神戸女子大学は神戸市須磨区にキャンパスがある私立大学です。1940年に新装女学院として創立され、2019年で創立78周年を迎える歴史ある大学です。国内では珍しい家政学部があり、家政学科や看護学科など他の女子大とは異なる専門性の高い教育を受けられることが特徴です。今回は、2019年の神戸女子大学の総合型選抜(旧AO入試)情報をはじめ、倍率や併願の有無についてご紹介していきます。
神戸女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の実施状況

神戸女子大学で総合型選抜(旧AO入試)を実施しているのは、文学部、家政学部、健康福祉学部、短期大学部です。2019年度の総合型選抜(旧AO入試)の募集状況は例年通りで、募集人数は全部で111名です。
また、神戸女子大学の総合型選抜(旧AO入試)、一次選考では併願受験が可能なところも特徴の一つです。総合型選抜(旧AO入試)の併願については後ほど詳しくご説明いたしますので、ぜひご覧ください。
神戸女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の難易度は?

神戸女子大学の偏差値は40~57.5です。学部別では、最も低いのが文学部で40~47.5、健康福祉学部40~45、最も高いのが看護学部で50~57.5です。神戸女子大学は専門性のある学部が多く、講義を受ける上で基礎学力はある程度のレベルが必要と言えます。
倍率については後ほど詳しくご説明しますが、学科によって差があるようです。
神戸女子大学が魅力的な理由

神戸女子大学の魅力は、専門性の高い学部があることです。
家政学科では社会の変化に対応する人材を育成するため、「衣」「住」に特化した専門コースをスタートするなど、生きていく上で役立つ知識や能力を身につけられる点が多くの受験生から支持されています。ただし、その分しっかりと受験勉強をして神戸女子大学に通いたいという受験生がたくさんいて、どの学部も倍率が高いのも事実です
神戸女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の募集人数及び指定要件(学部・学科別)

神戸女子大学の2019年度総合型選抜(旧AO入試)の募集人数及び指定要件を、学部・学科別にご紹介していきます。選考方法やアドミッションポリシーや併願の有無や倍率についてなど、総合型選抜(旧AO入試)を検討している人は必ず押さえておきたい情報をまとめました。
文学部
文学部では、日本語や日本文学を深く理解し日本文化に精通した国際人の育成に取り組んでいます。日本の歴史を理解し日本語を用いたコミュニケーション能力を磨くだけでなく、外国人に対する日本語教育にも取り組むことで、グローバル社会において国際交流を経験し国際社会の発展に貢献する人材を輩出する事を目的にとしています。
募集学科および募集人数
日本語日本文学科:3名
英語英米文学科:3名
国際教養学科:3名
史学科:3名
教育学科:7名
入学者の受け入れ方針
文学部では、総合型選抜(旧AO入試)を通じて以下のような素養を持った学生を求めています。
・日本語日本文学科
日本語、日本文学に関心を持ち、日本社会や文化の特質を解明する事で様々な分野で貢献することを目指している人
・英語英米学科
英語に関する文化や歴史に関心を持ち英語能力の習得に取り組む人
・国際教養学科
世界、日本、地域に対して自分との関わりに対する認識を踏まえ、国際的な場において自分の力を発揮しようとする人
・史学科
歴史の幅広い理解をもとに、現代社会に生かしていく人
・教育学科
子供への愛情を持ち、教育や発達に関心を持った人
出願資格
1. 高等学校を卒業した者もしくは2019年3月卒業見込みの者
2. 一次出願資格として、オープンキャンパスに参加し志望学科にエントリーしている者
3. 二次出願資格として、一次選考に合格し、専願である者
出願要件
資料請求時に送付される2019年度総合型選抜(旧AO入試)参加申し込みカードの記入が必要となります。
入試日程および選考方法
2019年度の総合型選抜(旧AO入試)の日程と選考方法は以下の通りです。
・一次選考
出願期間:2018年9月11日~9月19日(必着)
合格発表日:10月1日
選考方法:書類選考
・二次選考
出願期間:2018年10月2日~10月10日(必着)
合格発表日:10月22日
選考方法:面接試験
家政学部
家政学部では、社会に幅広い視野を持ち衣食住について深い関心と知識を持ち、社会で活躍できる人材の育成に取り組んでいます。そのために、地球環境、健康に対する問題に関心を持ち、継続的に自らを成長させようとする意欲を持ち合わせている学生を求めています。
また、一般入試よりも総合型選抜(旧AO入試)の方が倍率の低い傾向にあるため、家政学部を志望されている方はぜひ総合型選抜(旧AO入試)にチャレンジしてみましょう。
募集学科および募集人数
家政学科:4名
入学者の受け入れ方針
家政学部では、文系や理系にとらわれることなく得意分野を生かして能力を発揮できる学部です。そんな家政学部では、総合型選抜(旧AO入試)を通じて以下のような素養を持った学生を求めています。
・ 家族や家庭、地域や環境などの生活における問題に関心を持った人
・ 家政学の分野を学び、将来に生かしていく意欲を持った人。
・ 衣生活、住生活に関心を持ち、専門分野の基礎研究に取り組む意欲のある人
出願資格
1. 高等学校を卒業した者もしくは2019年3月卒業見込みの者
2. 一次出願資格として、オープンキャンパスに参加し志望学科にエントリーしている者
3. 二次出願資格として、一次選考に合格し、専願である者
出願要件
資料請求時に送付される2019年度総合型選抜(旧AO入試)参加申し込みカードの記入が必要となります。
入試日程および選考方法
2019年度の総合型選抜(旧AO入試)の日程と選考方法は以下の通りです。
・一次選考
出願期間:2018年9月11日~9月19日(必着)
合格発表日:10月1日
選考方法:書類選考
・二次選考
出願期間:2018年10月2日~10月10日(必着)
合格発表日:10月22日
選考方法:面接試験
健康福祉学部
健康福祉学部では、国内外における幅広い社会貢献ができる人材の輩出を目標にしており、社会の発展と福祉、健康に貢献したいという意欲ある学生に対し、教育目標に定める人材の育成に取り組んでいます。
なお、健康スポーツ栄養学科は総合型選抜(旧AO入試)の倍率が最も高い学科です。
募集学科および募集人数
社会福祉学科:4名
健康スポーツ栄養学科:4名
入学者の受け入れ方針
健康福祉学部は、自分を大切にでき他者のために幸せな社会の実現をしたい人の育成に努めている学部で、総合型選抜(旧AO入試)を通じて以下のような素養を持った学生を求めています。
・ 社会福祉専門職として活躍したい人
・ 家庭、地域社会、職場を基盤とした社会貢献をしたい人。
・ 自分を大切にでき、他者のために社会貢献したい人
出願資格
1. 高等学校を卒業した者もしくは2019年3月卒業見込みの者
2. 一次出願資格として、オープンキャンパスに参加し志望学科にエントリーしている者
3. 二次出願資格として、一次選考に合格し、専願である者
出願要件
資料請求時に送付される2019年度総合型選抜(旧AO入試)参加申し込みカードの記入が必要となります。
入試日程および選考方法
2019年度の総合型選抜(旧AO入試)の日程と選考方法は以下の通りです。
・一次選考
出願期間:2018年9月11日~9月19日(必着)
合格発表日:10月1日
選考方法:書類選考
・二次選考
出願期間:2018年10月2日~10月10日(必着)
合格発表日:10月22日
選考方法:面接試験
短期大学部
短期大学部では、2019年度は3つの学科で総合型選抜(旧AO入試)が行われます。学力だけではなく能力や意欲を持った学生の募集をするために、積極的に総合型選抜(旧AO入試)を通じて学生の受け入れを行なっています。
募集学科および募集人数
総合生活学科:30名
食物栄養学科:30名
幼児教育学科:20名
入学者の受け入れ方針
・総合生活学科
10科目群から履修計画を作り自分の興味のある分野で学ぶことができます。自らの意思でカリキュラムを選択し、意欲的に関心のある分野の理解を深めることができます。
・食物栄養学科
栄養士の資格を生かして社会に貢献できる人材の育成に取り組んでいます。食に関する関心を持ち、積極的に学ぶことで栄養士、さらには管理栄養士の資格取得を目指しています。
・幼児教育学科
乳児や幼児の保育から教育、技術の習得に関心のある人を育成しています。保育者の要請を目指す上で、自ら進んで問題解決をはかり自らを磨く努力を惜しまない人材を求めています。
出願資格
1. 高等学校を卒業した者もしくは2019年3月卒業見込みの者
2. 一次出願資格として、オープンキャンパスに参加し志望学科にエントリーしている者
3. 二次出願資格として、一次選考に合格し、専願である者
出願要件
資料請求時に送付される総合型選抜(旧AO入試)参加申し込みカードの記入が必要となります。
入試日程および選考方法
2019年度の総合型選抜(旧AO入試)の日程と選考方法は以下の通りです。
・一次選考
出願期間:2018年8月21日~8月29日(必着)
合格発表日:9月10日
選考方法:書類選考
・二次選考
出願期間:2018年9月11日~9月19日(必着)
合格発表日:10月1日
神戸女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率は?

