南山大学は、名古屋市昭和区に本部を置く名門私立大学です。
理系・文系合わせて計8学部を有する総合大学で、主に東海地区の受験生の間の人気が高いです。
今回は、そんな南山大学の総合型選抜(旧AO入試)について、出願に必要な条件や過去の倍率まで詳しくご紹介いたします。
南山大学の総合型選抜(旧AO入試)とは?

南山大学の総合型選抜(旧AO入試)には、AO入学審査(外国語学部)と国際教養学部特別選抜試験(総合型選抜(旧AO入試)型)の2種類があります。
南山大学の総合型選抜(旧AO入試)の概要

南山大学のAO入学審査は、受験生に国際教養学部・外国語学部に対する適性があるかどうか、また異文化に対する強い関心をもっているかどうかを判断し、適正・異文化への関心を抱いている学生を受け入れるための試験方法です。
外国語学部
まずは南山大学の総合型選抜(旧AO入試)である外国語学部の概要を紹介していきます。
アドミッションポリシー
外国語学部が定めているアドミッションポリシーは、以下の通りです。
・ 世界各地のさまざまな言語、文化、社会に対して強い関心と学習意欲を持つ人
・ 異文化に対する開かれた姿勢を持ち、文化や価値観の多様性を尊重するとともに、積極的に他者と協働して学ぶための協調性を備えた人
・ 入学後の学びの基礎となる中等教育の諸教科についての基礎知識を有するとともに、問題を解決するための思考力、判断力、表現力を備えた人
南山大学の総合型選抜(旧AO入試)では、基本的に書類審査、小論文及び面接によって専門領域に関する知識・表現力・論理的思考力・判断力、また主体的に外国語を学ぶ学生の意欲や異文化の受け入れ、多様な人々と協働する能力がある人。そして学科・選考のカリキュラムとの適性を総合的に判断して評価されます。
募集人員
英米学科:6名
スペイン・ラテンアメリカ学科:3名
フランス学科:3名
ドイツ学科:3名
アジア学科:3名
出願資格
南山大学公式ホームページによると、外国語学部の総合型選抜(旧AO入試)の出願ができるのは、次のいずれかに該当する人です。
1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および2019年(平成31年)3月卒業見込みの者
2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および2019年(平成31年)3月修了見込みの者
3. 高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および2019年(平成31年)3月31日までにこれに該当する見込みの者
① 外国において学校教育における12年の課程を修了した者および2019年(平成31年)3月31日までに修了見込みの者、またはこれに準ずる者で文部科学大臣の指定した者
② 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者および2019年(平成31年)3月31 日までに修了見込みの者
③ 専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者
④ 文部科学大臣の指定した者
⑤ 高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者および2019年(平成31年)3月31日までに合格見込みの者(大学入学資格検定に合格した者を含む)
⑥ 南山大学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、2019年(平成31年)4月1日までに18歳に達する者
また、学科ごとに外国語外部試験の基準スコア(レベル)が設けられています。
・英米学科
TOEFL iBT:総合72点以上、各技能15以上
IELTS:総合6.0以上
TEAP:総合334以上、各技能50以上
GTEC CBT:総合1250以上、各技能250以上
実用英語技能検定(英検):2級以上、総合2304以上、各技能460以上
・スペイン・ラテンアメリカ学科
TOEFL iBT:総合61点以上、各技能12以上
IELTS:総合5.5以上
TEAP:総合280以上、各技能50以上
GTEC CBT:総合1100以上、各技能200以上
実用英語技能検定(英検):2級以上、総合1980以上、各技能460以上
スペイン語技能検定(西検):4級以上
スペイン語認定証(DELE):A2以上
外国人のためのポルトガル語検定試験(CELPE-Bras):中級以上
・フランス学科
TOEFL iBT:総合61点以上、各技能12以上
IELTS:総合5.5以上
TEAP:総合280以上、各技能50以上
GTEC CBT:総合1100以上、各技能200以上
実用英語技能検定(英検):2級以上、総合1980以上、各技能460以上
実用フランス語技能検定試験(仏検):準2級以上
DELF、DELFジュニア:A2以上
TCF:A2以上
・ドイツ学科
TOEFL iBT:総合61点以上、各技能12以上
IELTS:総合5.5以上
TEAP:総合280以上、各技能50以上
GTEC CBT:総合1100以上、各技能200以上
実用英語技能検定(英検):2級以上、総合1980以上、各技能460以上
ドイツ語技能検定試験(独検):3級以上
ゲーテ・インスティトゥートドイツ語検定試験:A2以上
オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験(OSD):A2以上
・アジア学科
TOEFL iBT:総合61点以上、各技能12以上
IELTS:総合5.5以上
TEAP:総合280以上、各技能50以上
GTEC CBT:総合1100以上、各技能200以上
実用英語技能検定(英検):2級以上、総合1980以上、各技能460以上
