作成日: 2018年4月21日 最終更新日:
成蹊大学は、東京都武蔵野市に本部を置く名門私立大学です。安倍晋三内閣総理大臣の出身校であることでもお馴染みです。
成蹊大学は「個性を持った自立的な人間の創造」を教育理念とし、日々豊かな感性を持った国際社会で活躍できる人材の育成に努めています。
1949年に設置された成蹊大学は、その成り立ちから現在まで三菱グループが大学の経営に深く関わる大学です。卒業生として石田衣良・井上荒野・桐野夏生・小池真理子などの直木賞・芥川賞作家を輩出。2010年度より英語力の修得を目指す、全学部共通の教養教育「成蹊教養カリキュラム」を導入し、すべての学部で英語を必修科目としており、TOEIC・TOEFL受験が必須となっています。
今回は、そんな成蹊大学の総合型選抜(旧AO入試)(AOマルデス入試)について、日程や募集人員から選考方法まで詳しく解説いたします。
成蹊大学のAOマルデス入試は、従来の入試とは違う受験生一人一人の「顔が見える」入試を目指して作られました。
創立以来大切にしている少人数教育を通じて、学生一人ひとりの個性と自由を尊重し、人間味にあふれる知性を育てたいと考えています。この理想をさらに追求し、一般入試でははかりきれない能力や資質を評価するためにAOマルデス入試を行い、これからの時代に対応しうる多様な個性と新しい力を求めています。
マルデスは、「The Multi Dimensional Entrance Examination for Seikei University」の頭文字を1つずつ取って名付けられました。
AOマルデス入試の募集がある学部は以下の5つです。
・経済学部
・経営学部
・法学部
・文学部
・理工学部
さらに、志望理由書の書き方など、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試のことを知りたい方は、「自分だけの物語で逆転合格する 総合・推薦入試 志望理由書&面接」や「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。
まずは、AOマルデス入試の「日程」「入学検定料」「出願資格」をご紹介いたします。
※選考スケジュールや募集要項は公式サイトで確認しましょう。
https://www.seikei.ac.jp/university/s-net/admissions/aomuldes/
【経済学部、経営学部、法学部、文学部、理工学部】
出願期間:2021年9月22日(水)~10月6日(水)※消印有効
一次審査合格者発表:2021年11月5日(金)10:00
二次審査日:2021年11月13日(土)
二次審査合格発表:2021年11月22日(火)10:00
入学手続き期間:2021年11月24日(水)~12月9日(木)
・経済学部
経済理数学科 4名
現代経済学科 8名
帰国生・社会人・外国人特別受験は若干名(一般受験の定員に含まれる)
・経営学部
総合経営学科:20名
帰国生・社会人・外国人特別受験は若干名(一般受験の定員に含まれる)
・法学部
法律学科 6名
政治学科 4名
帰国生・社会人・外国人特別受験は若干名(一般受験の定員に含まれる)
・文学部
英語英米文学科 3名
日本文学科 3名
国際文化学科 3名
現代社会学科 3名
帰国生・社会人・外国人特別受験は若干名(一般受験の定員に含まれる)
・理工学部
理工学科(5専攻)10名
帰国生・社会人・外国人特別受験は若干名(一般受験の定員に含まれる)
※2022年度から、理工学部が1学科5専攻になっています。審査は選考により違いはありません。
AOマルデス入試の入学検定料は、35,000円です。
基本的に入学検定料は出願を受理した時点で、原則返還はされません。
AOマルデス入試の出願資格があるのは、以下に当てはまる人です。
・自分の将来に明確な目標を持ち、それに向かって努力していること。
・成蹊大学の志望する学部が自分の将来の目標の実現に役立つものであること。
・成蹊大学の志望学部で学修することを強く志望し、合格した場合は必ず入学をする者。
・2022年3月31日までに、18歳に達する者(社会人特別受験については、21歳に達する者)。
ここでは、AOマルデス入試を実施している学部・学科ごとに概要を紹介していきます。
成蹊大学のAOマルデス入試では、経済学部、文学部、理工学部では出願資格の他にも必要な要件があります。
※経済学部の現代経済学科、経営学部、法学部では必要とする「学部別」の要件はありません。
経済数理学科に出願する場合は以下の要件を満たすこと。
■高等学校において「数学Ⅰ」「数学A」「数学Ⅱ」「数学B」をすべて履修し、数学の合計修得単位数が13単位以上であること。
※現代経済学科では必要とする要件はありません。
※経済学部の現代経済学科、経営学部、法学部では必要とする「学部別」の要件はありません。
文学部のAOマルデス入試に出願するには、検定試験などにおいて以下のいずれか1つを満たしている必要があります。
・実用英語技能検定 2級以上
・TOEFL iBT 52点以上
・TOEIC L&R 560点以上
・日本漢字能力検定 2級以上(日本文学科のみ)
※外国人特別受験は成績が異なります。
理工学部の出願要件(学部別)
高等学校において数学の合計修得単位数が13単位以上であり、かつ理科の合計修得単位数が10単位以上であること
