AO入試の合否と評定平均の関係 大学別評定平均の基準をまとめました | aoi
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topics | 2018.10.28

AO入試に評定平均って関係あるの?

こんにちは、AO入試専門塾aoiの講師の西澤です。

今回は、評定平均がAO入試の合否をどれほど左右するのかという話をしたいと思います。
大学入試の方法はAO入試のほかに、一般入試や推薦入試、スポーツ選抜入試など多岐にわたります。
実はこれらの入試で一貫して大学が学生から回収するものがあります。それが調査書です。

調査書には、この記事でのメインとなる評定平均値が記された書類や、高校での活動報告書などが含まれます。
調査書がどれほど合否を決定する材料となるかは入試形態によって大きく異なります。
例えば国立大学入試では、調査書の内容はほぼ合否には関係ないとされています。
翻ってAO入試は一般入試とは全く異なる形態の入試方法です。

 AO入試では評定って関係あるの?


いくつかのAO入試では、その出願基準として高校での評定平均値がいくつ以上と設定されているものもあります。
どうやら一般入試よりはAO入試のほうが、評定平均値が及ぼす影響が大きいようです。

AO入試を受験するか迷っている方の中には、「部活や文化活動などでの実績が無いけど、評定平均だけは高い」という方がちらほらいらっしゃいます。
AO入試では評定平均とその他の活動実績、どちらがより評価されるの?そもそも評定平均はほかの指針と比べて重要なの?

などといろいろな疑問を持つ人が多いことと思われます。

ひとまず、AO入試に評定平均は関係があります!以下詳しく説明をしていくのでぜひ参照してください。

評定平均って何?

え、評定平均って何?って思ってる人いませんか。

話の流れを理解してもらうためにここでは簡単に評定平均って何かを説明していきたいと思います。
評定とはズバリ通知表です。
ただし、これで終わりではないです。今回の話は評定平均です。

ということで評定平均とは通知表に記載されている、教科ごとの評定の平均です。
多くの大学のAO入試で取り扱われる評定平均は3年生の1学期までです。裏を返すと3年生の2学期以降いくらいい評定を獲得したところで、入学試験には反映されないのです。
なお一般入試では3年生の2学期までの評定を提出する必要があるところがあるので注意です。かつ浪人生の場合はしっかりと高校3年間の成績が反映されます。

評定平均については大丈夫でしょうか?次より本題に入っていきたいと思います。

AO入試において評定を見る意義

AO入試は一般入試と全く異なる観点によって学生を選抜する入試です。具体的には学生がどれほど大学での学びにやる気を持っているのか、ということを入試の過程で見極められます。

そうは言えど、どの大学もアドミッションポリシーにおいて、入学する学生には当大学が目指す教育目標を達成するための最低限の知識があることが必須である。といったような記述が設けられています。

つまりはAO入試と言えど、学力は必要ですよということです。

AO入試では学力のいわば担保として評定平均を評価対象として大きく加えているのです。

最近では一部の教科のペーパーテストを課しているAO入試もあり、やはり大学側は最低限の学力を求めているのです。

評定とAO入試の関係

では評定さえ高ければ大丈夫なのでしょうか?

評定平均だけ高くても、AO入試では不安という方は多いでしょう。

しかし、評定平均さえあれば、合格するかはわかりませんが、「受験」することはできます!

どういうことかというと、AO入試の出願資格の多くは、評定平均で足切りされます。そのため、評定さえ高ければ、受験資格を満たすことができるのです。

そのため、評定があれば、AO入試で受験できる大学が増えますし、その分合格の可能性も高まります。

ちなみに、評定が高いと、AO入試も有利になります。

なぜなら、評定平均と学業成績の良し悪しは、相関関係があることが認められています。

逆に、入試の点数と学業成績にはあまり相関が認められていないのです。

大学側も、大学に入ってから勉強に打ち込まなくなる学生ではなく、大学でも真面目に頑張り続けてくれる学生が欲しいのです。

そのため、評定平均が高いか低いかは、AO入試を受験する場合、重要なファクターの一つになってくるのです。
これは、高校の偏差値などはあまり関係ないので、その辺の心配はご無用です。

