東京女子大学は、東京都杉並区に本部をおく私立女子大学です。新渡戸稲造が初代学長を務めたことでも有名な由緒ある大学で、受験生からの人気も非常に高いです。
今回は、そんな東京女子大学の総合型選抜(旧AO入試)について詳しくご紹介いたします。
東京女子大学は総合型選抜(旧AO入試)がない?

残念ながら、東京女子大学には総合型選抜(旧AO入試)という入試制度は存在していません。東京女子大学にはどのような入試制度があるのでしょうか。
・ 一般入学試験(3教科型)
・ 一般入学試験(英語外部検定試験利用型)
・ 大学入試センター試験3教科型入学試験
・ 3月期入学試験
・ 知のかけはし入学試験
・ 推薦入学
・ 社会人入学試験
・ 帰国生入学試験
・ 外国人留学生入学試験
・ 外国人留学生対象 日本語学校指定校制推薦入学
・ 編入学・学士入学試験
東京女子大学には総合型選抜(旧AO入試)こそありませんが、上記のように様々な入学試験を実施しており、幅広い形で受験生を募集しています。
今回は、総合型選抜(旧AO入試)と形態が似ている「知のかけはし入学試験」について詳しく解説していきます。
東京女子大学の学科別アドミッションポリシー(入学受け入れ方針)

まずは東京女子大学現代教養学部のアドミッションポリシー(入学者受け入れの方針)を学科ごとに見ていきましょう
国際英語学科
・ 英語の基礎的運用能力と自分の考えを英語で表現する力を身につけている。
・ 日本語の的確な理解力や表現力を身につけている。
・ 歴史や現代社会についての基礎的な知識や数学的な思考力を身につけている。
・ 知識や情報をもとにして、筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。
・ 国際的共通語としての英語とその言語文化の広がりに興味を持ち、英語の実践的かつ高度な運用能力を活かして世界に向けて発信し、社会に貢献したいという意欲がある。
人文学科
・ 日本語(古典も含む)の読解力と、それに基づいた確かな表現力、及び、外国語(英語)の基礎的な運用能力を身につけている。
・ 歴史や現代社会についての基礎的な知識や数学的な思考力を身につけている。
・ 知識や情報をもとにして、筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。
・ 人文学(哲学・文学・史学)に興味を持ち、人文学に関する知識と能力を活かして、社会に貢献したいという意欲がある。
国際社会学科
・ 日本語の的確な理解力や表現力、外国語(英語)の基礎的な運用能力を身につけている。
・ 現代社会や歴史についての基礎的な知識や数学的な思考力を身につけている。
・ 知識や情報をもとにして、筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。
・ グローバルな視野をもって地域社会から国際社会に至る幅広い問題に興味を持ち、社会科学に関する知識と能力を活かして、社会に貢献したいという意欲がある。
心理・コミュニケーション学科
・ 日本語の的確な理解力や表現力、外国語(英語)の基礎的な運用能力を身につけている。
・ 現代社会や歴史についての基礎的な知識や数学的な思考力を身につけている。
・ 知識や情報をもとにして、筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。
・ 人間の心理と行動、コミュニケーションについて興味を持ち、心理学やコミュニケーションに関する知識と能力を活かして、社会に貢献したいという意欲がある。
数理科学科
● 数学や理科に関する基礎的な知識と数学的な思考力を身につけている。
● 知識や情報をもとにして、筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。
● 日本語の理解力や表現力、外国語(英語)の基礎的な運用能力を身につけている。
● 数学や情報科学に興味を持ち、数理科学的知識と柔軟な論理的思考力及び技術を活かして、社会に貢献したいという意欲がある。
東京女子大学の「知のかけはし入学試験」の特徴

