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作成日: 総合型選抜基礎知識

こんにちは!総合型選抜専門塾AOIです。
「志望校が決まらないまま、高2の秋になってしまった」「学部を選べと言われても、何を基準に選べばいいのか分からない」。高1・高2から寄せられる相談で、いちばん多いのがこれです。
先に結論をお伝えします。志望校が決まっていなくても、高1・高2のうちにやるべきことは決まっています。そして、その「やるべきこと」は、総合型選抜・指定校推薦・一般選抜のどの方式に進んでも無駄になりません。決まるのを待つ必要はない、ということです。
この記事では、志望校が決まらない理由を3つに分解し、やりがちなNG、いまからやること5つ、そして学年別に「いつまでに決めればいいのか」の目安までを整理します。
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高2から動き出して、第一志望に合格した3人
独学か塾かを決める前に、実際に合格した人がどの時期に何をしていたかを見ておくと判断しやすくなります。高2から対策を始めて第一志望に合格した3人の振り返りです。

上智大学 総合人間科学部
高2の夏スタート/評定4.2・英検2級
「このテーマ変更ができたのは、高校2年生のうちから対策を始めていたからだと思います。」
志望テーマを途中で変更しながらも、納得のいく形で合格。早く始めたぶん、方向転換する余裕が生まれた例です。