もちろん、だからと言って、評定が低いから不合格というわけではありません。一つの要素として大事というだけです。

むろん、評定平均が満たせず、出願さえできないのは論外ですが。

出願資格における評定平均について

先にも既述した通り、AO入試の出願資格には評定平均〇点以上である必要がある、となっているものが多いです。

そんな全部の大学の全部のAO入試の出願資格確認するの面倒くさいよ~

そんなあなたのために

「これくらい評定平均があればこの大学が受験できるよ〜」というのを以下にまとめてみました。

ボリュームアップでAO入試に限らず、公募推薦や自己推薦入試に関してもまとめました。

関東

早慶上智にくわえてMARCHの特別入試の評定平均に関する出願基準をまとめてみました。

3.5上智大学神学部
明治大学文学部アジア史学世界史Bの評定平均は4.0以上
文学部西洋史学一部の教科にも基準あり
文学部地理学地理Bの評定平均は4.0以上
立教大学コミュニティ福祉学部
現代心理学部
法政大学国際文化学部別途基準あり
人間環境学部
3.6明治大学総合数理学部ネットワークデザイン学一部教科のみ
3.8法政大学文学部日本文学
中央大学理工学部物理学別途基準あり
理工学部都市環境学
理工学部精密機械工学別途基準あり
理工学部電気電子情報通信工学
立教大学理学部
法学部
観光学部
経営学部
明治大学理工学部機械情報工学一部教科のみ
理工学部建築学一部教科のみ
理工学部情報科学一部教科のみ
3.9早稲田大学人間科学部一部教科にも基準あり
4.0法政大学文学部地理学別途基準あり
スポーツ健康科学部理数系別途基準あり
情報科学部別途基準あり
中央大学理工学部応用化学
理工学部経営システム工学
理工学部情報工学
理工学部人間総合理工学
青山学院大学文学部史学別途基準あり
明治大学農学部農学別途基準あり
農学部生命科学別途基準あり
農学部食料環境政策学別途基準あり
総合数理学部現象数理学数学のみ、理科の評定平均は3.8以上
上智大学文学部哲学一部教科にも基準あり
文学部史学地理歴史の評定平均が4.3以上
文学部国文学国語の評定平均が4.3以上
文学部英文学英語の評定平均が4.5以上
文学部ドイツ文学一部教科にも基準あり
文学部フランス文学一部教科にも基準あり
文学部新聞学英語の評定平均が4.6以上
総合人間学部
法学部
経済学部経済学数学の評定平均が4.5以上
経済学部経営学
外国語学部ドイツ語学一部教科にも基準あり
外国語学部フランス語学一部教科にも基準あり
外国語学部イスパニア語学一部教科にも基準あり
外国語学部ロシア語学外国語の評定平均が4.3以上
外国語学部ポルトガル語学一部教科にも基準あり
総合グローバル学部
国際教養学部
理工学部物質生命理工学別途基準あり
理工学部機能創造理工学別途基準あり
理工学部情報理工学別途基準あり
慶応大学法学部B方式一部教科のみ
早稲田大学教育学部教育学
教育学部初等教育学一部教科にも基準あり
教育学部国語文学国語の評定平均が4.0以上
教育学部英語文学英語の評定平均が4.5以上
教育学部社会科地理歴史学一部教科にも基準あり
教育学部社会科公共市民学一部教科にも基準あり
教育学部理学科生物学
教育学部理学科地球科学
社会科学部
4.1慶応大学文学部
理工学部一部教科にも基準あり
4.3明治大学農学部農芸化学別途基準あり
4.5慶応大学看護医療学部
4.7中央大学経済学部数学のみ
理工学部数学数学のみ

