作成日: 2017年12月21日 最終更新日:

東京学芸大学の総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦型選抜対策【2024年度版】

東京学芸大学は、東京都小金井市に本部を置く名門国立大学です。主に教員の育成を目的としており、幼稚園から高等学校まで、教育に関して深く学ぶことのできる大学です。
今回は、そんな東京学芸大学の総合型選抜(旧AO入試)(推薦選抜)について、出願に必要な要件や試験の内容について詳しくご紹介いたします。

東京学芸大学は総合型選抜(旧AO入試)ではなく学校推薦型選抜

東京学芸大学では、残念ながら総合型選抜(旧AO入試)は実施されていません。
東京学芸大学で行われている入試を以下にご紹介いたします。

・ 一般選抜
・ 学校推薦型選抜
・ スーパーアスリート推薦選抜
・ 帰国生選抜
・ 私費外国人留学生選抜

総合型選抜を1分で完全理解する!

東京学芸大学の学校推薦型選抜の出願資格・出願期間

推薦選抜には、各学部・学科共通の出願資格と学部・学科ごとに設けられている推薦要件を満たしておく必要があります。東京学芸大学の推薦選抜に必要な共通の出願資格は、以下のいずれかに該当することです。

⑴ 高等学校,もしくは中等教育学校を平成27年 4 月から令和 3 年 3 月までに卒業又は卒業見込みの者
⑵ 特別支援学校の高等部の課程を平成27年 4 月から令和 3 年 3 月までに修了又は修了見込みの者
⑶ 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を平成27年4 月から令和 3 年 3 月までに修了又は修了見込みの者

初等教育教員養成課程(A類)の推薦要件

初等教育教員養成課程は、小学校および幼稚園教諭を養成することを目的としています。

国語選修

・ 人物・学力に優れており、国語に対して関心が強く、将来教員となる意欲を有する者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者

美術選修

・ 人物に優れており、美術に深い関心と能力をもち、将来教員となる意欲を持つ者
・ 調査書の全体の評定平均値が3.8以上の者
・ 卒業年度に教員採用試験を受験する者
・ 美術又は工芸などの科目を履修し、その成績が特に優れている者

保健体育選修

・ 人物・学力に優れており、国語に対して関心が強く、将来教員となる意欲を有する者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者
・ 校内・校外の体育活動に積極的に参加した者
・ A・B・E類の試験種目一覧に示した種目の中で都道府県大会(県高等学校総合体育大会、県高等学校選手権大会など)レベル以上の競技大会に選手として出場した者

・A・B・E類の試験種目
陸上競技(下記の種目から1種目)、水泳(100メートル個人)、バレーボール(男子)、サッカー(男子)、ソフトボール(女子)、剣道、柔道、ラグビー、体操競技(男子:6種目、女子:4種目)

陸上競技の種目は100m・400m・800m・1500m走、1500m競歩、走り幅跳び、走り高跳び、三段跳び、棒高跳び、砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、男子55mハードル走(110m走に準じる)、女子50mハードル走(100mハードル走に準じる)です。

家庭選修

・ 人物・学力ともに優れており、家庭科に関心が高く、将来教員となる意欲を持つ者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者
・ 生徒会・クラブ活動・ボランティア活動において特に積極的に参加をした者

英語選修

・ 人物・学力ともに優れており、将来教員となる意欲を持つ者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.3以上の者

国際教育選修

・ 人物・学力ともに優れており、国際教育にかかわるテーマに関心が高く、将来教員となる意欲を持つ者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者
・ 学校の内外を問わず、国際交流活動に参加した経験を持つ者

ものづくり技術選修

・ 人物・学力ともに優れており、子供への関心が高く、将来教員となる意欲を持つ者
・ 調査書の全体の評定平均値が3.8以上の者

幼児教育選修

・ 人物・学力ともに優れており、将来幼稚園教員となる意欲を持つ者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.3以上の者

中等教育教員養成課程(B類)

初等教育教員養成課程は、中学校および高等学校教諭を養成することを目的としています。

国語専攻、美術専攻、保健体育専攻、家庭専攻、英語専攻の推薦要件は初等教育教員養成課程(A類)と同じですので、ここでは省略いたします。

技術専攻

・ 人物、学力に優れており、学習意欲旺盛で将来中学校(技術科)又は高等学校(工業科)の教員となる強い意欲を有する者
・ 調査書の全体の評定平均値が3.8以上の者

書道専攻

・ 人物・学力ともに優れており、将来教員となる強い意欲を持つ者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者

特別支援教育教員養成課程(C類)

・ 人物・学力ともに優れており、特別支援教育への関心が高く、将来教員となる意欲を持つ者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者

養護教育教員養成課程(D類)

養護教育専攻

・人物,学力ともに優れ,子供の健康への関心が高く,将来養護教諭となる強い意欲を有する者
・調査書の全体の評定平均値が 3. 8以上の者

教育支援課程(E類)