総合型選抜(旧AO入試)の過去の倍率は以下の通りです。
どの学部・学科の倍率も一般入試よりも低めであるため、神戸女子大学を第一志望としている方には総合型選抜(旧AO入試)は非常におすすめです。
日本語日本文学学科:1.2倍
英語英米文学科:1.5倍
国際教養学科:1.0倍
史学科:1.0倍
教育学科:2.5倍
家政学科:1.6倍
社会福祉学科:1.1倍
健康スポーツ栄養学科:4.2倍
最も倍率が高いのが健康福祉学部健康スポーツ栄養学科です。他の大学にはないスポーツ分野における栄養学を学べる学科とあって、例年倍率が高い傾向にあります。また、併願でも人気の高い学科です。
過去の倍率からは、必ずしも偏差値の高い学部が倍率も高いとは限らないということが分かります。
倍率や偏差値はあくまで数字に過ぎないため、自分の志望する学部・学科の入学者受け入れ方針をしっかり把握し、対策をとりましょう。
神戸女子大学の総合型選抜(旧AO入試)は併願できる?

総合型選抜(旧AO入試)は基本的には専願であることが前提条件であるため、併願を許可していない大学がほとんどです。しかし、条件よっては総合型選抜(旧AO入試)の併願も可能としている大学も中にはあります。
神戸女子大学でも総合型選抜(旧AO入試)の併願が可能で、これも人気が高い要因の一つと言えそうです。総合型選抜(旧AO入試)における併願の条件は以下の通りです。
・ 他大学との併願が可能なのは一次選考まで
・ 二次選考からは併願はできず、専願となる
併願での受験を検討している方は、一次選考までなら併願が可能ということを念頭に置き、入試に臨みましょう。また、あらかじめ他大学の併願に関するルールも収集しておく必要があります。
神戸女子大学の総合型選抜(旧AO入試)の過去問は?

総合型選抜(旧AO入試)の過去問は残念ながら公表されていないようです。倍率が高くないため総合型選抜(旧AO入試)のハードルは比較的低めですが、志望理由などをしっかりと固めてから面接に臨みましょう。
さらに、志望理由書の書き方など、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試のことを知りたい方は、「
自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。