作成日: 2024年5月20日 最終更新日: 小論文対策
こんにちは!総合型選抜専門塾AOI編集部です!
小論文は、大学受験に合格をする上で非常に重要です。
そのため、こんなお悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
「小論文を解いたことがない」
「大学受験で小論文が必要」
「小論文の書き方、構成、例文が知りたい」
今回は、農学部を専攻したい高校生に向けて、小論文の書き方を専門家の視点で詳細の解説していきます。
一番詳細に記載されている記事かと思いますので、この記事をきちんと読んで理解すれば、あなたは必ず小論文の文字数を埋められるようになるでしょう。
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まずは、小論文とは何か?を復習していきましょう。
小論文とは、自分の意見を論理的に整理し、説得力を持たせて記述する文章です。
客観的な事実やデータを用いて、自分の主張を明確に伝える必要があります。
設問の形式は、テーマ型や資料読解型など多岐にわたります。
作文とは異なり、小論文では主観的な感想は避け、論理的な構成と根拠の提示が重視されます。
小論文のルールについて説明します。
まず、設問に対する自分の意見を明確にし、論理的な根拠を示すことが重要です。
構成は「序論、本論、結論」の三段階に分け、各段落を明確にしましょう。
原稿用紙の使い方も重要で、段落の始めは1マス空けること、数字は1マスに2文字書くことが基本です。句読点や記号の使い方にも注意し、文を短く、読みやすくすることが求められます。
小論文は客観的かつ論理的な表現が重視されます。
次に、小論文の評価項目や構成について解説します。
⚫︎論理的思考力
主張から結論まで一貫しているかを評価します。論理の飛躍がないかも重要です。
⚫︎知識力
解決策や具体例における知識の質を評価します。情報が正確であるかを重視します。
⚫︎日本語力
語彙力や表現力、段落構成を評価します。読みやすく正確に伝えることが求められます。
⚫︎設問理解
設問のテーマや条件を理解し、適切に答えられているかを評価します。
小論文は「序論」→「結論」→「本論」の順番で書くことがオススメです。
理由としては、この構成が一番「主張」を論理的にわかりやすく伝えられると言われているからです。
それでは、序論→結論→本論の順番で確認していきましょう。
序論とは、小論文の書き出し(書き始め)のことを指します。
序論では、あなたの主張と根拠を簡潔にまとめましょう。
これからあなたがどのような話を展開するのかをわかりやすく理解してもらうことが重要です。
本論は、序論で簡潔にまとめた主張を詳細に説明していく箇所となります。
ここでは、あなたの知識を用いながら、なぜ序論の主張をするに至ったのかを説明していきます。
客観的な意見にまとめることが重要です。
結論は論文のまとめであり、主張を強調し、読者に論文の重要なポイントを振り返らせる役割を果たします。
ここで、重要なことは今まで話していなかった関係のない他の話をあえてしないことです。
そのため、基本的には序論と似たような内容となります。
それでは、小論文を書いてみましょう!
SDGsにおいて最も重要な課題は何か?
その課題の解決に向け、具体的な提案や行動を400文字で述べよ。
制限時間:30分|文字数:400文字
地域社会におけるSDGsの浸透度や理解度が低い状況において、どのようなアプローチが有効か?地域住民への啓発や協力を促進する手段について検討せよ。
制限時間:40分|文字数:800文字
企業においてSDGsの達成に向け、具体的な施策や経営戦略が求められている。
企業がSDGsを組織戦略にどのように組み込むべきか、その実践例について考察せよ。
制限時間:50分|文字数:1200文字
小論文には、4つの出題形式があります。
「実践編!3つの小論文を解いてみよう」は、テーマ型と言われる小論文になります。
テーマ型以外にも、3つの型があるので、理解しましょう。
課題文型小論文とは、テーマ型とは異なり、課題文(2000字以上)を読んで設問に答えていく小論文です。
課題文型小論文で求められていることは、読解力と思考力です。
課題文からどのようなことが重要なポイントなのかを掴み、それに対して説得力のある意見を主張することができるのかということが大事になっています。
グラフ/資料読み取り型小論文とは、グラフ等の資料が与えられ、それに対して設問が与えられる小論文です。
課題文型小論文で求められていることは、読解力と分析力です。
グラフや資料の内容を正確に理解したり、重要なポイントを見極め、データの意味を分析したりすることが重要です。
『さらに詳しく、グラフ/資料読み取り型小論文の書き方を知る!』
講義型小論文とは、大学の教授が何らかのトピックに対して講義をした後、講義をふまえて出題された設問に答える小論文です。
講義型小論文で求められるのは、読解力と論理的思考力です。
講義の内容を正確に理解したり、講義内容を整理し、論理的に説明したりすることが重要です。
総合型選抜/学校推薦型選抜(公募制推薦.指定校推薦)で農学部を受験する際には、
