作成日: 2024年5月18日 最終更新日: 小論文対策
こんにちは!総合型選抜専門塾AOI編集部です!
小論文は、大学受験に合格をする上で非常に重要です。
そのため、こんなお悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
「小論文を解いたことがない」
「大学受験で小論文が必要」
「小論文の書き方、構成、例文が知りたい」
今回は、社会学部を専攻したい高校生に向けて、小論文の書き方を専門家の視点で詳細の解説していきます。
一番詳細に記載されている記事かと思いますので、この記事をきちんと読んで理解すれば、あなたは必ず小論文の文字数を埋められるようになるでしょう。
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まずは、小論文とは何か?を復習していきましょう。
小論文とは、自分の意見を論理的に整理し、説得力を持たせて記述する文章です。
客観的な事実やデータを用いて、自分の主張を明確に伝える必要があります。
設問の形式は、テーマ型や資料読解型など多岐にわたります。
作文とは異なり、小論文では主観的な感想は避け、論理的な構成と根拠の提示が重視されます。
小論文のルールについて説明します。
まず、設問に対する自分の意見を明確にし、論理的な根拠を示すことが重要です。
構成は「序論、本論、結論」の三段階に分け、各段落を明確にしましょう。
原稿用紙の使い方も重要で、段落の始めは1マス空けること、数字は1マスに2文字書くことが基本です。句読点や記号の使い方にも注意し、文を短く、読みやすくすることが求められます。
小論文は客観的かつ論理的な表現が重視されます。
次に、小論文の評価項目や構成について解説します。
⚫︎論理的思考力
主張から結論まで一貫しているかを評価します。論理の飛躍がないかも重要です。
⚫︎知識力
解決策や具体例における知識の質を評価します。情報が正確であるかを重視します。
⚫︎日本語力
語彙力や表現力、段落構成を評価します。読みやすく正確に伝えることが求められます。
⚫︎設問理解
設問のテーマや条件を理解し、適切に答えられているかを評価します。
小論文は「序論」→「結論」→「本論」の順番で書くことがオススメです。
理由としては、この構成が一番「主張」を論理的にわかりやすく伝えられると言われているからです。
それでは、序論→結論→本論の順番で確認していきましょう。
序論とは、小論文の書き出し(書き始め)のことを指します。
序論では、あなたの主張と根拠を簡潔にまとめましょう。
これからあなたがどのような話を展開するのかをわかりやすく理解してもらうことが重要です。
本論は、序論で簡潔にまとめた主張を詳細に説明していく箇所となります。
ここでは、あなたの知識を用いながら、なぜ序論の主張をするに至ったのかを説明していきます。
客観的な意見にまとめることが重要です。
結論は論文のまとめであり、主張を強調し、読者に論文の重要なポイントを振り返らせる役割を果たします。
ここで、重要なことは今まで話していなかった関係のない他の話をあえてしないことです。
そのため、基本的には序論と似たような内容となります。
それでは、小論文を書いてみましょう!
SDGsにおいて最も重要な課題は何か?
その課題の解決に向け、具体的な提案や行動を400文字で述べよ。
制限時間:30分|文字数:400文字
地域社会におけるSDGsの浸透度や理解度が低い状況において、どのようなアプローチが有効か?地域住民への啓発や協力を促進する手段について検討せよ。
制限時間:40分|文字数:800文字
企業においてSDGsの達成に向け、具体的な施策や経営戦略が求められている。
企業がSDGsを組織戦略にどのように組み込むべきか、その実践例について考察せよ。
制限時間:50分|文字数:1200文字
小論文には、4つの出題形式があります。
「実践編!3つの小論文を解いてみよう」は、テーマ型と言われる小論文になります。
テーマ型以外にも、3つの型があるので、理解しましょう。
課題文型小論文とは、テーマ型とは異なり、課題文(2000字以上)を読んで設問に答えていく小論文です。
課題文型小論文で求められていることは、読解力と思考力です。
課題文からどのようなことが重要なポイントなのかを掴み、それに対して説得力のある意見を主張することができるのかということが大事になっています。
グラフ/資料読み取り型小論文とは、グラフ等の資料が与えられ、それに対して設問が与えられる小論文です。
課題文型小論文で求められていることは、読解力と分析力です。
グラフや資料の内容を正確に理解したり、重要なポイントを見極め、データの意味を分析したりすることが重要です。
『さらに詳しく、グラフ/資料読み取り型小論文の書き方を知る!』
講義型小論文とは、大学の教授が何らかのトピックに対して講義をした後、講義をふまえて出題された設問に答える小論文です。
講義型小論文で求められるのは、読解力と論理的思考力です。
講義の内容を正確に理解したり、講義内容を整理し、論理的に説明したりすることが重要です。
総合型選抜/学校推薦型選抜(公募制推薦.指定校推薦)で社会学部を受験する際には、
必ず5つの頻出テーマを人に説明できるようになりましょう。
1.グローバル化と社会変動