※詳細については必ずホームページを確認してください。

約半数の特別入試において、出願資格の中に評定平均に関する記載がされています。

ただし評定平均について制約がない特別入試の大半は、スポーツ推薦関係や文化的な実技を要する入試が大半を占めています。

各大学の看板学部は比較的に敷居が高いような印象を受けます。

これより簡単にまとめを行います。

出願基準として評定平均が必要な入試の中で、その値が最も低いもので3.5となっています。

難関私立大学であるため仕方がないことではありますが、このレベルの私立大学を狙うのであれば最低でも、評定平均が3.5は必要であるということですね。

なお出願資格において、全体の評定平均値が低めに設定されている入試はたいていの場合、一部突出した成績を求められる場合が多いです。

上の表において例を挙げるとすると、明治大学文学部では学科によって世界史や地理の評定平均4.0を求めています。

出願基準としてもっとも多かったのが、評定平均4.0のラインです。特に上智大学や早稲田大学のほとんどの学部学科の入試においてこれが適応されています。

評定平均4.0というと、たいていの場合学校で上位2割弱の人しか獲得することができないです。

出願したくても評定が足りない、なんてことがないようにできるといいですね。

最難関慶応大学のAO入試では評定平均4.1もしくは4.5以上必要であるといった入試もあります。

評定平均に関して一つ注意があります。高校によって評定を取る難易度はそれぞれ異なりますが、大学で見られる評定はすべて同じ尺度です。

つまりこの高校は偏差値が高いから評定3.0のところを4.0と同等とみる、などということはありません。このことは逆にも適応されます。

特にいい評定を取りやすい環境にいる人は、よりこの基準をクリアするのが容易になります。そこは自分の強みですので積極的に良い評定を狙っていきましょう。

関西

関西の有名私立大学である、関関同立を対象に調査しました。

3.0立命館大学理工学部一部教科にも基準あり
同志社大学グローベル地域文化学部スポーツ別途基準あり
社会学部スポーツ別途基準あり
3.5立命館大学産業社会学部
スポーツ健康科学部
関西大学文学部
経済学部
商学部
社会学部メディア学
人間健康学部
総合情報学部
関西学院大学文学部別途基準あり
社会学部別途基準あり
同志社大学神学部
3.8関西大学社会学部心理学一部教科にも基準あり
社会学部システム学
同志社大学生命医科学部一部教科のみ
4.0関西大学社会学部社会学別途基準あり
外国語学部英語のみ
同志社大学文学部英文学英語のみ評定平均4.1以上
文学部美学芸術学一部教科にも基準あり
法学部
文化情報学部一部教科のみ
4.3同志社大学経済学部
理工学部外国語科目の評定平均が4,3以上
4.5関西学院大学経済学部数学のみ

※詳細については必ずホームページを確認してください。
求められる評定平均が最も低いのが、3.0となっています。立命館大学や同志社大学の一部の入試がその例です。
しかし前者に関しては、その他一部の教科に別の基準が設けられています。また同志社大学においてはスポーツ入試の話です。
やはり関西においても難関私立大学を受験するためには最低でも3.5以上の評定平均がほしいところです。
立命館大学や関西大学、関西学院大学では評定平均3.5を求める入試が最も多くなっています。
関西でもっとも難しい同志社大学の特別入試を受験するのであれば最低でも評定平均4.0は必要となってきます。

関東の上智大学や早稲田大学に挑戦をするために必要な評定平均とも一致します。

評定平均を上げる方法

評定点のつけ方は、断じて全国共通ではありません。平凡な学校で数学の評定5を取るのと、超進学校で評定の5を取ることの難易度の差は火を見るよりも明らかでしょう。ちょっと余談ですが、大学入試ではどちらも同じ尺度で勘定されます。

また担当の先生によって評価が厳しかったり甘かったりといった経験があると思います。

このように評定平均は不確実性の塊なのです。そんな評定平均はどのように上げていくのか、今回は一般的な戦略を紹介していきたいと思います。

1.力配分に気を付ける

一般に評定平均は1年生の評定、2年生の評定、3年生の評定の平均値が用いられます。

ここで気を付けなけらばならないのが、1年生の評定は1学期の評定、2学期の評定、3学期の評定の平均ではないということです。

1学期の評定3、2学期の評定3、3学期の評定4であった場合、学年の評定が3なのか4なのかといったことに関しては基準はありません。が先生によっては具体的に教えてくれる場合もありますし、一般的に3になる確率が高いと思われます。

ですので力配分が最重要となってくるのです。

例えば教科Aの学期ごとの評定が3→4、教科Bの評定が3→3となっていたとしましょう。教科Aと教科Bでどちらかの評定を4にしたいと考えているならば、教科Aに力をいれた勉強をしたほうがいいことが分かりますよね?評定4を獲得するには、教科Aは再度評定4を、教科Bは評定5をとる必要があるとします。教科Aに力を入れたほうがいいなという気がしますよね?

2.副教科の手を抜かない

数学の評定と家庭科の評定はどちらも同じだけの効力を持ちます。学校にもよりますが数学で評定4をとるのと家庭科で評定4をとるのだと、家庭科のほうが容易である場合が多いです。

また副教科は定期テストだけではなく、課題なども評価に加わることが多いです。そんな副教科に力を入れるだけで評定が随分と変わってきます。

まとめとしては全体的に評定の低い科目をまんべんなく底上げしていくという方向性で、戦略的に力配分をするといった流れでしょうか

まとめ

いかがでしたでしょうか。AO入試に評定って関係があるのかどうかという内容で記事を書かせてもらいました。

後半が出願資格に関する内容になっていましたので、忘れてしまっている人もいるかもしれませんが、足切りのボーダーを越えてからでも評定平均を加味した選考は行われます。

先述の通り、評定平均値が高い人ほど合格の割合が高いという相関もあります。
AO入試に限らず、特別入試に関してもこの傾向は健在です。
当然と言ってしまえば当然の結果ではありますが、特別入試を受験するうえで評定平均は重要となってきます。

大切なのは、入試の趣旨をしっかり理解することです。

特別入試で求められているものは必ずしも、学力だけではないです。むしろそれ以外の熱意や自主性、突出した能力が求められる場合が多いです。
こういった内容は、大学ホームページのアドミッションポリシーに記載されています。

アドミッションポリシーの内容は入試の内容や、観点に直結している場合が多いので必読です。
繰り返しになりますが、自分に必要なスキルを見誤らないようにしましょう。
後半は自分で言うのもなんですが、ここまでまとまった情報はなかなかないです。
ぜひ有用に活用してください。

 

※ただし内容は2018年度の入試を参考にしたものです。随時変更もあると思われるので気を付けてください。

西澤一輝

西澤一輝

県立浦和高校出身、京都大学経済学部所属。生徒に親身に寄り添った指導で定評がある。

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