AOマルデス入試の出願に必要な書類について、全学部共通のものと学部独自のものをそれぞれまとめました。
・入学志願書
・志望理由書
・活動報告書
・出身校の調査書
・高等学校卒業程度認定試験の合格成績証明書、もしくは合格見込み成績証明書
・大学入学資格検定合格成績証明書
のうちいずれか1つ
・課題レポート
・学術、芸術、スポーツ、生徒会活動、ボランティア、地域活動などの成果を証明する資料
・以下の検定・資格試験などの合格実績やスコアを証明する書類(あれば)
実用英語技能検定、TOEFL、TOEIC、IELTS、国際連合公用語英語検定試験、 GTEC、TEAP、日商ビジネス英語検定、全商英語検定、日本漢字能力検定、実 用数学技能検定、ITパスポート試験、情報検定、歴史能力検定、日商簿記検定、その他の検定・資格試験等
・語学試験の合格証や成績証明書、その他活動を示す資料(あれば)
・学修課題発見レポート(自分の生活の中で感じた疑問や興味関心のあることについて、志望学科で学びたい内容と関連付けて自由に書く)
・志望学科に関するレポート
・志望学科が指定する出願資格を証明する下記の書類のいずれか
① 実用英語技能検定「合格証明書」(和文でも英文でも可)
② TOEFL「Official Score Report」または「Examinee Score Report」TOEIC「Official Score Certificate」
③ 日本語能力試験「認定結果及び成績に関する証明書」
④ 日本留学試験日本語科目「日本留学試験成績証明書」のコピーまたは、受験票のコピー
⑤ 日本漢字能力検定「合格証明書」
理工学部の提出書類
・入学志願書(本学所定)
・志望理由書(本学所定)
・活動報告書(本学所定)
・英語検定試験等の証明書、科学に関係するコンクール等の参加・入賞を示す資料など
成蹊大学のAOマルデス入試の一次試験は、全学部書類審査のみです。出願の際は、提出書類等に漏れのないようにしましょう。
二次試験は、学部ごとに試験の内容が異なっています。
【経済学部】
・発表・質疑応答審査
① 文献資料の内容と自身の考えをまとめた発表要旨(レジュメ)
にもとづく約10分のプレゼンテーション
② 発表内容や課題に関する5~10分の質疑応答
③ 志望理由や活動歴などについての5分程度の質疑応答
【経営学部】
・総合分析力審査
・討論力審査
【法学部】
・資料読解力、文章表現力審査
・討論力審査
【文学部】
・発表・質疑応答審査
【理工学部】
◆一般受験:思考力審査、表現力審査、面接審査
◆帰国生特別受験:質疑応答審査
◆社会人特別受験:発表・質疑応答審査
◆外国人特別受験:質疑応答審査
成蹊大学のAOマルデス入試で求められる受験生の人物像について、学部・学科ごとに解説いたします。志望理由書やレポートなどの提出書類を描く前に、必ずチェックしておくようにしましょう。
経済学部では、学生・教員のお互いの顔がみえる少人数教育の下で、経済学を基礎から応用までしっかり学び、経済現象の解明や社会問題の解決に向けて正面から取り組みたい学生が求められています。
・ものごとを論理的に考えたい人
・データの中から真実を見つけたい人
・他者へものごとを論理的に説明したい人
・ものごとを実体験を通して理解したい人
・他者と協力しながら共に目的を達成したい人
経営学部では、ゼミ(演習)において牽引的な役割を果たすとともに、何事にも積極的に取り組み、ゼミ全体を活性化させるような学生を求められています。
・自分の将来に対して明確なビジョンをもっており、自分の将来を真剣に考えている人
・自分の意見や考えを明確に、そして論理的に表現できる人
・知的好奇心が旺盛で、自分のわからないことや理解できないことを放置せず、納得がいくまで自分で調査したり、だれかに質問をしたりすることが出来る人
・他人の意見をしっかり尊重し、共同して学修することが出来る人
法学部では、法学部の特色である少人数教育の環境であるゼミにおいて、旺盛で積極的な態度を示すことが出来る学生が求められています。
・社会全般の出来事に興味・関心を持っており、自分の意見を論理的に他社に伝えることが出来る人
・他者の意見に耳を傾けることができるコミュニケーションに長けた人。
文学部では、文学部の授業や部活動・サークルなどを牽引できる人材、また問題解決能力に優れた人材が求められています。
・人間や文化、社会の本質と内在する問題を発見して、それを探求する力がある人
・物事を論理的に考えられ、独創性を持ち、的確に表現する力がある人
・自分以外のものに対して共感・理解する力を持ち、異なる文化を生きる他者と共生する力とそれを支える豊かな価値観のある人
理工学部は、AOマルデス入試を通して自ら問題を発見して解決できる人の発掘を目指しています。
・自然現象や普段から使われている技術に対する広い視野と深い考察力がある人
・柔軟な発想を持っている人
・数学・理科・科学技術に関する興味と、強い意欲がある人
・実験結果を論理的に解析・考察する能力がある人
成蹊大学ではバライティー豊かな受験枠が用意されており、審査も自身の考えや思いを十分に表現できる内容になっています。出願の日程や選考日は全学部同じになります。しかし、若干審査方法などの内容に変更が出てきていますので、随時WEBサイトなどを確認してください。
無理な勧誘などは致しません。
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