グローバル化は、経済、文化、政治の枠を越えて世界が相互に影響し合う現象です。
経済面では貿易の自由化や企業の多国籍化が進み、文化面では情報技術の発展により文化の均質化と多様化が同時に進行します。
政治的には国家間の連携が強化される一方で、ナショナリズムの高まりも見られます。
これらの変動が地域社会や個々のアイデンティティに大きな影響を及ぼしています。
重要キーワード
グローバル化、多国籍化、文化均質化、ナショナリズム、相互依存
2.少子高齢化と社会保障
少子高齢化は、出生率の低下と高齢者の増加を意味し、社会保障制度に深刻な影響を与えます。
年金制度の持続可能性や医療費の増加、介護人材の不足が主要な課題です。
これに対応するためには、年金制度改革、医療・介護サービスの効率化、働き方改革を通じた生産性向上が求められます。また、家族や地域社会の支援も重要です。
重要キーワード
少子高齢化、年金制度、医療費、介護人材、持続可能性
3.環境問題と持続可能な社会
環境問題は、気候変動、生物多様性の喪失、資源の枯渇など多岐にわたります。
これらの課題に対処するためには、再生可能エネルギーの導入、循環型社会の構築、生態系保護が不可欠です。持続可能な社会を実現するためには、政府、企業、個人が一体となり、環境負荷を最小限に抑えるライフスタイルと経済活動を推進する必要があります。
重要キーワード
気候変動、生物多様性、再生可能エネルギー、循環型社会、生態系保護
4.多文化共生と社会統合
多文化共生は、異なる文化背景を持つ人々が相互に尊重し合いながら共に生きることを指します。
移民の増加に伴い、多文化共生が求められる中、教育、就労、地域コミュニティでの社会統合が課題となります。
社会統合には、多文化教育の充実、差別の撤廃、包括的な政策が必要です。これにより、文化的多様性を尊重した共生社会が実現します。
重要キーワード
多文化共生、社会統合、移民、多文化教育、包括的政策
5.デジタル化と社会の変容
デジタル化は、情報技術の進展により社会のあらゆる分野に変革をもたらします。
労働市場では自動化とリモートワークの普及が進み、教育ではオンライン学習が拡大します。
これにより、デジタルリテラシーの重要性が増し、デジタルディバイド(情報格差)の問題も浮上します。デジタル社会の実現には、インフラ整備と適切な政策が不可欠です。
重要キーワード
デジタル化、情報技術、自動化、リモートワーク、デジタルディバイド
以上のテーマとキーワードを深く理解し、具体的な事例やデータを用いて論じることで、総合型選抜の小論文対策を効果的に行うことができます。
社会学部の小論文では、科学的思考力と高度な論理構築力が求められます。
以下の5つの頻出テーマを理解し、関連する専門用語を押さえましょう。
具体的な知識や事例を基に、自分の見解を論理的に展開する練習をしましょう。
1.グローバル化と社会変動
グローバル化がもたらす経済的、文化的、政治的な変動について深く考察することが求められます。
特に、グローバル化が国際経済に与える影響、文化の融合と衝突、政治体制の変動など、具体的な事例を交えて論じましょう。
グローバル化のメカニズムを理解し、その結果として生じる経済格差、文化の均質化やアイデンティティの喪失、政治的な緊張や変動を具体的に分析します。各国の政策対応や国際機関の役割にも触れ、将来的な展望を示しましょう。
2.少子高齢化と社会保障
少子高齢化が社会保障制度に与える影響について、多角的に分析します。
具体的な問題点として、年金制度の持続可能性、医療費の増加、介護の人手不足などを取り上げ、これらの問題に対する政策的アプローチを検討します。
少子高齢化の現状とその原因を統計データを用いて明確にし、社会保障制度の現状と課題を詳細に述べます。加えて、他国の成功例や革新的な解決策を参考にしつつ、日本における具体的な対策を提案しましょう。
3.環境問題と持続可能な社会
環境問題の現状と持続可能な社会の実現に向けた具体的な対策を提案することが重要です。
特に、気候変動、生物多様性の喪失、資源管理などの視点から論じましょう。
環境問題に対する国際的な取り組みや政策、企業のCSR活動、個人のエコライフスタイルなどを具体例として挙げ、持続可能な社会の構築に向けた包括的な戦略を示します。また、環境教育の重要性や地域コミュニティの役割にも触れましょう。
4.多文化共生と社会統合
多文化共生の重要性とそれが社会統合に与える影響について論じます。
移民政策や多文化教育の現状と課題、社会統合の具体的な取り組みを述べられるようになりましょう。
多文化共生の必要性を歴史的背景と現代社会の動向から説明し、移民政策や教育制度の現状を具体的なデータや事例を用いて分析しましょう。さらに、成功事例や課題解決のための政策提案を行い、社会全体の統合を目指す方策を示せるようになりましょう。
5.デジタル化と社会の変容
デジタル化がもたらす社会の変容について、特に労働市場や教育の変化を中心に考察しましょう。
デジタル技術の進化が労働環境や教育方法に与える影響を具体的に分析しましょう。
デジタル化の進展に伴う労働市場の変化や教育現場の革新を具体例を用いて説明し、これらの変化が社会に与える影響を包括的に考察しましょう。さらに、デジタルリテラシーの重要性や政策的対応を提案できるようになりましょう。
