員の約5倍を限度として決定されます。 【第2次選抜】 自然環境学主専攻領域の教員による授業を受講し、その理解力を確認するための授業理解力テスト(小論文形式)と面接を実施して、自然環境学主専攻領域で学ぶ関心・意欲・態度に重点的に評価し、最終合格者が決定されます。

地域協働学部 地域協働学科

【第1次選抜】 地域協働学科の教員による講義とその理解力を確認するための試験(小論文等)を受け、合格者が決定されます。人数は募集人員の2倍を上限としています。 【第2次選抜】 ゼミナール形式(少人数のグループで討論したり一定の課題を考えたりする)の活動に関する適性試験、それを踏まえた活動振り返り作文、面接試験を受け、地域協働学科で学ぶ関心・意欲・態度に重点的に評価し最終合格者が決定されます。

土佐さきがけプログラム 国際人材育成コース

学力検査(小論文・面接)、志願理由書、調査書を総合的に評価し判定されます。

高知大学総合型選抜(旧AO入試)の倍率は?

最後に、2018年度に実施された総合型選抜(旧AO入試)の倍率をご紹介いたします。 医学部 医学科:6.5 人文社会科学部 人文社会科学科社会科学コース:4.1 理工学部 地球環境防災学科:2.7 農林海洋科学部 農林資源環境科学科 自然環境学主専攻領域:4.5 地域協働学部 地域協働学科:2.8 土佐さきがけプログラム 国際人材育成コース:1.1 さらに、志望理由書の書き方など、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試のことを知りたい方は、「自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。