必ず5つの頻出テーマを人に説明できるようになりましょう。
1.環境保全と持続可能な農業
環境保全と持続可能な農業は、農業が環境に与える負担を減らしつつ生産を維持する方法です。
具体的には、無農薬農法や輪作、精密農業技術の活用が含まれます。
重要キーワード
精密農業、コンパニオンプランティング、アグロフォレストリー、生態系サービス、環境影響評価(EIA)
2.遺伝子組み換え作物の利点とリスク
遺伝子組み換え作物は、病害虫に強く収量が高い作物を開発しますが、環境や健康への影響も考慮する必要があります。科学的評価と規制が求められます。
重要キーワード
CRISPR-Cas9、トランスジェニック技術、耐病性作物、アレロパシー、食品安全評価
3.スマート農業とICTの活用
スマート農業は、ICTを使い農業生産を効率化します。
ドローンやセンサー技術、ビッグデータ解析により、資源の最適利用と生産性向上を実現します。
重要キーワード
センシング技術、ドローン農業、ビッグデータ解析、IoT農業、自律走行農機具
4.気候変動と農業
気候変動は農業に大きな影響を与えます。
干ばつや洪水に強い品種の開発、適応農法の導入が必要です。カーボンシーケストレーションの実践も重要です。
重要キーワード
アグロメテオロロジー、カーボンシーケストレーション、適応農法、温室効果ガス削減、耐候性品種
5.食料安全保障とグローバルフードシステム
食料安全保障は全ての人が十分な栄養を得ることを目指します。
フードマイル削減、サプライチェーンの最適化、トレーサビリティの向上が必要です。
重要キーワード
フードマイル、トレーサビリティ、アグリサプライチェーン、アグリビジネス、食料安全保障政策
以上のテーマとキーワードを深く理解し、具体的な事例やデータを用いて論じることで、総合型選抜の小論文対策を効果的に行うことができます。
農学部の小論文では、科学的思考力と高度な論理構築力が求められます。
以下の5つの頻出テーマを理解し、関連する専門用語を押さえましょう。
具体的な知識や事例を基に、自分の見解を論理的に展開する練習をしましょう。
1.環境保全と持続可能な農業
環境保全と持続可能な農業の関係を深く理解し、最新の環境保全技術や持続可能な農業手法を学びましょう。
具体的には、土壌改良技術、生物多様性の保護、持続可能な水管理について研究しましょう。
コンポストや有機農業の導入、アグロフォレストリー、精密農業技術を取り入れましょう。環境影響評価(EIA)を行い、持続可能な農業の実例を挙げながら、具体的な方法を説明できるようにしましょう。
2.遺伝子組み換え作物の利点とリスク
遺伝子組み換え作物の科学的背景を理解し、その利点とリスクを公平に評価しましょう。
特に、作物の遺伝子編集技術(CRISPR/Cas9)や生物安全性、倫理的問題に焦点を当てましょう。
遺伝子編集技術の基本概念、利点(耐性強化、栄養強化)、リスク(遺伝子流出、アレルゲン生成)の具体例を挙げて説明しましょう。バイオセーフティ規制や倫理的問題についても詳述しましょう。
3.スマート農業とICTの活用
スマート農業やICTの導入による効率化とその影響を深く理解しましょう。
特に、IoT(モノのインターネット)技術やビッグデータ解析、ドローン技術の農業への応用について研究しましょう。
センサー技術やリモートセンシングを用いた精密農業、ドローンによる作物管理、ビッグデータ解析を活用した予測モデルの構築を具体例を挙げて説明しましょう。スマート農業の事例を交えて議論しましょう。
4.気候変動と農業
気候変動が農業に与える影響を評価し、適応策や緩和策について考察しましょう。
作物の耐候性強化や農業システムの変革についても学びましょう。
耐候性品種の開発、アグロメテオロロジー、カーボンシーケストレーション、適応農法、温室効果ガス(GHG)削減技術を学びましょう。具体例を交えて論述できるようにしましょう。
5.食料安全保障とグローバルフードシステム
食料安全保障の概念とグローバルフードシステムの現状を理解し、持続可能な食料生産と流通の課題について考察しましょう。
フードマイル、アグリビジネス、トレーサビリティ、アグリサプライチェーン、食料安全保障政策を学びましょう。具体例を交えて論述できるようにしましょう。
それでは、過去問題とその解答例を参考に、小論文がどのように評価されるか理解していきましょう。
設問
「地産地消」の取り組みが地域経済にどのような影響を与えるかを述べよ。
回答例
地産地消が地域経済に与える良い影響の1つが、地域の活性化である。
地域活性化の場として、農産物直売所が挙げられる。地産地消の対象である地場産品を取り扱うなかで、農産物直売所は大きな役割を占める。農産物直売所は、住民が気軽に地場産品を購入できるとともに、生産者も多様な産品を自己責任のもと販売できる場である。両者の対面性も確保されているため、交流の契機の場となることも推測できる。また、生産者が消費者の需要を直接的に知る機会を得ることで、製造出荷や店舗の運営改善への活用といった効果も期待できる。つまり、生産者の学習と主体性発揮の場となりうるのだ。加えて、住民を含む不特定多数の消費者と、多様な属性を備えた生産者が継続的に関わることで、人口減少に悩む過疎地域に「にぎわい」を創出することが可能である。