それでは、過去問題とその解答例を参考に、小論文がどのように評価されるか理解していきましょう。
設問
近年SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で匿名で悪口を言うことが問題になっています。この問題を是正するための方策を1つ挙げ、論じなさい。
回答例
私は、匿名の悪口に対して、投稿者の特定をし、刑罰を処すべきだと考える。
SNSでの悪口の発信は、匿名であろうと特定の人物に対する誹謗中傷であり、「公然と人を侮辱する」こと、すなわち侮辱罪に該当する犯罪行為である。したがって、SNS上での匿名の悪口は刑事罰が下されるべき案件が多いのである。
そこで、悪口を発見次第直ちに投稿者を特定し、刑事罰を処すことによって、そのことが抑止力となり、インターネット上の匿名の悪口は少なくなると考える。なぜなら、悪口を書いている殆どの者が「匿名だから」という気軽な気持ちで書き込んでいることが多いと考えられるからである。一度逮捕者が出れば、相当数の誹謗中傷が減るのではないだろうか。
以上のことから、私は匿名の悪口に対して投稿者の特定をし、刑罰を処すべきべきだと考える。
⚫︎論理的思考力
この回答例では、匿名の悪口に対する刑罰の必要性を論理的に説明しています。
投稿者を特定して刑罰を処すことで、抑止力が生じるとの主張が一貫しており、具体的な理由付けがなされています。
結論に至るまでの論理の流れが明確で、読み手を納得させる力があります。
⚫︎知識力
この回答では、SNS上の誹謗中傷が「公然と人を侮辱する」行為であり、侮辱罪に該当することが述べられています。
また、匿名性が誹謗中傷の背後にある要因であること、刑事罰が抑止力となる可能性についての知識が示されています。
法律に基づいた知識と、社会現象に対する理解が示されています。
⚫︎日本語力
日本語の表現は明瞭で、文法的にも正確です。複雑な内容を簡潔かつ明確に伝える力が見受けられます。
また、適切な敬語や専門用語の使用も評価できます。段落ごとに内容が整理されており、読みやすさが保たれています。
⚫︎設問理解
設問に対して具体的な方策を1つ挙げ、その是正の必要性と効果について詳細に論じています。
問題の背景を理解し、的確な解決策を提案している点で設問の意図を十分に理解していると言えます。
このように、模範解答は内容の理解と表現の明晰さが特に優れているため、高い評価を受ける良い例です。
それでは、これまで学んだことを踏まえて、実際に社会学部に関する小論文に取り組みましょう。
社会について、一つの分野だけ学ぶのではなく、様々な分野を学ぶことの、良い点と悪い点は何か述べなさい。(制限時間:30分|文字数:400文字)
グローバル化が言われる中で、自分の住む街を世界にPRする方策を1つ挙げ、論じなさい。
(制限時間:30分|文字数:400文字)
近年のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の目覚ましい発達は、若者の人間関係にどのような影響を与えているのか。具体的な事例を示しながら論ぜよ。(制限時間:50分|文字数:1200文字)
小論文を書くのは難しいですよね。
特に、倍率の高い大学では、求められるレベルが非常に高く、
「どのように書けばいいのかわからない」
「添削してもらう時間がない」
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なお、教材を受け取るだけでは合格には近づきませんので、
学校の先生や親御さんにも読んでもらい、正しい添削をしてもらいましょう。
ここまで読んでも小論文が書けない人のためにレベルアップする4つの方法をお教えします。
小論文の上達方法は、4つです。
小論文の参考書を読むことは非常に大切です。
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関連記事:『小論文対策のポイントとオススメの参考書を専門塾が徹底解説!』
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以下は添削のポイントです
1.塾や教師に添削してもらう
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2.有料添削サービスを活用する
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以下の記事で添削サービスを紹介しています。
関連記事:『小論文添削をしてくれるおすすめの添削サービスを紹介』
小論文を書くためには、広範な知識や情報が必要です。
関連する本、学術論文、記事、ニュースなどの情報源から学習を深め、トピックに関する知識を積み重ねることが重要です。
以下は知識を読む際のポイントです:
- ニュースサイトを活用する: 同じテーマについて異なる視点や情報を提供する情報源を探し、多角的な理解を深めます。
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適切な塾選びと指導を受けることで、小論文スキルの向上や志望校合格に大いに貢献します。
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