同志社大学 商学部
高2の夏スタート/評定4.0
「高2で入塾したからこそ、高3の先輩方の姿を見てきました。じっくり自分のやりたいことを時間をかけて見つけられて、将来像がより見えてきました。」
早く始めることは、「先輩の背中を見て学べる」環境に身を置くことでもあります。
総合型選抜の対策と聞くと、「志望校を決める→その大学に合わせて準備する」という順番を思い浮かべる人が多いと思います。でも実際は逆で、志望校がどこになっても共通して効く土台が3つあります。
| 共通して効く土台 | 何に効くか | いつ動くか |
|---|---|---|
| 評定平均 | 指定校推薦の校内選考、総合型選抜の出願資格、一般選抜の共通テスト利用まで全部 | 高1の1学期から積み上がる。後から取り返せない |
| 英語資格(英検・TEAPなど) | 総合型選抜の出願資格・加点、一般選抜の外部利用 | 高2のうちに受け切ると高3が楽になる |
| 活動の記録 | 総合型選抜の志望理由書・活動報告書・面接 | 記録がないと、やっていても書けない |
この3つは、志望校が早稲田でも地方国公立でも、方式が総合型でも一般でも効きます。つまり志望校が決まるのを待っている時間が、そのまま損になります。
逆に言えば、「志望校が決まっていないから何もしていない」という状態がいちばん危ないということです。
まず前提として、この時期に決まっていないこと自体は問題ではありません。決まらないのには、はっきりした理由が3つあります。
高校生が進路を考えるとき、多くは「どんな仕事に就きたいか」から入ります。ところが大学の学部は、職業ではなく扱う問いの種類で分かれています。
たとえば「まちづくりに関わりたい」という関心は、経済学部でも、社会学部でも、建築系の工学部でも、総合政策系でも扱えます。職業から逆算しようとすると、この対応関係が見えないので決められなくなります。
「数学が得意だから理系」「国語が好きだから文学部」という選び方が機能しないのは、高校の教科が大学の学問分野と同じ切り分け方をしていないからです。
心理学は理系的な統計を使いますし、経済学部は数学を多く使います。逆に情報系でもデザインや社会制度を扱う領域があります。教科の得意・不得意は、学部選びの手がかりとしては弱いと考えてください。
いちばん多いのがこれです。知っている学部の名前が10個しかなければ、その10個からしか選べません。
日本の大学には、高校生がほとんど名前を聞いたことのない学部・学科が数多くあります。「決まらない」のではなく、選択肢をまだ見ていないという状態であることが大半です。
👉 志望理由書の段階で同じ壁にぶつかる人も多いので、あわせて 志望理由書で将来の夢がないときの対処法 も読んでおくと、考え方がつながります。
偏差値は「入りにくさ」の指標であって、「学べる内容」の指標ではありません。偏差値帯で輪切りにして選ぶと、やりたいことと無関係な学部が候補に残ります。
総合型選抜では志望理由書と面接で「なぜこの大学・この学部なのか」を必ず聞かれます。偏差値で選んだ志望校は、ここで必ず詰まります。
これがいちばん多いNGです。前の章で書いたとおり、評定・英語資格・活動の記録は志望校に関係なく効きます。決まっていない期間こそ、土台を積む時間にあててください。
周囲に相談すること自体はまったく問題ありません。ただし最終的に「決めた理由」を自分の言葉で説明できない状態になると、総合型選抜では不利に働きます。
面接官が見ているのは志望校の名前ではなく、その志望校にたどり着くまでの考え方です。相談は材料集めとして使い、決定は自分で持つようにしてください。
💡 高1・高2のあなたへ:決まるのを待たずに、土台から積めます
志望校を決める作業の多くは、独学でも進められます。
ただし、学部の系統をどこまで絞るか、指定校推薦と総合型選抜のどちらを軸にするか、英語資格をいつ受けるか。この手の判断だけは、早く決まるほど残りの時間の使い方が変わります。
AOIの無料受験相談(オンライン可)では、この「方向を決める」部分だけでもご相談いただけます。
AOIはオンラインで全国から受講できます。近くに校舎がなくても、校舎に通う生徒と同じ内容の指導が受けられます。
「環境問題に興味がある」ではなく、「なぜ日本の再生可能エネルギーは増えにくいのか」のように、疑問文にしてみるのがコツです。
問いの形にすると、その問いを扱っている学問分野が見つけやすくなります。分野が見つかれば、学部が決まり、学部が決まれば大学が絞れます。順番はこの向きです。
参考までに、よくある関心と、それを扱っている学部系統の対応を挙げておきます。1つの関心が複数の学部にまたがることを確認してください。
| よくある関心 | 扱っている学部系統の例 | 問いの立て方の例 |
|---|---|---|
| まちづくり・地域 | 経済/社会/総合政策/建築・都市工学 | なぜ地方の商店街は再生しにくいのか |
| 教育・子ども | 教育/心理/社会福祉/社会 | なぜ日本の教員は長時間労働なのか |
| 医療・健康 | 看護/保健/公共政策/経済 | なぜ地方で医師が不足するのか |
| 環境・エネルギー | 環境/農/工/法(環境法)/経済 | なぜ再生可能エネルギーは増えにくいのか |
| デザイン・ものづくり | 芸術/情報/工/経営 | なぜ使いにくい公共サインが残るのか |
| 国際・多文化 | 国際/外国語/法(国際法)/社会 | なぜ日本で外国人労働者の定着率が低いのか |
同じ関心でも、どの問いを立てるかで学部が変わります。やりたいことが決まらないときは、学部名から選ぶのではなく、問いから逆引きするほうが早いです。
パンフレットではなく、大学公式サイトのシラバス(授業計画)と教員紹介ページを見てください。実際に何を教えている大学なのかは、ここにしか書かれていません。
総合型選抜の志望理由書では「この大学の、この授業・この先生のもとで学びたい」と具体的に書ける人が強くなります。高1・高2のうちからここを見ておくと、そのまま出願書類の材料になります。
1校だけだと比較ができず、「なんとなく良かった」で終わります。3校見ると違いが見えます。学部の系統を変えて3校見ると、自分が何に反応するかが分かります。
志望校が決まっていなくても、評定平均と英語資格は先に積めます。むしろ決まってから動くと間に合いません。
評定の仕組みがあいまいな人は 高校の評定平均の出し方 を、いまの評定で不安がある人は 評定が低いと総合型選抜は不利? を先に読んでください。英語資格は 総合型選抜のための英語資格はどれを取得すればいい? で学年別の目安を整理しています。
探究の授業、委員会、部活、読んだ本、行った場所。高1・高2のうちは「実績を作る」より記録を残すことのほうが大事です。
総合型選抜の出願書類を書く段階で困るのは、活動がなかった人ではなく、やっていたのに覚えていない人です。記録の取り方は 高1・高2から始める総合型選抜の活動実績づくり にまとめています。
「決めなくていい」とは言いません。方式によって、決めるべき時期が変わります。
| 時期 | 決まっているとよい状態 | この時期にやること |
|---|---|---|
| 高1 | 何も決まっていなくてよい | 評定を落とさない。興味を問いの形でメモしておく |
| 高2の夏 | 学部の系統が2〜3に絞れている | オープンキャンパスを3校。英語資格に着手 |
| 高2の冬 | 志望校の第一候補が決まっている | 方式(総合型/指定校/一般)の軸を決める |
| 高3の春 | 志望校と方式が確定している | 出願書類の作成に入る |
見ていただくと分かるとおり、高1の段階で決まっている必要はまったくありません。ただし高2の冬には方式の軸を決めておきたい、というのが目安です。
方式の違いが整理できていない場合は 指定校推薦と総合型選抜の違い、総合型選抜そのものの仕組みは 総合型選抜とは? で確認してください。進路の考え方そのものを広げたい場合は 進路の決め方 もあわせてどうぞ。
あります。むしろ決まっていない段階のほうが、相談の効果は大きいです。志望校を決めるために必要なのは情報量と、興味を言語化する作業で、これは一人でやると時間がかかります。
問題ありません。高2までに変わるのは普通のことです。評定・英語資格・活動の記録という土台は、志望校が変わっても持ち越せます。だから土台を先に積むことをおすすめしています。
「やりたいこと」ではなく「嫌ではないこと」「気になったこと」から始めてください。ニュースで最後まで読んだ記事、授業で唯一面白かった単元。そこから問いの形にしていくのが現実的です。
費用・通学・進路の見通しなど、保護者の方が気にしている論点を先に出してもらうと話が進みます。AOIの受験相談は保護者の方だけ、または親子同席でもご利用いただけます。
志望校が決まらないのは、情報量が足りないか、職業から逆算しようとしているか、そのどちらかであることがほとんどです。決まらないこと自体は、高1・高2では普通のことです。
問題なのは、決まるのを待っている間に何もしないことです。評定・英語資格・活動の記録の3つは、志望校にも方式にも左右されずに効きます。
高2の受験準備を何から始めるかで迷っている方は 高2生必見!受験勉強は何から始めるべき? もあわせてご覧ください。
AOIで対策する|オンラインと校舎
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