以上により、地産地消が地域経済に与える良い影響の1つが、地域の活性化であるといえる。
⚫︎論理的思考力
この回答例では、地産地消が地域経済に与える影響として地域活性化を挙げ、その具体的なメカニズムを説明しています。
農産物直売所の役割、生産者と消費者の交流、生産者の学習機会など、具体的なポイントを挙げて論理的に説明できています。
結論に至るまでの論理の流れが明確で、一貫しているため、論理的思考力が高いと評価できます。
⚫︎知識力
地産地消の取り組みについての具体的な知識が示されています。
農産物直売所の役割、生産者と消費者の交流、過疎地域の活性化など、具体的な事例や効果についての知識が豊富です。
これにより、地産地消の意義や効果を理解していることが示されています。
⚫︎日本語力
日本語の表現は明瞭で、文法的にも正確です。
専門的な内容を簡潔かつ明確に伝える力が見受けられます。
段落ごとに内容が整理されており、読みやすさが保たれています。適切な用語の使用と、論理的な構成が評価できます。
⚫︎設問理解
設問に対して具体的な影響を述べ、その影響の背景やメカニズムについて詳細に説明しています。
設問の意図を十分に理解し、的確に回答している点が評価できます。
このように、模範解答は内容の理解と表現の明晰さが特に優れているため、高い評価を受ける良い例です。
それでは、これまで学んだことを踏まえて、実際に農学部に関する小論文に取り組みましょう。
食料自給率向上の観点から、将来の日本農業のあり方について論じよ。さらに、その将来の日本農業にあなたはどのように関わることができるか述べよ。(制限時間:30分|文字数:400文字)
現在、燃油の高騰や、乱獲による漁獲量の低下によって漁業を持続していくことが困難になっている。持続的に漁業をしていくためにはどうすればよいか。
(制限時間:30分|文字数:400文字)
スマート農業の導入のメリットと課題についてあなたの意見を述べよ。(制限時間:50分|文字数:1200文字)
小論文を書くのは難しいですよね。
特に、倍率の高い大学では、求められるレベルが非常に高く、
「どのように書けばいいのかわからない」
「添削してもらう時間がない」
といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
実際、私たちも多くの受験生から同じような声を聞いてきました。
自分だけで小論文を書くのは不安が大きく、何度も書き直すうちに時間だけが過ぎてしまうこともありますよね。
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なお、教材を受け取るだけでは合格には近づきませんので、
学校の先生や親御さんにも読んでもらい、正しい添削をしてもらいましょう。
ここまで読んでも小論文が書けない人のためにレベルアップする4つの方法をお教えします。
小論文の上達方法は、4つです。
小論文の参考書を読むことは非常に大切です。
合格者のほとんどは参考書を当たり前のように呼んでいます。
AOIからも小論文の本を出していますので、ご検討ください。
関連記事:『小論文対策のポイントとオススメの参考書を専門塾が徹底解説!』
自分の書いた小論文を他の人に添削してもらうことは、改善のための重要なステップです。
添削を受けることで、自身の弱点や改善点を特定し、スキルを向上させることができます。
以下は添削のポイントです
1.塾や教師に添削してもらう
大学受験の専門家や小論文に詳しい学校の先生に添削を頼むことで、専門的なアドバイスを得ることができます。
また、小論文の対策を行う推薦入試の専門塾に入れば、その他の対策も並行して進めることができます。
総合型選抜/学校推薦型選抜を検討している人は、総合型選抜/学校推薦型選抜の専門塾に入りましょう。
2.有料添削サービスを活用する
添削は、塾や学校の先生以外も行ってくれます。
以下の記事で添削サービスを紹介しています。
関連記事:『小論文添削をしてくれるおすすめの添削サービスを紹介』
小論文を書くためには、広範な知識や情報が必要です。
関連する本、学術論文、記事、ニュースなどの情報源から学習を深め、トピックに関する知識を積み重ねることが重要です。
以下は知識を読む際のポイントです:
- ニュースサイトを活用する: 同じテーマについて異なる視点や情報を提供する情報源を探し、多角的な理解を深めます。
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小論文対策は大学受験において非常に重要な要素の一つです。
そのため、なるべく塾で指導を受けることをオススメします。
適切な塾選びと指導を受けることで、小論文スキルの向上や志望校合格に大いに貢献します。
自身の状況に合わせて、最適な小論文対策を進めましょう。
AOIの専門家があなたが合格できるようにアドバイスをさせていただきます。
まずはあなたの小論文に関するお悩みを受験相談で聞かせてください。
それでは、お待ちしております。
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