漢語水平考試(HSK):2級以上(ただし、2級は合計120点、3~4級は合計180点、5~6級は合計150点以上必要)
出願書類
志願票
写真票
入学検定料
志願者調査書
自己推薦書
出身高等学校の調査書
外国語外部試験の証明書
外国の高校などの在籍証明書
出願用封筒表書
受験票返送用封筒
あて名シール
選考日程
出願期間:2018年9月10日(月)~14日(金)
審査日:10月6日(土)
合格発表日:10月12日(金)
選考方法
・英文学科
英語の文章を読み、その内容について日本語で論述する(1000文字程度)
設問に英語で回答する(150words程度)
個人面接(英語を含む)
・スペイン・ラテンアメリカ学科
スペイン及びラテンアメリカの政治・経済・社会・文化・芸術などに関して2題から1つを選択して論述する(1000文字程度)
個人面接
・フランス学科
フランスの文化と社会に関する文章を読み、扱われたテーマについて自分の考えを論述する(1000文字程度)
個人面接
・ドイツ学科
ドイツ語圏や日本の文化・社会に関する文章を読み、その内容を要約し、関連するテーマについて自分の考えを論述する(1000文字程度)
個人面接
・アジア学科
アジアの社会、文化、民間交流に関する文章を読み、設問に回答し、文章の内容について自分の考えを論述する(1000文字程度)
グループ面接
国際教養学部特別選抜試験(総合型選抜(旧AO入試)型)
国際教養学部では「特別選抜試験」が実施されています。ここでは、一般的な総合型選抜(旧AO入試)と同じ選考方法をとっている「総合型選抜(旧AO入試)型」について解説していきます。
アドミッションポリシー
南山大学公式ホームページでは、国際教養学部のアドミッションポリシーを以下のように定めています。
国際教養学部においては、異文化の他者との相互理解を促進し、グローバル化の進展に対応するために、国・地域の枠を超え、多元的価値観を重視した国際教養学教育を行います。二十一世紀型市民として、文化間の摩擦により生じる様々な問題を理解・分析することを通じて、その解決に向けて他者と協働しながら積極的行動できる人材を育成するために、以下のような人を受け入れます。
・ 情報収集能力、洞察力に富み、生涯を通して、自らの「教養力」を強化できる人
・ コミュニケーション能力、異文化理解力を備え、国際的問題の解決に寄与できる人
・ 多様な文化的背景をもつ人々と協働し、地域社会の持続的発展に寄与できる人
募集人員
国際教養学科:10名
出願資格
南山大学公式ホームページによると、国際教養学部の特別入試(総合型選抜(旧AO入試)型)に出願ができるのは、次のいずれかに該当する人です。
1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および2019年(平成31年)3月卒業見込みの者
2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および2019年(平成31年)3月修了見込みの者
3. 高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および2019年(平成31年)3月31日までにこれに該当する見込みの者
① 外国において学校教育における12年の課程を修了した者および2019年(平成31年)3月31日までに修了見込みの者、またはこれに準ずる者で文部科学大臣の指定した者
② 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者および2019年(平成31年)3月31 日までに修了見込みの者
③ 専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者
④ 文部科学大臣の指定した者
⑤ 高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者および2019年(平成31年)3月31日までに合格見込みの者(大学入学資格検定に合格した者を含む)
南山大学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、2019年(平成31年)4月1日までに18歳に達する者
また、以下の2つに該当することも必要です。
・ グローバル社会で生起する問題に強い関心を持ち、諸問題を解決しようとする高い志を持った者
・ 高いコミュニケーション能力と異文化理解力を備えた者
出願書類
志願票
志望理由書
入学検定料確認書
志願者調書
自己推薦書
出身高等学校の調査書
外国の高校などの在籍証明書(※履修した場合)
出願用封筒表書
受験票返送用封筒
あて名シール
選考日程
第1次出願期間:2018年8月22日(水)~28日(火)
第1次合格発表:9月14日(金)
第2次出願期間:9月21日(金)~28日(金)
第2次審査:10月6日(土)
第2次合格発表:10月12日(金)
入学手続期間:11月1日(木)~7日(水)
選考方法
第1次審査:書類審査(志望理由書、自己推薦書などを総合的に評価)
第2次審査:小論文、プレゼンテーション、個人面接
南山大学総合型選抜(旧AO入試)の倍率

2018年度の南山大学総合型選抜(旧AO入試)の倍率の結果をまとめています。
外国語学部
英米学科:1.25
スペイン・ラテンアメリカ学科:1.28
フランス学科:1.2
ドイツ学科:1.16
アジア学科:1.8
合計:1.3
国際教養学部
国際教養学科:2.6
さらに、志望理由書の書き方など、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試のことを知りたい方は、「
自分だけの物語で逆転合格する AO・推薦入試 志望理由書&面接」という本もおすすめなので、ぜひこの本も読んで、本番に備えてみてください。