東京女子大学の「知のかけはし入学試験」は東京女子大学で学びたいという知への好奇心と、それを充足させる学びの場とを結んで繋ぐという意味がこめられています。
知のかけはし入学試験の主な特徴とは?
東京女子大学の知のかけはし入学試験では、次のような多面的・総合的な評価が行われます。
・ 志願者の意欲・個性・学力・資質を評価する
(出願書類、英語外部検定試験の成績、講義ノート、小論文、グループディスカッション及び面接などによって評価されます。)
・ 出願時までに修得した学力、および情報を整理分析する力や論理的に思考する力、そして課題を発見する力、リーダーシップなど自分の意見を表現する力を評価します。
リベラル・アーツ教育
東京女子大学は、「現代社会に貢献する女性の育成」を目的に、すべての学生が履修する全額共通カリキュラムを設置しています。このカリキュラムは、専門的な領域を超えた学習により、学生が幅広い視野と深い知見を身につけることを目的としています。
また現代の諸問題に向き合う判断力を身につけるために「リベラル・スタディーズ」とコミュニケーションスキルや情報リテラシーなどの取得を目的としている「アカデミック・スキル科目」にて構成されています。
知のかけはし入学試験の奨学金とは?
知のかけはし入学試験に合格し、希望する場合は「挑戦する知性」奨学金、または知のかけはし学寮奨学金が4年間授与されます。
東京女子大学「知のかけはし入学試験」の募集概要

東京女子大学の「知のかけはし入学試験」を実施している学部は以下になります。
募集人員
国際英語学科
国際英語専攻:3名
人文学科
哲学専攻、日本文学専攻、歴史文化専攻:合計5名
国際社会学科
国際関係専攻、経済学専攻、社会学専攻、コミュニティ構想専攻:合計6名
心理・コミュニケーション学科
心理学専攻、コミュニケーション専攻:合計4名
数理科学科
数学専攻、情報理学専攻:合計2名
知のかけはし入学の試験日程
出願期間:10月22日(月)~26日(金)
第一次選考結果発表:11月12日(月)
第二次専攻:11月25日(日)
合格者発表:11月30日(金)
入学手続き締切日:12月7日(金)
出願資格
東京女子大学「知のかけはし入学試験」に必要な出願資格は以下の通りです。
1. 次のいずれかに該当する者
・ 高等学校もしくは中等教育学校を2019年3月卒業見込みの者
・ 通常の課程による12年の学校教育を2019年3月修了見込みの者
・ 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を2019年3月31日までに修了見込みの者
2. 東京女子大学を第一志望として入学を確約できる者
3. 調査書の3年1学期までの全体の評定平均値が3.7以上の者
出願条件
また、以下のいずれかの英語資格・検定試験の基準を満たしていることが必要となります。
・ ケンブリッジ英語検定:140以上
・ 実用英語技能検定(CSE2.0):2級検定試験または準一級検定試験または1級検定試験の1950以上
・ GTEC(4技能版):960点以上
・ GTEC CBT:880点以上
・ IELTS:4.0以上
・ TEAP(RI、W、S):420点以上
・ TOEFL iBTテスト:42点以上
・ TOEIC L&R/TOEIC S&W:790点以上
出願書類
志願書
志望理由書
調査書
出願条件における英語資格・検定試験の成績を証明する書類
英語以外の外国語資格・検定試験の証明書(あれば)
写真票
受験票
入学検定料収納証明書
出願書類チェックリスト
東京女子大学「知のかけはし入学試験」の選考方法
第一次選考
知のかけはし入学試験の第一次選考は、出願書類(英語資格・検定試験の成績、英語以外の外国語資格・検定試験の成績、志望理由書、調査書)による書類審査です。
結果発表は2018年11月12日(月)10:00です。
第二次選考
一次選考合格者のみ受けることができる第二次選考に、小論文、グループディスカッション、面接、基礎学力検査があります。(数理科学科のみ数学の基礎学力検査あり)
東京女子大学「知のかけはし入学試験」の倍率は?

2018年度に実施された「知のかけはし入学試験」の倍率を紹介します。
国際英語学科:3
人文学科:1
国際社会学科:4
心理コミュニケーション学科:0
数理科学科:0
さらに、志望理由書の書き方など、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試のことを知りたい方は、「
自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。