この過程では、特別支援教育に関する専門的な知識を持つ教員の養成を目的としています。

教育支援専攻カウンセリングコース、教育支援専攻表現教育コース

・ コースに関心がある者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者

教育支援専攻ソーシャルワークコース

・ 社会福祉の理論と実践に強い関心のある者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者

教育支援専攻表現教育コース

・ コースに関心がある者
・ 調査書の全体の評定平均値が4.0以上の者

教育支援専攻生涯スポーツコース

・ 調査書の全体の評定平均値が3.0以上の者
・ A・B・E類の試験種目一覧に示した種目の中で全国大会レベル以上の競技大会に選手として出場した者、優れた成績を残した者

東京学芸大学の学校推薦型選抜の選考方法

東京学芸大学の学校推薦型選抜は、大学入学共通テストの受験は不要です。小論文・実技・面接などと出願書類から総合的に評価して判定されます。
それぞれの試験の内容をまとめました。

初等教育教員養成課程(A類)

国語選修:小論文、面接
美術選修:小論文、面接、図工・美術実技
保健体育選修:小論文、面接、体育実技
家庭選修:小論文、面接
英語選修:小論文、面接(英語によるものを含む)
国際教育選修:小論文、面接
ものづくり選修:小論文、面接
幼児教育選修:小論文、面接、実技(音楽素質検査)

中等教育教員養成課程(B類)

国語専攻:小論文、面接
美術専攻:小論文、面接、美術実技
保健体育専攻:小論文、面接、体育実技
家庭専攻:小論文、面接
技術専攻:小論文、面接
英語専攻:小論文、面接(英語によるものを含む)
書道専攻:小論文、面接、書道実技

特別支援教育教員養成課程(C類)

小論文、面接

養護教育教員養成課程(D類)

養護教育専攻:小論文、面接

教育支援課程(E類)

教育支援専攻カウンセリングコース:小論文、面接
教育支援専攻ソーシャルワークコース:小論文、面接
教育支援専攻表現教育コース:小論文、面接
教育支援専攻生涯スポーツコース:小論文、面接、体育実技

東京学芸大学の学校推薦型選抜の配点一覧

東京学芸大学推薦入試の面接・小論文・実技試験などの配点をまとめました。

初等教育教員養成課程(A類)

国語選修:面接(180)、小論文(120)
美術選修:面接(100)、小論文(100)、図工・美術実技(100)
保健体育選修:面接(100)、小論文(100)、実技(100)
家庭選修:面接(100)、小論文(200)
英語選修:面接(100)、小論文(200)
国際教育選修:面接(200)、小論文(100)
ものづくり選修:面接(150)、小論文(150)
幼児教育選修:面接(150)、小論文(100)、実技試験(50)

中等教育教員養成課程(B類)

国語専攻:面接(180)、小論文(120)
美術専攻:面接(100)、小論文(100)、図工・美術実技(100)
保健体育専攻:面接(75)、小論文(75)、実技(150)
家庭専攻:面接(100)、小論文(200)
英語専攻:面接(100)、小論文(200)
技術専攻:面接(150)、小論文(150)
書道専攻:面接(100)、小論文(100)、実技(100)

特別支援教育教員養成課程(C類)

面接(150)、小論文(150)

養護教育教員養成課程(C類)

養護教育専攻:面接(150)、小論文(150)

教育支援課程(E類)

教育支援専攻カウンセリングコース:面接(200)、小論文(100)
教育支援専攻ソーシャルワークコース:面接(100)、小論文(200)
教育支援専攻表現教育コース:面接(200)、小論文(100)
教育支援専攻生涯スポーツコース:面接(100)、小論文(100)、実技(100)

東京学芸大学の学校推薦型選抜の出願期間・日程

出願期間:令和2年(2020年)11月2日(月)から令和2年(2020年)11月5日(木)
試験日:令和2年(2020年)11月28日(土)

東京学芸大学の学校推薦型選抜の倍率は?

ここでは、平成30年度に実施された東京学芸大学の推薦入試の倍率について紹介しています。

初等教育教員養成課程(A類)

国語選修:3.9
美術選修:1.3
保健体育選修:2.5
家庭選修:4.3
英語選修:2
国際教育選修:5.6
ものづくり技術選修:1.3
幼児教育選修:5.25

A類の倍率は最も高いのが「国際教育」で最も低い倍率が「美術」と「ものづくり技術」という結果になっています。

中等教育教員養成課程(B類)

国語専攻:4.6
美術専攻:2.2
保健体育専攻:1.7
家庭専攻:5.3
技術専攻:2
英語専攻:2.2
書道専攻:4.7

B類の倍率は最も高いのが「家庭」となっており、最も低いのが「保健体育」という結果になっています。

特別支援教育教員養成課程(C類)

3.1

教育支援課程(E類)

カウンセリングコース:2.4
ソーシャルワークコース:4
表現教育コース:4
生涯スポーツコース:2.7

さらに、志望理由書の書き方など、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試のことを知りたい方は、「自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接」や「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。